
3月の北欧4か国旅行、4月から書いているが、ダラダラしてしまってスミマセン。あと6回の予定で、今月中には完結させます。帰国してからこの約3か月、国の内も外も、何と慌ただしい事か。北欧も、どうなんだろう…。スウェーデンは独自の対策が裏目に出て、感染者・死者が共にかなり出てしまっているという報道もあったのだが。
前回は、ナルヴィクから長距離バスでボーデーに着いた所まで書きました。YHに1泊、翌日の列車でトロンヘイムへ…という所だったが、またしても信じられないポカを犯す事になるのでした。
2020年 3月 6日(金)
ボーデーのYHはなんと、駅舎に入っています。

朝起きて、部屋の外を見ると、すぐ下がホーム。新型(と言っても、もう割と経つかな)DCが待機している。雪!

朝食は、別に入っているレストランで撮る事になります(別払い)。一般のお客さんも入れるが、しばらくは他に、誰も来ない。98NOK(≒1,150円)。ビュッフェスタイルで、食材は多く、魚類が北欧らしい。

レストランからもホームが見えます。雪の中、2番線(右側)にログナンからの列車が到着。入れ替わるように、1番線のモーショーエン行が出発していった。

改めて、ボーデー駅。建物自体は、ずっと変わらない。

変わったのは駅舎内。やっぱり窓口そのものがなくて、券売機が置いてあるだけだったりする。ベンチの左側には、模型の列車とかを展示している。右側は出発列車の案内のモニター、それと、時刻表。DCの近郊列車はログナン、モーショーエンと言ったところまで走る。比較的最近運行を開始したようだ。ただし運転は平日のみ(「ヨーロッパ鉄道時刻表」には掲載されていない)。

YHの入り口は、右手です。

9時を過ぎて、定刻より18分遅れて、トロンヘイムからの夜行列車が到着しました。

DLの次位には、電源車が連結されていました。一通り降車が終わったのち、職員が中に入ってエンジンを止める。ヘッドホンをつけているのは、そうしないと耳をやられてしまうほど、やかましい、という事だろう(日本のブルトレはどうだったのだろうか)。
トロンヘイムへの列車は昼過ぎで、市内バスに乗る時間はありそう。1路線選んで乗ってみました。

駅から5分位のところの、オレスタッド公園バス停。前夜ナルヴィクから着いたバスも停車。ここで降りれば、駅(YH)は近かった。

市内バスは4本あるが、1系統に乗ってみます。まず、東のビョンダルスリアへ。写真では解らないが、15mクラスで後ろ2軸という長大車。座席にはUSBが備えられていました(この新車だけのようだ)。モニター表示もある。
運賃58NOK。日本円では約680円になり、一回ぽっきりではなくて1時間30分有効なのだが、短距離の市内バスとしては、相当高いと思わざるを得ない。それにこのバスも現金は受け付けず、C/Cでの支払いになる(一般的にはICカードが普及しているようだった)。

端折っちゃったが、いきなり終点のビョンダルスリア。住宅地のはずれにあるようだ。3月の北欧は天候が不安定で、激しく雪が降る。

上屋に市内バスの路線図と、1系統の時刻表が掲げられているので、ここで出します。ビョンダルスリアは、路線図では、赤い線の一番右。時刻は、平日は10~15分間隔と頻発するのに、土曜日は30分、日曜日は60分間隔と、差がかなり大きい。北欧の地方都市らしい、だろうか。
次のバスで、1系統の反対側の終点、ボーデー空港へ。古い車両で、サイズも標準的なもの。途中での降車は、ハワイのように窓のひもを引っ張って知らせる。

雪が降ったり止んだりする中、戦闘機も見かける。空港は空軍基地も兼ねているらしい。

平日10分間隔、というくらいだから、沿線は住宅が多い。一方でフィヨルドや雪山も見る。ボーデーの住人は、いいところに住んでいるよなあ、と勝手に思ってしまう。

終点のボーデー空港。24年前はナルヴィクからDHC-8に乗って、ここでオスロ行SK便に乗り継いだものでした。外を見るのは初めて。ナルヴィク行をはじめとした長距離便も、今はここが始発となっています。
ビョンダルスリアからは30分強。比較的長距離だと思ったが、スムーズに走れた。地方都市という事もあるが、信号が少ないと思った。郊外だと、交差点はランドアバウトだし、信号待ちでイラつく事がほとんどない。日本から見ると、走行環境としては、うらやましい。

またバスで戻って、セントラルで下車しました。元国王ホーコン7世の銅像があります。

もう一度、ボーデー駅の駅舎の中。トロンヘイム行の出発が迫り、乗客が三々五々集まってきました。
ロッカーがあるが、50NOK(≒590円)。金額はまだしも、ここもC/Cしか受け付けない。ついでに、奥のトイレ(10NOK≒120円)もC/Cオンリーだ。ヘルシンキからずっとそうだが、C/Cがないと、ヨソ者としては旅が非常にしづらくなっている。

ホームの端から、ボーデー駅構内全体を見る。貨物の需要は多そうだ。

12時34分発、トロンヘイム行472列車。

近郊列車が到着。これを待って、出発。

ボーデーとはこれでお別れ、と、この時点では思っていたのだが…。

昔の事は忘れてしまったのだけれど、今はファウスケとの間に、2か所停車駅があります。近郊列車の整備も、これに合わせたのだろうか。

ファウスケ駅。昨日はバスで経由。
ここで数分停車、と時刻表にあったので、この撮影の後、駅のトイレに行って、列車に戻ろうとしたら…。
なんと、列車が動き出している!!
大慌てで止まってくれと叫んだけれど、もちろん止まるはずがなく、列車はあっという間に姿を消してしまった…。
正直パニックになってしまった。何より、持ち物のほとんど全てが列車の中だ。
ファウスケ駅も窓口はないが、運転関係の駅員はいる。うろ覚えの単語をテキトーに吐き出してどうにかならないかと訴える。その結果、次のログナン駅で荷物を下し、トロンヘイムからの列車に積み替えて戻してくれる、という事になった(号車・座席の番号を覚えていたのが、幸いだった)。全部戻って来るかは解らないが、ともかくここは駅員に感謝感謝、しかない。
しかし明日の晩には何が何でもコペンハーゲンまでたどり着かなければならないが、コペンハーゲンまで列車で通し、というわけにはいかなくなってしまった。少なくともオスロからは空路にしなければならない。急いで手元のスマホで航空便を探す(こういう時、スマホがあったのは大いに助かった。昔だったら、完全に途方に暮れていたかも)。SASの日本語のサイトを開く。翌日は土曜日で、北欧は基本的に土曜日の午後の移動がしづらくなるから、便があるかどうか心配になったが、幸いオスロ18時10分というフライトがあり、運賃も日本円で10,530円と安かったのは、幸運だったという他はあるまい。残席がもう2つしかなく(幸い窓際が空いていた)、即予約、支払いも済ませる。安くても痛い出費だが、自分のせいだし、選択の余地がない。

落ち着いたところで、改めてファウスケ駅。立派なレストランが入っていて、マイカーで乗り付ける人は少なくないようだが。そのレストランで昼食。
後は、出歩くような気力はなく、トロンヘイムからの列車の到着を、待合室で居眠りしながらおとなしく待つ。
17時前、トロンヘイムからの471列車が着いた。おお、荷物は全部ある…!もう一度、感謝!
(時刻表を読み直すと、472列車は確かにファウスケ9分停車、だったが、知らぬ間に遅延が発生していた。長時間停車、という部分だけ頭にあって、肝心の発車の時刻が、頭の中からスッポリ抜け落ちていた)
トロンヘイムには夜行で行くしかないが、ファウスケに留まっても仕方がなく、ボーデーに戻る。

左手の、ヴァルネスフィヨルド。無垢だなあ。
ボーデーに戻った後、もう一回1系統のバスに乗って、時間をつぶす。それでも2時間時間が余るが、もうおとなしく駅の中で待つしかない。出発1時間くらい前になって、乗客が集まってくる。

今度こそトロンヘイムへ、の夜行476列車。基本的に予約が必要だが、当然持っていない。ドアを解錠して回る車掌に相談したら、2号車に座るよう指示された。子供の遊び場がある車両だ。
電源車を連結しているが、先の昼行472列車と471列車には連結がなかった。夜行だと、寝台車も連結するから、余分に電力を使うのか?(でも、2年前のベルゲン→オスロの夜行にはなかったけれど)。

21時10分の出発直前。近郊列車が到着、入れ替わりに出発する形になります。
今度こそ本当に、ボーデーとはお別れ…。

座席車の車内。2号車で、後方に子供の遊び場が見える。検札が回ってきたが、このまま2号車にとどまって良い、と言われた。追加料金の支払いも、必要なかった。全体的には、空いていたようだ。

食堂車、もちろん行きます。遅い夕食です。夜行だと、車掌が食堂車も兼務する。2年前と同じだ。

ホットミールがある。肉団子のメインとサンドイッチ、ヨーグルト、コーラ。合計289NOKで、日本円だと3,400円。この後マフィンとコーヒーも飲み食いする。相変わらず高いけれど、やはり食堂車はケチりたくない。どんなに合理化が進んだとしても。
当然もう景色は楽しみようがなく、腹も朽ちたし、早めに就寝体制に入る。ボーデー出発時点では子供たち、ではなく若者グループがペチャクチャおしゃべりしていて、ちょっと心配になっていたのだが、ログナンで降りて行ったので静かになって、助かった。
ヤレヤレ…。ヘルシンキに続いて、またも大ポカを演じてしまった。どうも北欧に来るといつも、スムーズに旅が進まない気がする。何でだろう?ともかく帰国が迫っていて、これ以上のポカは許されない。最後くらいは無事に、コペンハーゲンにたどり着かなければならない。
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