
鉄道でトゥルクに往復、午後の比較的早い時間に、ヘルシンキに帰ってきました。
ストックホルム行フェリーの出航まで少しだけ時間があり、ついでという程度でしかないが、市電も1路線だけ乗ってきました。

市内の交通のインフォメーションは、地下鉄の駅の構内にあります。ところが、大勢のお客さんでごった返していて、それ自体は結構な事だったのだが、受付が日本の銀行のような番号札制で、表示されている番号を見た限り、相当待たされそうだ。現金で切符が欲しかっただけなのだが。
結局、地下鉄の駅の構内にある券売機に1か所だけあった、紙幣を受けつける券売機で乗車券を購入。2.8€(≒340円)、1回ポッキリでなく1時間40分、乗り継ぎでも使えるのだけれど、日本の感覚では、やはり高い。

市内電車の路線図。車内に張られていたもの。21年の間に運転系統の再編成が行われていて、循環系統はなくなっている。
今回は4系統(左上から右下に伸びる赤い線)を選択。南側の終点がYHやヴァイキングラインのターミナルに近くて、都合がいいので。まず北を目指します。

中央駅に近い、ラシパラッツィ電停。多数の系統が集まります。

いきなり終点になってしまうが、サウナラハディンティエ電停。大きなループ状のルートの途上にあり、待機する線路もあります。

サウナラハディンティエは、海に面した閑静な住宅地という感じ。静かです。こんな場所でも、平日の日中は7~8分毎に電車が来ます。

今のヘルシンキの市電は、見たところ新旧2種類あります(以前見た単行のタイプはもう見なかった)。これは一番上に掲げた最新タイプの車内。Wikipediaの受け売りになって申し訳ないが、地元のトランステックという会社が開発した「アーティック」というタイプらしい。2017(H29)年から走っているそうだ。この前にも5連接の「ヴァリオトラム」というのが走っていたらしいが、なんだか問題がいろいろあって、早々に全部リタイアしたらしい。見た事なく終わった。

これは旧型車両の車内。中間部に超低床部を組み込んで3連接化。欧州の古いタイプはこういうのが多い。エーテボリにもあったっけ。
ここから、南東部にある終点、カタヤノッカを目指します。

郊外の住宅地から、ヘルシンキの中心に向かって走っていく。乗客がどんどん増えていくが、その7割は、女性?停留所毎に乗客が増えていく。日本と比べてスイスイ走れるのはうらやましいけれど、乗降が多いと、やはりそれなりに時間がかかる。

中央図書館。最近できたらしい。斬新。
アナウンスは、電停の名前を、フィンランド語とスウェーデン語でポツリというだけだ。
ラシパラッツィ電停までは20分強。ここで、どっと降りた。その先は、昨日見て、今日歩いたアレクサンテリン通りを行く。ショッピングストリート。完全なトランジットモール、ではないようだ。
海が近づいて、ビルの間から、昔乗ったシリヤライン、そして、これから乗るヴァイキングラインの姿が見えた。

ヘルシンキ大聖堂。しばらくはまたお別れ。再び肉眼で見る日は来るだろうか。

生神女就寝大聖堂。
終点のカタヤノッカ。ここもまた住宅地という感じ。広場の中にレールがあって、グルっと方向を変えて着いたところが、終点。
YHも、ヴァイキングラインのターミナルも、比較的近くてラク(5系統が、フェリーのターミナル前に着くが、今はフェリーの発着時刻だけ運行)。
さて、YHに預けておいたバッグを受け取り、ヴァイキングラインのターミナルまでは、歩いても10分弱。そのバッグの重さに、持ち物全てが入っていると何の疑いもしないで、ワクワクしながらターミナルに向かったのでした…。
続きは来週火曜日の予定。
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《今日見た・聞いた・思った事》
5月6日を持って廃線となる、JR札沼線(北海道医療大学~新十津川間)は、4月24日を持って一般の定期列車の運行が終了する事になりました。
その後、27日には沿線の住民のみを対象にしたラストラン運行を行うが、できる限り沿線外からの来訪は控えてほしいと、JR北海道からのリリースにありました。5月6日を最終日としていたのは、GWまで運行する事で、たくさんの利用を期待していたからだったはずでしたが、こんな終わり方をするとは…。
JR北海道は同時に、特急の引き続きの減便・減車に加えて、快速〔エアポート〕の減便(1時間に1本間引き)や〔花たび そうや〕の全面取りやめ、社員の一時帰休の検討(7月23日まで)もリリースしています。夏に運行予定の「THE ROYAL EXPRESS」はどうなるか今の所は解らないが、仮に新型コロナウィルス感染が収束に向かうとしても、その影響は少なくとも夏休みまでは残るはずで、運行できたとしても、乗客を呼び込めるかが心配。ただでさえ経営状況が厳しいJR北海道だけに、今回の事態が、企業の運営そのものに重大な影響を与える事になりはしないか、大いに懸念されます。
一方九州でも、JR九州は九州新幹線や在来線特急が運休になる(5月いっぱいまで。「D&S」列車は全て取りやめ)他、福岡県内では5月10日までの土休日、鹿児島本線や福北ゆたか線(筑豊本線・篠栗線)、筑肥線で一部の快速・普通の取りやめや区間短縮が行われます。それ以上に削減規模が大きいのは西鉄で、5月6日までの土休日は、天神大牟田線関連は5~時間によっては7割近い大幅減便(特急取りやめ、初電繰り下げ、最終繰り上げ。23時までには全列車の運行が終了)でとても大手私鉄の本線とは思えないダイヤとなり(西鉄福岡(天神)発着からして、日中は急行・普通とも30分間隔のみ)、貝塚線も5割近い減便(日中30分毎)になります(両線とも平日は変わらない)。
首都圏に関しては次回、2回目のまとめを書きますが、通勤鉄道に関しては今日の所、減便を実施、または実施を発表している所は小湊鐵道、秩父鉄道、伊豆箱根鉄道などの地方ローカル鉄道で、他は通常通りの運行になっています(江ノ電や関東鉄道などは曜日によって減車を行っている)。しかし、バスはいよいよ、減便の規模が拡大しつつあります。JR東海は今日、24日から東海道新幹線〔のぞみ〕臨時列車を取りやめ、運行本数を2割削減すると発表しました(利用者90%減少なんて信じがたい数字だ)。「通勤7割削減」要請に加えて、今日は「緊急事態宣言」を全都道府県に拡大すると発出があり、既に鉄道・バスとも利用者が大幅に減少している事ははっきりしているので、今後は首都圏のJR東日本在来線や大手私鉄、地下鉄などでも、減量ダイヤの施行を発表する所が出てくると思われます。去年とは一転、深刻なまでに憂鬱な「ゴールデンウイーク」が、近づきつつあります。
《今日のニュースから》 カッコ書きは新型コロナウィルス感染関連
15日 アエロフロート機事故 調査完了 映像公開 パイロット起訴
(日本郵便 当日再配達を停止)
16日 国家公務員・検察官定年引き上げの法案 衆議院で審議入り
(東芝 工場・事業所など全拠点休業 20日から全17日間)
アエロフロート機の事故は、去年5月にモスクワ・シェレメーチェボ空港で起きたもので、41人が死亡。
東芝が休業となると、関東地方だと鶴見線、特に海芝浦の支線はどうなりますかねえ?鶴見線は3月14日改正で土休日も増発されていて、海芝浦行は日中も平日・土休日は1時間20分間隔(やや中途半端だが)で運行されているのだが、やはり減便、となるのか。