№2120 九州横断旅行 3.熊本電鉄と熊本市電
九州旅行、3日目にして、もう最終日。前日いろいろもろもろあって乗れなかった熊本電鉄を中心に、熊本の電車に乗ります。
1月28日(火)
肥後大津駅前のホテルから、再び電車で熊本市へ。今度は熊本まで乗り通す。
7時18分発1434Mは、さすがにラッシュで、815系+817系の4連。車掌も乗務。
肥後大津~熊本間では、東海学園前、新水前寺以外は行き違いが出来るが、1434Mで行き違いがなかったのは、三里木と南熊本だけだった。光の森。
平成。
熊本駅の高架ホーム。415系は、八代行5323M(大牟田始発。土休日は熊本始発6391Mだが、415系かどうかは解らない)。
銀水行5328Mで、上熊本まで一駅移動。前回熊本へ来た時は高架切り替え前でした。
上熊本は、JRの熊本市内の駅では重要な駅だと思ったのだが(新幹線開業前は特急〔有明〕も止まっていた)、改札口は本格的な改札機ではなく、簡易ICカードリーダーだけ、とは。
上熊本の新しい高架駅。415系が止まっているが、植木始発の327M(土休日運休)。
熊本電鉄の駅は、変わっていない。北熊本行の01系。
熊本電鉄は「くまモンのICカード」を導入しているが、全国相互利用のICカードを導入していて、PASMOでも乗れます。
東京メトロ10周年のステッカーが、残ったまま。
北熊本駅の構内も、雰囲気は変わらない。
元東急5000形もいました。車籍はなくなっている。
元南海がいなくなっているので、今熊本電鉄で現役の車両は、全て東京の地下鉄で走っていた車両だ。
その東京の地下鉄、都営三田線で走っていた6000形。
まず藤崎宮前に行きます。
北熊本を出発すると、ややあって、上熊本行の01形も出発。途中まで後をついていく。タイミングによっては、同時の出発になる事も。
先に、藤崎宮前の駅ビル。お客さんは少なくないのだけれど、やはり中途半端な立地、の印象は否めないか。
今乗ってきた6000形は北熊本入庫ですぐに出て行って、その次の藤崎宮前行は、efWING台車を履いた、6221efF。
藤崎宮前~黒髪町駅の間にある、路肩軌道。
三ツ石駅。この駅はルート変更に伴って、21世紀になって開業した新しい駅。
黒石駅。日中の30分間隔運転時は、北熊本と黒石で交換。ここもルート変更で、新しい駅に移転している。といっても20年近く前になったが。
終点になって久しい、御代志駅。
6221efは、(画像がないが)車内も変わっている(6228Aはそのまま)。窓の上には、efWING台車について説明した広告も掲げられている。
改めて、6221efF。色も変わっている。くまモンをラッピング。
菊池温泉方面からのバスが着きました。ほぼ平面で乗り換えが可能。でも、菊池までの区間が廃線になってもう34年か。一度は乗っておきたかったな。これも、いくつもある後悔のひとつ。
車内には、沿線のお出かけ情報も掲げられているが、「妖怪マンガの歴史をたどる」合志マンガミュージアムの企画が、面白そうだったな。
北熊本に戻って、改めてefWING台車。
北熊本では、01形同士が並びました。右の御代志行は、現代の銀座線1000形みたいなラッピングカラー。
線路は、やはり全線に渡って、(新規切り替え区間以外は)貧弱だなあ、の印象は否めない。熊本電鉄では、先の路肩軌道を含む区間で、この5年に2度の脱線事故が起きていて、インフラの整備は、コスト面で大変だろうが、長く残すなら必須でしょう。
上熊本に戻ってきました。次は市電です。上熊本は去年、「上熊本駅前」から改称しています(「熊本駅前」との混同の防止のため、との事)。
車両基地が、水前寺の交通局から移転してきています。健軍町から来た電車が、入庫していきます。
健軍町までの系統Bは、日中は平日15分・土休日12分間隔。需要がこの程度、なのだろうが、路面電車としては、やはり少ない…。最低10分間隔は欲しい。
旧型電車でも、降車ドア上のモニターは新しい。
今回は行く機会がなかった、桜町の新しいバスターミナル。
熊本城の現状は、こんな感じ。
中心部の主要な停留所には、このような接近表示もあります。どの電車がどこを走っているかも解る。超低床車も(「COCORO」も判別できる)。
郊外部では軌道改良工事も進行中で、センターポールの芝生軌道となるようだ。
終点の健軍町。ホームが狭いかもなあ。
田崎橋までの系統Aは、0800形超低床車両でした。一気に田崎橋まで乗り通します。
系統Aの田崎橋。熊本駅前~田崎橋間はオマケのようにも思えるが、最近は二本木口に合同庁舎があったりして、利用も多そうです。
と言っても、田崎橋から熊本駅前までは歩いて5分程度。大きな屋根に覆われた電停は変わらず。
系統Aの行先の表記方法も変わっていました。以前の「熊本駅・田崎橋」→今は「熊本駅前・田崎橋」。
熊本市電を全線乗り通した感触としては…、他の路面電車と同じ感想になるのだが、一部新しくなっている所もあるけれど、全体的に車両も線路も古いし、何より遅い。特に信号待ちの時間が長いのが難点。しつこく書いてしまうのだけれど、LRTはともかく、まずは今、熊本を含めて日本各地を走る路面電車が、もう「路面電車」の枠を越えた、新しいシステムへの移行を必要としているのではないでしょうか。もっと電車もバスも、スイスイ走れる環境が欲しい。
熊本駅も、高架化で変わりました。以前の、旧駅ビルを活かして快走した駅舎はなくなっています。駅前広場が再整備中。
つかの間の晴れ間、北野神社前バス停で、バスを少し撮りました。あまり時間がなかったので、そんなに多くは撮れなかったが、うち2枚を、先日本体で公開しています。反対車線を走る、九州産交バスの空港行ユニバース。ANAラッピング車。
帰りのSNA便の出発が近づいて来ました。肥後大津(ホテルに荷物を預けてある)から空港に向かう事になり、再び豊肥本線で肥後大津に戻ります。豊肥本線1465M。
815系の車内。ロングシート。
上空を、着陸機がアプローチしていきます。
終点が近づいて、大津町からは、阿蘇の外輪の山々が見られるようになります。
熊本は…熊本も、やはり時間が足りない…。2日間ほぼ曇天になってしまった事もあるが、特に熊本電鉄をきちんと撮れなかったのが残念。03形が走り出した一方で、6000形はそろそろ引退の可能性もあり、やはりあと1~2日は余分に撮って、雲一つない青空の下で、キチンと撮りたい。もちろん、市電もバスも。それに、復興途上の熊本の様子も、今回だけでははっきり言って、豊肥本線・熊本城以外は、地震前とそんなに違いはないように感じられた。もっと町の中を自分の足で歩けば、また違ったものが見えてくるだろう。豊肥本線は来年度の再開が期待されていて、次は、豊肥本線全線を列車で乗り通して、熊本で日数をかけて、もう少し充実した旅行にしたい、と感じました。南阿蘇鉄道は微妙だが…。
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当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
都営三田線も、昨日ダイヤ改正を発表しました。平日は朝方1往復・夜間3往復増発し、朝夕1本ずつを東急直通に変更。土休日は夜間に1往復増発。あとは東武東上線のみ。来週早々には発表、と思われるが。
《今日のニュースから》
14日 大型トラック 国道逆走衝突事故 兵庫県たつの市 国道2号線
15日 佐倉市陸上競技場 「小出義雄記念陸上競技場」に改称 除幕式
ここへ来て新型コロナウィルスの感染が全国に拡大しているし、フランスでは欧州で初の死者も出たそうで、ニュースはほとんど、ウィルス関連になってしまいました。厚生労働大臣が「感染経路が見えなくなった」と話しているそうだけれど、それはそうだろう、これだけ大勢の人々が、相手が感染しているのかどうか知らぬまま行き交うのだから。最悪でも、全世界でパニック、にはなって欲しくない、けれど…。