100号まであと1号の「バスマガジンVol.99」、先月末発売になりました。
おじゃまします!バス会社潜入レポート Vol.99 名鉄バス
そういえばこの数年、関西もなのだけれど、名古屋を中心とした愛知の電車・バスも、あまり撮っていないなあ。名鉄バスも、この所は撮る機会がないです。反省。
前回は2006(H18)年5月発売のVol.17で取り上げられていました。あの頃はセントレア開港、「愛・地球博」開催と、愛知県にも、名鉄バス(そして名鉄グループ)にも大きなイベントがあった、その直後の刊行でした。
この当時は、名古屋鉄道からバス部門が分社となって、2年目、という時期でもありました。ただ、一時行われた地域分社(名鉄バス東部・名鉄バス中部)はまだ、という段階でした。営業エリアが記されていたが、路線バスの営業エリアは既に愛知県内に限定されていたが、当時は、犬山にも路線網がありました(現在は岐阜バスが運行)。一方で、蒲郡地域は当時は確か三河交通の運行で、名鉄バスのエリアとしては記されていません。蒲郡付近は、今では名鉄バスが運行しているが、平成の30年間は、名古屋鉄道→サンライズバス→三河交通→名鉄東部バス→名鉄バス東部→名鉄バス、と、名鉄資本の中で運営会社が二転三転していました。
車両面では、当時は…今でもだが、三菱ふそうが中心で、エアロスター・エコハイブリッドも走っていました。案外早く、終わってしまった。豊田市付近には日野車が多い、という傾向は今も変わらず、というか今はより、日野車の存在感が高まってきているでしょうか。三菱ふそうが販売車種をかなり絞っている事もあるでしょう。ハイブリッド車も今は日野だけだし。
いすゞは、今は6台?確かにオドロキ、ではあるが、既に日野ブルーリボンと共通なのに、いすゞとして導入した意味は、どこにあるのだろうか。
「とよたおいでんバス」は、「コミュニティバス」としては、大型車が多くて異色だ。土地柄だろう、全車両が日野のようだ。
愛知県はJR東海バスが一般路線バスが撤退してはや10年以上たち、知多半島にグループの知多バスがある以外、路線バスは名鉄バスがほぼ独占、という所なのだろうか。だから、路線網は大都市の路線もあればローカル線もあって、バラエティに富んでいる、と言える。しかし愛知県は、2009(H21)年度は交通機関利用の3/4がマイカー、という土地柄で(今も変わっていないだろう)、鉄道もローカル線だけでなく、JR東海道本線や名鉄名古屋本線が、クロスシートで高速運転の快速や特急を頻発させて、なお苦戦している位だから、バスは、特に地方の路線は深刻だろうと思われます。高速バス・名古屋~豊田線の3月いっぱいでの廃止が発表になりました。おそらくは名鉄バスもドライバー不足とかは深刻だろうし、これからもマイカーとの競合・ドライバーの確保と、様々な問題が、他地域以上に名鉄バスの前に立ちはだかってしまうのか。
事業者特集は、「バスマガジン」も比較的大手クラスの掲載が中心になるが、もう少し小規模な所もやって欲しい、かな。グループ2~3社度、まとめてやってしまっても良いから。一方で意外に取り上げられていない大手事業者も、まだ少なくない。今後も、バランス良く。
バス業界のレッドリスト上位に入ってしまった 3扉車
3ドア車は、神奈川県では東急バスが、田園都市線の沿線で多数走らせていたけれど、全体的にはあまり見なかった気がする。奈良交通北大和〔営〕もそうだろうが、都道府県の中心部より、地域の中心となる大都市へ向かう通勤鉄道がある路線(この場合は大阪に向かう近鉄奈良線)が、3ドア車の導入例が多かったのではないだろうか。奈良交通の場合は、奈良市内も循環バスに導入されていたが。
利用者の減少は、無論過疎化やマイカーの普及もあるが、北大和〔営〕のエリアでは加えて、近鉄けいはんな線開通による利用の分散も、あったのではないだろうか?
やはりここが3ドア車の最後の聖地、となろうが、全国的にはどの程度残っているのだろう?恐らくは、あっても本来の機能は果たしていないケースがほとんどだろうし(中ドアか後ドアは閉め切って使っていないとか)、以前名阪近鉄バスで見た旧名古屋市営バスのように、扉を埋めたりしている例もあるだろうが、少しでもいいから、他事業者の在籍状況も知りたかった。
「年鑑バスラマ2019→2020」(次回書く予定)の海外のバスのカタログには、3ドアのフルフラットのノンステップ車(しかも皆EV)がラインナップされているが、もう日本は、そのような車両が登場する可能性は、ないのだろうか?
帰ってきた 路線バス全方位レポート Vol.31 香川県
こちらは、前回はvol.19に掲載がありました。2006(H18)年9月刊行だから、名鉄バスが取り上げられたvol.17の4ヶ月あと。
変化が結構大きく、琴平参宮電鉄が大川バスの資本になって、琴参バスとなった事、徳島西部交通の乗り入れがなくなった事(乗合事業自体を廃止)、小豆島バスが小豆島オリーブバスに委譲された事、がありました。
琴参バスの与島への路線は維持されており、下電バスに乗り継いで児島へ抜ける事もできます(琴参バスの路線図には、下電バス区間の路線も掲載されている)。一方、大川バスの終点の引田には、鳴門市営バスを引き継いだ徳島バスの乗り入れがあり、隣の県へ、普通の路線バスの乗り継ぎで行けます。しかし、肝心の香川県内が、今は東と西で路線がつながっていなくて、路線バスだけで岡山~香川~徳島と乗り継ぐ事はできなくなっている(高松空港リムジンバスを利用すれば可能だが)。
今回はマルイ観光バスが加わったが(1998(H10)年運行開始だが、前回は取り上げられていない)、一方で直江町営バスの掲載がなくなっていました。
鈴木文彦が斬る!バスのいま 第25回
東京オリンピック・パラリンピック輸送の課題の検証。ドライバーの確保、日常輸送との両立、走行空間の確保、が主な課題とされているようだ。
私は当然、前回の東京オリンピックの様子は解らないが、札幌・長野の冬季オリ・パラ(長野パラリンピックの時は、入ったばかりの都営バスのノンステップ車の貸し出しがあった)に加えて、18年前にはサッカーW杯の経験があるし、去年はラグビーW杯もあったから、そレらを踏まえて、対策が練られるのだろうと思う。ただ、「基本的には会場は東京に集中」「その一方で競技場は分散」「競技の時間が一定ではない」など、サッカーやラグビーの大会とは違った要素が多いので、その辺は注意が必要なのだろう。
「系統番号」云々は筆者も以前指摘していたが、これは鉄道の駅ナンバリングにも言えると思うが、もっと事業者の垣根を越えた話し合いによって付与される必要があっただろうと思う。どうも日本は事業者間の「競争」をもてはやす傾向の方が強くて、協調関係の確立を妨げる要因になっている気がする。オリ・パラとか、外国人輸送とかに限らず、あるいはバスに限らず、の話だろう。
とにかく、トラブルなど何事も起こらず、無事に輸送を完遂して欲しい。
終点の情景を求めて
新潟交通佐渡の江積。比較的最近開通した終点で、手前の深浦は、「バスジャパン・ニューハンドブックシリーズ№32」(2000(H22)年刊行)の「終点の構図」で取り上げられていました。この時点では、深浦大橋が工事中、という事だったが、橋はここでは出てこない。アングルは違うのだが、深浦の集落自体の様子は、20年前とはあまり違わないようだ。鉄道はないけれど、一度は佐渡島も行かないとダメだなあ。
平成初期のバスを振り返る
沖縄バス。普段から乗るバスではないからあまり書けないけれど、こうして並べてみるだけでも、三菱ふそうのバスの歴史を辿れてしまう。そんな印象です。観光バススタイルのU-MP618Mは、本土でも東急バスの「ワン・ロマ」にあったけれど(2ドアだったが)、結構貴重ではないでしょうか。新原ビーチに入らなくなってしまったのは残念だが。
次号はいよいよ100号、です。刊行体制で結構紆余曲折があったり、最近はある程度改善されているが、事前の予告通りにならなかったりした事も多くて、正直どうなっているの?と思える部分もあったが、ともあれ次号100号も、その先も、期待して待ちたいと思います。
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ANAは、自動運転バスの試験運用を見据えた検証を開始しました(同社公式Web「What`s Up!」より)。ANAは以前から、空港内のバスの自動運転を模索してきていたけれど、今回注目されるのは車両面で、BYDのEVに大型化されていて、ANAの旅客機をイメージしたカラーにラッピングされています。また運行ルートもより実務的なものになり、自己位置推定方式も、SBドライブの遠隔システムと組み合わせた新しいシステムで、実験運行を行っているとしているようです。3月29日からの第2ターミナル国際線部分(ANA国際線の大半が発着する予定)供用開始を見据えたものと言えます。
《今日のニュースから》
5日 DeNA 501億円の赤字転落 会長・社長 役員報酬返上
6日 東京都心 史上最も遅い初氷観測
新型肺炎は収束の見込みが立ちません。JALに続いて、ANAも今日、中国路線の大幅減便を発表しました。北京や上海といった大都市への路線でも、減便はダウンサイジングが目立ちます。10日から始まり、今ウィンタースケジュールいっぱいは継続。この新型肺炎の流行を、左右ともに、政治的に利用しようとしているのではないか?と思われる節がある事は、非常に懸念される点だと思います。
トランプ大統領の弾劾裁判の無罪が確定しました。事前の予想通り、でもあるが、ボルトン前大統領補佐官を証人として呼べなかった所で、勝負あり、だったか。