№2123 ひと昔・ふた昔前 私鉄の駅 南海電気鉄道・2

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 もう30年近く昔になってしまった、南海電鉄の駅の画像を蔵出ししているシリーズの2回目。昨日に続いて南海線の南半分と、接続する支線、それに今は和歌山電鐵となった独立路線の貴志川線の各駅です。和歌山港線に廃止になった駅がある一方、当時はなかった駅もあります。

南海線 難波~和歌山市 〔後〕羽倉崎~和歌山市

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羽倉崎 はぐらさき
 車両基地がある駅。

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吉見ノ里 よしみのさと

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岡田浦 おかだうら

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樽井 たるい
 2面3線。ここを終点とする列車の設定もあります。

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尾崎 おざき
 2面4線の退避駅。当時は、特急は通過でした。一昨年の西日本豪雨の影響で駅舎が火災に遭い、しばらくの間ダイヤなどに影響が出た事は、記憶に新しいところでしょう。

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鳥取ノ荘 とっとりのしょう

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箱作 はこつくり

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淡輪 たんのわ
 凝った造りの駅舎だなあ。今はリニューアルもされているようだが、無人化(遠隔操作)。

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みさき公園 みさきこうえん
 撮影時点では特急は通過。ヨットを模した駅舎は印象的。多奈川線分岐駅で、欠き取り式のホームが特徴的(ただし、現在はほとんど使われていない模様)。みさき公園は、3月いっぱいで南海による営業が終わり、休園となります(今月29日から「感謝イベント」開催)。その先はどうなるか解らないが、駅そのものはどうなるでしょうか。

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孝子 きょうし

 当時は、次は峠を越えて和歌山県に入った先の紀ノ川で、5㎞以上も離れていました。この間に和歌山大学前駅が開業したのは、2012(H24)年4月1日。№1514で書いたが、特急停車駅にまで出世するとは、山の中で何もなかった頃を知るものには驚きでもあります。

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紀ノ川 きのかわ
 加太線分岐駅。

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和歌山市 わかやまし
 西のターミナル。駅ビルは取り壊され、新しく造り変えられている最中です。

多奈川線 みさき公園~多奈川

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深日町 ふけちょう

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深日港 ふけこう
 撮影当時は港から淡路島へのフェリーがあり(明石海峡大橋は開通前)、〔淡路号〕と称した急行が5往復、多奈川まで直通していました。末期には1000系も使用されたが、今はその面影もほとんどないようです。

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多奈川 たながわ

加太線 紀ノ川~加太

 紀ノ川と東松江の間には、梶取(かんどり)信号場があります。

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東松江 ひがしまつえ

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中松江 なかまつえ

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八幡前 はちまんまえ

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西ノ庄 にしのしょう

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二里ヶ浜 にりがはま

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磯ノ浦 いそのうら

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加太 かだ

和歌山港線 和歌山市~水軒

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久保町 くぼちょう

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築地橋 つきじばし

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築港町 ちっこうちょう
 和歌山港線は、徳島行きフェリー接続の特急・急行の直通の他に、普通電車も1時間に1本程度は走っていました。しかし、中間駅はどこも乗降は少なく、後にフェリー接続に特化する運転形態となった事で、中間の3駅は、2005(H17)年11月26日をもって、すべて廃止になっています。

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和歌山港 わかやまこう
 徳島へのフェリーの接続駅。今は大阪からだと高速バスが頻発しているのでフェリー利用者は減少しているが、それでも現行で8往復の運航があり、新造船の就航や、大阪~徳島間の割引きっぷの発売もあって、根強い利用があるようです。ただし、駅は無人化。

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水軒 すいけん
 ここまで来る列車は、1日2本しかありませんでした。しかも30年前のダイヤでは、到着が9時28分と15時35分、発車が9時32分と15時40分で、あまり日常の暮らしで使えるようなダイヤではありませんでした。当然、大手私鉄では最少の本数となるが、どうしてこんな路線が?というのは、他者様のサイトを探して頂ければいくらでも書かれているので、そちらに任せたいと思います。2002(H14)年5月廃止。

貴志川線 和歌山~貴志
 現在の和歌山電鐵。2006(H18)年4月1日に、南海から経営を引き継いでいます。

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和歌山 わかやま
 JRとの共同使用駅で、東側に南海の駅舎があったと思うが、ホームしか撮っていませんでした。まだ1201形が走っていた頃だ。

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田中口 たなかぐち

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日前宮 にちぜんぐう
 交換可能駅。

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神前 こうざき

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竈山 かまやま

 交通センター前駅は、まだありませんでした。南海時代の1999(H11)年5月7日開業。

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岡崎前 おかざきまえ
 交換可能駅。

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吉礼 きれ

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伊太祁曽 いだきそ
 交換可能駅で、小規模な車両基地を併設しています。

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山東 さんどう

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大池遊園 おおいけゆうえん
交通センター駅開業と同時に、読み方を「おいけゆうえん」と改めています。

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西山口 にしやまぐち

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甘露寺前 かんろじまえ

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貴志 きし
 和歌山電鐵となってからは、「たま駅長」の駅として全国区の人気になっているのは、周知のとおり。ただ、この当時の駅舎も、これはこれで味があると思うなあ。

 貴志駅は有名だが、貴志線に関しては、他は伊太祁曽以外、駅舎は皆取り壊されてしまっているようです。駅員がいなくなった事もあるが。貴志線に限らず、こうして振り返ってみると、当時の南海線は本線も支線も、残っていて、リニューアルしてやれば人気が出そうだなあ、と思うような駅舎が、少なくなかったと思います(木造でも、コンクリでも)。特に北部では関西空港開港と前後して立体化が急速に進められているため、古い駅舎を残すのが難しくなっているというのがあるでしょう。現在工事中の浜寺公園は別の用途で生き残るが、今後昔の姿を残し続ける駅が、どれだけあるでしょうか。
 次回・最終回は高野線と、ケーブルカーです。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《今日のニュースから》
21日 レジ袋禁止条例案 議会に提出 京都府亀岡市
22日 関東地方 去年より15日早く春一番

 新型ウィルス感染は拡大の一途で、「いつ」「どこで」「どんな人が」「何人」感染した、という報道に触れても、正直驚きがなくなってしまいました。サンリオピューロランドも、今日から来月まで休園になってしまいました。「勝田車両センターまつり」も、イベントの一部を中止にしたそうです。日本以上に韓国が深刻みたいで、倍々ゲームで爆発的に感染者が増加しているようです。日韓は昨年から悪化した関係を引きずっていて、今日は「竹島の日」とかで記念式典が行われたそうだが、そんな事をやっている場合じゃないと思う。とにかく今は、争いごとはヤメにして、世界各国が一致団結して事に当たらなければなりません。

№2122 ひと昔・ふた昔前 私鉄の駅 南海電気鉄道・1

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 ひと昔、ふた昔くらい前の私鉄の駅の画像をご覧頂くシリーズ、今回は南海電気鉄道です。
 南海電鉄は、大阪市内を起点にして、和歌山までの都市間鉄道的な幹線として機能する南海線と、大阪府南部から和歌山県にかけての住宅地を抜け、さらに高野山への急坂に挑む高野線、2つの幹線を柱としており、南海線にはいくつかの支線も存在します。
 今回から3回に分けて、南海電鉄の駅の昔の姿の画像を蔵出ししたいと思います。例によって具体的な撮影日々は出せないが、ただ今回は、関西国際空港が開港する前で、それを見据えた、現在の「Fine & Bright」のCIが導入される直前、のタイミングになります。従って、もう30年近くは前の撮影になるはずです。関西空港へのアクセスはまだ開通していない一方、今はない路線・駅もいくつかあります。1回目は、南海線の南側、難波~泉佐野間と、付属する支線の各駅をご覧頂きます。
(「汐見橋線」は、正式には高野線の一部であり、3回目で出します。)

南海線 難波~和歌山市 〔前〕難波~泉佐野

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 南の大ターミナルで、ビルが厳か。これは今も変わらないが、社名と車紋が、今となってはレトロ調か。
 背後には、南海サウスタワーホテル(今のスイスホテル南海大阪)が、既に建っています。

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 ホームは、南海線4線・高野線4線、合計8線で、私鉄では最大級のターミナルです。一番上に南海線のホームを出したので、ここでは高野線のホームを掲げておきます。
 南海線も高野線も、車両は新旧のカラーが混在している時期。
(現行カラーは、現行CIを採用する前からあった)

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今宮戎 いまみやえびす
 難波~岸ノ里(当時)は、南海線と高野線が併走する複々線だが、この駅は高野線側にのみホームがあり、各駅停車のみ停車します。

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新今宮 しんいまみや
 JRとの乗換駅で、さらに高い場所にホームがあります。

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萩ノ茶屋 はぎのちゃや
 ここも、高野線側にのみホームがあります。各駅停車のみ停車。
 蛇足ながら、他鉄道では「普通」「各駅停車」が案内の上でごっちゃになってしまっている所が多い中、南海はこの両者があり、厳密に区別されています。南海線は普通(今宮戎・萩ノ茶屋に停まらないから)、高野線は各駅停車です。

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天下茶屋 てんがちゃや
 高架化・地下鉄堺筋線接続前の地平時代です。いい駅舎でしたねえ。

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岸ノ里 きしのさと
 この駅で南海線と高野線が分かれていくが、分かれた先にそれぞれホームがあり、両社は若干離れています。

 実は、南海線では次が玉出、となるのですが、撮影していません。次に訪れた時は、高架化工事の関連で、岸ノ里と統合し、岸里玉出となってしまいました。申し訳ありません。地平時代は汐見橋方面からの高野線の線路が平面で交差していたらしいが、既に面影はなくなっていて、汐見橋線は専用ホームの発着になっていました。
 南海線は、ここから住之江までは方向別複々線になっています。ただ、短距離でターミナルとの接続もなく、4つの駅にまたがった待避線、そんな感じでしょうか。

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粉浜 こはま

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住吉大社 すみよしたいしゃ
 先日も行ってきたばかり。初詣シーズンには急行も臨時停車。

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住之江 すみのえ
 検車区が、同じ高架線上にあります。

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七道 しちどう

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 さかい
 高架化工事のまっただ中、という地平時代。2面4線の待避駅だが、高架化工事中は上下のホームが大きく離れて不便だった、とか。今の高架駅の改札の配置にも、その名残が見て取れます。

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 みなと

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石津川 いしづがわ

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諏訪ノ森 すわのもり
 ホームが踏切を挟んで点対称、駅舎も上下別々でした。

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浜寺公園 はまでらこうえん
 駅舎が駅舎として現役だった頃。配線が特殊である事は、№2107でも書いた所です。 

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羽衣 はごろも
 高師浜線分岐駅。JRの東羽衣駅がすぐ近く。

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高石 たかいし
 地平時代。2面4線の待避駅である事は変わっていない。

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北助松 きたすけまつ

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松ノ浜 まつのはま
 泉大津市内の立体化により、この後高架化されます。まだ全体を見ていない。いずれ行きます。

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泉大津 いずみおおつ
 後に高架化。№1516で書きました。旧駅ビルは、難波同様、社名・社紋がレトロ。

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忠岡 ただおか

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春木 はるき
 岸和田競輪場の最寄り駅。

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和泉大宮 いずみおおみや

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岸和田 きしわだ
 ここも高架化工事のまっただ中にあり、高架線はかなりできあがっているという状況でした。

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蛸地蔵 たこじぞう
 踏切を挟んだ点対称のホーム配置で、駅舎も上下別、というのは、諏訪ノ森と同じ。ここは、ステンドグラスが見物。

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貝塚 かいづか
 水間鉄道との乗換駅。駅舎は別。2面3線。

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二色浜 にしきはま

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鶴原 つるはら

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井原里 いはらさと

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泉佐野 いずみさの
 この後関西空港への路線の分岐駅となり、大型高架駅へ、大きく変貌を遂げる事になります(高架化は、空港線開業より後になった)。
 2面4線の待避駅で、旧駅舎時代は地下通路でホームに接続していた。高架化後は№1515で書きました。

天王寺線 天王寺~今池町
 元々は天王寺~天下茶屋間の支線で、本線とつながっていました。南海の新今宮駅がなかった当時は、旧国鉄との接続を確保する役割も果たしていたが、南海にも新今宮駅が開業すると役割を失い、加えて地下鉄堺筋線接続と合わせて本線が高架化される事になると、関連した工事の影響で、今池町~天下茶屋間が廃線となり、残存区間は孤立してしまいました。1521型の単行2両が封じ込められ、終日行ったり来たり、15分間隔のつるべ運転、という形態になっていたのが、撮影した時点での状況でした。

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天王寺 てんのうじ
 南海独自の駅舎、と呼べるものが見当たらなくて、とりあえずホームへの入口を撮りました。2線あるが、通常は1線のみ使用、もう1線は車両の点検等で使用していたようです。

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飛田本通 とびたほんどおり
 この駅は、今池町~天下茶屋間廃線と同時に開業しました。天王寺線は複線だったものが、部分廃線と同時に単線化されていて、その跡地に造られたものです。

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今池町 いまいけちょう
 上を走るのは、阪堺電軌です。今池電停が隣接していました。阪堺電軌も、当時は8分毎でした。今は24分毎だから、1/3になってしまった。

高師浜線 羽衣~高師浜

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伽羅橋 きゃらばし

南海電気鉄道03-02高師浜.jpg
高師浜 たかしのはま
 高架線だが、駅舎は昔のままのよう。

 次回は、南海線の南半分(羽倉崎~和歌山市)と、多奈川線、加太線、築港線、貴志線を出します。

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《今日のニュースから》
19日 小学生の給食にスパニッシュオムレツ 山口県山口市
20日 「はやぶさ2」 1回目エンジン噴射 終了

 ついに、クルーズ船の乗客から、死者が出てしまいました。そろそろクルーズ船に関する政府の対策を問題視する動きも出てきていて、当然でもあろうが、私としては、市中の感染の方が怖い、電車の乗客も、半分くらいはマスク姿になってきていて、こちらの対策も重要と思うが、かと言って何でもかんでも自粛・自粛というのも、雰囲気が重苦しくなって、正直イヤだ。ともかくまずは早い収束を望みます。もちろん、今日明日明後日で済む事ではないけれど。

№2121 九州横断旅行 4〈終〉.SNA18便

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 一日休みを余分にもらったとは言え、大分・熊本ではやはり日数がやや不足。午後の便で、帰る事になります。
 帰りはANA・JAL・SNA(ソラシド)の選択肢があるが、国内線だったらできるだけ行きと帰りでキャリアを変えたいから、今回はSNAを選択しました。マイレージなくてもいいから。
 なお、前日の時点では、羽田は降雪の影響があるかもと予報で聞いていたから、少々不安もあったが、この点は問題がなかったらしい。SNA18便も、予定通りの出発となりそうです。

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 以前も出したと思うが、肥後大津駅南口~熊本空港間は、「空港ライナー」と称する、無料のアクセスのバスがあります。バスと言っても、地元のタクシー会社に運行を委託するワゴン車であるが、最近は利用が定着しているようで、この日も、他に5人の利用がありました。

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 車内はこんな感じ。小型TVが放映するワイドショーは、いよいよ緊迫化してきたのか?新型コロナウィルスの肺炎について伝えていたのでした。

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 熊本空港(「阿蘇くまもと空港」と呼称している)のターミナルビル。空港ライナーは、一応所要15分となっているが、アクシデントでもなければ、実際はもう少し早く着きます。

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 出発階(1F)。

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 SNAは、カウンター業務をANAに代行しています。ここでは先にチェックイン、搭乗券を受け取って、その後バッグを預ける、という形。

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 出発案内表示。今回乗るSNA18便は、まだ出てこない。

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 展望デッキ。ここでは主に動画を撮った。FDAとAMXが出発するが、晴れていればなあ…。

20200128-159 ひこうき広場.jpg
 ターミナルに戻って、「ひこうき広場」。

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 地震に見舞われた熊本の支援、という意味か、著名な漫画家による直筆サイン色紙も展示されています。

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 漫画のパネルもあります。左から「花の慶次 雲のかなたに」(原哲夫)「シティーハンター」(北条司)「よろしくメカドック」(次原隆二)。

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 2Fの土産物店。

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 手荷物検査場。

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 SNA18便が出発する、4番ゲート付近。まだお客さんは少ないが、地方路線+SNAとしたら、ビジネスマンが多いなあと思ったのは、変か?

20200128-158 SNA機着陸.jpg
 16時02分、羽田からのSNA15便が、R/W07に着陸。到着ロビーでは10分の遅れの表示が出ていたが。

20200128-167 SNA機到着.jpg
 16時05分到着。5分詰めた。ただ、新しい出発時刻、16時35分には、出発できるだろうか。後方は関空行JJP676便。

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 20分少し前になって、事前改札から搭乗が始まる。流れはANAとほぼ同じだが、上級会員は少ないようだ。

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 出発間際、機内安全デモの最中、左手を見たらびっくり。チャイナエアのB737が着いたのだが(熊本路線は週3便)、いろいろ熊のイラストが描かれている。くまモンと、台湾の「喔熊 Oh!Bear」が描かれている。という事は、基本的には熊本路線はこの機材が中心になるのか。撮りたいよなあ。

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 ANAのハンドリングスタッフに見送られて、出発。

20200128-171 タキシング.jpg
 R/W07へタキシング。遠くに山が2つ見えるが、左が金峰山、右が熊ノ岳、になるんですかね。
 滑走路の端までは行かずに、インターセプションしてR/Wに進入。そんなに重くないんだ。

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 離陸上昇。

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 すぐに大きく左旋回。大津町・菊陽町といったあたりの上空を行く。

20200128-175 大津町.jpg
 真ん中を流れる川は、白川。さらに左旋回が続く。

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 左手に、熊本空港の全景が見える。空港が高台にある事が、よく解る。

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 ターミナル(望遠)。もう1機いるな。羽田から着いたJALだろう。
 しかし残念ながら、このあたりから雲が下界を覆い尽くして、何も見えなくなってしまう。

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 下層と上層、二重の雲海を抜けていく。揺れはなかったが、ベルトサインが消えたのは、この上層の雲海を抜けたあと、だった。

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 改めて、キャビン。乗客は全体の6割程度、というところだっただろうか。

20200128-180 サンドイッチ.jpg
 ドリンクサービスが廻ってきたので、アップルジュースを選択し、空港で買っておいたパックのサンドイッチを食する。いつも思うが、キャビンではアップルジュースが、ひどくおいしく感じられる。乾いたキャビンに、あっさりした飲み心地が合うのだろうか?

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 さらにコーヒーを注文し、「熊本三年坂マドレーヌ」でお茶する。

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 SNAでも、スマホ向けのWi-Fiサービスを行っている(ネットはできない)。フライトデータもあるのだが、なぜかルートも、数値も出なくてがっかり。

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 電子書籍もあります。ただ、スマホ画面ではやや小さいかも。ドラッグで拡大もできるけれど。

20200128-184 雲.jpg
 雪はないにしても、キャプテンアナウンスによれば、羽田は雨、だそうだ。雲行きが怪しい。

20200128-185 夕暮れ.jpg
 夕暮れ。夕日がウイングレットを照らす。

20200128-186 ディセンド.jpg
 この辺はまだ良かったのだが、早めのベルトサイン点灯後、降下して雲海に突っ込むと、急に揺れが激しくなる。ドスンドスンという感じ。窓の外は、みるみるうちに暗くなってくる。どこを飛んでいるかわからない雲の中を、エンジンの轟音が轟いて、一気に突っ切っていこうという感じ。キャビンは、時々流れるアナウンス以外は、静かだ。


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 キャビンは減光されている。

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 さらに真っ暗闇が続く。エンジン音が絞られ、静かだ。ただ、耳が痛くなる。アナウンスでは、羽田は小雨で7℃。やはり熊本よりは寒そうだ。

20200128-189 浮島.jpg
 ようやく明かりがポツンポツン見えてきた、と思ったら、もう浮島だ!よほど視界が悪いんだねえ。雨の水滴が、窓を伝うようになる。着陸は、R/W34L。

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 着陸。国際線ターミナルの明かりが、眩しく感じられる。

20200128-191 タキシング.jpg
 到着は52番(第2ターミナル北側のフィンガー)、C滑走路に着陸したらしいJAL機と行きかう。
 到着は17時58分。この空模様だからどれだけ遅れるのかと心配していたら何の事はない、7分も早く着いた。
 キャビンの明かりが全部つき、ホッとさせられた。外に出ると、やはり寒いなあ。

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 バゲージクレームは、52番からだとやや遠い。

20200128-193 バゲージクレーム.jpg
 荷物はすぐに出てきた。全体的には少なめ。うn

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 到着ロビー。

20200128-195 京急線羽田空港国内線ターミナル駅ホーム.jpg
 帰りは京急線。国内線ターミナル駅ホーム。加算運賃引き下げによる運賃値下げが話題になったが、喜んでばかりもいられない。一方でそろそろ手狭になってきている印象も否めなくなってきた。ダイヤ編成上、ホームのどちらかに列車を待機させておく事はなかなかできないだろうし、一方で、第2ターミナルの国際線の共用開始が迫ってきており、このままだと混雑でにっちもさっちも行かなくなってくるのではないか?引き上げ線新設という計画もあるようだが、やはりホームが2面4線、せめて2面3線で造られていれば良かったのだがと、今でも思います。京急単独ではどうにもならない部分も少なくないが。

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 エアポート急行。普通の「急行」でいいんじゃないかな?むしろ行先表示の部分で、空港行である事をきちんと記す方が良い。

 というわけで、やや慌ただしい部分もあったうえ、ここでは書けないが熊本でのスッタモンダもあって、消化不良な部分が多かったのも事実でした。今回は豊肥本線を乗り通す(途中はバスになるが)事も目的の一つだった、という事があったが、やはり熊本も、もっと日数が欲しいい。中心部だけでも2~3日、加えてくま川鉄道に、肥薩おれんじ鉄道も加えると、やはり1週間は、欲しいよなあ、と感じます。それと、今回は地震の復興、という点では、あまりきちんとした支援が、できませんでした。桜町バスターミナルも見ていないし、次はもう少し時間を取って、もっと熊本を堪能したい、と考えています。
 あとは豊肥本線、それと南阿蘇鉄道の、一日も早い復旧を願います。もちろん、復旧したら早めに乗りに行きます。

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 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 近鉄は、来月の改正で、宇治山田~大阪上本町間で運行されていた鮮魚列車を廃止する事になったそうです(近鉄からはリリースは出ていない)。改正後は、定期急行の1両を行商人専用とする事で対応するそう。
 去年の台風被害で長期不通が続いていたJR吾妻線は、21日に全線の運行を再開すると、高崎支社からリリースが出ています。ただ、被災前と同じダイヤ、とは行かず、徐行運転を行ううえ、524Mの万座・鹿沢口→長野原草津口間のみ、当面はバス代行継続との事。

《今日のニュースから》
16日 カーリング日本選手権 男子はコンサドーレ連覇 女子はロコ・ソラーレ4年ぶりV
17日 シャープ 5G対応スマホ発表 国内メーカー初
18日 日産自動車 臨時株主総会開催

 毎日毎日新型コロナウイルスのニュースが続いており、天皇誕生日の一般参賀や、東京マラソンにも影響が及んでしまいました。交通関係も、JALが今日、さらに中国・韓国路線の減便・ダウンサイジングを発表しているし、地方空港の中国路線休航で、アクセスのバス路線の運休も目立ってきています。当面はこの状況が続くと、覚悟をせにゃならないのか。