№2099 沖縄・九州福岡 ワイドな三角旅 7〈終〉.JAL316便 A350!
JALがA350を発注すると発表したのは6年前。事実上初のエアバス機導入という事で、一般のニュースにもなりました。9月1日、羽田~福岡線に就航、冬スケジュールから新千歳路線にも就航し、現在は4機が飛んでいる、という状況です。
早い内に乗りたい、とは思っていたが、初就航から3ヶ月もしない内に乗る機会を作る事が出来ました。出来ました、と言うより、やや無理をして作った、という所ではあるが。残念ながらクラスJとは行かず、今回は普通席だが、グレードアップされた機内の仕様は楽しみです。どんなフライトになるでしょうか。ともかく、帰宅です。
空港に向かう前に、天神の西鉄の駅に寄り道していたので、市営地下鉄の天神駅から始めます。
地下鉄は、駅名標のデザインが変わっている。イラストは引き続き描かれている。
福岡空港駅のホーム。階段を上がると…。
新しい改札口が、元からの改札の反対側に、新しい改札口が出来ていました。
福岡空港は2年前にANA便で羽田に帰るときに来ていて、№1755でも書いているが、以前の改札だけではそろそろ手狭で、対策を立てるべき、と書かせていただいていました。改札はこれで、だいぶ混雑が緩和されているようです。あとはホーム。拡幅は無理そうだから、ダイヤを工夫して欲しい。JR北海道の新千歳空港駅のように、ホームのどちらかに列車が常に待機している、というダイヤとすれば、混雑はある程度緩和出来ると思います(ゆいレールの那覇空港駅と同じ)。
駅だけではなく、空港ターミナル自体もかなり様変わりしていました。2年前は工事中で暗い印象があったのが、工事がかなり進んでいて、だいぶ明るくなっています。出発ロビー。
JALのカウンター。
いろいろテナントも入るようになっているが、これは2Fのクロワッサンの店「三日月」。3Fの方が多い。目が回りそうなくらい、大勢の人々でごった返していました。
2Fから3Fに向かうエントランス。
そのエントランスにある、出発案内表示。左側の「搭乗口のご案内」を見ると、9・10番ゲートがない。これから再整備されるのだろう。以前の第1・第2・第3ターミナルが、一つにまとまった形になっている。JAL316便は、一番左端の12番ゲートから出発。
3Fに上がるエスカレーターから、エントランスの吹き抜けを撮る。昔は天井からソラリーがぶら下がっていて、その変遷は以前書いたけれど、5~6年ほど前になくなっています。
曇天だったけれど、これから乗るA350を迎えよう、そう思って展望デッキに向かうと…。
これは嬉しい。以前のガラス張りが、ワイヤーになっていました。すぐ近づけるのでワイヤーの間からレンズを出して撮れます。まだ工事が進行中でスペースは狭く、雑然ともしているが、完成すればもっと広くなって、もっと滑走路に近い場所で撮れるようになるでしょう。これは、次の訪問が実に楽しみになりました。
北側のスポットに発着する機体をワイヤー越しに見ると、こんな感じ。滑走路側は基本的に午前中順光、となるはずだが、エプロンは終日撮影が可能となるだろう。
工事中のため今のところ、3Fからのアプローチは狭い階段しかないし、入口が解りづらい。この点は注意。工事が完成すれば、改善されるはずです。
さて13時少し前、遠くに、R/W16にアプローチする機体が見えたが、着陸灯がかなり白い。新型だろう。これが…。
来ました、A350。後部の「AIRBUS A350」のロゴが赤色の1号機、JA01XJだ。
ランディングを見届けて、保安検査場に向かう。
保安検査場。
入口にはJAL・ANA別に、締め切り時刻の変更のお知らせが掲げられていた。この冬スケジュールから、締め切り時刻が出発15分前→20分前と、早くなりました。
保安検査場を通過した先の、出発案内表示。
12番ゲートは、保安検査場を通過して、左へ。
12番ゲートは、ターミナルの一番南側。変化が大きすぎて詳細は解らないが、昔の第1ターミナルのあたりではないだろうか。
12番と、手前の11番ゲート付近にはBLUE SKYとANA FESTAがあり、ANA FESTAにはスタバのスタンドもあるが、うどんなどの軽食の店はない。やはり最近の空港のトレンドだろう。充電用のコンセントや、USBハブがあるカウンターが、たくさん設けられている。
ビジネスのお客さんが多い。当たり前だが、今回乗った羽田→沖縄、沖縄→北九州、あるいは先月のANAハワイ路線とは、雰囲気が全然違う。
搭乗開始。上級会員の優先搭乗は、さすがに列が長い。
機内に落ち着くと、個人モニターのウエルカム映像は、東京の名所が次々に移り変わって現れる。
55Aに落ち着いて窓の外を見る(去年のLH便では窓際を確保できなかったから、窓際に乗るのは初めて)と、おお、次の318便となる「20th ARASHI THANKS JET」が降りてきた。この便への就航は前日のスケジュールをチェックして解っていた。一つ後だったらなあ、惜しい、とは思うが、まあ仕方ないですね。
「嵐」機は、北のスポットに向かって行く。スターボード側は、9年前の初代「嵐ジェット」の描かれた頃のものだそうだ。乗るのはともかく、早く撮りたいです。嵐が活動を終える来年いっぱいまでは飛ぶはずなので、何とか羽田以外の場所でも撮れるといいな。
機内安全ビデオ。もちろん、9月からの、新しい内容です。前にも少し書いたが、要は「これを守っていただかないと、こうなってしまいますよ」みたいな事を強調した内容になっていたと思います。特に緊急脱出は、新千歳におけるインシデントで表面化した問題が調査報告書で指摘された事があるだろう、一番強調されたポイントだと感じられました。スライドを滑る時の姿勢まで、具体的に描かれている。機内安全ビデオはエンタメではないのだから、シンプルかつストレートに、解りやすいのが一番だと思う。まずは、乗客が皆キチンと見る事が大事なのだが。
尾翼カメラ。LH便にもありました。
出発。ターミナルは北の端に近いので、R/W16はすぐ、タキシング時間が短い。
出発から10分強で離陸。
一直線に上昇、左手は、宇美のあたりだろうか。
カメラが映すのは、左が国道3号、右に緩いカーブを描くのは九州道で、二日市・太宰府、というあたりだろう。
しかしこの後、上空の雲海に突っ込んで、下界は一時、何も見えなくなる。大きく左旋回。
雲海を抜けると、青空。
再び地上が見えてくるが、もう四国の観音寺だ。
そして、瀬戸大橋。離陸から23分だ。
改めて、キャビン。シートピッチに関しては、正直、前日のSFJの方が広かった。国内線ではこちらの方くらいが標準で、SFJの方が間隔を広くして設定しているのだが。
Wi-Fiは…。どうも接続できない。機内モードにして、位置情報は指示通り「ON」にしているのだが。この日は基本的に、モニターに集中。
モニターのプログラムでは、テキストニュースが目新しい。
ビデオプログラムはいくつかのカテゴリーがあり、その中でもさらに数種類のプログラムがあります。
映画に関しては、続きはどうやって見るのだと思っていたのだが、「レジュームコード」というものを入力する事で、続きが見られるようになるらしい。オーディオで、ボン・ジョヴィを聴いていました。
ドリンクサービスが回ってくる。コーヒーを注文し、空港で買っておいたバームクーヘンを食する。
JALのスマホアプリは先日リニューアルして再スタート、「JAL FLIGHT FUN!」となりました。お楽しみとして、「名所✈めぐり 日本全国47県」というものがあります。スマホをスキャンできる状態にしてCAに渡すと、CAがプレートの「ゆかりバッジ」をスキャン、そのCAの出身の都道府県の名所のスタンプがマークされます。これは大阪の仁徳天皇陵。JMB会員だと、47都道府県全部をコンプしたら、プレゼントがもらえるらしい。何かは解らないが。
モニターの、コクピットを模した計器のCG。
事前のキャプテンアナウンスの通り、15時少し前、早めにベルトサインが点灯。降下して雲の中に突っ込むと、窓の外が真っ白になって、目の前の主翼でさえ、時々見えなくなる。揺れ出す。羽田近辺の天気は不安定そうだ。
キャビンは赤ん坊の泣き声がたまに聞こえる程度で、あとは静か。
羽田にアプローチする機体のコックピットから見る、羽田へのアプローチ、をCGで再現。
雲は低い位置にあって、ようやく下の方がぼんやり見えてきた、と思ったらもう東京湾。貨物船がたくさん見える。
前方カメラが、羽田を捉える。まだボンヤリとだが。前輪がダウンしている。
左手に京浜工業地帯。雨が降っているようで、水滴が窓をつたう。
ボンヤリだった羽田空港のR/W34Lが、近づいて来た。
着陸。羽田は本降りだ。
定刻に到着しました。
折り返しも、福岡行のようです。
JALのA350の印象としては、乗り心地そのものに関しては、在来機との明確な違いは、正直感じなかった。1回だけでは何とも評価しようがない。何度も繰り返して乗れば、違いが解ってくるのだろうが。エンタメは、短距離・短飛行時間の国内線ではもったいないくらい。もう少し長距離の、沖縄線とか、近距離国際線(韓国・中国など)といったあたりでこそ、効果が発揮出来るのではないだろうか。
ともかくこれで、ANAのA380に続いて、日本の航空業界の2大新スターに、相当早い時期に乗る事が出来ました。A380は正直解らない(違う路線も飛ぶといいんだけれどなあ)が、A350は、国内線だったらもう少し乗る機会も作れるでしょう。共に、次の搭乗が楽しみになりました。
羽田の方も、到着ロビーは面目を一新しています。
最後に、京急のエアポート急行。「新逗子」の3文字は、来年3月13日まで。
という感じで、沖縄・福岡の三角旅行は終わりました。沖縄はまあまずまずで、名護でもう少し撮りたかったが、ある程度は飛行機やバスも撮れたし、ゆいレールの延伸区間も繰り返し乗る事が出来ました。福岡が残念。筑豊電鉄も早い内に再訪したいし、福岡空港での撮影も楽しみになりました。来年どこかで、行く事になるでしょう。沖縄は、次は違う島にも渡りたい。本島に近い島に船で、と言うのもいいかも。
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《今日のニュースから》
25日 オスプレイ 駐屯地への配備容認 千葉県木更津市
26日 JFL奈良クラブ 入場者数水増し問題 社長引責辞任発表
IR問題は、国会議員が逮捕され、関連してパチンコチェーンの本社(どこの会社かまでは公表されていない)の捜索、という事態になりました。横浜市はカジノ受け入れを表明しているが、連日市内各地の駅前などでは抗議行動が活発化しています。個人的には、カジノそのものは絶対悪とは思っていないし、抗議行動はウザい・やかましいから関わるつもりはない。が、これだけの事態になっている以上は、法案そのものを一度全てを白紙に戻して、もう一度、本当に日本の経済・社会のためになるのか、考え直す事は必要だと思う。前のめりに進める事ではない。それにしても、事は中国の企業が絡んでいるが、カジノは資本主義ならではの娯楽なのに、どうして社会主義体制の国の企業が、政治家に賄賂を送ってまでカジノにのめりこむのだろう。