№2098 沖縄・九州福岡 ワイドな三角旅 6.筑豊本線 若松→原田乗り通し
黒崎の天候は回復せず、今回は、筑豊電鉄はあきらめます。
今日は、またいつ乗れるか解らない気がする筑豊本線、特に両端の通称「若松線」(若松~折尾間)と、「原田線」(桂川~原田間)にも乗って、若松→原田と、筑豊本線全線を乗り通します。「DENCHA」導入の一方で駅務体制の合理化がちょっとした地域の問題となった「若松線」、かつては寝台特急の通過もありながら、今や地味なローカル路線の一つになった感がある「原田線」、この両社の間に位置する、電化された「福北ゆたか線」と合わせて、折尾と桂川で3分割された感がある筑豊本線、中間の折尾~桂川間は9年前に乗っていて、№359でも書いているが、両端の区間は、もう何十年乗っていない。どのような姿を見せるのでしょうか。
11月28日(木)
ホテルから黒崎駅に向かう途中、かつての路面電車のラッピングが施された西鉄バスが、黒崎バスセンターを出発するのが見えました。
やっぱり、肌寒い…。当たり前だが、沖縄とは全然違う。
黒崎駅ホームで、特急〔ソニック4号〕。ここからの乗車も、少なくない。
次の普通電車で、折尾へ。
折尾駅は全体的な高架化工事がまだ続いていて、旧筑豊本線のホームが残っていました。
今の筑豊本線のメイン、6・7番ホームに向かうには、旧ホームの線路を横切るように作られた通路を横断する事になります。
その通路のフェンスに張られていた、地元のサッカーJ3、ギラヴァンツ北九州のポスター。この時点では既に、来年のJ2復帰が決まっていました。
基本的に、今の筑豊本線は、鹿児島本線ホームとは独立した6・7番ホームに発着します(黒崎・小倉直通はAというホーム発着)。ガラス張り。6番線停車中の819系「DENCHA」。ファーストナンバー編成。車内は、窓ガラスのUVガラスのせいか、少々薄暗く感じられました。関東の電車より暗いとも思った。通学の学生が多かった。
まず若松まで6634M。車内でおとなしくしています。非電化区間を走るがそこはさすがに「電車」、走りが滑らかに感じられました。
若松駅。何年ぶり、いや、何十年ぶり、だろうねえ。つい最近、リニューアルされているそう。
駅舎の中。駅の窓口は、8時30分まで。
駅舎内では、若松駅の歴史を綴った写真が並んでいます。
運行情報のモニター。列車がどのあたりにいるのかが、表示されます。
駅員がいない代わりに、インターホン機能を備えた精算機が、改札の中にあります。
遠隔操作システムの導入などの駅員体制の合理化は、他の私鉄では全線規模で行われているレベルであり、若松線区間は少なくとも、中間駅だと一部の時間を除けば、乗客がそんなに多くはないかなあ、というのも考え合わせると、ヨソ者の目から見たら、もはや目くじらを立てるものでもないかなあ、というのは正直な所。ただ、若松区の中心駅でもある若松はさすがに行き過ぎかも、という感はあります。
確かにやや広めのホームも、ラッシュのピークを外れると、どこかガランとした印象はあります。石炭輸送が盛んだった頃は、貨物だけでなく、旅客ももっと多かったのだろう。若松市だった昔はともかく、小倉が中心の今の北九州市においては、人の流れが合わないのか。
折り返し待ちで停車中の、819系。6637Mで、折尾に戻る。わずか8分の若松滞在。
若松線区間は、複線ではあるが、ひなびた印象。昔は貨物列車もたくさん走っていたはずだが、その割には線路が貧弱な気がする。
奥洞海で、6636Mと行き違う。
非電化区間の819系の、走行中の計器パネル。
折尾付近の高架化工事はまだ進行中で、そのためか本城から折尾までは単線になる。工事が進んだら、複線に戻るのだろうか。
再び、折尾駅の筑豊本線ホーム、6・7番線。
8時49分発621Hは小倉始発で、Aというホームから発車していった。
9時発6527Hは、817系の2連。ワンマン。7番線から出発する。
出発すると、すぐ単線となって、鹿児島本線をくぐる。ちょうど、〔ソニック〕が通過して行きました。鹿児島本線をくぐった先で、小倉方面からの短絡線と合流。
上りとのすれ違い。
遠賀川。
山陽新幹線との交差部分。ちょうど列車が通過していく。下り線と上り線の間が開いていて、路面電車のようなセンターポールの架線柱が珍しい。
直方は9年前の木造駅舎は跡形もなく、橋上駅舎になって久しいが、すぐの乗り換えで、観察する余裕はなし。快速4627Hは813系+817系の6連。
「福北ゆたか線」区間は、博多からの直通が多いから編成も長くなるが、線路の雰囲気は若松からと変わらない。
飯塚。ここから単線となり、ローカル線風情となる。三角形の山は、ボタ山。
桂川駅は改築工事中で、旧駅舎は取り壊されている。仮駅舎は、何かの事務所棟を転用している。ので、ホームからだと少し目立たない位置にある(跨線橋の裏になる)。南北をつなぐ自由通路と接続する新駅舎を建設中。
駅の「広場」には、西鉄バスと、飯塚市のコミュニティバスが発着する。コミュニティバスは、誠心物流という会社(「ゆめりあバス」というブランド名)が運行しています。
桂川駅のホーム。停車しているのは、原田行のキハ40 8052。
原田線もまた、何年ぶりだろう?前回はたぶん、国鉄末期の1987(S62)年2月と思うが、正直もう記憶がない。
出発。左が筑豊本線、右が篠栗線。今は篠栗線の方がメインの扱い。
乗客は12名。少ないけれど、ガラガラ、という程でもないか。
冷水峠に向かってグングン上っていく。国道200号線が併走する。完全にローカル線風情。
冷水トンネル。
驚いたのは、筑前山家の駅前には、西鉄の路面電車507号と、西鉄バス「かまぼこ」の車体があった事。誰かさんが静態保存させている、という事か?でももうかなり朽ちている。
原田の直前、西鉄天神大牟田線3000系が通過して行くのが見えた。西鉄の筑紫駅が近い。
原田線は去年の西日本豪雨で被災し、長期運休が続いて、今年の春になって再開しているが、乗ってみた限りでは、その痕跡はあまり感じませんでした。
原田駅は、原田線が発着する0番線には、架線が貼られていません。
原田線沿線は、思った程は人里まれ、という訳でもなかったように見えたが、結局の所、篠栗線に西鉄線、鹿児島本線と、福岡に短絡する路線がある中では、人の流れに合致していない、という事でしょうか。
車両は、一時のキハ31形から、キハ40形に戻っているわけだが、819系導入、という考えはないのか?2連では輸送力過剰だろうが、若松線や香椎線と共用できるので、大幅なコスト増、にはならないだろう。後藤寺線にも導入すれば、もっと効率が良くなるのではないだろうか。
という所で、若松から原田まで、筑豊本線全線を乗り通しました。原田線区間はローカル線風情だったが、全体的には、石炭輸送の名残もあって、線路も駅も、広い敷地を持てあましている感じがありました。これから数年で、どう変わるのでしょうか。
この後鹿児島本線の快速で博多に向かうが、南福岡で増結+〔ゆふ〕通過待ちもあって、思いの外時間がかかった。福岡からはいよいよ、JALのA350です。
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阪神が来年3月14日のダイヤ改正を、一部リリースしました。土休日の本線8連化や、平日・土休日とも運転時間帯拡大と、快速急行がメインとなるようです。詳細は来年1月下旬に発表との事。近鉄は特急の全面禁煙化(喫煙室がない12200系未更新車は来年度末までに特急から退役。これで日本の鉄道の座席車は全席禁煙、でいいのか?)のみ発表、ダイヤ改正についてはリリースなし。3月14日はJRグループ以外でも結構忙しい事になりそうです。
《今日のニュースから》
22日 高速道で69台多重衝突事故 米バージニア州
23日 ヤフー持ち株会社・LINE 経営統合で最終合意
24日 ヤクルト山田哲人 年俸5億円で契約更改 球団史上最高額