№2089 今年最後の関西詣で 4<終>.汐見橋線と 阪急と 石山坂本線

 関西3日目、もう最終日。
 メインの目的は京阪石山坂本線、「響け!ユーフォニアム」ラッピング電車の撮影、だったはずだが、いろいろ回り道をした結果大津入りが遅くなり、結果的には失敗に終わる事になります。

11月19日(火)

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 まず、南海「汐見橋線」に乗ってきます。汐見橋駅。

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 これ撮ったのは平日朝の7時台、なのに駅舎内は、ガランとしてしまっています。駅員はいます。
 最近まであった古い路線図は、なくなっていました。

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 ところで、その駅舎内には、「スルッとKANSAI]各磁気カードの払い戻しの案内のポスターが張られています。「スルッとKANSAI」のカードでさえ終わりなのだから、鉄道業界における磁気カードの時代は、ほぼ終わったといって良いだろう。

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 ホームも同じく、閑散としています。高野線は本来ここが起点で、高野山に向けてのターミナルだったはずだが、その面影は、多少広くて長めのホーム、だけでしょうか。

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 今の汐見橋からのダイヤは、ラッシュも日中も、平日も土休日も関係なく、終日ほぼ30分間隔。
 ちなみにちょうど30年前、1989(H元)年11月改正の時刻を掲載した、当時の南海電鉄の時刻表を紐解くと、平日は朝夕ラッシュ時15分間隔、日中や休日は20分間隔で、平日55往復・土休日51往復がありました。現在は平日・土休日共通で30分間隔、33往復なので、平成の30年で4割も減ってしまった事になります。大阪市内の路線なのに。初電は遅くなり(当時は5時23分)、終電も早くなり(同23時10分)ました。

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 なので現状は、複線なのに、2200系ワンマン運転車1編成の「つるべ運転」になっています。辛うじて通学生の乗車もあったけれど、乗客は20人もいなかった。

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 沿線を見た限り、汐見橋線内だけで活性化できる要素があるようには、見えなかったのが正直な印象。「なにわ筋線」などの計画はあるが、ともかく何らかの動きがあるまでは、しばらくの間は単線運転に切り替えて、コスト削減を図るのもひとつの方策かも、とさえ思った。
(といっても、踏切の動作地点の修正などの問題もあり、思っているほど簡単でもないが)

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 南海線の路線図。前述の通り、汐見橋線は正式には高野線の一部だが、この路線図、及び駅ナンバリングからして、現状は実質南海線の支線の扱いになっているのが明らか。車両も高師浜線と共用だし。

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 岸里玉出から天下茶屋まで、南海線で一駅移動。天下茶屋で〔泉北ライナー〕と並ぶが、向こうは「サザンプレミアム」だ。

 天下茶屋から、堺筋線~阪急千里線の直通電車に乗車。これが、阪急1300系。1300系もデビューからかなり経つのにまだ撮っていない。晴れの天気が続いているので、ここで撮ってしまいたくて、淡路で降りずにそのまま乗り通す。吹田~豊津間の踏切が良さそう。

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 北千里から折り返してきた、1300系。「ジャッキー号」でした。
(ひとつ前も1300系だった)

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 もう1枚。大阪メトロ66系。未更新車がまだ多い。

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 淡路へ戻ると、伊丹空港へ着陸する旅客機を見るようになるが、あれ、FDA?10月から神戸空港には乗り入れるようになったが、伊丹には路線がない。なんだろう?

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 淡路駅。高槻市行に乗り換え。これも66系。

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 9300系特急。見づらいと思うが、行先が「大阪梅田」に修正されている。されていない編成も、まだありました。

20191119-115 高槻市駅.jpg
 高槻市で並ぶ、特急と準急(といってもこの先は各駅停車)。特急は「京都河原町」で、準急は「河原町」。

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「京都河原町」と修正された、9300系の表示。
 準急の方で、桂に向かいます。

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 1300系の準急「大阪梅田」行。こちらの方が、はっきり読めるでしょう。

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 西山天王山駅。2013(H25)年12月21日開業の駅だが、まだ降りていない。

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 洛西口駅も2003(H15)年3月16日、だから21世紀に入ってからの開業と比較的若い駅だが、開業当時は地平。今は高架駅になっています。

 桂で嵐山線に乗り換えるが、紅葉のシーズンに入っているので、観光客でかなり混み合う。

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 嵐山駅。左には7000系の「京とれいん雅洛」が留置されている。

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 一つ戻って、松尾大社駅の時刻表。この日は普通の平日だったが、「京とれいん雅洛」が、西宮北口~嵐山間の直通特急として運行されています。
(京都線内は淡路に停車。快速特急とも違う)

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 嵐山線転用後の6300系というのも撮っていなかったので、この松尾大社で撮りました。

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 桂駅の京都線ホーム。

 このあと、地下鉄を乗り継いで、浜大津に向かう。ただ、びわこ浜大津行はタイミングが悪くて、先に分岐駅の御陵駅に降ります。

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 30年前は京津線が走っていた道路だが、路面区間だと、線路が撤去されたら、跡は何も残らない。
 びわこ浜大津で乗り換えた坂本比叡山口行が、「ユーフォニアム」ラッピング編成でした。滋賀里駅の手前の踏切で待つ。

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 一つ前の、普通の600形。旧塗装もまだ見かけるが、700形も含めて、新塗装がほとんどになりました。

 肝心の「ユーフォニアム」は…。

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 失敗。証拠写真程度のものでしかない。先頭のパンタグラフと、2両目の後部が切れてしまった。
 テクが未熟だからだろうが、石山坂本線は全体的に、なにか撮りにくい。編成が短いし、前パンなので、バランスが難しい(江ノ電にもそういうところがある)。しかも駅間、それも坂本側は結構高速で走るので。こういうラッピング編成だったら、完全に広角に割り切っても良かった。

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 まだ14時過ぎだし、もう一度トライ、と思っていたのだが、この頃から、比叡の山から雲が押し寄せ、太陽を遮るようになる。これが、比叡の天気か。穴太で撮った700形の80形旧塗装復刻編成も、こんな様になってしまいました。

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 車内に掲げられた、「ユーフォニアム」のイベントの中吊り広告。本来は夏休みに行う予定だったが、直前の京都アニメーションの放火事件で、延期になっていました。

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 坂本比叡山口駅。ここから石山寺駅まで乗り通します。

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 前述の通り、びわこ比叡山口より坂本側は全体的には直線が長く、従って結構スピードが出る。旧塗装の600形と出会う。

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 別所駅の旧ホーム。

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「ユーフォニアム」のラッピング編成とも出会うが、雲もあるし、陽が出ても影が長いし、撮影はもう、あきらめざるを得なかった。どこでもそうだが、撮りたい列車があるのなら、とにかく早い時間から出向いて、時間を費やすべき。伊豆箱根鉄道駿豆線と同じだ。
 なお車内は、一般の編成と同じでした。8年前の「けいおん!」「機動戦士ガンダムAGE」のような、車内のデコレーションはない。

 ラッピング電車の運行は終了したが、イベントは来年まで継続して行われており、15日には宇治市でクリスマスコンサートも行われるそう。電車へのラッピングはともかく、京都アニメーションの再建に一定のメドが立つまでは、小規模でいいから、イベントが継続されると良いと思います。京アニのファンも、それも望んでいるのではないでしょうか。

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 80形復刻編成とも出会う。来年までと聞いていて、こちらは何とかものにしたい。

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 石山寺駅。
 11月終わりとなると、16時過ぎでも暗くなってきた。今日はこれで終わり、石山からJRで帰路に就く事になるが、小田原停車の〔ひかり〕は名古屋19時26分発532号しか選択肢がなく、急いでもしょうがないから、米原まで普通電車で行く。一昨日とは違って、最初から普通電車と決めきっていく。この後の敦賀行新快速より先に米原に着くし。

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 石山16時22分発784Tは、野洲で終着の新快速3482Mを待ち合わせ。

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 駅間が長く、普通電車でも120㎞/h出る。右には新幹線の高架橋。

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 米原で、大垣行普通284Fに乗り換え。しかし何の事はなく、この編成が大垣からそのまま特別快速2112Fになる。だったら、米原から特別快速として直通運転すれば良いではないのか?と思う。大垣で列車を分けるのは、どんな理由があるのだろうか。

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 名古屋19時26分発〔ひかり532号〕。

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「松浦のみそカツ弁当」で夕食。

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 車内販売でスジャータのアイスクリームと、ホットコーヒーを購入する。いつもながら、アイスクリームは提供された時点では、ガチンガチンに凍っていて、滑らかになるまで15分くらいかかる。先日のANAホノルル便で提供されたシャーベットもそうだったが、乗り物の中で提供されるアイスクリーム類は、どうしていつもガチガチなのだろう?硬すぎると思う。理由はあるだろうが、何とかなりませんかね?

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 小田原到着。東海道線で帰ります。

 こうして、今回の関西旅行は終わりました。やはり、関西はもっと時間が欲しい…。今回は1日増やして「弾丸旅行」ではなかったが、私の場合は、天気に左右されてしまうのでね…。神鉄も再チャレンジしなければならんし、バスや、できれば旅客機も撮りたいし、やはり、最低一週間は欲しいよなあ…。

学文路駅入場券.jpg
 最後に、前回公開し忘れたので、高野山駅で購入した、毎年恒例の「学文路駅 入場券」。キーホルダーも付いて、きっぷを入れて御守り代わり、という趣向でしょうか。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 阿武隈急行は昨日、丸森~槻木間の運行が再開しました。ただ、梁川~丸森間が普通のままで、梁川の車両基地に戻れないのでJRの基地で整備を受ける事になり、このため朝方4往復と、夕方6往復(2往復は角館折り返し)のみの運行。残りの区間は来年になりそうで、当分はこの状況が続く事になるでしょう。一日も早い全線の再会を望みます。

《今日のニュースから》
 6日 独メルケル首相 アウシュビッツ強制収容所初訪問
 7日 横浜F・マリノス J1優勝 15年ぶり4度目