№2088 今年最後の関西詣で 3.2年ぶりの 高野線 現在(いま)は
神戸電鉄は早々にあきらめ、午後は南海電鉄高野線に乗ります。元々、朝から曇天だったら、真っ先に高野線に乗るとは決めていました。
高野線は2年前、2017(H29)年12月にも乗っていて、№1784で書いています。あの時は高野線も、高野下~極楽橋間が台風被害で不通になっていて、高野下での折り返しになっていました。その後翌年には何とか運転再開にこぎ着け、さらにその後には、高野山ケーブルカーが新型に代替になっています。現状はどうなっているのか、見てこようと思いました。
いきなり大きくはしょってしまうが、新開地から阪神電車を乗り継いで、難波に。難波14時30分発は橋本止まりながら、2000系6連。橋本でほとんどの列車の運転系統が分断されている現状では、2000系も持てあまし気味、という事はないか?特に2連はこの後、南海線の各支線に転用して2200系置き換え、なんてシナリオも考えられる気がするが、どうだろう。
河内長野あたりまでは、居眠りしていました。
三日市町から先は、元々はローカル線そのものの雰囲気だったらしいが、昭和の終わりから平成の頭にかけて、大規模な線形改良工事が行われています。今でも旧線の跡が所々残っています。
線路は近代的な幹線の装いだが、紀見峠付近はまだまだ、昔ながらののどかな山村の雰囲気が残っているようでした。
橋本で、極楽橋行に乗り換え。2300系2連。午後も遅くなったが、乗り換え客は少なくなく、外国人の女の子2人組の姿もありました。
学文路駅は、今は駅員がいない…。
九度山で、橋本行と交換。この列車も2300系。
丹生川。
高野下から、2年前は乗れなかった、本格的な山線区間に入ります。
高野下から山線の本領発揮。勾配もカーブも更にキツくなる。今渡ってきたばかりの、赤い鉄橋を見る。解るでしょうか?
下古沢駅は、被災前は交換がなくなって棒線化されていたが、上古沢駅の代替で、交換設備が復活しています。
下古沢で、〔こうや6号〕待ち合わせ。
逆に上古沢駅は、上り線側が被災しているため、下り線側のホームを上下で供用する棒線の駅になっていました。
上古沢を出発。棒線の駅ではあるが、駅舎とホームの間は、踏切で結ばれる形態になっています。
紀伊細川では上り2本を待つため、停車時間が長い。まずは「天空」。2000系2連+2200系「天空」。
2200系「天空」。この車両も車齢はかなり高くなっていて、あるいは数年後には、2000系改造車両に交代、なんて事があるかも知れない、と思った。
次の列車が来るまで、しばしの静寂。集落を見下ろす、かなり高いところに駅がある。
紀伊細川駅は、2018(H30)年度の乗降は1日あたり21人しかいなかったそうで、両隣の上古沢、紀伊神谷(共に14人!)に次いで、南海全体でも3番目に少ない。のだが、ここは駅員がいる。下古沢にもいたが、運転関係がメインの業務なのだろう。
続いて、普通電車と交換。橋本までだが、2000系4連だった。
山間部は見たところ、豪雨災害の跡がところどころで相当残っているように見えました。背後の山は弁天岳か。
極楽橋駅到着。右は〔こうや8号〕。
乗客は(たぶん)全て、ケーブルカーに乗り換えになります。
高野山のケーブルカーは、3月よりスイス製の新型に置き換わっています。高野山から着いたケーブルからは、大勢の乗客の下車がありました。〔こうや6号〕接続。
車内は、こんな感じ。
極楽橋へ下るケーブルカーとの行き違い。
高野山駅。
駅前に発着する、南海りんかんばす。南海バス色そのままと、南海バスの色違いの2種類。BRCハイブリッドも入っているんだ。
「あなたはどこから来ましたか?」みたいなボードで、来た場所にマグネットを置いてもらう試み。海外は、欧米が多いのが意外。当然アジア各国(特に中国)だろうと思っていたのだが、欧米はキリスト教徒が多いだろうから、宗教を背景にした文化の違いに、興味を惹かれるのかも知れない。そういえば、一昨年の代行バスの乗客も、白人の外国人旅行者が多かった気がする。
駅舎2Fの待合室。最近整備されたようです。
ケーブルカーの工事について書かれた展示がありました。
この中で興味深かったのは、高野山駅の1編成目を置き換えた後、極楽橋駅に留置されている2編成目を高野山駅に引き上げるため、途中で新旧の車両の行き違いが行われた、というあたり。こんなシーンがあったんだ。ケーブルカーならではだ。
高野線電車(山区間を走る車両)の模型も。
極楽橋に、帰ります。
ホームの左手に街の明かりが見えるが、駅員に聞くと、橋本だという。これから、あそこまで下るのか。
だいぶ暗くなってきた中を、高野山に登るケーブルカーと行き違い。
橋本行は、また2300系2連。雨が降り出している。
高野線山線区間の断面図。こうしてみると、橋本からひたすら登り、なのではなく、学文路駅が底になっている。九度山までは平坦だ。
高野線はスイスのMOBと提携していて、車内にはその広告が掲げられている。でも、一般的な通勤鉄道の性格の方が濃い南海と、純粋なローカル鉄道のMOBでは、だいぶ性格が違うと思うけれどなあ。
それにしてもこの列車、極楽橋ではそこそこ乗車があったが、このあと、どの駅も全く乗降がない。車内は走行音が響くだけで、話し声も聞こえず、静寂そのもの。上にも書いたように、特に高野下~極楽橋間の中間駅は、大手私鉄の駅としては乗降が極端に少なく、むろん時間帯もあるが、やはり高野山への観光需要がないと、ちょっと運行を続けてはいられない、そんな区間だろうと、改めて思わされました。次に車内の動きがあったのは、九度山に着いてからだった。
橋本からの帰りは、6000系の急行だ。
車内のプレートには、「昭和39年製」と書かれている…。前回の東京オリンピックの年だよ。6000系は未だに全車健在、なのだが、いよいよ高野線でも8300系の運用が始まったと聞いており、今後数年で、強力に置き換えが進められる事になるはずだ。乗るのは、今のうち。
(ちなみに、大手私鉄の一般的なロングシート通勤車で、ドアが片開きなのは、京急の800形が引退したから、あとはこの6000系と、阪神武庫川線の7860形のみ)。
こうして、大阪市内に戻ってきました。やはり天気は、全体的には不安定。
明日は、京阪石山坂本線の「響け!ユーフォニアム」ラッピング電車を撮るつもりだが、先に別の場所に寄り道も考えています。
(これが、失敗の原因になるのだが…)
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フランスでは今日から、年金改革に抗議する、鉄道従業員などの大規模ストライキが始まりました。SNCFは9割が運休になり、地下鉄もかなりの路線で運行便数大幅減、組合側は無期限と言っていて、クリスマスにも影響を与えるかも。航空管制も一部がストに入っているようで、ANAやJALからも注意喚起が出ていました。フランスらしいといえばらしい過激さだけれど、前にも書いたが、マクロンがノンなら、じゃあ誰が大統領をやればいいの?このままじゃそんな遠くない時期、本当に極右政権になってしまうかも。
《今日のニュースから》
4日 新潟 女児殺害事件 被告に無期懲役判決
5日 中国 王毅外相 韓国 文在寅大統領と会談
松本零士先生が、イタリアから帰ってこられました。まずは喜ばしい。良かった。まずはゆっくりお休みして体調を戻し、また現場に戻ってこられれば良いと思います。