№2090 神戸電鉄 鈴蘭台駅

 昨日まで、先月の関西旅行について書きました。
 2日目の午前中は神戸電鉄を訪ね、本当は旧塗装復刻車「ヒストリートレイン」を撮りたかったのだが、曇天になってしまって、残念な結果に終わりました。
 その最中、神戸電鉄いちの主要駅で、有馬線と粟生線の分岐駅、車両基地も併設し、最近新たに大改装され、面目を一新した鈴蘭台駅に降り立ち、様子を見てきましたので、ご覧頂きましょう。

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 東側に、再開発ビルが建ちました。神戸市の西区役所が入っています。再開発自体は、まだ途上という感じ。バスターミナルが整備されています。

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 改築前の鈴蘭台駅。ホームの下に、駅施設がありました。

神戸電鉄鈴蘭台駅02駅入口.jpg
 駅の入口は、ビルの2Fにあります。エスカレーターなどで上って、入っていきます。

神戸電鉄鈴蘭台駅12西側出入り口.jpg
 一方、再開発ビルには遠回りになる西側には、駅舎に直結するエスカレーターの入口が設けられています。

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 西側のエスカレーター。

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 駅施設自体は、橋上駅舎になりました。コンコース。セブンイレブンが入っています。

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 コインロッカーと共に、宅配ロッカーがあるのも、最近の駅ではごく当然になってきました。

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「総合案内所」として、定期券発売などの窓口があります。神鉄全線の忘れ物も、ここで。

神戸電鉄鈴蘭台駅07券売機.jpg
 券売機。

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 改札口。「中央改札」と称しています。

神戸電鉄鈴蘭台駅09発車案内表示.jpg
 改札上の、発車案内表示。左から新開地行、有馬・三田線、粟生線。

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 精算機があるのが、少々意外かも。ICが普及し、最近精算機をなくしている(代わりにICカードチャージ機を置いている)京王電鉄の各駅あたりと比較しても、そんなに乗客は多くなく(それでも神鉄では上位だが)、改札での精算でも間に合うだろ?とも思ったので。

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 改札内のコンコース。

 この他、ホームをくぐるガード下(特注のリエッセが通過する道路)には、遠隔操作の南改札口が設けられています。

神戸電鉄鈴蘭台駅13南改札口行エレベーター.jpg
 南改札へは、新開地方にあるエレベーターのみが通じています。

神戸電鉄鈴蘭台駅14エスカレーター.jpg
 中央改札への、エスカレーター。

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 中央改札への、エレベーター。

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 ホームのベンチ。神鉄に限らず、特に関西では、線路とは直角の方向にベンチが置かれるケースが多くなっています(関東でも見られるが)。転落防止対策でしょう。

神戸電鉄鈴蘭台駅17待合室.jpg
 待合室は下りホームのみ、三田・粟生方にあります。

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 ホームの発車案内表示。コンコースもホームも、液晶式です。

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 最後に、ホーム。ところで、ホームは上下とも4連分しかありません。粟生線ではラッシュ時、3連に2連を増結した5連の運用もあったのだが、主要駅の鈴蘭台のホームが4連とは、もう5両編成は走らない、という事でしょう。

 という感じで、ざっくり短時間で回ってきました。
 鈴蘭台駅のホーム長の短縮で解るとおり、神鉄は、平成に入った頃には輸送量がそれなりに多く、特に粟生線では5連運転の他、一部区間の複線化まで行われていました。それが21世紀に入ったあたりから一転して、輸送量が大幅な減少に向かい、日中は半分程度にまで運行本数が激減、廃線の話まで出てきていて、活性化の対策もいろいろ取られているようです。
 今回の関西旅行では、有馬線・三田線・公園都市線は全線乗ったが、粟生線は申し訳なくもパスしてしまいました。いずれ「ヒストリートレイン」の撮影に再チャレンジする事にしていて(いつ…と断言できないのは辛いが)、その際に、粟生線にも乗ってこようと思っています。現状がどうなっているのか、非常に気になるので。鈴蘭台駅の発着も減少しているが、新しい駅ビルが、大勢の神鉄利用者で賑わいを見せ続ける事を、期待したいと思います。

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 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《今日のニュースから》
 8日 中国対米輸出額 11月は前年比23%減

№2089 今年最後の関西詣で 4<終>.汐見橋線と 阪急と 石山坂本線

 関西3日目、もう最終日。
 メインの目的は京阪石山坂本線、「響け!ユーフォニアム」ラッピング電車の撮影、だったはずだが、いろいろ回り道をした結果大津入りが遅くなり、結果的には失敗に終わる事になります。

11月19日(火)

20191119-101 汐見橋駅.jpg
 まず、南海「汐見橋線」に乗ってきます。汐見橋駅。

20191119-102 汐見橋駅舎内.jpg
 これ撮ったのは平日朝の7時台、なのに駅舎内は、ガランとしてしまっています。駅員はいます。
 最近まであった古い路線図は、なくなっていました。

20191119-103 磁気カード払い戻し.jpg
 ところで、その駅舎内には、「スルッとKANSAI]各磁気カードの払い戻しの案内のポスターが張られています。「スルッとKANSAI」のカードでさえ終わりなのだから、鉄道業界における磁気カードの時代は、ほぼ終わったといって良いだろう。

20191119-104 汐見橋駅ホーム.jpg
 ホームも同じく、閑散としています。高野線は本来ここが起点で、高野山に向けてのターミナルだったはずだが、その面影は、多少広くて長めのホーム、だけでしょうか。

20191119-105 汐見橋駅時刻表.jpg
 今の汐見橋からのダイヤは、ラッシュも日中も、平日も土休日も関係なく、終日ほぼ30分間隔。
 ちなみにちょうど30年前、1989(H元)年11月改正の時刻を掲載した、当時の南海電鉄の時刻表を紐解くと、平日は朝夕ラッシュ時15分間隔、日中や休日は20分間隔で、平日55往復・土休日51往復がありました。現在は平日・土休日共通で30分間隔、33往復なので、平成の30年で4割も減ってしまった事になります。大阪市内の路線なのに。初電は遅くなり(当時は5時23分)、終電も早くなり(同23時10分)ました。

20191119-106 汐見橋線2200系.jpg
 なので現状は、複線なのに、2200系ワンマン運転車1編成の「つるべ運転」になっています。辛うじて通学生の乗車もあったけれど、乗客は20人もいなかった。

20191119-107 汐見橋線.jpg
 沿線を見た限り、汐見橋線内だけで活性化できる要素があるようには、見えなかったのが正直な印象。「なにわ筋線」などの計画はあるが、ともかく何らかの動きがあるまでは、しばらくの間は単線運転に切り替えて、コスト削減を図るのもひとつの方策かも、とさえ思った。
(といっても、踏切の動作地点の修正などの問題もあり、思っているほど簡単でもないが)

20191119-108 南海線路線図.jpg
 南海線の路線図。前述の通り、汐見橋線は正式には高野線の一部だが、この路線図、及び駅ナンバリングからして、現状は実質南海線の支線の扱いになっているのが明らか。車両も高師浜線と共用だし。

20191119-109 泉北ライナー.jpg
 岸里玉出から天下茶屋まで、南海線で一駅移動。天下茶屋で〔泉北ライナー〕と並ぶが、向こうは「サザンプレミアム」だ。

 天下茶屋から、堺筋線~阪急千里線の直通電車に乗車。これが、阪急1300系。1300系もデビューからかなり経つのにまだ撮っていない。晴れの天気が続いているので、ここで撮ってしまいたくて、淡路で降りずにそのまま乗り通す。吹田~豊津間の踏切が良さそう。

20191119-110 阪急1300系.jpg
 北千里から折り返してきた、1300系。「ジャッキー号」でした。
(ひとつ前も1300系だった)

20191119-111 大阪メトロ66系.jpg
 もう1枚。大阪メトロ66系。未更新車がまだ多い。

20191119-112 伊丹空港FDA機.jpg
 淡路へ戻ると、伊丹空港へ着陸する旅客機を見るようになるが、あれ、FDA?10月から神戸空港には乗り入れるようになったが、伊丹には路線がない。なんだろう?

20191119-113 阪急淡路駅.jpg
 淡路駅。高槻市行に乗り換え。これも66系。

20191119-114 阪急大阪梅田行特急.jpg
 9300系特急。見づらいと思うが、行先が「大阪梅田」に修正されている。されていない編成も、まだありました。

20191119-115 高槻市駅.jpg
 高槻市で並ぶ、特急と準急(といってもこの先は各駅停車)。特急は「京都河原町」で、準急は「河原町」。

20191119-116 京都河原町行.jpg
「京都河原町」と修正された、9300系の表示。
 準急の方で、桂に向かいます。

20191119-117 大阪梅田行準急.jpg
 1300系の準急「大阪梅田」行。こちらの方が、はっきり読めるでしょう。

20191119-118 西山天王山駅.jpg
 西山天王山駅。2013(H25)年12月21日開業の駅だが、まだ降りていない。

20191119-119 洛西口駅.jpg
 洛西口駅も2003(H15)年3月16日、だから21世紀に入ってからの開業と比較的若い駅だが、開業当時は地平。今は高架駅になっています。

 桂で嵐山線に乗り換えるが、紅葉のシーズンに入っているので、観光客でかなり混み合う。

20191119-120 嵐山駅.jpg
 嵐山駅。左には7000系の「京とれいん雅洛」が留置されている。

20191119-121 松尾大社時刻表.jpg
 一つ戻って、松尾大社駅の時刻表。この日は普通の平日だったが、「京とれいん雅洛」が、西宮北口~嵐山間の直通特急として運行されています。
(京都線内は淡路に停車。快速特急とも違う)

20191119-122 6300系嵐山線転用車.jpg
 嵐山線転用後の6300系というのも撮っていなかったので、この松尾大社で撮りました。

20191119-123 桂.jpg
 桂駅の京都線ホーム。

 このあと、地下鉄を乗り継いで、浜大津に向かう。ただ、びわこ浜大津行はタイミングが悪くて、先に分岐駅の御陵駅に降ります。

20191119-124 御陵路上.jpg
 30年前は京津線が走っていた道路だが、路面区間だと、線路が撤去されたら、跡は何も残らない。
 びわこ浜大津で乗り換えた坂本比叡山口行が、「ユーフォニアム」ラッピング編成でした。滋賀里駅の手前の踏切で待つ。

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 一つ前の、普通の600形。旧塗装もまだ見かけるが、700形も含めて、新塗装がほとんどになりました。

 肝心の「ユーフォニアム」は…。

20191119-126 600形ユーフォニアムラッピング編成.jpg
 失敗。証拠写真程度のものでしかない。先頭のパンタグラフと、2両目の後部が切れてしまった。
 テクが未熟だからだろうが、石山坂本線は全体的に、なにか撮りにくい。編成が短いし、前パンなので、バランスが難しい(江ノ電にもそういうところがある)。しかも駅間、それも坂本側は結構高速で走るので。こういうラッピング編成だったら、完全に広角に割り切っても良かった。

20191119-127 700形80形塗装復刻編成.jpg
 まだ14時過ぎだし、もう一度トライ、と思っていたのだが、この頃から、比叡の山から雲が押し寄せ、太陽を遮るようになる。これが、比叡の天気か。穴太で撮った700形の80形旧塗装復刻編成も、こんな様になってしまいました。

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 車内に掲げられた、「ユーフォニアム」のイベントの中吊り広告。本来は夏休みに行う予定だったが、直前の京都アニメーションの放火事件で、延期になっていました。

20191119-129坂本比叡山口駅.jpg
 坂本比叡山口駅。ここから石山寺駅まで乗り通します。

20191119-130 石山坂本線.jpg
 前述の通り、びわこ比叡山口より坂本側は全体的には直線が長く、従って結構スピードが出る。旧塗装の600形と出会う。

20191119-131 別所駅旧ホーム.jpg
 別所駅の旧ホーム。

20191119-132 石山坂本線ユーフォニアムラッピング編成.jpg
「ユーフォニアム」のラッピング編成とも出会うが、雲もあるし、陽が出ても影が長いし、撮影はもう、あきらめざるを得なかった。どこでもそうだが、撮りたい列車があるのなら、とにかく早い時間から出向いて、時間を費やすべき。伊豆箱根鉄道駿豆線と同じだ。
 なお車内は、一般の編成と同じでした。8年前の「けいおん!」「機動戦士ガンダムAGE」のような、車内のデコレーションはない。

 ラッピング電車の運行は終了したが、イベントは来年まで継続して行われており、15日には宇治市でクリスマスコンサートも行われるそう。電車へのラッピングはともかく、京都アニメーションの再建に一定のメドが立つまでは、小規模でいいから、イベントが継続されると良いと思います。京アニのファンも、それも望んでいるのではないでしょうか。

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 80形復刻編成とも出会う。来年までと聞いていて、こちらは何とかものにしたい。

20191119-134 石山寺駅.jpg
 石山寺駅。
 11月終わりとなると、16時過ぎでも暗くなってきた。今日はこれで終わり、石山からJRで帰路に就く事になるが、小田原停車の〔ひかり〕は名古屋19時26分発532号しか選択肢がなく、急いでもしょうがないから、米原まで普通電車で行く。一昨日とは違って、最初から普通電車と決めきっていく。この後の敦賀行新快速より先に米原に着くし。

20191119-135 野洲.jpg
 石山16時22分発784Tは、野洲で終着の新快速3482Mを待ち合わせ。

20191119-136 東海道本線.jpg
 駅間が長く、普通電車でも120㎞/h出る。右には新幹線の高架橋。

20191119-137 米原.jpg
 米原で、大垣行普通284Fに乗り換え。しかし何の事はなく、この編成が大垣からそのまま特別快速2112Fになる。だったら、米原から特別快速として直通運転すれば良いではないのか?と思う。大垣で列車を分けるのは、どんな理由があるのだろうか。

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 名古屋19時26分発〔ひかり532号〕。

20191119-139 松浦のみそカツ弁当.jpg
「松浦のみそカツ弁当」で夕食。

20191119-140 アイスクリーム&コーヒー.jpg
 車内販売でスジャータのアイスクリームと、ホットコーヒーを購入する。いつもながら、アイスクリームは提供された時点では、ガチンガチンに凍っていて、滑らかになるまで15分くらいかかる。先日のANAホノルル便で提供されたシャーベットもそうだったが、乗り物の中で提供されるアイスクリーム類は、どうしていつもガチガチなのだろう?硬すぎると思う。理由はあるだろうが、何とかなりませんかね?

20191119-141 小田原到着.jpg
 小田原到着。東海道線で帰ります。

 こうして、今回の関西旅行は終わりました。やはり、関西はもっと時間が欲しい…。今回は1日増やして「弾丸旅行」ではなかったが、私の場合は、天気に左右されてしまうのでね…。神鉄も再チャレンジしなければならんし、バスや、できれば旅客機も撮りたいし、やはり、最低一週間は欲しいよなあ…。

学文路駅入場券.jpg
 最後に、前回公開し忘れたので、高野山駅で購入した、毎年恒例の「学文路駅 入場券」。キーホルダーも付いて、きっぷを入れて御守り代わり、という趣向でしょうか。

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 阿武隈急行は昨日、丸森~槻木間の運行が再開しました。ただ、梁川~丸森間が普通のままで、梁川の車両基地に戻れないのでJRの基地で整備を受ける事になり、このため朝方4往復と、夕方6往復(2往復は角館折り返し)のみの運行。残りの区間は来年になりそうで、当分はこの状況が続く事になるでしょう。一日も早い全線の再会を望みます。

《今日のニュースから》
 6日 独メルケル首相 アウシュビッツ強制収容所初訪問
 7日 横浜F・マリノス J1優勝 15年ぶり4度目

№2088 今年最後の関西詣で 3.2年ぶりの 高野線 現在(いま)は

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 神戸電鉄は早々にあきらめ、午後は南海電鉄高野線に乗ります。元々、朝から曇天だったら、真っ先に高野線に乗るとは決めていました。
 高野線は2年前、2017(H29)年12月にも乗っていて、№1784で書いています。あの時は高野線も、高野下~極楽橋間が台風被害で不通になっていて、高野下での折り返しになっていました。その後翌年には何とか運転再開にこぎ着け、さらにその後には、高野山ケーブルカーが新型に代替になっています。現状はどうなっているのか、見てこようと思いました。

20191118-201 南海急行橋本行.jpg
 いきなり大きくはしょってしまうが、新開地から阪神電車を乗り継いで、難波に。難波14時30分発は橋本止まりながら、2000系6連。橋本でほとんどの列車の運転系統が分断されている現状では、2000系も持てあまし気味、という事はないか?特に2連はこの後、南海線の各支線に転用して2200系置き換え、なんてシナリオも考えられる気がするが、どうだろう。
 河内長野あたりまでは、居眠りしていました。

20191118-202 旧線跡.jpg
 三日市町から先は、元々はローカル線そのものの雰囲気だったらしいが、昭和の終わりから平成の頭にかけて、大規模な線形改良工事が行われています。今でも旧線の跡が所々残っています。

20191118-203 山村.jpg
 線路は近代的な幹線の装いだが、紀見峠付近はまだまだ、昔ながらののどかな山村の雰囲気が残っているようでした。

20191118-204 南海極楽橋行.jpg
 橋本で、極楽橋行に乗り換え。2300系2連。午後も遅くなったが、乗り換え客は少なくなく、外国人の女の子2人組の姿もありました。

20191118-205 学文路駅.jpg
 学文路駅は、今は駅員がいない…。

20191118-206 九度山 2300系.jpg
 九度山で、橋本行と交換。この列車も2300系。

20191118-207 川.jpg
 丹生川。
 高野下から、2年前は乗れなかった、本格的な山線区間に入ります。

20191118-208 高野下出発.jpg
 高野下から山線の本領発揮。勾配もカーブも更にキツくなる。今渡ってきたばかりの、赤い鉄橋を見る。解るでしょうか?

20191118-209 下古沢駅.jpg
 下古沢駅は、被災前は交換がなくなって棒線化されていたが、上古沢駅の代替で、交換設備が復活しています。

20191118-210 こうや6号.jpg
 下古沢で、〔こうや6号〕待ち合わせ。

20191118-211 上古沢駅.jpg
 逆に上古沢駅は、上り線側が被災しているため、下り線側のホームを上下で供用する棒線の駅になっていました。

20191118-212 上古沢駅.jpg
 上古沢を出発。棒線の駅ではあるが、駅舎とホームの間は、踏切で結ばれる形態になっています。

20191118-213 紀伊細川 天空.jpg
 紀伊細川では上り2本を待つため、停車時間が長い。まずは「天空」。2000系2連+2200系「天空」。

20191118-214 天空.jpg
 2200系「天空」。この車両も車齢はかなり高くなっていて、あるいは数年後には、2000系改造車両に交代、なんて事があるかも知れない、と思った。

20191118-215 紀伊細川駅.jpg
 次の列車が来るまで、しばしの静寂。集落を見下ろす、かなり高いところに駅がある。
 紀伊細川駅は、2018(H30)年度の乗降は1日あたり21人しかいなかったそうで、両隣の上古沢、紀伊神谷(共に14人!)に次いで、南海全体でも3番目に少ない。のだが、ここは駅員がいる。下古沢にもいたが、運転関係がメインの業務なのだろう。

20191118-216 紀伊細川駅 交換.jpg
 続いて、普通電車と交換。橋本までだが、2000系4連だった。

20191118-217 山間部.jpg
 山間部は見たところ、豪雨災害の跡がところどころで相当残っているように見えました。背後の山は弁天岳か。

20191118-218 極楽橋駅.jpg
 極楽橋駅到着。右は〔こうや8号〕。
 乗客は(たぶん)全て、ケーブルカーに乗り換えになります。

20191118-219 高野山ケーブルカー.jpg
 高野山のケーブルカーは、3月よりスイス製の新型に置き換わっています。高野山から着いたケーブルからは、大勢の乗客の下車がありました。〔こうや6号〕接続。

20191118-220 ケーブルカー車内.jpg
 車内は、こんな感じ。

20191118-221 ケーブルカー交換.jpg
 極楽橋へ下るケーブルカーとの行き違い。

20191118-222 高野山駅.jpg
 高野山駅。

20191118-223 南海りんかんバス.jpg
 駅前に発着する、南海りんかんばす。南海バス色そのままと、南海バスの色違いの2種類。BRCハイブリッドも入っているんだ。

20191118-224 訪問元人数.jpg
「あなたはどこから来ましたか?」みたいなボードで、来た場所にマグネットを置いてもらう試み。海外は、欧米が多いのが意外。当然アジア各国(特に中国)だろうと思っていたのだが、欧米はキリスト教徒が多いだろうから、宗教を背景にした文化の違いに、興味を惹かれるのかも知れない。そういえば、一昨年の代行バスの乗客も、白人の外国人旅行者が多かった気がする。

20191118-225 待合室.jpg
 駅舎2Fの待合室。最近整備されたようです。

20191118-226 ケーブルカー展示.jpg
 ケーブルカーの工事について書かれた展示がありました。

20191118-227 ケーブルカー交代劇.jpg
 この中で興味深かったのは、高野山駅の1編成目を置き換えた後、極楽橋駅に留置されている2編成目を高野山駅に引き上げるため、途中で新旧の車両の行き違いが行われた、というあたり。こんなシーンがあったんだ。ケーブルカーならではだ。

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 高野線電車(山区間を走る車両)の模型も。

20191118-229 ケーブルカーホーム.jpg
 極楽橋に、帰ります。

20191118-230 橋本.jpg
 ホームの左手に街の明かりが見えるが、駅員に聞くと、橋本だという。これから、あそこまで下るのか。

20191118-231 ケーブルカー展望.jpg
 だいぶ暗くなってきた中を、高野山に登るケーブルカーと行き違い。

20191118-232 橋本行.jpg
 橋本行は、また2300系2連。雨が降り出している。

 20191118-233 高野線山区間路線図.jpg
 高野線山線区間の断面図。こうしてみると、橋本からひたすら登り、なのではなく、学文路駅が底になっている。九度山までは平坦だ。

20191118-234 南海-MOB提携広告.jpg
 高野線はスイスのMOBと提携していて、車内にはその広告が掲げられている。でも、一般的な通勤鉄道の性格の方が濃い南海と、純粋なローカル鉄道のMOBでは、だいぶ性格が違うと思うけれどなあ。
 それにしてもこの列車、極楽橋ではそこそこ乗車があったが、このあと、どの駅も全く乗降がない。車内は走行音が響くだけで、話し声も聞こえず、静寂そのもの。上にも書いたように、特に高野下~極楽橋間の中間駅は、大手私鉄の駅としては乗降が極端に少なく、むろん時間帯もあるが、やはり高野山への観光需要がないと、ちょっと運行を続けてはいられない、そんな区間だろうと、改めて思わされました。次に車内の動きがあったのは、九度山に着いてからだった。

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 橋本からの帰りは、6000系の急行だ。

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 車内のプレートには、「昭和39年製」と書かれている…。前回の東京オリンピックの年だよ。6000系は未だに全車健在、なのだが、いよいよ高野線でも8300系の運用が始まったと聞いており、今後数年で、強力に置き換えが進められる事になるはずだ。乗るのは、今のうち。
(ちなみに、大手私鉄の一般的なロングシート通勤車で、ドアが片開きなのは、京急の800形が引退したから、あとはこの6000系と、阪神武庫川線の7860形のみ)。

 こうして、大阪市内に戻ってきました。やはり天気は、全体的には不安定。
 明日は、京阪石山坂本線の「響け!ユーフォニアム」ラッピング電車を撮るつもりだが、先に別の場所に寄り道も考えています。
(これが、失敗の原因になるのだが…)

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 フランスでは今日から、年金改革に抗議する、鉄道従業員などの大規模ストライキが始まりました。SNCFは9割が運休になり、地下鉄もかなりの路線で運行便数大幅減、組合側は無期限と言っていて、クリスマスにも影響を与えるかも。航空管制も一部がストに入っているようで、ANAやJALからも注意喚起が出ていました。フランスらしいといえばらしい過激さだけれど、前にも書いたが、マクロンがノンなら、じゃあ誰が大統領をやればいいの?このままじゃそんな遠くない時期、本当に極右政権になってしまうかも。

《今日のニュースから》
 4日 新潟 女児殺害事件 被告に無期懲役判決
 5日 中国 王毅外相 韓国 文在寅大統領と会談

 松本零士先生が、イタリアから帰ってこられました。まずは喜ばしい。良かった。まずはゆっくりお休みして体調を戻し、また現場に戻ってこられれば良いと思います。