№2079 乗り物中心主義者、初めてのハワイへ! 6〈終〉.NH183便 プレミアム・エコノミー!(後)
前回の続き、NH183便成田行です。ハワイと日本の間には、19時間の時差があります。時計を19時間進めると、日付はもう10月31日。
ハワイ旅行記、最終回です。
10月31日(木)
個人モニターの地図を開くと、右手にカウアイ島が近づいてくるのが解ります。この地図は、スワイプで拡大や縮小、範囲の移動ができます。
カウアイ島。ホノルル行の時はこの真上を通過していました。島の上だけ、曇に覆われています。
カウアイ島の南西にある、ニイハウ島。人は住んでいるのだろうか?(わずかにいるが、個人所有だそう)
あとはひたすら、海、海、海。太平洋をどこまでも。
キャプテンアナウンスが入り、高度約11,000m上空、航行中の天候は良好、と告げられる。マップでは10,950mだった。フィートに直すと、36,000feet。
離陸後の食事、の前のオツマミ。これと、パイナップルジュース。
食事は、プレエコ(PY)は和洋をチョイスできる。「トロピカルソース」のハンバーグを選びました。プラでなく、陶器なのもプレエコならではなのだろうか。
食後には「ハウケア」のシャーベット。東海道新幹線の車内販売のアイスクリームと同じくらい硬い。しばらく間を置くのが良い。さじもプラじゃなくて、立派なスプーンだ。
改めて、プレエコのキャビン。2-3-2の7アブレスト。
ところで、PYのトイレは、最後部の1ヶ所しかないのか?カーテンの向こうはCクラスなので、PYクラスは利用できないと思うのだが、そうなるとPYのトイレは72席に1つしかない。Yクラスでさえ43席に1つだ。この辺は何とか改善できないか。
長い昼のフライトなので、いろいろエンタメを見聴きしていました。小田和正のオールタイムベスト。「愛を止めないで」(オフコース時代のヒット曲のセルフカバー)は、やはり名曲、だ。じーんとくる。それにしても7曲、30分強しかない。このアルバムは3枚組なので全部、という訳にもいくまいが、もう少し曲数を多くして欲しかった(ユーミンとかもそうだった)。
ライブTVには「NHK World Premium」もあり、「スカーレット」が地上波と同時刻に配信されていた(多少タイムラグはある)。
K-POPもあります。ミニアルバムで、トータルで15分もない。
映画も見ました。「ゼロ・グラビティ」。6年前の作品だからやや古いが、サンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーの二人芝居。冒頭のカットが10分以上もあったのには驚いた。
映画の最中、「体調の悪い乗客がいるので、医療関係者はCAに知らせて欲しい」旨のアナウンスが入った。実際に聞いたのは、初めてだった(映画が終わった後、体調は回復したとアナウンスがあった)。
その後、前方からかなり激しい、赤ん坊の泣き声が聞こえてきた。このためなのか、CAが耳栓を配って回っている。こんな事は珍しくない、という事だろうか。こちらはヘッドホンでCNNを聴き流していれば、全然気にならないのだが。
マップは、日本に近づいている事を記している。成田からだと、沖縄よりも近くなったかも知れない。
2度目の食事はボックスミール。
チキンランチ(サンドイッチ)とフルーツ、ナッツチョコの詰め合わせ。
日本が近づくと、曇がベッタリ張り付いて、下界が何も見えない。
ディセンド開始。高度の数値がみるみる減っていく。わずか10分で5,000mも降下する。機内にいると、そんな事を全く感じないが。
日本の上空にさしかかる。霞ヶ浦。という事は、成田の着陸はR/W16R。つまり今回は、成田空港もホノルルも、行きと帰りで、滑走路が逆になりました。
大きく左旋回して、利根川。
さらに、印旛沼。上空から見る限りは、豪雨の爪痕は見られないように思ったのだが。
下の方に見える高架線は、JRと京成のスカイアクセス。
モニターは、R/W16Rを捉えました。大小合わせて6機が離陸を待っている。
到着後、ターミナルに向かう途中で、スカイブルーのJA381Aの姿を見ました。
さらに、旧バニラエア機を見る。少なくとも、5機を確認しました。この後全部、ピーチ機として改修される事になるのだろうか。
第5サテライト、45番ゲートには15時07分到着。予定より30分以上も早かった。向かい風が、それほど強くはなかったようだ。
当然、上級クラスの降機が優先で、PYはその後、10分くらい後になる。モニターでは、カメの着ぐるみのビデオが流されて見送り。
キャビンは、行きの成田出発時と同様の、レインボーの照明になっていました。
行きの便に搭乗する前に立ち寄ったカフェを、上から見下ろします。45番ゲーとは、左側になります。
更にターミナルまで、歩いて10分。入国審査は案外早くパスしたが、バゲージクレームで荷物が出てくるのが遅くなるのは、まあ仕方がない。それでもPYの威光か、「プライオリティ」のタグがついていて、多少早めに出てきた。
到着ロビーの賑わい。
こんな感じで、ハワイからのフライトは終わりました。
初のPYは、前後左右のちょっとしたゆとり(特に前後)と、プラスワンのサービス、これがYクラスとの違い、という事になるのでしょうか。遠い昔の、Cクラスの黎明期も、こんな感じだったのかな?と、ちょっと思いました。サービスレベルは(前述のWCの数を除けば)、充分満足できるものだと思いました。ANAの力の入れようも伝わってきたし。が、次の海外旅行でも利用するか?と問われると、やはりコストがちょっと…というのと、加えて前に書いたように、通常のワイドボディ機だと翼の真横に設定されるのが普通なので、景色を楽しむにはどうかな、というのがあります。今回は、「A380だったから」というのも、PY利用の理由のひとつでした。正直次は、(どのキャリアでも)また普通のYクラスに落ち着く事になるだろうと思います。利用するとしても、ホノルル路線くらいの距離まで、になるでしょう。
それにしても、A380という事を除いてもホノルル路線はやはりどこか特殊で、カジュアルな旅行者、特に家族連れの割合がどのクラスでも極めて高いのは、国際線の他の路線とも、国内線とでさえもかなり違っていました。機内がすでに、ハワイだったんだなあ。
「FLYING HONU」は、来年にはオレンジの3号機も就航するが、そうなると、成田2便が共にデイリーでA380になったとしても、1機余ってしまう事になる。羽田便に導入しないのなら、関空~ホノルル路線の新規就航も、あり得るのだろうか?今後の展開には注目です。
最後に、ちょっとしたオマケ。
成田空港駅。
空港から帰りは、京成スカイアクセスと京急の乗り継ぎで行く予定だったが…。
16時04分発アクセス特急は、なんと京急線直通の京急久里浜行。乗り換えなしで行けるので、これはラッキーだ、と思った。
加えて…。
さらになんと、京成3050形、オレンジ帯新デザイン車が来た。何の予備知識もなく、当然京急編成だろう、と思っていたのだが、26日の改正で、以前の1682H三崎口行が、1608K京急久里浜行となっていたのでした。
(代わりに以前の京成高砂発三崎口行1706Kは、1780Hになっている)
車内の表示。
押上から先は特急。上大岡まで乗車。京急のエアポート急行を追い抜き。行先表示の「京急」の2文字が、京成編成では新鮮です。
1608Kは、終点京急久里浜着が18時37分着。なので、今の時期の京急線内はもう真っ暗だが、夏至の頃になれば、横浜や横須賀付近でも、明るい内に京成編成を見る事ができるはずです。夏場にはさらに注目される事になるでしょう。
「FLYING HONU」が完全に主役になってしまった感もあるが、ともかくこれで、ハワイ旅行記は全部終わりです。一番最初に書いた通り、海外旅行で、鉄道が全く通っていない地域は初めてでした。やはり、特にワイキキやアラモアナ・センターはツアー参加の日本人ばかりで、予想はしていたつもりだったが、これまで歩いてきた海外のどの地域とも異なる、少なくとも私には異色?のディスティネーションだったと思います。目的にもよるが、やはり、男の一人旅で行くような場所じゃ、ないなあ、というのが率直な印象でした。むろん、ハワイとはそういう場所なのだが。
でも、楽しかったですよ。特に、バスを使ってのオアフ島周遊は。安いのも魅力だったし。もう少しインフォが充実すれば、もっと観光客にも利用してもらえるようになるはずです。アラモアナ・センターからハレイワへ向かうバスに日本人カップルが乗り合わせたように。あと、自然が荒々しくも豊かだったのも、魅力的だと感じました。乗り物中心主義者であれば、バスでの遠出も組み込むべきです。本当は、バスそのものの撮影も、やりたかったなあ。旅客機の撮影に、やや時間を使いすぎたか(しかも、期待したほどの成果はなかったし)。
次にハワイに行く機会は、あるだろうか?あるとしても、それは鉄道がアラモアナ・センターまで全通してからになるはずです。その際にはオアフ島以外の島にも、足を運んでみようと思います。どのみち、数年先の話でしょう。
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《今日見た・聞いた・思った事》
というにはやや古いが、ANAとJALは19日、来年3月29日からの羽田発着国際線の運航計画を発表しました。純増もあるし、成田からのシフトもかなりあります。ANAは全くの新規就航都市もあって、盛りだくさんです。
ANA … 新たに深圳・モスクワ(ドモジェドボ)・ミラノ(マルペンサ)・イスタンブール・ストックホルムに就航。サンフランシスコ・青島は純増で、成田発着便と合わせてデイリー2便化。サンノゼ・シアトル・ヒューストン・ワシントンDC・デリーは成田便をシフト、ロサンゼルスも1便を成田からシフト。シドニーは増便。ホーチミンシティは2便中1便を成田からシフトするが、ハノイは逆に、羽田便を成田にシフト。ホノルル線は変更なし。
(モスクワは、以前成田→パリ便の経由があった。ミラノは関空開港時に直行便が飛んだ事があった)
JAL … ニューヨーク・ダラス・シカゴ・シドニー・ヘルシンキ・デリーを成田からシフト。モスクワは同時に空港をシェレメチェボに変更。シカゴは2021(R3)年2月15日より成田便も再就航(B787-9)し、純増。ホノルルは成田便4便中2便を羽田にシフト。ロサンゼルス線が羽田からも就航し、成田便はB787-8に変更。上海(浦東)・大連線を開設。
両社とも、中国関係に関してはスケジュールが確定していない。
ところで、今回のリリースに限らず、昨今の国際線のリリースでは、ANAとJALでひとつ、大きな違いが見られるようになりました。共同事業パートナーが運航する便の扱いで、ANAの方は、ほぼない。来春からの羽田便では、共同事業を行うUAも、ニューアーク・ワシントンDC・シカゴ・ロサンゼルス線の開設を発表しており(ワシントンDC・シカゴは成田からシフト)、当然ANAとのコードシェア運航が予想されるのだが、ANA側では一切触れられていない。過去にもOSのウィーン線再開などがあったのに(ANAコードシェアあり)、これもANA側のリリースがなかった。これがJALだと、今回AAの羽田~ロサンゼルス・ダラス線、AYの羽田~ヘルシンキ線の開設が予告されていて、もうダイヤまで記されているのだが。ANAはこの数年、自社の運航による国際線の増強に力が入っていて、(もちろんパートナーも大事にするが)自分の力で切り開くぞ!みたいな所が見える(事業計画にも盛り込まれている)一方、JALは10年前の大型経営破綻を機に、何が何でも自力で、という考え方を改め、共同事業パートナーを中心にした海外他キャリアとの連携を重視する(現地でのコードシェア便拡充もそう)、そんな国際線における経営戦略の違いが、両社の各プレスリリースに垣間見えるような気がしています。
JR西日本やJR九州から、新タイプの列車のリリースが相次いだが、西日本の「銀河」は、特急なのか!117系改造なのに。今冬は〔ムーンライトながら〕も運転期間が短縮されているし、このままだと数年の内には、「青春18きっぷ」で乗れる夜行列車は全滅してしまうかも知れません。指定席料金以上の何らかの追加料金を払ってもいいから、「青春18きっぷ」で乗れる夜行の運行を、シーズン中だけでも望みたいのだが、もはや望み薄、なのか。
箱根登山鉄道の全線再開は、来年秋になるという見通しが、箱根登山鉄道から発表になりました。神奈川県で1年程度に渡って、災害で長期の運転が不能になる事態、過去にあっただろうか?小田急グループ全体でも何とかしてくれるだろう、とは思うが。鉄道自体がグループにとって、箱根における観光資源のひとつ、なのだから。
《今日のニュースから》
21日 関電問題 福井県職員109人高浜町元助役から金銭譲受
22日 リニア中央新幹線 「神奈川県駅」起工式
「神奈川県駅」は、JRと京王の橋本駅からは、少々離れた位置になる。二次アクセスは、大丈夫だろうか。