№2077 乗り物中心主義者、初めてのハワイへ!  4.「TheBus」で オアフ島をぐるり

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「バス、バス」と書いてしまっているけれど、オアフ島を走る路線バスは、「TheBus」と称しています。オアフ島のほぼ全域をネットしています。そして、オアフ島では唯一の路線バス事業者でもあります。
 実質3日目のハワイ旅行は、この「TheBus」で、オアフ島をぐるりと回ります。完全な一周ではないのだけれど。

10月29日(火)

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 おばあちゃんに別れを告げて、YHを後にします。まず、最後の宿泊地となるホテルに向かい、荷物を預け、それから手持ちがほとんどないUSドルを手に入れる。これをやらないと、バスの旅は始まらない。
 ハワイ大学のキャンパスに隣接した折り返し場から、昨日も乗ったのだけれど、急行のA系統に乗ります。

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 1日乗車券。5.5$(≒600円)

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 ところが、途中でどうしたことか、バスが途中のバス停で止まったまま動かなくなってしまった。ドライバーが何か叫んでいる。故障か?

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 乗客は全員降ろされ、その後応急車両らしいワゴン車が来て、バスが移動していく。結局、後続のバスに乗り換えとなった。

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 カイヒのバスターミナルで下車。ここからホテルまで歩くが、30分くらいはかかったのだろうか。
 ホテルで荷物を預かってもらって身軽になる。が、USドルがない。空港ターミナルまで歩かなければならない。このホテルは、2日前にラグーン・ドライブからたどり着いたバス停に近いから、道順は解る。歩いて行く途中、R/W08Lから、サウスウェスト機が離陸していくのを見た。一昨日・昨日は見ていないのだが。

 両替は、2日前に利用した所は国際線制限エリア内だから今回は利用できない。(多少卑怯だったが)2FのJAL PAKの方に教えてもらった所で、10,000円を両替。「手数料高いですよ?」と言われていて、実際に7.95$(≒870円)も引かれたから確かにかなり高いが、とにかくUSドルがないのだから、この際仕方がない。

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 何しろ日本からの便がわんさか着く時間帯、観光バスが次々に出発していく。このバスも、当然乗客は日本人の団体さんだ。

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 いったん19系統で、アラモアナ・センターに向かう。さすがに路線バスでワイキキへ、という日本人はいなかったようだ。
 朝から何も食べていないから、ともかく朝食を採りたくて。結局クレープ、となったのだが。

 ともかくこれで、バスの旅が始められる。52系統で、ハレイワを目指そう。

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 52系統は、アラモアナ・センターの裏のバス停から出発する。先のカイヒのバスターミナルで入手した時刻表では、30分毎には便があるようだ。これが、かなり古いツーステップ車で、最後部に座ると、エンジンルームから熱風が吹き出す。

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 先のカイヒのバスターミナルを右手に見るJCTから、ルナリロ・フリーウェイに乗る。市中で途中渋滞に巻き込まれ、遅れが発生していたからか、とにかく飛ばす。エンジン音も甲高く、オーバーヒートするんじゃないか?と思ったほどだ。

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 左手に、スタジアムを見る。先のハワイ大学のフットボールチームの試合が行われるらしい。

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 ハワイ州の旗をはためかせたマイカーに追い抜かれていくが、なぜイギリスの国旗がフューチャーされているのだろう?

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 郊外は自然が豊かだ。雨が多ければ、当然緑も多くなるだろう。

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 ミリラニでハイウェイを降りる。カメハメハ・ハイウェイを行くが、途中何度か寄り道して、住宅地の中を経由していく。

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 時には、こんな荒野も。でも、カラカラという訳ではない。山間部は雨だ。

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 車内はこんな感じ。目の前のカップルは日本人。

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 ハレイワが近づいてきて、太平洋が見えてきた。

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 ハレイワの町が近づいてきて、セブン・イレブンのバス停の前で停車。なんと、ドライバーが無言で降りて、セブン・イレブンの中に消えていく。買い物?しかも、エンジンをかけっぱなしで。日本だったら即、大問題になる行為、なのだが。

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 ハレイワのビーチ。

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 ごく普通の中間のバス停に見えるが、52系統としては、ここが終点となるらしい。アラモアナ・センターから、約1時間30分だ。
 この付近はループ状で、帰りは別のルートになる。日本人の家族が入れ替わりに乗り込んできた。

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 きれいな水の、ハレイワのビーチパーク。

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 ここはサーファーのメッカ、らしく、それ向けのショップがいくつも並んでいる。ここもその一つ。かき氷がおいしい。壁面に描かれているのは天使の翼で、これをバックに写真を撮れば、天使になった気分を味わえる、という仕掛け。
 せっかくのハワイなのだからと、向かいの店で、アロハシャツを購入。ここもやはり、日本人は少なくないだろう。先のカップルもそうだし、何しろ「JAL PAK」と書かれた観光バスが通過していったくらいだ。

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 ところで、帰りはタートル・ベイやカネオヘを経由する55系統、というバスに乗りたかったが、それらしきバスは見かけない。代わりに「60」の番号を掲げたバスが、アラモアナ・センターの行先を表示している。ひょっとしたら、路線の再編成があったのだろうか?何しろ、ここのバス停には、系統番号さえ書かれていない。ともかく乗る。アラモアナ・センターに行くなら、これでいい。

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 海沿いのカメハメハ・ハイウェイを行く。サーフィンの大会、だろうか?天気があいにくだが。

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 タートル・ベイで10分休憩。エンジンも停止する。

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 お客さんが他に誰もいないので、前方から車内の写真を撮ってみました。

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 やっぱりオアフ島の北部のバスは、8月18日に再編成が行われていた。60系統はカネオヘから、ダイレクトにハイウェイを経由して、ホノルル市中に向かうらしい。

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 前方には、「公共交通は差別はしない」みたいな宣言が掲げられている。これが、アメリカらしい所なのだろうか。日本語でも書かれています。

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「お問い合わせはこちらへ」みたいな文言もあります。これも日本語を始め、数カ国語で書かれている。

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 車内における注意事項。TheBusは車内の飲み食いは禁止(…建前上は)。

 10分停車の後、出発。途中のバス停から下校の学生、日本で言ったら中学生位か?のグループが後方に乗り込んでくる。ワイワイガヤガヤ騒がしく、行儀が良くない…のは、まあ仕方がない。それにしても結構な長距離バス通学で、一番遠くがカネオヘまでだったから、1時間以上は乗っていた。当然カネオヘにも学校はあるはずだが?


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 時々雨にたたられながら、カメハメハ・ハイウェイを、カネオヘに向かって淡々と走る。とんがり帽子のモコリイ島。

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 そのモコリイ島も、遠ざかっていく。何回か書いているように、バス停にはきちんとした固有名詞がなく、近くの施設などで案内放送が流れるのだが、この路線では「47-152 カメハメハ・ハイウェイ」みたいな案内もある。案内できそうな施設などがないという事か。北海道みたいだ。

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 ハレイワから2時間かかって、カネオヘに着きました。5分停車。反対側はハレイワ行。この系統は、平日はやはり30分間隔くらいで走っているようで、沿線の人口はそんなに多くないはずなのに、大したものだと思う。日本なら1日数便、というレベルだろう。

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 このあと住宅地の中を経由して、ハイウェイ…名前が解らなかった…に乗る。交通量が多い。山間部を、トンネルで突っ切っていくと、行く手にはホノルル。晴れているようだ。オアフ島の天気は、この日は南高北低、という所だろうか。

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 ルナリロ・フリーウェイは、上りも下りも大渋滞だ。やっぱりホノルルは、車社会、なんだなあ。
 バスもこの後短区間だが、フリーウェイに乗って、渋滞に巻き込まれる。幸い、たいした遅れはなかったが。

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 アラモアナ・センターに向かう地べたの一般道に乗ると、観光バスもトロリーも多くて、ホノルルに帰ってきた、の実感がわく。

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 アラモアナ・センターに着きました。ハレイワから、3時間もかかった。このバスは、帰りは別の系統になるようだが。ドライバーは引き続き乗務、なのだろうか?先の52系統もそうで、外野から見た限りだが、日本以上の激務みたいだ。

 TheBusに都合3日間乗り歩いたわけだが、地方の路線でも幹線区は比較的本数が多いのと、何より長距離乗るとかなり安いのは魅力。どこまで乗っても片道2.75$(≒300円)なのだから(その代わり、短距離では割高という事になるが)。アメリカは車社会、ではあるけれど、公共交通の料金は比較的安い。これは4年前のNYやボストンでも感じた事だが。ただ、何度も書くが、インフォーメーションは、少なくとも私の感覚では、圧倒的に不十分。あらかじめネットなどで調べておきたい所です。あとはバスターミナル等で、時刻表や路線図を手に入れられるので、それを入手できれば(ただし、空港で手に入れた路線図は去年のもので、北部の再編成がまだ反映されていなかった)。
 もしまたオアフ島に来る機会があるのなら、もう少しバスに乗って、もう少し違う所にも行きたい。今回はダイヤモンド・ヘッドも行けなかったし。

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 改めて、アラモアナ・センターのフード・コート。当然日本人が多くて、外国である事を忘れてしまいそう。ただ、ホテルでかしこまった
高い食事よりは、気楽で良いのは、間違いない。カレーとアイスクリームで夕食。本来の自分のスタイルではない気もするが、たまにいいでしょう?

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 前回はANAのバスをご覧頂いたが、今回は、後方はJALの、クラシカルなトロリー。その前に見えるダブルデッカー車は、ボルボのエクリプス・ジェミニがベースでしょうか?アメリカのバスにしては、ややスリム。

 ビーチを見ると、おお、夕陽が沈んでいくところだ。
 砂浜を走って、見に行きました。

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 ハワイ最後の夕陽が、西に向かって沈んで行きました…。
 見られて、良かった。

 早くも明日は帰国です。ハワイに別れを告げるフライトは、やはりANA、「FLYING HONU」。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 上田電鉄別所線は今日、城下~下之郷間の運行を再開しました。しかし上田~城下間は鉄橋がやられてしまって、すくなくとも1年はかかってしまうのかな…?行けるなら、12月には訪ねてみたいと考えています。JR磐越東線も今日、全線再開しています。
 今日は品川~田町間の大がかりな線路切り替え工事が行われ、一般のニュースでも大々的に取り上げられました。実は私も仕事帰りに、実際に山手線(大崎発上野行)と、上野東京ライン(上野発品川行臨時)に乗ってみました。特に上野東京ラインは、定期列車が相当な混雑になったらしいので、臨時列車の運行区間をもう少し考えて欲しかったかなと感じました。どの駅も、ファンが多かったですねえ。

《今日のニュースから》
15日 ハンセン病家族保障法 参議院本会議で可決・成立 
16日 日本初の民間ロケット発射場 和歌山県串本町で起工式

 松本零士先生がイタリアで倒れられて、脳卒中らしく、容態は深刻、と伝えられています。24時間は経過を見る必要がある、との事。先生の作品はコミック・アニメファンのみならず、「銀河鉄道999」は日本各地の鉄道車両にもラッピングされ、鉄道ファンにもおなじみでした。当ブログでも6月には、西武20000系の999ラッピング編成を、タイトル画像で使わせていただいています。何とか早期の回復を、願うばかりです。