台風19号がもたらした甚大な災害、前回1回費やして少し書いたけれど、改めて各地の被災状況が伝わってくると、正直これ以上何を言うべきか、言葉に詰まってしまいます。交通に限っても、箱根登山鉄道(箱根湯本~強羅間)は、今年中の再開は不可能と聞こえてきて、神奈川県の鉄道で、長期に渡って災害で不通になるなんて、過去にあっただろうか?とか、北陸新幹線だけでなく、福島交通(郡山支社)の車両も水害で多数被災してしまったとか、気が滅入る話ばかりです(実際に被害に遭われた方々から見れば、何を脳天気な、と怒られそうな表現だろうが)。ともかく、一気に何もかもが回復して日常の生活に戻るのは難しいが、少しずつでも復旧が進んで、穏やかな日々が戻ってきて欲しい、そして「乗り物」が、その力で、被災地に勇気を取り戻す光となって欲しい、そう願います。私も微力ながら、力になりたいと思っています。
この災難の最中、中央本線四方津駅で足止めされている編成から、行き先表示器がいくつかなくなっているのが発見され、JRが警察に届けたという事です。火事場泥棒そのもので、嘆かわしい。こんな事をやっている場合かよ。
(中央本線は明日、暫定的に運行を再開するが、高尾~相模湖間は単線折り返し運転となり、特急は全て、引き続き運休)
一回お休みしたが、岡山・出雲の旅も最終日となりました。
この日は残念ながら天気予報が当たって曇天。夕方のフライトまで時間があるので、一畑とJRの列車で、松江→出雲市→米子→出雲市→松江と乗り通します。特にJRの出雲市~宍道間は、例によってもう何十年も乗っていない区間、なので。
10月 2日(水)
ホテルから松江しんじ湖温泉駅まで歩いて行くが、その途中。
「松江市登録歴史的建造物」に指定されている、「國暉酒造」。江戸時代からある、酒の仕込み蔵、らしい。
松江しんじ湖温泉の駅前に並ぶ、一畑バス。左の古い方が新?塗装で、右の新エルガミオが復刻?塗装、と、逆転した関係。
松江も、バスももっとたくさん撮りたいなあ。むろん、便数は大都市ほどは多くはないけれど、それでも一畑バスも松江市営バスも多彩だし、何しろハイブリッドも入っているからねえ。もう少し日数が欲しいのは、他の都市と同じ。
そういえば、松江城って、行った事がない。松江自体はもう何度もあるのに。
今日は昨日よりだいぶ早く、7時50分発306列車で出発、電鉄出雲市まで乗り通す。ちなみに電鉄出雲市までの新運賃は片道700円なので、フリー乗車券だと、単純往復ではモトが取れない。ここは普通の乗車券を購入して乗車。元東急の1000系。303列車からの折り返しだが、少々遅れての到着。折り返しが慌ただしい。
イングリッシュガーデン駅では、特急〔スーパーライナー〕が待っていた。2100系4連で、後部の2両は「IZUMO BATADEN 楯縫号」だった。
津ノ森では、7000形2連と交換。
一畑口では、同じ1000系オレンジ旧塗装復刻色と並ぶ事になる。
雲州平田で、5000系の309列車と交換。これが、今日は折り返し310列車、という事になるのか。5000系のもう一編成は、車庫の中。
1000系の車内。ほぼ東急時代のまま。3ドアだが、中ドアは閉め切り(2100系も同じ)。
一畑口では「しまねっこ」との交換。
電鉄出雲市到着。松江しんじ湖温泉からちょうど?59分。到着直前、山陰線の線路越しに、中国JRバスの車庫も見ました。
出雲市駅前は、一般路線バスや広島行高速バスの他、東京からの、旧ツアー組の夜行バスも見かけた。
出雲市から米子までJR。この区間はICを導入していて、手持ちのPASOで乗れます。
282Mは新見直通。土休日は運休だが、米子からは毎日運転(→824M)。推測だが、30日に乗った新見発米子行829Mは、この列車の折り返しではなかっただろうか。もちろんワンマン。
出発すると、一畑電車も同時の出発となった。
荘原で行き違いの快速〔アクアライナー〕は、石見神楽のラッピング列車。
雨模様。
この後、複線区間で〔サンライズ出雲〕とすれ違う(写真がピンぼけになってしまって載せられません…)。今日は定刻だ。
宍道を過ぎ、JR線から見る宍道湖。
玉造温泉で、〔やくも1号〕待ち合わせ。
ここまでガラガラだった車内が、温泉帰りなのか、観光客で賑やかになる。今朝ホテルの朝食会場のTVのニュースで言っていた、北朝鮮からの飛翔体の話も出てきた。
松江で10分停車。反対側のホームに移動して、この列車を追い抜く〔やくも12号〕を見る。
階段部の壁面には、境線の旅のPRのポスターが貼られていました。鬼太郎列車全6種類のイラストも。
階段の踊り場には、松重豊を起用した、10月1日からの島根県の最低賃金の告知のポスターが貼られている。でも、790円とは、だいぶ低いなあ!東京都が1,013円、神奈川県が1,011円になっていて、200円以上も違う。大阪府(964円)ともかなりの差がある。790円というのは全国でも最低だが、全部で15県あって、島根県はそのうちの一つ。
松江から米子までは、30日に乗ったばかり。
松江到着直前、智頭急行のHOT7000形を見ました。定期列車でここまでの乗り入れはないが、後藤工場への入場だろうか。
それに、「鬼太郎列車」の「子泣きじじい」+「砂かけばばあ」、じいさん+ばあさんユニットのキハ47形の姿も。
さらに、米子では快速〔とっとりライナー〕3422Dが先発するが、「コナン列車」だ。「鬼太郎」と「コナン」、鳥取県を代表する2大コミック…「鬼太郎」は「漫画」の方がしっくりするかな?…のそろい踏み。
改めて、「コナン列車」。30日に乗ったのとは、違うデザイン。
改めて、現在の米子駅。
米子駅は今後、新しい駅舎を造る事になるらしいが、先行してJR西日本の米子支社のビルを造り、その後に新駅舎を造るという手順になるらしい。駅舎がどんな形になるかは解らないが。支社ビルを支える杭は、かなり深いものになるらしい。
日の丸バスも、大型ノンステップ車がいるんだ…。
新見行が出て行ったので、ホームから「鬼太郎列車」の側面を見る事ができます。キハ47 2004(子泣きじじい)。
キハ47 2019(砂かけばばあ)。砂かけばばあは、鳥取砂丘とも引っかけているらしい。背景がそんな感じ。
11時30分発出雲市行135Dで、トンボ帰り。キハ47×2連。
車内はこんな感じ。ボックスシートは片側2ヶ所ずつだけとなり、ロングシート主体になっている。
荒島で少々停車、132Dと交換。やはりキハ47×2。
乃木で行き違った、快速〔アクアライナー〕。といっても出雲市からは各駅停車。
再び、宍道湖。
3年前、木次線からの乗り継ぎで降り立った宍道駅は、驚いた事に駅員がいなくて、車内精算。12時00分~50分の、おそらくは駅員の休憩時間なのだろうと思われるのだが(他に2回設定あり)、この時間はこの後特急〔スーパーおき2号〕の停車もあるのに、これでいいのかなあ…という印象は、正直ありました。
複線区間で、その〔スーパーおき2号〕とすれ違う。
宍道を過ぎると、右手、ちょっと遠くだけれど、出雲空港のターミナルビルと、管制塔を見る事ができます。
鉄道の駅で一番空港に近いのは荘原駅になるが、アクセスがない。
この後、その荘原で普通284Mと、〔やくも18号〕のダブル待ち(〔やくも18号〕は宍道通過)。
最後、出雲市から一畑電車に乗り換えて、再度松江しんじ湖温泉に戻る。慌ただしくなってあまり写真点数がないが。川跡駅の3本並び。本線は両方とも7000形で、前日は5000系だった大社線折り返し運用は、2100系だった。
という感じで、ややドタバタした感じで松江しんじ湖温泉に戻ってきました。
これで、岡山~出雲にかけての鉄道の乗車は、今回はこれで終わりになるが、思い起こすと、30日に〔サンライズ〕を降りた後、ここまで乗った列車、JR西日本と水島臨海、一畑電車の中で、車掌が乗っていた列車は、初日30日の岡山~倉敷間往復、及び水島臨海鉄道の往復、合計4本だけでした。水島臨海はラッシュ対策で、通常は単行のワンマン運転だし、JRの岡山~倉敷間も、ワンマン運転の列車が走っています。駅も無人駅がほとんどだし、駅員がいても、宍道に見られるように勤務態勢が合理化してきていて、列車・駅とも、JR・私鉄関係なく、だんだん人手が少なくなってきているなあ、の印象は否めませんでした。時代の流れとして、仕方がない事と割り切るしかないか。
繰り返しになるが、JRに関しては、もっと線路の近代化、特に電化に力を注いでも良いのではないか?このエリアで言うと、境線と、今回は乗らなかったが伯耆大山~鳥取間。比較的本数が多い上に、山陰線は特急も走り、境線は駅間が短い。電車に切り替えて、スピードアップを図る方策も、各種交通機関、特にマイカーとの対抗の上では必要だろう。それに、地球温暖化防止の観点から、車や飛行機だけでなく、鉄道でも、特にピュア・ディーゼルエンジン車は、そろそろ問題視されそうな気がする。JR西日本は古いDCが少なくないし。
今回、一畑電車は、7000形とかは撮れたが、元東急1000系は今一つだったかなあ。元京王車は車齢が50年程度になって、かなり少なくなってきたが、新車両の追加導入の計画は今のところ聞こえてこないので、しばらくは現状維持、だろうか。もう一度、いつか、松江・出雲を訪れて、一畑の電車もバスも、思いっきり撮りまくりたいです。
この後、出雲空港からJAL便で帰路に就きます。次回は最終回です。
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《今日のニュースから》
16日 参議院選挙 1票の格差「違憲」 高松高裁判決
17日 韓国ロッテグループ重光昭夫氏 執行猶予つき有罪判決確定
来年のオリンピックのマラソン競技の札幌市開催が突如浮上し、あちらこちらで混乱を引き起こしています。特に男子マラソンはいつも、大会最終日の花形競技であるだけに、遠く離れた土地での開催というのは、締めくくりの雰囲気作りとしてはどうなのか。ともかくこれで本決まり、という訳ではまだないので、もう少し様子を見たいと思います。
(小池知事の「北方領土でやったらどうだ」発言は、さすがに勇み足だろう)