№2059 山陽・山陰 ローカル線巡り 3.気まぐれ一畑電車 乗ったり降りたり撮ったり
月が変わって10月は、松江で迎えました。
この日も最初は天気が良くないと聞いていたので、一畑は本線を乗り通すだけ、木次線にでも乗ってこようかなあ、と思っていましたが…。
10月 1日(火)
だから松江しんじ湖温泉を9時過ぎに出る電車に乗ればいいじゃん、とまったり構えていたら、なんだ、結構晴れているじゃん、。やや慌て気味にホテルを後にして、松江しんじ湖温泉駅に向かいます。
時間まで、駅付近でバスを数枚撮りました。完全なドピーカンとはいかず、時々雲が太陽を遮ったりしてしまうのだが。松江市営の観光バスは、他にも数台通過、SHDのエアロクィーンもいました。団体?
レイクライン。この車両はもう20年くらい走っているが、新車両も入っているよう。
新車両といえば、ビックリ!ブルーリボン・ハイブリッドも。
どこまで青空が持つか正直解らないけれど、今青空なら、やはり一畑電車一本でいくべき。一日中、一畑電車に乗って、どこかで写真を撮ろう、と決定。
松江しんじ湖温泉駅。この駅前に立つのは、2014(H26)年3月5日以来、という事になりますか。
窓口と、券売機。今日から新運賃です。
ちなみに、この駅のコインロッカーは、今でも300円を維持しています。しかも多少大きめ。
という事で、フリー乗車券も今日から100円アップ、1,600円となっていました。金額の訂正とかではなくて、最初から新しい運賃のものを用意してありました。
8時44分着は元東急の1000系。
構内には元京王の2000系がいました。どちらもオレンジ+白帯の、一畑電車トラディショナルカラー。
9時20分発310列車で出発。右側の2103F「IZUMO BATADEN 楯縫号」。左の7000形は、この後の47分発312列車になるようだ。
2103号車は、宍道湖の眺めを堪能できるように、という事だろう。中央の座席が湖側を向いています。
(2113号車は普通のロングシート)
松江イングリッシュガーデン前駅で、また1000系と交換。この駅、元々は古江と言っていたが、21世紀になって、2度改称しています。
線路はやはり、貧弱だ…。
窓越しに眺める、宍道湖。
一畑口で途中下車。スイッチバックの停車時間があるので、やや急いで踏切を渡る。行き違いがあると電鉄出雲市行は2番線発着になるのだが、駅舎まで遠回りになってしまう。踏切が鳴る前に渡って撮ってみたけれど、イマイチ。
行き違いの313列車が1000系の「ご縁電車 しまねっこ号」、だったのだが、これもややイマイチ。この駅は、上下のホームと線路のポイント、踏切、架線柱の位置関係からして、行き違いがあると(順光にこだわるなら)上下とも出来は今ひとつになる感じ。
一畑口駅。無人駅。
一畑薬師へ向かう、出雲市生活バスのリエッセⅡ。昔は一畑電鉄のバスだったのだが。
時刻表。ご覧の通りで、行き違いがないと、両方向とも駅舎側の1番線に発着する。
へぇ。一畑も「鬼太郎」とゆかりがあるのか。目玉おやじのモニュメントが、1番ホームにありました。
「RAILWAYS」も、もう9年前なのか。記念のプレート。
ロケ当時の様子を紹介するプレートもあり、撮影時の写真もあったりするのだが、手前の駅名標のため、やや見づらい。
次の312列車は、比較的間隔が短い。7000形の単行だった。当然、初めての乗車になるが、観察は後でゆっくり。
本線は、一畑口を境にして線形がはっきり異なる。小刻みなカーブや勾配が多かった松江側に比べ、出雲方は平坦で直線が長い。線路が貧弱なのは変わらないが。
大寺で降りてみました。315列車。7000形の単行。駅付近は田園地帯で、ここでも稲がたわわに実っている。
314列車を待っていたのだけれど、これも7000形の単行だった。
この後、川跡駅までは歩いていきました。
この車は出雲一畑交通のジャンボタクシー、なのだが、出雲市福祉バスとして運行している。2ルートあって、どちらも週2日・2往復運行。火曜日のこの日は、ビッグハート出雲まで往復する東部線として運行。
川跡駅の窓口に掲げられている時刻表では、運用も読み取れます。これは平日用で、これで行くと、「IZUMO BATADEN 楯縫号」はF(電鉄出雲市からは回送で、大寺を通過していくのを見た)、「ご縁電車 しまねっこ号」はB、7000形は★E(★の意味が解らないが、分割された車両という事か)とGで運用されている。
土休日用の時刻表。
電鉄出雲市と、出雲大社前から電車が同時に着きました。左は319列車、右は17列車。だから5000系の運用はDだ。
川跡の3本並び。一畑のダイヤは昔から原則として、川跡で電鉄出雲市行、松江しんじ湖温泉行、出雲大社前行の3本が並び、接続を取り合う構成になっています。
再び出雲大社前へ折り返していく5000系。
あれ?316列車は運用Gだから7000形の単行のはずが、「IZUMO BATADEN 楯縫号」だ。雲州平田で入れ替えがあったのか?
本数が少ない路線だから、撮影効率が良くないのは仕方がないし、次の電車までまた待つ時間が長くなるのも、また仕方がない。先に出雲大社前へ、5000系で行きます。
大社線の沿線。本線とそんなに変わらない感じ。
出雲大社前駅。ここも5年ぶり。
駅舎の中も、そんなに変わらない。ただ、発車案内表示が、液晶モニターになっていました(他の有人駅もそう)。
デハニ50形の絵?よく見ると、プラスチックストローで作られているようです。
本物のデハニ52。静態保存中。
その車内。
折り返しの電車で一度出雲大社前を後にするが、観光対策という事なのか、松江しんじ湖温泉直行の101列車となります。確かに、観光客風のお客さんが少なくなかった。
一畑電車の沿線もまた、彼岸花が咲き誇っています。
高浜駅近くに静態保存されているデハ3とデハ6。デハ6はクリーム+青帯に塗り替えられていました。
川跡で、電鉄出雲市行320列車に乗り換え。「ご縁電車 しまねっこ号」。あれ、運用はEだから7000形の単行のはずだが。川跡駅窓口の時刻表の運用のアルファベットは、あまり厳密なものではない、と考えた方が良いか。床にはあみだくじが描かれている。
終点の、電鉄出雲市駅。高架化されて久しい。
その高架ホーム。2番線は4連対応。特急〔スーパーライナー〕が4連なので、その対応か。1番線は2連まで。
こちらはJRの出雲市駅。駅前に止まっている一畑バスは大型のエルガ、しかも長尺だ。旧塗装を復刻、というより、もう復活と言っていいだろうカラーリングだ。こうしてみると電車もバスも、一畑はカラーが昔のデザインに回帰している、という事だろうか。
今度は大津町で下車。この駅の旅客列車同士の行き違いは平日の上下の始発列車同士の1回だけ、他は全列車、駅舎側の1番線に発着。ただし駅は無人で、直接外から2番線に出入りできます。
その2番線に通じる構内踏切で撮った、2111F。今朝松江しんじ湖温泉駅にいた編成が出てきた。前回来た時は京王色を復刻していたが、今回は自社の旧塗装を復刻していました。★Dの運用。
電鉄出雲市から折り返してきたこの編成に乗って、川跡で再度乗り換えて出雲大社前へ。★G運用の7000系単行。
出雲大社前で並んだ、新旧の単行。
川跡での3本並び。手前が、再び出雲大社前へ折り返す7003号、真ん中は電鉄出雲市発松江しんじ湖温泉行7001号。奥億は逆に、松江宍道湖温泉から戻ってきた5000系。松江へは、7000形同士の乗り継ぎになりました。松江しんじ湖温泉行は運用Gで、「IZUMO BATADEN 楯縫号」のはずが、また7000形に戻っています。この車両交代劇は、何か理由があったのだろう。
7000形の車体はJR四国の7000系をベースにしていて、中央部は、将来のドア増設が可能な構造としているが(そうなる可能性はほぼないだろうが)、その部分には、「しまねっこ」のオブジェが、チョコンと飾られていました。この部分は自転車搭載スペースとしています(反対側は車イススペース)。
雲州平田の車庫には、再び「IZUMO BATADEN 楯縫号」の姿がありました。
こうして、松江しんじ湖温泉に戻ってきました。残念ながら、大津町でたたずんでいたあたりから薄雲が広がりだし、松江に帰ってきた時には完全に曇り空となりました。明日はもう好天、という事はなさそうで、一畑に加えて、JR線に乗る事になりそうです。
(夕方の航空便で帰らなければならないので、木次線には行かない)
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《今日のニュースから》
11日 大相撲 貴ノ富士 現役引退
12日 マラソン 1時間59分40秒 エリウド・キプチョゲ 人類初2時間切り
このマラソンは正式な大会ではないし、41人のペースメーカーの補助を受けてのもので、公認記録にはならない、という事。
今日の国内のニュースはほぼ全て、台風19号一色に塗りつぶされた感があります。伊豆の国市は大変な被害、という話も聞こえてきました。事前に気象庁から「狩野川台風並み」の台風だ、との発表があり、そういえばこの前行ってきた「ジオリア」には狩野川台風の展示もあったのだけれど、その再来になってしまった、という事なのか。私の住んでいる所も、この記事を書いている間、数回停電が発生しました。幸い皆短時間で、現在は風も収まってきているが、直接の雨風に加えて、相模川上流の城山ダムなど、いくつかのダムで緊急放流実施、という話が聞こえてきます。この台風の影響、間違いなく、明日明後日で収まるものにはならないでしょう。せめてどうかこれ以上の人的被害が出ない事を、祈るのみです。