№2054 2019年9月 今月は何があった 何をやった

 関西空港が浸水被害に逢い、北海道の地震で大停電が起きてから1年。再び台風被害と長期の大停電に見舞われた日本は、改めてエネルギーの調達・供給のあり方が問われる事になりました。ラグビーW杯がいよいよ開幕、2連勝と絶好のスタートを切った日本、このままグループ予選を勝ち抜いて、ベスト8を極める事ができるのか?ナチスのポーランド侵攻から80年、東海村臨界事故から20年、御嶽山噴火災害から5年、9月はどのような事が起きたのでしょうか。

 1日 東京都 受動喫煙防止条例 対策強化
 2日 米カリフォルニア州 ボート火災 8人死亡 26人行方不明
 3日 横綱白鵬 日本国籍取得
 4日 ネットいじめ 世界の3人に1人 ユニセフ調査
 5日 JPアセット証券 自民党石井浩郎参院議員に利益提供
 6日 ソフトバンク 千賀滉大投手 ノーヒットノーラン達成 育成選手初
 7日 将棋 里見香奈女流五段 史上初六冠達成
 8日 米トランプ大統領 タリバンと和平交渉中止を発表
 9日 韓国文在寅大統領 曺国氏を法相に任命 

10日 郵便 土曜日の配達廃止 総務省部会が答申提出
11日 堺前市長 政治資金問題 大阪地検特捜部が家宅捜索 
12日 渋野日向子 オーバーパーなし連続29ラウンド 国内新記録
13日 諫早湾干拓事業 最高裁 2審判決取り消し 
14日 サウジアラビア 石油施設 ドローン攻撃
15日 唐揚げ1600㎏ ギネス記録更新 大分県中津市
16日 「敬老会」9年ぶりに再開 福島県南相馬市
17日 中部国際空港第2ターミナル 報道陣に公開
18日 米FRP 0.25%追加利下げ決定 7月以来2回連続
19日 福島第一原発事故 東電旧経営陣3人全員無罪判決

20日 温暖化対策訴え 若者デモ 150ヶ国以上で実施
21日 巨人 セ・リーグ優勝 5年ぶり37回目
22日 ソウル 東大門市場 商業ビルで火災 
23日 トーマス・クック・グループ破産 航空便全便運行停止 
24日 西武 パ・リーグ優勝 2年連続23回目
25日 日米貿易交渉 両国首脳 最終合意確認・共同声明署名
26日 香港行政政府 林鄭月娥長官 市民と初の対話集会

 今月はこの他、米中貿易戦争が双方の関税上乗せで激化、イギリス議会が閉鎖・再開で混乱、ジンバブエ ムガベ元大統領・作家 安部譲二氏・フランス シラク元大統領死去、日産自動車・西川社長辞任、目黒虐待死事件で母親に懲役8年の判決、阪神・近本が61年ぶりセ・リーグルーキー最多安打記録更新、野党4会派が衆参両院で合流、FIFA最優秀選手にメッシ最多6回目受賞、関西電力幹部の物品収受問題発覚、などがありました。
 ソフトバンクの2年縛り廃止発表、アップルのiPhone11発表、ヤフーのZOZO買収、一方でフェイスブックの反トラスト法捜査、アリババグループ創業者退任、グーグルが1,100億円支払いで仏税務当局と和解、アマゾンの個人情報誤表示など、ITの世界は明暗様々。
 今月はやはり、京急線神奈川新町の踏切事故が、交通では最大の事件になりました。原因とか背景とかは追々明らかになるだろうが、京急にとっては、高速運転中のアクシデントにどう備えるべきか、重い課題が突きつけられた事だけは、間違いないだろうと思います。むろん、他社も人ごとではなく、日本の鉄道のウィークポイントである踏切の安全対策は、今後も重要課題であり続ける事になるでしょう。

********************

《今月この一枚》

201909photo.jpg
 24日撮影の、伊豆急行伊豆高原駅の車両基地です。ロイヤルエクスプレスの姿がありました。撮影時点ではパンタグラフが上がっていなくて今日はお休み?と思ったが、伊豆急下田まで往復して戻ってみたら姿がなくて、横浜まで行っていたのでしょうか。来年は北海道を走ります。脇を固めるのは、東急から来た8000系です。
 何度か書いている事だと思うが、今の伊豆急行の主力はその8000系、JR伊東線まで直通運転を行っているが(大手私鉄の中古車両がJR線に直通しているのはたぶん初めてで、唯一のケース)、伊豆高原以南は大半が3連のワンマン運転です。車内は海側に、西武レッドアローのお下がりの座席を転用してセミクロスシート化、観光需要は一応意識しているが、開業当時から平成の頭くらいにかけての華やかさを思うと、やはり哀しいなあ、の印象は否めません。それに、車齢ももう50年に近くなっているし。まあ、ローカル利用の観光需要は減少傾向にあるのは残念ながら間違いなく、伊豆急下田からの帰りは「リゾート21」に乗ったのだが大半は観光客、一般の利用者に限ると、伊豆高原までは需要は少なく、7連が持てあまし気味になっていた感があったのも、事実と思いました。なので、グリーン車に食堂車まであった100系の時代にはもう戻れないのが現実ではあろうが、今一度、ローカル輸送に配慮しつつも、観光客にもアピールできるような、新型車両のデビューを期待したいと思っています。伊豆急行自体は、来年の〔サフィーレ踊り子〕デビューなどで、大きな変化がありそうです。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 東武は昨日、来年3月のアーバンパークライン(野田線)の大幅ダイヤ改正を発表しました。新たに運河~柏~船橋間で急行運転を開始(停車駅は流山おおたかの森・柏・高柳・新鎌ヶ谷)。日中は大宮~船橋、朝夕は柏~船橋間を毎時2本運転し、日中の大宮~柏~船橋間は16分短縮。大宮~柏間は朝夕に区間急行(停車駅は現行の急行と同じ)を設定。平日夜間には柏→春日部方面〔アーバンパークライナー〕を新設。大宮・流山おおたかの森・柏・新鎌ヶ谷・船橋の他鉄道路線から接続する最終列車を、最大で30分繰り下げ。逆井~新鎌ヶ谷間の複線化が完成する、という事でしょうか?(高柳で待避)特急車は「リバティ」増備とかという話は聞かないから、本線(スカイツリーライン)の特急にも何か影響が出るのだろうか。本線も含めた次報が待たれます。

《今日のニュースから》
27日 イラン 英国籍タンカー解放
28日 「日韓交流おまつり」 日比谷公園で開幕


1R2A9644.JPG
 9月のMyカレンダーは、伊豆東海バスの「あまんちゅ!」でした。ラッピング車両を本体にアップするにあたりDVDを全巻(…第1シリーズだけなのは申し訳ないが)観て、今でも印象に残っています。スキューバダイビング題材だから海の背景が欲しくて、当時あった川奈港運用を狙って撮りに行った、というのは以前書きました。伊豆急で川奈まで先回りして、港まで歩いて行ったものです。昨年4月より川奈港への運用はなくなり、現在はぐらんぱる公園やシャボテン公園への路線を中心に運用されています。オレンジシャトルの例のアニメの各車に比べたら、作品も、車両も、存在は地味かも知れないけれど、逆に地に足がついた印象もありました。いつまで走るか解らないが、あと少し、頑張って走って欲しいと思います。
(実は、上に掲げた伊豆高原駅に降り立ったとき、ぐらんぱる公園からの折り返し運用で、交通広場に待機しているのを見ました。伊豆高原駅は、DVD7巻収録の13話(TV未放映)で出てきていましたよね)
 10月は、京阪石山坂本線です。となると、「○○○○!」?それとも「○○!○○○○○○」?ゴメンナサイ。両方とも違います。東京のスタジオが作ったロボットアニメです。ちょっと古いけれど。

 明日29日夜から、岡山・出雲方面へ出かけます。岡山までは、2年ぶりの〔サンライズ〕です(また「ノビノビ座席」だけど)。水島臨海の国鉄型や、一畑電車の旧東急とかも乗る予定だが、水曜日まで3日間全て、今のところ天気予報が冴えません。どこか一日だけでも、奇跡的にパァーッ、と晴れて欲しいけれど、それどころか台風18号の進路が、ちょっと心配です。1日からの消費税増税は、松江で迎えます。町の様子はどうなるのでしょう?交通機関は、JR北海道以外は、そんな大したものではないように思うのだが。
 このため、10月1日(火)の更新は、お休みします。3日(木)もお休みさせていただくかも。

№2053 JTB時刻表2019年10月号(JTBパブリッシング)

「JTB時刻表2019年10月号」が、先週発売になりました。
 表紙は東海道新幹線N700A系。
 消費税増税により、大半の交通事業者が10月1日より、運賃・料金が改定になります。今号では鉄道事業者の運賃・料金を比較します。

 特別付録として、東海道新幹線開業時の時刻表(1964(S39)年10月号)の表紙イラスト(なんだ。写真ではない)のポストカードが綴じ込まれていました。今回は、時刻表そのものではなかった。残念…。
(「お知らせ」のページに「るるぶID登録キャンペーン」があり、QRコード読み込みからID登録を完了すると、1,500円分のクーポンを入手できる。これで、グラビアに発売中とあった、「時刻表復刻版 1964年10月号(1,599)円を購入する事が可能になる、という事)

1964年 “夢の超特急”と日本の鉄道

東海道新幹線0系.jpg
 5年前にも東海道新幹線50周年の記念で、グラビアで取り上げられています。もう更に5年経ったのか。
 その当時の時刻表がまた、一部だが掲載されている。改めて見直すと、開業時点では、東京~新大阪間が、〔ひかり〕でも4時間(今の〔のぞみ1号〕は品川・新横浜にも停車して2時間22分)。〔ひかり1号〕から接続する山陽本線の特急〔みどり〕に乗り換えると、熊本・大分にその日のうちに到着するが、東京~熊本間15時間35分(今だと5時間40分前後で、新幹線だけで往復できる)。一番変わったのは、運転本数だと思う。55年で7倍以上になり、300㎞/h近くのスピードの高速列車が、通勤電車並みの頻度で行き交うのだから、これは素直に、大したものだと、思っています。
「シルバーシート」が新幹線の座席の地の色から来ていたのは、初めて知った。でも今だったら、クレームがつきそうな話だ。
 車両の変遷なんて、取り上げられても良かったのではないだろうか。

高度成長期の時代を駆け抜けた列車たち
 どの列車も今の目で見たら、特に技術の面で水準が落ちる、のだろうが、特に特急のサービス面は、どうなのだろうか。特に食堂車。今や車内販売さえない列車が、珍しくなくなっているから…。20系は乗った事なく終わっている。可能なら、乗りたいなあ。もちろん、食堂車連結の寝台特急で。
 JALの時刻表も抜粋されているが、鉄道以上に隔世の感があるかも知れない。東京~福岡は直行便もほとんどなく、大半が大阪経由だ。ジェット機もなかったし(それでも東京~大阪間は、既にに1時間に1便はあった)。「ムーンライト」便は大阪発着が3時台で、皆眠かったろう…。

気になる話題続々!未来の鉄道
 結局「高輪ゲートウェイ」の駅名騒動は、どうなったの?しょせん、温暖化による地球の危機に比べれば、まっさらな新駅の名前の善し悪しなんて、取るに足りない事だから…。
 千駄ヶ谷は、新駅舎は10月27日より、新ホームは来年3月22より供用開始、とリリースが出ています。
 あくまで個人的な感想だが、渋谷は正直、どこか好きではなくなってきています。最近は新宿などよりも騒々しい気がする。いまだ工事中で周辺が雑然としている、というのもあるだろうが。そもそも年寄り向きの町ではないし。
 前述の歴史編で東京モノレールの開業もあったが、JR東日本自らが「羽田空港アクセス線」の営業に乗り出すとしたら、モノレールの空港アクセス鉄道としての地位は、微妙なものになりそうです。

 次に新幹線、特に東海道が大きく変わるのは、間違いなくリニア中央新幹線開業時となるだろう。そうなったら新幹線はどこへ向かうのか。私としては、最低、現在の座席周りのゆとりはなくなって欲しくない、と思う。それこそ、やや窮屈な航空機(特にLCC)に勝てる要素の一つだから。あとはプラスワンのゆとりの空間。食堂車はもう無理だが、1車両の3~4分の1程度でいいから、バーコーナー的なスペースがあったらいいと思う。最低、近鉄が「ひのとり」で導入するというスペースくらいは。新幹線に限らないが、最近「豪華列車」「観光列車」と、そうでない列車の格差が、特急クラスでも拡大している気がして、気がかりです。全体的なレベルアップ+プレミアムのプラスワンの付帯サービス、それが他交通機関との差別化を図り、鉄道旅行の魅力を高める王道だと、私は今でも信じています。人手不足が顕著な昨今では、難しい事も多いだろうが、日本を代表する鉄道である新幹線、特に東海道新幹線は、今一度その道を模索して欲しいと思います。
 大河ドラマ「いだてん」は、1964(S39)年東京オリンピック開催がドラマの着地点となるが、その9日前に開業する新幹線は、どのように描かれるのだろうか?

「のりもの情報局」は、「関東鉄道協会 第9回かんとうみんてつモバイルスタンプラリー開催」「アルピコ交通 上高地線『緩行電車案内』実施中」「南海電気鉄道『堺・百舌古墳群世界遺産きっぷ』発売中」「水島臨海鉄道 国鉄キハ集結」「愛媛県・高知県予土線利用促進対策協議会 予土線全通45周年記念イベント」「島原鉄道 『雲仙・天草世界遺産周遊パス』発売中」。
 水島臨海の国鉄型は、実は来週月曜日に乗る予定。帰宅後に書きます。
「鉄道模型プレゼントコーナー」は、FIRSTCAR MUSEUMより、300系のぞみ。デビュー時何かと話題になった(特に「名古屋飛ばし」)300系も、思えば、走ったのは平成の世だけだったのだなあ。300系が、新幹線全体の転換点(スピード追求)となったのではないだろうか。

速報のページ
・ 11月30日の相鉄・JR直通線開業と同時に、〔湘南ライナー〕の時刻が変更になります。
 小田原発は、7時16分発現行8号と、28分発現行10号を統合。

湘南ライナー8号 小田原7:20 → 8:48東京(地下ホーム) 215系

〔おはようライナー新宿24号〕は小田原発5分繰り下げ。
〔成田エクスプレス〕は、新宿発着時刻が、一部列車で1分程度変更。

特集のページ
・ 10月26日~31日の田沢湖線・大釜駅構内工事関連で、奥羽本線・新庄~秋田間普通列車の時刻が掲載になりました。本数は変わらないが、一部列車で時刻を変更。

本文
・ 成田線は10月27日より、成田空港→千葉の臨時快速を運転。

8494F 成田空港23:45 → 0:30千葉
 停車駅は定期快速と同じ(東千葉のみ通過)。

・ 〔日光1号〕は11月30日から、新宿発は1分繰り下げ、7時31分発に変更。

・ 高速バスは、名古屋~熊本間〔不知火号〕は、9月30日を持って運行終了。名鉄バスの九州行夜行バスは〔どんたく号〕のみとなります。
 また、品川~徳島間〔エディ号〕は、阿南発着便は9月30日を持って終了。10月1日から、川島発着便が渋谷マークシティを経由。

・ 東急電鉄(10月1日より「東急」から事業継承で鉄軌道事業開始)田園都市線・大井町線は、10月1日にダイヤ改正実施。南町田→南町田グランベリーパークに改称。準急は長津田~中央林間間各駅に停車。

・ 10月1日は、東急以外の私鉄でも、西日本で相当数の駅名の改称があります。

京阪 八幡市→石清水八幡宮(本線)・深草→龍谷大前深草・ケーブル八幡宮口(ケーブルカー) 男山→ケーブル八幡宮山上
阪急 梅田→大阪梅田 石橋→石橋阪大前 河原町→京都河原町
阪神 梅田→大阪梅田 鳴尾→鳴尾・武庫川女子大前
大阪モノレール 柴原→柴原阪大前
島原鉄道 小野本町→小野 神代町→神代 多比良町→多比良 島鉄湯江→有明湯江 松尾町→松尾 島鉄本社前→霊丘公園体育館 南島原→島原船津 島原外港→島原港
熊本電鉄 再春荘前→再春医療センター前
熊本市電 上熊本駅前→上熊本 神水・市民病院前→神水交差点

・ JR九州バスの、直方線の支線の新飯塚線・福間線は、9月30日をもって廃止(10月1日より、宮若市コミュニティバスに移行)。

・ ゆいレールが10月1日、首里~てだこ浦西間(4.1㎞)開業。令和初の鉄道新線の開業になります。同時にダイヤ改正を実施し、日中は曜日にかかわらず8分間隔運転。ここでは解らないが、平日朝方のみ、首里折り返し5往復が設定されます。

・ 大手私鉄・地下鉄などの主な区間の新旧運賃を比較します。

京成 京成上野~成田空港(スカイアクセス経由) 1,240円 → 1,270円
東武 浅草~東武日光 1,360円 → 1,380円
西武 池袋~西武秩父 780円 → 790円
京王 新宿~京王八王子 360円 → 370円
 相模原線の加算運賃引き下げにより、新宿~橋本間は420円→390円。
小田急 新宿~小田原 880円 → 900円
東急 渋谷~横浜 270円 → 280円
京急 品川~三崎口 930円 → 950円
 空港線の加算運賃引き下げにより、品川~羽田空港国内線ターミナル間は410円→300円。
相鉄 横浜~海老名 310円 → 320円
TX 秋葉原~つくば 1,190円 → 1,210円
新京成 松戸~京成津田沼 260円 → 270円
メトロ 渋谷~浅草 240円 → 250円

名鉄 名古屋~中部国際空港 870円 → 890円
近鉄 大阪難波~奈良 560円 → 570円
京阪 三条~淀屋橋 410円 → 420円
阪急 京都河原町~大阪梅田 400円 → 400円(変わらず)
阪神 大阪梅田~神戸三宮 320円 → 320円(変わらず)
南海 難波~和歌山 920円 → 930円
西鉄 福岡(天神)~大牟田 1,020円 → 1,040円 ※
名古屋市 高畑~藤が丘 330円 → 340円 ※
大阪メトロ 江坂~なかもず 370円 → 380円
山陽 西代~姫路 810円 → 830円
神鉄 湊川~三田 630円 → 640円
※ 今号では改訂運賃の記載なし 各事業者公式Web調べ

・ 私鉄の主な特急料金も比較してみます。

京成 京成上野~成田空港 1,230円 → 1,250円
東武 浅草~東武日光(スペーシア 平日) 1,340円 → 1,360円 
西武 池袋~西武秩父 780円 → 790円
小田急 新宿~箱根湯本 1,090円 → 1,110円
近鉄 近鉄名古屋~大阪難波 1,900円 → 1,930円
南海 難波~関西空港 510円 → 520円


・ 本日、北京の新空港が開港したが、今日の時点では、JAL・ANAは全便、在来の首都空港発着。時刻表には新空港開港は反映されていない。次号か。

JR線営業案内

 10月1日からの、JR各社の主要区間の運賃を比較します。
JR東日本 東京~新青森 10,150円 → 10,340円
JR東海 名古屋~高山 3,350円 → 3,410円
JR西日本 新大阪~広島 5,620円 → 5,720円
JR北海道 札幌~旭川 2,490円 → 2,860円
 千歳線・南千歳~新千歳空港間の加算運賃引き下げにより、札幌~新千歳空港間は1,070円 → 1,150円。
JR四国 高松~松山 3,510円 → 3,560円
JR九州 博多~鹿児島中央 5,510円 → 5,610円

 新幹線(普通車指定席・通常期)の料金額を比較します。

東海道新幹線 東京~新大阪〔のぞみ〕 5,700円 → 5,810円
山陽新幹線 新大阪~博多〔みずほ〕〔のぞみ〕 5,700円 → 5,810円
九州新幹線 博多~鹿児島中央〔みずほ〕 4,940円 → 5,030円
東北新幹線 東京~新青森〔はやぶさ〕 7,200円 → 7,330円
北陸新幹線 東京~金沢〔かがやき〕 6,780円 → 6,900円
北海道新幹線 新青森~新函館北斗〔はやぶさ〕 4,450円 → 4,530円

 主な在来線(普通車指定席・通常期)の料金額を比較します。

JR東日本 東京~いわき 2,500円 → 2,550円
JR東海 名古屋~高山 2,680円 → 2,730円
JR西日本 大阪~金沢 2,900円 → 2,950円
JR北海道 札幌~旭川 2,320円 → 2,360円
JR四国 高松~松山 2,680円 → 2,730円
JR九州 博多~長崎 1,900円 → 1,940円

 また、グランクラス(アテンダント乗務フルサービス・101~200㎞)は、7,890円→8,040円。
 寝台特急〔サンライズ〕の個室寝台は、A寝台「シングルデラックス」は13,730円→13,980円、B寝台「ソロ」は6,480円→6,600円。
 首都圏エリアの普通列車自由席グリーン料金(平日・事前購入・51㎞以上)は、980円→1,000円。
 営業制度やICカードのエリアの変更は、今回はなし。隣接駅の営業キロを適用する小田栄(南武線)・あしかがフラワーパーク(両毛線)の扱いも、変更はありません(あると思っていたのだが)。
 脱線するけれど、今更ながらではあるが、JR九州の運賃は意外に高いと思う。本州三社はもちろんだが、JR四国よりも高めだ。

 次号のグラビアの予告はなかった。なお、芸備線が10月23日に全線の運行を再開すると発表があり(土休日は広島~備後庄原間の快速が設定される)、時刻が掲載になるはずです。国際線航空便、特に成田発着便に注目しようと思います。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《今日のニュースから》
25日 日米貿易交渉 両国首脳 最終合意確認・共同声明署名
26日 香港行政政府 林鄭月娥長官 市民と初の対話集会

№2052 エリアまたぎICカード問題 抜本的解決を

 前回は三島まで出向いて、伊豆箱根鉄道駿豆線のアニメラッピング電車を撮って来た事について書きました。
 今回は、関東エリア(Suicaエリア)から三島に向かう際には、必ずクリアしなければならない、ICカードの問題について書きます。しつこいかも知れないが、20日になって、JR東日本・西日本と連名で、各社のICカードエリアをまたぐ利用方に着いての新たな施策のリリースが出ていますので、併せて考えます。

2019091701.jpg
 私は、今回は戸塚から来ました。戸塚を含むSuicaエリアから来ると、熱海~函南間(または国府津~下曽我間)を経由してTOICAエリアにまたがったら、改札口は利用できない。
 基本的な取り扱いとしては、他エリアから来た場合は、ICカードで入った駅からの運賃を全額収受した上で精算の記録が発行され、後日他エリアで入場を取り消す、流れになります。
 図に記されたように、JR東日本に接続する函南~熱海間、下曽我~国府津間(加えてJR西日本に接続する醒ヶ井~米原間)は、JR東海の区間なのに、TOICAを導入されていない。

2019091702.jpg
 ある程度このような事態に対応する、という意味なのか、Suicaエリアからの乗客が多そうな一部の駅、今回降りた三島の他、沼津・富士・御殿場の駅では、Suicaエリアの一部の駅から入場したICカードの精算ができるようになっています。

2019091703.jpg
 カードを挿入すると、チャージされている金額から不足分が引かれます。足りなければ、追加で投入します。

 だけど、対象となるSuicaエリアは、山手線内と東海道線、横須賀線、伊東線の駅に限定され、その他の駅からは精算機を利用できません。
 あらかじめ乗車券を買っておくように、とJR各社は言っています。
 だけど、東京~大宮間のSuica定期券を持っていて、大宮から直通電車で来る場合(まして今は、少なくとも熱海までは直通が多い)、運賃は東京からの分だけ払えばいいのだが、その東京からの切符はどうしたらいいの?いったん東京で降りて、切符を買い直して乗り直すの? バカらしい。全然シームレスじゃない。
 英語の案内書きもあるが、このしくみを外国人の利用者はどう捉えるだろうか?JRの評判を落とす事になるのではないかと、心配です。
 三島や沼津では特に休日、精算可能エリアの外からICで来た乗客が改札の有人ブースに行列をなして問題、という話が、SNS等を通じて聞こえてくる。むろん、例のアニメの影響も大だろう。この朝はいなかったのだが、8月に三島で降りたときは、別の目的だろうが、Suicaエリアから来た家族連れが、改札の有人ブースで立ち往生、というシーンも見かけました。

 そんなことも考えながら帰宅したところ、20日になって、JR東海・JR東日本・JR西日本が連名で、エリアをまたぐICカードの利用についてニュースリリースが出ました。2021(R3)年春からという事で、まだ先の話になるが。
 新幹線もあるが、在来線に絞ります。在来線に関わるポイントは3つで、

① TOICAエリアとSuicaエリア、TOICAエリアとICOCAエリアにまたがる在来線の定期券を、Suica・TOICA・ICOCAで発売する。
 例えば、小田原~熱海~沼津間の定期券を、SuicaかTOICAのどちらかで発行する。
 ただし、IC定期券では、定期券外の区間では自動改札機を利用できない。例えば、小田原~熱海~沼津間のIC定期券で小田原~茅ヶ崎間を乗り越しで利用しようとしたら、自動改札機は通れない。乗車の場合は小田原までの乗車券を購入する必要があり、降車の場合は有人ブースでの精算、という事になるのだろう(精算機で対応できる事になるかは、ここでは解らなかった)。
 また、リリースを読んだ限りでは、御殿場線と東海道線にまたがるIC定期券は発行しないのか?としたら、上大井~国府津~小田原のような区間は、IC定期券は発行されない。同じ神奈川県なのに、問題とはならないのだろうか?

② 交通系ICカードで、チャージ額を利用してエリアをまたがる利用はできない

③ TOICAエリアは、(函南~)熱海・(下曽我~)国府津・(醒ヶ井~)米原まで拡大する。
 しかし、②により、チャージ額では、その先の他エリアの範囲へは行けない。

 これでは、一番最初に挙げた、三島や沼津の改札の有人ブースで起きる出来事は、解消されない事になります。片手落ちも良いところ、なのではないか?

 根本的な解決策は一つしかない。TOICAとSuica・ICOCAの各エリアと、完全には通しで利用できるようにする事。
 技術的な問題ではないはずだ。SuicaとPASMO、SUGOCAとはやかけん(筑肥線~福岡市営地下鉄)の相互直通区間は、問題なく通しで利用できます。ましてJR東海・東日本・西日本の各社は32年前までは同じ組織で、今でも基本的な営業規則等は、ほぼ同じです。特に熱海~函南間は、今でも東日本からの直通が9往復あります。電車が直通するのに、相互利用を行っているエリアには行けないというのは、ヘンではないでしょうか?
 長い距離を利用されると困る(東京~熱海~米原~大阪とか)のなら、ICOCAでやっているような、距離制限を設けるのもやむを得ない。本当はこれもあまりスマートではないが、ICカードは、本来はそんな長距離の利用を想定したシステムではないように思えるので。
 それに、今からエリアをまたぐ利用に細々制限を加えてしまうと、例えばTOICAだと、比較的利用が多い、身延線・甲府~鰍沢口間などには導入できなくなるし、すでにSUGOCAを受け入れている西日本の下関付近でも、今後ICOCAを導入できなくなってしまいます(かつてJR九州の電車が山陽本線に直通していたほどだから、相互の往来は多い)。一部で見られるような、中間のIC簡易改札の導入など、やって欲しくないし(物理的にも無理だろう)。

 なんだか、本州のJR3社による「縄張り争い」みたいなものを、私は薄々感じます。なんとか各社が知恵を絞って、というか、譲れる所は譲る形で、真にICカードの利便性が方策を見いだして、エリアに関係なく、一枚のカードでスムーズに移動できる方向に行って欲しい。そうでなければ、抜本的な解決、とはならないでしょう。ICカードの存在が、バリアにはなって欲しくない。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《今日のニュースから》
22日 ソウル 東大門市場 商業ビルで火災 
23日 トーマス・クック・グループ破産 航空便全便運行停止 
24日 西武 パ・リーグ優勝 2年連続23回目

 トーマス・クックというと、欧州旅行ではいつもお世話になる「ヨーロッパ鉄道時刻表」を連想するが、6年前にトーマス・クック社の手を離れ、ヨーロピアン・レイル・タイムテーブル社の刊行になっているので、時刻表への影響はない。