№2033 バスグラフィックVol.39(ネコ・パブリッシング)

「バスグラフィックVol.39」、また取上げるのが遅くなって、申し訳ありません。

国産初 ハイブリッド連節バス登場!
 まず名称が、いすゞの「エルガデュオ」はいいが、日野は「ブルーリボン ハイブリッド 連節バス」とは、少し長すぎない?もうちょっと気の利いた名前が欲しかった。
 基本的に車内レイアウトは単車のエルガやブルーリボンと同じで、左前輪タイヤハウス上には座席が設けられていない(右側にする事もオプションで可能なのか)。一方で前車体右後輪上と後車体のタイヤハウス上には後ろ向きの座席があって、後車体はボックスシート状になっている。ボックスシートは国産でも過去には開発初期のノンステップ車にあったし、現代でもベンツ・シターロなどに設けられているが、何回も書くが、ここが一番のポイントになると思う。日本人は基本的に後ろ向きの座席を好まない傾向があるので。学校帰りのJKグループとかだったら好みそう?
 私自身は今でも連節バスの広範囲な普及は疑問に思っているが、量産車として作られた以上は、充分に効果を発揮して欲しいと思う。そのためには、地上側の設備の整備が欠かせない。公道以上にバスターミナルが問題と思っている。最低限、京成バスの幕張地域並みには、整備が進んで欲しい。市販第一号は、京成電鉄が31日に設立を発表した「東京BRT」となるのか。想像図では、この連節バスではないが(単車は都営バスと同じ燃料電池バスか)。

KEIKYU OPEN TOP BUS 横浜 発進!
 ああこれ、乗りたくなったなあ!?地元も地元、横浜市内中心部だしなあ。私は土休日は仕事なのだけれど、16時00分発以降なら乗れるしなあ。
「京都府の事業者で、京都市内の定期観光バスとして導入された」という事は、元京阪バスか。最近ははとバスや日の丸自動車興業、近鉄などオープントップスタイルの周遊タイプの観光バスが増えて来ているし、4年前にアメリカに行った時には、ニューヨークやワシントンDCで結構見かけたものであり、案外日本でも需要があるのではないかと思う。特殊な仕様、と位置づけられるだろうが、純粋な新車の日本での導入は、あり得ないだろうか?

鹿児島交通に連節バス登場!
 って、いわさきコーポレーションが京成バスを購入したのは2008(H20)年だからもう10年、あの後いわさきの公式Webは何も言わないし、各バス趣味誌も何も言わないので、どうなったのか?と思っていた所だった。
 でも車内は京成バス時代のまんまで、千葉ロッテマリーンズのキャラクターがそのまんまなのには笑ってしまった。4台購入して、3台使用とは、1台は部品取り、という事になるのか。
 当面は貸切登録で、船を連絡するシャトルバスで運用されるが、一般路線バスとしての運用も、今後は想定されているよう。

 関電トンネルのEVは、見開き2ページだけ。パンタグラフ集電による充電方式のEVバスは日本初だし、観光周遊ルートに組み込まれた路線なので、こここそもう少しページを割いて欲しかったかも(営業開始前のようなので仕方がないかも)。黒部ダム「駅」のホームは、写真を見る限りでは、充電装置はなさそうだ。日本最後のトロリーバスとなった、立山黒部貫光(大観峰~室堂)は、今後どうなる。2~3年後位には何らかの結論が出ると思っているが。

令和の時代の京都市営バス
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 京都市営バス8号系統は、今回時刻表を検索してみたら、日中は平日・土曜日が60分間隔、対して休日は40分間隔となり、やはり休日は観光の利用が多そうだ。バス停数は多くはないが、12.4㎞というのは、結構長い。全区間乗ると520円(福王子で230円均一区間が終わる)となって、結構高い(西日本JRバスの京都駅~髙雄間も520円)。
 それだけ結構な奥の方へ来るのか。髙雄は他に、シーズン中(紅葉期間)のみ京都バスの嵐山行のバスがあり、今回写真が見つからなかったけれど、市営バスから京都バスへ乗り継いで行った記憶があります(当時の京都バスは通年土休日運行だった、と思う)。

 営業所・出張所は全7ヶ所の内、全部が市営直営なのは、西賀茂と烏丸しかない。九条と梅津は直営と委託が半々くらい?上には書かれていなかったが、8号系統は梅津〔営〕で、西日本JRバス委託になっている。民営委託の割合が多いのが、今かなり問題になっているのだが。
「前乗り後降り」は、関東の人だとどうって事ないシステムだけれど(多区間制でも、そういう路線が多い)、関西だと均一運賃でも大半が「後乗り前降り」なので、うまくなじむだろうか。京都バスなどの他社や、さらには大阪シティバスや神戸市営など、関西他地域にも広がる可能性はあるか。

「葵祭」の写真、いいなあ!とても京都らしい。都大路だと思うが(見た事なくてスミマセン)、他に車の姿が見当たらず、バスだけOKで、他はシャットアウトしているのだろうか。

 車両面では、これまで幕にこだわっていた京都市営も、いよいよフルカラーLEDに移行しようとしているのだろうか?エルガ・ブルーリボンのモデルチェンジまではワンステップ車も並行して導入していたのは、山岳路線も少なくないからだろうか?しかし、エアロスターも今はノンステップだけの導入のようで、今後はノンステップに統一が進むのだろう。

 現状の低公害車はハイブリッドとCNGだが、京都市営では過去に「ブル」ベースのEVを運行した実績があり(保管されている)、京都プリンセスバスではEVが使われているので、京都市営でも、今後より強力な低公害車の導入を目指して欲しいと思います。この点で、他事業者との横の繋がりが欲しい(京都市は新規参入が結構多い。横大路〔営〕の一部系統のエムケイ委託も、その産物と言える)。営業面でも、京都バスとは良好な関係が築かれているようだが、市内を走る西日本JRバスや京阪バスあたりとも、もう少し提携が強化されると良いのではないだろうか。

 ここでは市営バスの現状、を取上げていたが、少しは過去の写真があっても良かったかも。かつては定期観光バスも運行して紫ベースのスーパークルーザーがあったし、大原や、山科付近にも路線があったので(地下鉄開通による補償で民営バスに譲渡した路線)。
 また、「バスグラフィック」の専門分野から離れるかも知れないが、地下鉄も含めて京都市交通局では、割と積極的な集客策(太秦萌とか)が取られるとか、一方で系統別の収支係数の公表(バス停の時刻表にも記載)など、他の公営バスでもやって欲しい事が多々あるので、その辺も記されれば良かった、と思います。

K★スター・ライナー コンプリート
 でも、「天井に星空が浮かぶのが美しいから京成バスを選ぶ」、という乗客、どれほどいるものでしょうか?いたらウレシイだろうが。居住性は良さそうで、窓際席のカーテンも標準装備になっている。昔のマルチステレオとかに変わってUSBポートとコンセント、というのは、イマドキ。
 皆現役の夜行バスで、遠くに行っている車両もあるから、全車コンプリートは難しいよね。夜行専用だとなおさら。

いまざとライナー 運行開始!
 ここでは車両を中心としたカラーグラフがメインで、特に乗車ルポとか、その評価などはない。やはり鉄道を補完する路線としては、(特に土休日は)本数が少ないと思う。「BRT」は、バスそのものの早さだけでなく、待ち時間の短さなども大事だと思う。大阪のような都市の路線は特に。もう少し様子を見る必要があるのでしょう。

失われし路線を振り返って
 新シリーズでしょうか?旧京都交通の長距離路線の存在は知っていたし、祇園には専用のバスターミナル(と言っても、窓口と待合室があるビルの前にバス停があるだけ、と記憶している)もあったのだけれど、天橋立まで走っていたのか。トイレ付エアロスターの存在も、知っていたけれど。山陰本線(今は嵯峨野線と呼んでいるが)の近代化の遅れで、こういう一般道の長距離路線も成り立つ事ができた、という事でしょう。

 巻末折込ポスターは、ハイブリッド連節バス。早く色がついた姿を見たい。
 ムック本なので次号予告はないが、「バス歳時記」で連載されている、立川バスなんて見てみたい。何より、「リラックマバス」を筆頭とする多彩なキャラクターバスが魅力なので、「バスグラフィック」向きだと思う。 

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《今日のニュースから》
31日 米FRB 10年半ぶり政策金利引き下げ
 1日 臨時国会召集 参議院議長 山東昭子氏・副議長 小川敏夫氏選出
 2日 ガンバ大阪 遠藤保仁 日本選手初 公式戦1000試合出場達成
 3日 競泳 荻野公介 半年ぶり実戦復帰

 梅雨が明けたとたん、日本列島は猛暑・猛暑。熱中症で倒れてしまった方も続出し、昨日は九州では筑豊本線のレールが歪んで、4時間も運転を見合わせたと聞きます。帯広も相当な高温だったそうで、そういえば去年も北海道へ行った時、帯広付近でレールが歪んで、〔スーパーおおぞら〕の大幅遅延が起きたりもしました(6月だったのに)。釧路が涼しかったので、ちょっとビックリしたものでした。帯広の「なつぞら」は、厳しい!
 4月の池袋の暴走事故の件で、遺族の「厳罰」を求める署名活動で、2週間で5万人の署名が集まった、という話が聞こえてきたが、遺族の方々の心情は察するとしても、この結果は、私は正直、何か「危うさ」を感じます。数年前の光市の母子殺人事件の一件を思い出したりもしました。名古屋の芸術祭中止の経緯も合わせると、ひょっとしたら、危険な世界を、案外世論自らが生み出しているのではないのか?

 8月のタイトル画像は、東武鉄道の「クレヨンしんちゃん」です。50050型5編成に、1編成毎に異なるキャラクターとカラーリングをラッピングして、昨年7月まで運行されていました。東武の電車なのに、運用上東急田園都市線で見る機会の方が多く、神奈川県民としてはありがたい?ラッピング電車でした。このタイトル画像(50055F しんのすけ)も、あざみ野での撮影でした。

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(10月3日追加) 8月 タイトル画像