№2035 新生三陸鉄道と BRT縦貫の旅 1.JRバス東北 仙台・東京横浜号

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 今年3月23日、東日本大震災による津波の甚大な被害を受け、長らく不通になっていたJR山田線、宮古~釜石間が8年振りに運行を再開。
 同時に同区間の運営は三陸鉄道に移管され、三陸鉄道は在来の南北両リアス線と統合し、盛~久慈間163.0㎞を結ぶ「リアス線」として、新たなスタートを切る事になりました。一般のニュースでも、大々的に取上げられています。
 その再開区間を含め、今年中には乗りに行くと公約していたのだけれど、職場の事情により、年初来から年休の取得がままならず、「弾丸旅行」の繰り返しで、三陸訪問のメドが立っていませんでした。しかし、6月になってようやく事情が好転し、年休の取得で数日まとまって休みを取れるようになったので、今回、夜行を含め、3日かけてリアス線全線を乗り通す事としました。
 また、その前にJR東日本のBRTも乗ります。BRTは6年前にも乗って、当ブログでも書いたが、その後専用道区間の延伸やルートの変更が相次ぎ、また事情が変わっているようです。改めて全線(一部経由しなかった区間もあるが)乗ってみます。三陸鉄道もBRTも、6年、あるいはそれ以上経って、どのように変わっているのでしょうか。

 7月28日(日)
 仙台までは夜行バスです。今回はJRバス東北の横浜発便を利用しました。

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 横浜はYCATではなく、一般の路線バスと同じ横浜駅東口の出発。アクアラインの木更津行も、22時台まで便があります。これは22時30分発の小湊鐵道便。

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 10分前、17番乗り場にJRバス東北のセレガが現れました。ワンマン運行。
 左は木更津行最終22時55分発の、日東交通便。

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 車内は3列シート。左の窓際を指定しています。

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 このバスにはフリーWi-Fiがあります。回数に制限はないが、1回は2時間まで。この距離なら問題ないだろう。あと、スマホ専用コンセントが各席の肘掛けの下にあります。

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 途中降車休憩地での注意書き。出発時刻をドア付近に表示するが、時間になったらチェックをしないで出発、置いてけぼりにならないよう、気を付けてくださいね、という事。この前乗ったウィラーはチェックしていたが、このバスは窓際はカーテンがあるので、ワンマン運行ではキチンとチェック仕切れず、負担軽減、という事だろう。
 定刻に出発、横羽線経由で東京へ向かう。横羽線を走るのは、かなり久しぶりだ。この所、羽田とか成田とか、お台場やTDL(バス撮影のためだけど)など、近距離高速バスに乗る機会はあっても、全て湾岸線経由なので。
 星空が見られる。7月はずっと雨に降り込められた関東地方も、ようやく梅雨明け、なのだろうか。昼間観た「天気の子」を、思い返す。

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 ちょっと小さいが、都心に入るとライトアップされた東京タワーも見られます。
 この路線、以前は、都内は品川バスターミナルに入っていたが、4月1日のダイヤ改正による再編成で、東京駅八重洲口に変更しています。京橋ランプで首都高を降りるが、さすがの昭和通りのオフィス街も、日曜の深夜では暗い。

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 しかし、15分前に到着した東京駅八重洲口のバスターミナルは、いつも通りの華やかさ。夜行だけでなく、鹿島神宮行の便もまだある。もうすぐ日付が変わるのに(一番右の関東鉄道のエアロエースで、この便は指定制)。おお、アストロメガがエアロキングと並んでいる。数年すると、アストロメガが勢揃い、というシーンも、見られるのだろうか。

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 23時40分発の各便が一斉に出発したところで、7番乗り場に入場。ここで、調整用と思われる1席を残して、全部の席が埋まりました。
 定刻23時50分に出発し、宝町から再度首都高速に乗るが、すぐ渋滞に引っかかってしまった。消灯もしたし、ここはすぐ寝る。

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 日付が変わって0時43分、東北道の蓮田SAに到着。降車休憩は、ここ1回のみ。
(すぐ寝付いたから解らなかったが、首都高の渋滞は、そんなには酷くなかったようだ)

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 高速バスは、この時間はこの1台だけ。
 降りると、ヌメッとした不快な蒸し暑さを感じる。

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 蓮田SAはトラックの他、マイカーが多い。深夜なのに子供が目立つ気がするのも、夏休みに入っているからだろう。

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 フードコート。ドライバーが、何やら集計をしていたようだ。ご苦労様です。

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 実は日付が変わって今日29日、上り線の蓮田SAは移転する事になっていて、そのお知らせがありました。ずいぶん色々施設が充実、ワイドショーでも取上げられていたようです。

 ドア部には0時55分出発と表示されていたが、実際にはやや遅く、1時を回ってからの出発となりました。この先は乗務員の休憩のみで、乗客は降りる事はできない。もっともこちらは、全く気づく事がなかった。

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 翌朝5時過ぎ、もう東北道を降りていて、仙台市内の一般道を走っている。カーテン越しに外を覗くと、まぶしいくらいの青空。この夜と朝の差が、特に夏場の夜行(バスでも列車でも)の旅で印象に残るシーンではないだろうか。
 何の建物かは解らないが、長町駅近くのビルには、仙台をベースにしたプロスポーツチームのマークが掲げられている。プロ野球の楽天、Jリーグのベガルタ仙台、Bリーグ(B2)の仙台89ers、など。
 長町駅前で4人下車。まだ参議院選挙ポスターの公式の看板が残っている。投票は一週間も前の話なのに。

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 定刻より心持ち早い5時43分、仙台駅東口に到着。乗客は思い思いの方向へ発って行きました。

 日付が変わって29日、三陸縦貫の旅が始まるが、その前に、3月11日に訪れた時には乗れなかった、仙台空港鉄道(仙台アクセス線)に乗ります。それは次回。

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 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 国土交通省は今日、来年3月29日より、羽田空港の新飛行経路の運用を開始すると発表しました。どちらも時間限定になるが、ルートを見ると、一番問題になりそうなのは、南風卓越時(つまり今頃の時期)の到着でしょう。埼玉県の川口市あるいは和光市からダイレクトにAまたはC滑走路を目指す事になります。北風の時は、C滑走路R/W34Rから離陸した機体は、新木場から荒川の上空を通過するルートになります。市街地の上空を飛行する事になるので、これまでもスッタモンダがあり、今後も紆余曲折が予想されます(裁判沙汰になりそうな気配だし)。増便の必要性も解るし、地元住民の不安(騒音や落下物)も解ります。都心に近い大空港の宿命であろうと思うが、なんとか穏やかに問題を解決し、関係者皆が喜ぶような決着を見て欲しいと思います。
 国土交通省はまた、一昨日の京成の停電を受けて、明日、関東地方の鉄道事業者を集めて緊急会議を開く事になりました。前回も書いたが、運転再開の大幅な遅れはやむを得ないから、まず関係区間の電車を全て止めた上で、車内に閉じ込められた乗客の素早い脱出・誘導が最優先されるべきだろうと考えます。無論、まずは電気施設のトラブルの防止が一番なのだが。

《今日のニュースから》
 7日 ロッテ チョコレート40万個自主回収 アレルギー被害報告
 8日 メルカリ 上場後初の決算発表 最終赤字137億円

 メルカリは、売り上げは44.5%増えたが、エンジニアの採用を増やして人件費が膨らんだなどの理由で、この数字になったという事。「成長のための投資は続ける」としているが、経済のドシロートから見ると、これで鹿島アントラーズの運営、やっていけるの?と思ってしまう。

№2034 バスマガジンvol.96(講談社ビーシー/講談社)

「バスマガジンvol.96」が、先月発売になりました。

国産初のハイブリッド連節バス Debue!
 既に他誌にも掲載済みの、国産初の(ハイブリッドである事を抜きにしても)連節バス、「バスマガジン」誌らしく、藤沢のコースで試乗したインプレッション。連節バスは1台と見なされるので、牽引免許はいらないが、牽引車の運転スキルがあると有利だろう、というのは同誌らしい表現かも知れない。
 リアに書かれた「全長17.99m」の表現は細かい。確か、外国からの導入の連節バスは皆、「18m」と書かれていたはずだ。
 連節バスに対する懸念は過去に何度も書いたから繰り返しはしない。ともかく完成車として世に出た以上は、うまく生かす方策を、バス会社も、行政等も、皆頭を絞って考えて欲しい。
「プラットホーム正着制御」が、注目の新技術ではないだろうか。一般のバスにも応用できそうだが、地上側にも設備を必要とするので、特に「BRT」で効果が発揮されるのではないだろうか。

おじゃまします バス会社潜入レポート Vol.96 奈良交通

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「100号」に向けてと言う事なのか、誌面構成が変わって、カラーページとモノクロページを分割して、別の記事を挟むスタイルになりました。
 奈良交通は、創刊間もないvol.3でも取上げられていました。2004(H16)年だから、15年振り(当時は創業60年だった)。
 表紙もだが、カラーページの風景は、どれも奈良らしいなあ。都会も田舎も。明日香の「赤かめ」が走る道路は、一見公道とは思えない感じ。
 車両面では、全体的な傾向は15年前と変わらず、日野が主力で一部にいすゞ。連節バスのスカニアが入ったが、15年前は導入したばかりだった三菱ふそうエアロキングはなくなり、「ならまちバス」のような個性派車両もない(一時期元京急「りんどう号」も走っていたが、この15年の間だけで、どちらにも画像がない)。3ドア車は、テキストの通りならあと17台。20年以上経つのでそろそろ見納め、とも思うが、一般路線で運用される、日本最後の3ドア車、となるかも知れない。
 事業所は、南紀〔営〕がなくなり、エヌシーバスで再編成が行われている。十津川〔営〕は、奈良交通バスの配置は2台(リエッセとポンチョ)しかないが、白ナンバーの十津川村営バスの運行受託が中心、という事だろう。
 スカニアの連節バスが入ったが、日野・いすゞのヘビーユーザーであれば、上述の国産ハイブリッド連接バスの導入が、特に3ドア車が残る近鉄奈良線沿線では、期待されるのではないでしょうか。学園前駅のバスターミナルが、連節バスに対応できるか、だが。

バスドライバーへの道
「どらなびEXPO2019春」のルポ。どこも相変わらずドライバーの確保には四苦八苦のようで、先日宮古に行ったら、岩手県北バスでは、正面にまで「運転手募集中」とラッピングされた車両が走っていたほどだ。関西会場にも関東の大手事業者がいくつか見られるし、関東会場にはまた十勝バスが来ている。先日新しい最低賃金がほぼ決まって、東京都と神奈川県が1,000円を超えた事が話題になっているが、東京都が1,013円に対し、北海道は861円となる見通しで、格差が2円広がってしまった。どれだけ本州の人が北海道まで来てくれるか、正直懸念もあります。賃金以外の魅力で、惹きつける事はできないのだろうか。秋は名古屋でも開催予定。

帰ってきた 路線バス全方位レポート Vol.28 富山県

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 前回は9年前、2010(H22)年のVol.43で取上げられていました。基本的な構図は、大きくは変わりない。富山地方鉄道とその系列で大半を占めるが、前回の富山地鉄中央バスが、富山観光バスとの合併で(独自に一般路線があったが、9年前には路線バスはもうなかった)、富山北斗バスと改められている。地鉄は、ブルー系の旧塗装は、もう1台しかないらしい。個人的には、こちらの方が好き、かも知れない。
 富山空港へのリムジンバスがあるが、北陸新幹線の開業で、一番の主力だったANA羽田便が減便・ダウンサイジングされているのは痛いだろう。国際線の展開に期待、だろうか(週3便飛んでいるエアソウルのソウル便が、日韓関係の極度の関係悪化で懸念されるが)。富山ライトレール接続の、EVのバスはないのか。フィーダーのバスは変わったようだけれど、もう少し電車に合わせて、レベルアップを図って欲しいなあ、というのが、以前富山ライトレールを訪れた時に感じた事でもありました。
 立山黒部貫光はハイブリッド車が主力になったようだが、さらにもう一押しで、EVバスの導入が期待されるのではないか(温暖化で春先の雪の壁が溶けちゃったら、名物がなくなっちゃうよねえ)。また、トロリーバスが数年後には存続できるかどうかの判断を迫られると思う。あるいは関西電力同様、EV転換もあり得るかも知れない。
 なお、福光には金沢から西日本JRバスの路線があり、現状でも4往復ながら運行が維持されているが、ここにはありませんでした(15年前にもなかった)。

開業50周年を迎えた 東名ハイウェイバス
 でも気づけば、国鉄よりJR、しかもJRバス関東とJR東海バスの、旅客鉄道から分離されたバス専門分社で運行されている期間の方が、圧倒的に長くなってしまいました。
 私のようなオールドファンなら、東名ハイウェイバスと言えば、富士重工ボディの、少し古臭いけれどモノコックの車体の国鉄専用型式、という印象が強いだろう。民営化後はどんどん在来の民営バスと共通になっていって(車両だけでなく、運賃制度なども。鉄道との共通性がほぼなくなった)、外国製車両の導入や、ハイグレード車両とエコノミー車両と、格差をつけるようになった、というのが近年の流れか。
 前にもどこかで書いたが、既に6月10日の満50年は過ぎてしまったが、是非もう一度キャンペーンを展開して欲しい。特に車両。関東でも東海でも国鉄色の再度の復刻(数年前に一度あったが、あれはラッピングだったし、ブルーの色調が明らかに異なっていた)を。そして、既に小田急箱根高速バスに旧小田急電鉄色があるし、さらに東急バス(東急トランセ)が東名急行カラーを復刻させて(東急の資本が入っていたので)、3社並べてイベントでもやったら、大いにウケる事、間違いなしだと思う。

「しばり」のバス旅ミッション
 韓国経由の九州往復+ギャンブル、の後半。今回は+下関競艇。下関は関門海峡を隔てていても、北九州との結びつきがかなり強いのはまちがいない(だからJRも、九州の電車が下関まで入るし、SUGOCAが導入されている)。
 下関競艇は、マイカーの利用が圧倒的に多い、か。バスは下関駅発2便・下関行3便しかない(1往復は彦島営業所発着)のは、マイカー利用の他、山陽本線の長府駅から徒歩3分、という事もあるのだろう。なお、近隣のホテルでは、下関競艇来場者への大幅な割引料金プランがあるらしい。
 今回は韓国(釜山)はついで、という感じになってしまったが、昨今の日韓関係の極度の極度の悪化は、重大な懸念材料。JR九州の高速船も、かなり影響が出ているらしい。「しばり旅」のプランニングも、難しくなりませんか?

鈴木文彦が斬る!バスのいま 第22回
 池袋の暴走事故を見て、運転免許自主返納者が急増しているという(正直に言うと、実は私も運転免許返納者です。一昨年の話で、暴走事故とは関係ない)。受け皿をどうするか、という話。これもまたバス会社だけでなく、というよりは政治・行政が先頭を切って考える事では亡いか。
 ここでは免許返納からの話になっているが、全体的にマイカーから公共交通(特にバス)に乗り換えてもらうにはどうするか、という話にも通じると思う。何回も書いているが、大型ショッピングセンターができるたびに近郊の道路が大渋滞し、バスの運行に悪影響が及ぶケースが、未だになくならなくて、正直はらだたしい。温暖化防止などの環境問題の面からも、マイカー依存そのものを、全面的に見直すべき時が来ている。それは、政治・行政になんとかしろ、と叫ぶだけではダメ、我々自身がライフスタイルを見直し、変えなければならない(昨今世界的に展開されているこの種の活動家達の運動は、この部分が欠けている)。ただ、そのためには、受け入れる公共交通の側も、容易に乗り換えて貰うような、積極的な施策を採る必要があるでしょう。上で書いた富山県は、ある程度その辺を意識しているように見えるが。免許返納問題を機に、この点にも踏み込んで、皆で知恵を絞って欲しい。

終点の情景を求めて
 鞆鉄道の内海農協前。鞆鉄道の廃線は1954(S29)年だそうだからもう65年も経ってしまったが、バス専業になっても未だ、「鉄道」の二文字を名乗っている。正直福山は行く機会を作れない。確か、昭和の終わり以降、通過はあっても立ち寄った事がない。井原鉄道や福塩線と組み合わせて、もう一度降り立ってみようかなあ。

 岩手県北バスの盛岡~宮古線は、7月31日からアストロメガを導入しているが、実は30~31日にかけて宮古市内に宿泊していたので、31日に宮古駅前で待っていました。撮影が適うかは解らなかったが、実はそれどころか、この日の宮古発は、普通のセレガだった…。セレモニーをやる盛岡発便から、だったそうだが、実は地元の県北バスの社員も知らなかったみたいだ。どうなっているんだろう?(旅行については次回から書く予定です)。

 前号ではじまったばかりの「平成初期のバスを振り返る」、いきなりお休み…。
 今号は珍しく?前号で予告された通りの掲載となりました。次号の予告を見ると、もうハイブリッド連節バスの導入が決定している事業者が存在する、という事か?やはり東京BRT?予告通りになるなら、期待です。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
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 九州新幹線・長崎ルートの佐賀県内区間について、与党の検討委員会は「フル規格」が適当をまとめ、佐賀県と長崎県に説明する方針となりました。私個人としても、フル規格の方がスッキリしていいとは思うが(こんな事なら、最初からそう計画すべきだったような気がする)、佐賀県が反対しているので、重い負担にならないようなスキーム作りが肝要、ではないだろうか。佐賀県内でも、県と地元自治体では多少温度差があるようだが。日本の新幹線整備は、中国のようにスイスイ、とは行かないなあ。中央の政治が強権的に事を進めるのは問題だけれど。
 今日は京成線で停電が発生し、駅間に停車した電車の車内の乗客が複数、体調不良を訴えているという事。冷房が効かなくなるから…。こういう事態になったら、運転開始が大幅に遅くなってもやむを得ないから、車内の乗客の早急な車外への脱出、これを最優先させるべきではないか、と最近は思うようになりました。一日中朝から晩まで猛暑が続くような、昨今の真夏ではなおさら。温暖化防止の一環で、電気で動く電車への期待は世界的に高まっているようだが、先日の京王の永山の変電所の一件もあるし、トラブルなく、安定して電力を供給し続けるシステムの構築が、どの電化鉄道でも欠かせないでしょう。京成のような、国際空港アクセス鉄道では、なおさら。

《今日のニュースから》
 4日 千歳基地航空祭 新政府専用機B777-300ER 飛行披露
 5日 ロシア・クラスノヤルスク 軍弾薬庫が大規模爆発 
 6日 神戸大学のカッターボート 和歌山市沖で転覆

 台風8号が九州を直撃して影響が心配されたが、JR九州は、今日一日は混乱したが、明日は一応全線、通常通りの運行に戻れるようで、何よりです。ただこの後も台風が相次いで日本に近づいてきていて、大丈夫だろうか…。
 またアメリカで銃乱射事件…。しかも南北で2ヶ所。正直、何も言いたくないです。これがアメリカなんだ、と思うしかない。世論がいったいとなって、「もう銃とは完全に決別するんだ」という雰囲気を、作れない所が、根本的な病理だと思う。基本的に「力」を信望する思想が根本にある国だから。トップからしてそうだもの。あとエルパソに関しては、若干21歳の若者が、どうして大量殺戮に駆り立てるほどの人種差別的思想にどっぷり浸ってしまっていたのか、そこから考える必要もあります。
 香港のデモが過激化し、日本発着の空路にも影響が出ているが、抗議活動者たちはひょっとしたら、自ら後戻りできない危険な領域に、自ら踏み込んで、抜け出せなくなってしまっているかも知れない。

№2033 バスグラフィックVol.39(ネコ・パブリッシング)

「バスグラフィックVol.39」、また取上げるのが遅くなって、申し訳ありません。

国産初 ハイブリッド連節バス登場!
 まず名称が、いすゞの「エルガデュオ」はいいが、日野は「ブルーリボン ハイブリッド 連節バス」とは、少し長すぎない?もうちょっと気の利いた名前が欲しかった。
 基本的に車内レイアウトは単車のエルガやブルーリボンと同じで、左前輪タイヤハウス上には座席が設けられていない(右側にする事もオプションで可能なのか)。一方で前車体右後輪上と後車体のタイヤハウス上には後ろ向きの座席があって、後車体はボックスシート状になっている。ボックスシートは国産でも過去には開発初期のノンステップ車にあったし、現代でもベンツ・シターロなどに設けられているが、何回も書くが、ここが一番のポイントになると思う。日本人は基本的に後ろ向きの座席を好まない傾向があるので。学校帰りのJKグループとかだったら好みそう?
 私自身は今でも連節バスの広範囲な普及は疑問に思っているが、量産車として作られた以上は、充分に効果を発揮して欲しいと思う。そのためには、地上側の設備の整備が欠かせない。公道以上にバスターミナルが問題と思っている。最低限、京成バスの幕張地域並みには、整備が進んで欲しい。市販第一号は、京成電鉄が31日に設立を発表した「東京BRT」となるのか。想像図では、この連節バスではないが(単車は都営バスと同じ燃料電池バスか)。

KEIKYU OPEN TOP BUS 横浜 発進!
 ああこれ、乗りたくなったなあ!?地元も地元、横浜市内中心部だしなあ。私は土休日は仕事なのだけれど、16時00分発以降なら乗れるしなあ。
「京都府の事業者で、京都市内の定期観光バスとして導入された」という事は、元京阪バスか。最近ははとバスや日の丸自動車興業、近鉄などオープントップスタイルの周遊タイプの観光バスが増えて来ているし、4年前にアメリカに行った時には、ニューヨークやワシントンDCで結構見かけたものであり、案外日本でも需要があるのではないかと思う。特殊な仕様、と位置づけられるだろうが、純粋な新車の日本での導入は、あり得ないだろうか?

鹿児島交通に連節バス登場!
 って、いわさきコーポレーションが京成バスを購入したのは2008(H20)年だからもう10年、あの後いわさきの公式Webは何も言わないし、各バス趣味誌も何も言わないので、どうなったのか?と思っていた所だった。
 でも車内は京成バス時代のまんまで、千葉ロッテマリーンズのキャラクターがそのまんまなのには笑ってしまった。4台購入して、3台使用とは、1台は部品取り、という事になるのか。
 当面は貸切登録で、船を連絡するシャトルバスで運用されるが、一般路線バスとしての運用も、今後は想定されているよう。

 関電トンネルのEVは、見開き2ページだけ。パンタグラフ集電による充電方式のEVバスは日本初だし、観光周遊ルートに組み込まれた路線なので、こここそもう少しページを割いて欲しかったかも(営業開始前のようなので仕方がないかも)。黒部ダム「駅」のホームは、写真を見る限りでは、充電装置はなさそうだ。日本最後のトロリーバスとなった、立山黒部貫光(大観峰~室堂)は、今後どうなる。2~3年後位には何らかの結論が出ると思っているが。

令和の時代の京都市営バス
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 京都市営バス8号系統は、今回時刻表を検索してみたら、日中は平日・土曜日が60分間隔、対して休日は40分間隔となり、やはり休日は観光の利用が多そうだ。バス停数は多くはないが、12.4㎞というのは、結構長い。全区間乗ると520円(福王子で230円均一区間が終わる)となって、結構高い(西日本JRバスの京都駅~髙雄間も520円)。
 それだけ結構な奥の方へ来るのか。髙雄は他に、シーズン中(紅葉期間)のみ京都バスの嵐山行のバスがあり、今回写真が見つからなかったけれど、市営バスから京都バスへ乗り継いで行った記憶があります(当時の京都バスは通年土休日運行だった、と思う)。

 営業所・出張所は全7ヶ所の内、全部が市営直営なのは、西賀茂と烏丸しかない。九条と梅津は直営と委託が半々くらい?上には書かれていなかったが、8号系統は梅津〔営〕で、西日本JRバス委託になっている。民営委託の割合が多いのが、今かなり問題になっているのだが。
「前乗り後降り」は、関東の人だとどうって事ないシステムだけれど(多区間制でも、そういう路線が多い)、関西だと均一運賃でも大半が「後乗り前降り」なので、うまくなじむだろうか。京都バスなどの他社や、さらには大阪シティバスや神戸市営など、関西他地域にも広がる可能性はあるか。

「葵祭」の写真、いいなあ!とても京都らしい。都大路だと思うが(見た事なくてスミマセン)、他に車の姿が見当たらず、バスだけOKで、他はシャットアウトしているのだろうか。

 車両面では、これまで幕にこだわっていた京都市営も、いよいよフルカラーLEDに移行しようとしているのだろうか?エルガ・ブルーリボンのモデルチェンジまではワンステップ車も並行して導入していたのは、山岳路線も少なくないからだろうか?しかし、エアロスターも今はノンステップだけの導入のようで、今後はノンステップに統一が進むのだろう。

 現状の低公害車はハイブリッドとCNGだが、京都市営では過去に「ブル」ベースのEVを運行した実績があり(保管されている)、京都プリンセスバスではEVが使われているので、京都市営でも、今後より強力な低公害車の導入を目指して欲しいと思います。この点で、他事業者との横の繋がりが欲しい(京都市は新規参入が結構多い。横大路〔営〕の一部系統のエムケイ委託も、その産物と言える)。営業面でも、京都バスとは良好な関係が築かれているようだが、市内を走る西日本JRバスや京阪バスあたりとも、もう少し提携が強化されると良いのではないだろうか。

 ここでは市営バスの現状、を取上げていたが、少しは過去の写真があっても良かったかも。かつては定期観光バスも運行して紫ベースのスーパークルーザーがあったし、大原や、山科付近にも路線があったので(地下鉄開通による補償で民営バスに譲渡した路線)。
 また、「バスグラフィック」の専門分野から離れるかも知れないが、地下鉄も含めて京都市交通局では、割と積極的な集客策(太秦萌とか)が取られるとか、一方で系統別の収支係数の公表(バス停の時刻表にも記載)など、他の公営バスでもやって欲しい事が多々あるので、その辺も記されれば良かった、と思います。

K★スター・ライナー コンプリート
 でも、「天井に星空が浮かぶのが美しいから京成バスを選ぶ」、という乗客、どれほどいるものでしょうか?いたらウレシイだろうが。居住性は良さそうで、窓際席のカーテンも標準装備になっている。昔のマルチステレオとかに変わってUSBポートとコンセント、というのは、イマドキ。
 皆現役の夜行バスで、遠くに行っている車両もあるから、全車コンプリートは難しいよね。夜行専用だとなおさら。

いまざとライナー 運行開始!
 ここでは車両を中心としたカラーグラフがメインで、特に乗車ルポとか、その評価などはない。やはり鉄道を補完する路線としては、(特に土休日は)本数が少ないと思う。「BRT」は、バスそのものの早さだけでなく、待ち時間の短さなども大事だと思う。大阪のような都市の路線は特に。もう少し様子を見る必要があるのでしょう。

失われし路線を振り返って
 新シリーズでしょうか?旧京都交通の長距離路線の存在は知っていたし、祇園には専用のバスターミナル(と言っても、窓口と待合室があるビルの前にバス停があるだけ、と記憶している)もあったのだけれど、天橋立まで走っていたのか。トイレ付エアロスターの存在も、知っていたけれど。山陰本線(今は嵯峨野線と呼んでいるが)の近代化の遅れで、こういう一般道の長距離路線も成り立つ事ができた、という事でしょう。

 巻末折込ポスターは、ハイブリッド連節バス。早く色がついた姿を見たい。
 ムック本なので次号予告はないが、「バス歳時記」で連載されている、立川バスなんて見てみたい。何より、「リラックマバス」を筆頭とする多彩なキャラクターバスが魅力なので、「バスグラフィック」向きだと思う。 

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《今日のニュースから》
31日 米FRB 10年半ぶり政策金利引き下げ
 1日 臨時国会召集 参議院議長 山東昭子氏・副議長 小川敏夫氏選出
 2日 ガンバ大阪 遠藤保仁 日本選手初 公式戦1000試合出場達成
 3日 競泳 荻野公介 半年ぶり実戦復帰

 梅雨が明けたとたん、日本列島は猛暑・猛暑。熱中症で倒れてしまった方も続出し、昨日は九州では筑豊本線のレールが歪んで、4時間も運転を見合わせたと聞きます。帯広も相当な高温だったそうで、そういえば去年も北海道へ行った時、帯広付近でレールが歪んで、〔スーパーおおぞら〕の大幅遅延が起きたりもしました(6月だったのに)。釧路が涼しかったので、ちょっとビックリしたものでした。帯広の「なつぞら」は、厳しい!
 4月の池袋の暴走事故の件で、遺族の「厳罰」を求める署名活動で、2週間で5万人の署名が集まった、という話が聞こえてきたが、遺族の方々の心情は察するとしても、この結果は、私は正直、何か「危うさ」を感じます。数年前の光市の母子殺人事件の一件を思い出したりもしました。名古屋の芸術祭中止の経緯も合わせると、ひょっとしたら、危険な世界を、案外世論自らが生み出しているのではないのか?

 8月のタイトル画像は、東武鉄道の「クレヨンしんちゃん」です。50050型5編成に、1編成毎に異なるキャラクターとカラーリングをラッピングして、昨年7月まで運行されていました。東武の電車なのに、運用上東急田園都市線で見る機会の方が多く、神奈川県民としてはありがたい?ラッピング電車でした。このタイトル画像(50055F しんのすけ)も、あざみ野での撮影でした。

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(10月3日追加) 8月 タイトル画像