№2041 新生三陸鉄道と BRT縦貫の旅 6<終>. 八戸線と 新幹線はやぶさ

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 三陸鉄道の三陸縦断の旅も終わり、帰路は八戸経由です。JR八戸線も、八戸~鮫間は7年前に乗っているが、鮫以南となると、たぶん昭和の終わり、1988(S63)年以来。当然当時はキハ40系だったが、一昨年よりキハE130系に代替わりしました。6月の水郡線に続く乗車になります。八戸からは〔はやぶさ〕。

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 JRの久慈駅。

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 左側の12時57分発442Dに乗車。キハE132-504+キハE131-504。

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 陸中夏井駅。ワフ(車掌室と合造の有蓋貨車)改造の待合室。

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 線路はやはり、貧弱だなあ。

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 陸中中野が近づき、太平洋が右手に現れました。

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 久慈を出ると、陸中八木が最初の交換可能駅になります。駅名標はJR東日本標準ではなく、オリジナルのデザイン。

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 437Dと交換。土休日だと〔リゾートうみねこ〕で運用される列車。

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 陸中八木~宿戸間の海岸線。

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 海岸線だけでなく、のどかな農村地帯も見られます。

 久慈を発ってからはあまり乗降がなかったが、種市でまとまって乗車がある。しかしこの駅、行き違いができない棒線の駅になっていた。緑の窓口もある、八戸線の主要駅の一つ、のはずだが。久慈~鮫間で行き違いができるのは、陸中八木と、青森県に入ってすぐの階上、この2ヶ所しかない。

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 種差の海岸。8年前の震災直後には八戸市営バスで通っていて、津波でやられた民家とかを見かけたものだった。

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 葦毛崎を過ぎて、まもなく鮫…。

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 蕪島神社、再建されている!震災の直後に訪れた事は№468で書いたが、震災の大津波はセーフだったのに、その後の火災で焼失してしまったと聞いた時は、ショックでした。再建されて、本当に良かったと思っています。

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 鮫からは、八戸市の中心部を貫いて走る。新井田川。
 駅の間隔も詰まってきて、乗客も増えてくる。

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 本八戸が近づき、右にラピアが見えてくる頃、高架線が合流してくる。貨物線の跡で、レールは剥がされている。

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 本八戸で、鮫行1441Dと交換。

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 八戸駅は市の中心部からは離れているので、馬淵川を渡ると、またローカル色が濃くなる。長苗代を出ると、右手を単線が並行する。臨港鉄道か。

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 八戸到着。

 久しぶりに八戸線全線を乗り通したが、八戸~鮫間はだいたい1時間に1本は確保されている(〔はやぶさ〕接続が中心か)が、特に午前中は本数が少ないし、鮫以南は9往復しかなく、岩手県に入るという事もあるだろうが、久慈で接続する三陸鉄道より少ない。キハE130系に置換えられて車両の近代化は図られたが、青い森鉄道直通がなくなるなどのマイナスポイントもあります。在来線としては他のJR旅客線と接続しない「落下傘路線」になって久しいし、多少極端な意見かも知れないが、いっそのこと八戸~階上間は電化した上で青い森鉄道に、階上~久慈間は三陸鉄道に移管した方が、より地域に密着したサービスが展開できる事になるのではないか?そんな事も、正直少し考えました。

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 八戸からの〔はやぶさ28号〕。新函館北斗始発。前夜宮古で特急券を購入した時点で窓際はなくなっていて、通路側の指定となりました。さすがに夏休みか、駅も車内も、家族連れが多かった。

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 その車内。新幹線はさすがに速いし、快適です。これまでずっと乗り通してきたローカル線とは、大違いだ。
(無論、新幹線には新幹線の、ローカル線にはローカル線の良さがあるわけだが)

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 八戸駅で購入した駅弁「十和田バラ焼き重」。ただし、本来は新青森駅の駅弁らしい。
(JTB時刻表には八戸・新青森、どちらにも記載がない)

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 盛岡で〔こまち28号〕を連結。これは連結作業完了後だが、E6系入線→連結までは大勢の旅客が群がって、写真や動画を撮っていた(私もその中の一人だったのだが)。

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 車内販売が回ってきたが、周知の通り、販売品目は大幅に削減され、ホットコーヒーすらない。缶コーヒーとワッフルを購入するが、これではコンビニレベルだ。いっそ、車内に小さくても「New Days」作ったら?とも思う。どうせ同じ販売品目なら、いつ来るか解らない車内販売を待つより、自分で買いに行った方が気楽だ。販売スタッフもラクになると思う。
 通路側となると車窓を見るという事はなく、大宮の手前まで寝ていました。

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 今回の旅の直前に「天気の子」を観た、というのは少し書きました。映画をご覧になった方なら覚えていると思うが、ヒロイン陽菜が住んでいるのは田端の近くらしく、坂道から見る高架線を、新幹線が行き交うシーンが頻繁に描かれていました。
 では、その「坂道」を、新幹線の側から見たら?と思って、デッキのドアの窓からちょっと撮って見ました。むろんここだ!と断定できているわけではないし、あくまでこんな雰囲気だったのかな、というレベルで見て頂ければと思います(他者様のサイトを探せば、具体的な場所を断定している所はいくつもみつかるでしょう?私は見ていないが)。

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 東京駅到着。すぐに〔はやぶさ35号〕として、新青森へ折り返して行く事になります。

 というわけで、公約通り、新生三陸鉄道リアス線を、今年中に乗り通す事ができました。BRTや、3月11日の仙石線野蒜とあわせて見ると、8年経てば、震災の「爪痕」というものはさすがに少なくなってきているようには見えるが、それでも転換区間はもちろん、旧南北両リアス線区間でも、その他の路線でも、復興はまだ半ばだなあというのが正直な印象でした。何より、被災された方々の心が癒やされる日が、いつかは来るのだろうか。そんな事も思います。所詮「外野」でしかない我々としては、とにかく現地を訪れ、列車やバスに乗り、沿線の景色を愉しみ、味覚を味わう、沿線に泊まる、そういう事で支援をしていく事が必要なのか、と思います。私もいずれ、もう一度三陸鉄道を中心とした三陸地方を訪ねようと考えています。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
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《今日見た・聞いた・思った事》
 JALは9月1日より、機内安全ビデオを全面的にリニューアルすると、22日に発表しました。
 動画が先行して配信・公開されているので見てみたのだが(A350ではなくてB777-200だった。機種別に異なるものが作られるのか)、ごく普通のCGだが、全体的には「これを守らなかったら、こうなってしまいますよ」見たいな部分を、結構強調して描いていたと感じました。
 特に、緊急脱出時に手荷物を持たない事、ハイヒールは脱ぐ事、この辺はかなり強調していました。脱出の際の姿勢も、乗客目線で描かれています。「緊急脱出時の手荷物持ち出しが脱出の妨げとなる事例が報告されている」を理由として挙げているが、実際JALでは3年前の新千歳での緊急脱出時に、乗客が荷物を持ち出そうとした事が問題視され、運輸安全委員会の報告書でも、インシデントそのものとは別に指摘されていました(この時、JALは機内安全ビデオの全面改訂を検討」としていた)。その後KEでもあったし、今年モスクワで起きた事故でも指摘されていた事項でもあり、その点を反映していた内容だったと思います。以前も書いたが、緊急時とはいえ相手は「お客様」だから、CAが無理に制止しようとするとそこでトラブルになり、さらに脱出の妨げになるのではないか、という心配も、各キャリアではあったと思います(本当はCAの指示に従わなかったら、それだけで罰則の対象になるのだが)。客としての気持ちも解るが、私も心したいと思います。こんな場面が来ない事が一番なのだが。
 機内安全ビデオの注目度を高める方策はどのキャリアも苦心していて、ANAは歌舞伎役者を起用したりしているし、NZはラグビーのオールブラックスを起用したものを作るとか、先日ニュースで報道されていました。ただ、ANAのビデオは先日の徳島往復で見ているのだが(ANAも、ネットで配信もしている)、「歌舞伎」という方向に関心が行ってしまって、本当に伝わって貰わないと困る事が伝わらないのではないか、そんな懸念も、ちょっと感じました。エンタメではないのだから、シンプルなのが一番、だと思う。実演デモだったバニラの「注目!」のボードも思い出すのだが、根本的には、乗客が見ない、という事が問題で、何度も乗っている乗客からしたらもう見飽きた、と思うのだろうが、とにかく、どんな内容であれ、まずはビデオでも実演でも、キチンと見ましょう。それが、ひょっとしたらいつの日か、我が身を護る事に繋がるかも知れません。

《今日のニュースから》
22日 横浜市 IR誘致正式表名
23日 京都アニメーション劇場版全作品 京都市内映画館で上映開始
24日 博多駅 刃物所持男逮捕 特急〔みどり〕12分遅れで出発

№2040 2019年度お盆休み 航空利用データ分析

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 お盆休みが終わり、社会は日常の世界に戻りつつあるようです。学校はまだ休みだけれど。
 そんな中、2019年お盆休みの航空利用のデータが、航空各社から発表されました。例年通り、データから利用状況を読み解いていきたいと思います。
 今年は9日(金)~18日(日)の10日間が対象となったが、国内線・国際線とも波乱要素がいくつかありました。国内線は15日の台風10号の四国・中国地方直撃、国際線は関係が極度に悪化している韓国と、抗議行動のエスカレートが空港機能のマヒまで招いた香港。これらは各社のデータに、どの程度反映しているでしょうか。
 また、ANAのA380就航や、ピーチ・バニラ統合の進捗も、データに影響を与えていたようです。

 会社によって呼び方が若干違うが、「座席数」「旅客数」「利用率」で統一します。国際線は「日本発」「日本着」で統一。
 注記以外は、コードシェア販売分の扱いは記されていません。カッコ内は前年比。各社毎の最高利用率の日を記し、適宜、別に利用率が高かった期間を記します。

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全日空
国内線 座席数 1,865,101席(97.1%) 旅客数 1,585,016人(99.6%) 利用率 85.0%(+2.1%)
国際線 座席数 369,099席(100.5%) 旅客数 324,077人(100.0%) 利用率 87.8%(△0.5%)
 国内線は、台風もあるが、A321の導入などでダウンサイジングも進んでいる事もあるのか、東北・北陸方面を除くと全体的に座席数は減少。ただ、旅客数はそこまでは減らなかったので、利用率は向上しました。中・四国が台風10号の影響を最も受けたエリアなので、座席数は10%以上の大幅な減少になっています。利用率では九州が80.2%と最も少なくなった。
 最高利用率は、下りは10日の98.0%。上りが金曜日の16日で95.9%となったのは、やはり前日の台風の影響でしょう。15日が下り61.9%・上り78.0%・トータル69.9%の低率となったのは、致し方なし。上りは14日が90.7%と高めになっていた。台風直撃とみて、帰宅を早めた旅客が多かったのでしょう。
 臨時便は、羽田~那覇・八丈島の18便に加え、台風対策の29便を加えて合計47便。
 国際線は、全体の座席数がほぼ横ばいだったのは少々意外。方面別では、A380導入のハワイ路線は、座席数・旅客数とも対前年度で5割増しになっていて、やはり導入の効果は絶大だったとみえます。方面別でも、利用率が最も高かった。また、ウィーン線が開設した欧州路線は、座席数が前年度比17%の増。一方中国路線はA320の導入が進んだからなのか、座席数・旅客数ともかなり減りました。
 アジア・オセアニアは、座席数は増えたのに、旅客数は減少しました。ANAでは香港とソウルが共にこのエリアに入っているので、やはり影響があったのか。
 最高利用率は、日本発は10日の96.5%、日本着は18日の92.4%。
 
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日本航空
国内線 座席数 1,369,051席(97.0%) 旅客数 1,183,813人(97.5%) 利用率 86.5%(+0.4%)
国際線 座席数 305,313席(100.8%) 旅客数 285,205人(100.4%) 利用率 93.4%(△0.4%)
 国内線は、全方面で座席数が減少。こちらも台風以外に、E190の導入が進んだ事があるかも。旅客数も、「好調だった」としている東北・北陸以外は減少しました。ただ、利用率は向上している。こちらも台風直撃の中・四国方面は前年比8.1%の減少で、利用率では九州の82.6%が最も少なくなりました。
 最高利用率は、下りが10日の98.3%、上りは16日と18日の96.2%で、やはり15日は下り62.8%・上り77.6%の低率、14日の上りが92.7%と比較的高率になりました。
 臨時便は、羽田~沖縄17便の他、現在JAL運航の定期便がない沖縄~成田の1便を運航。
 国際線は、GW同様韓国路線の座席数が大幅増だが、KEの座席数が増えたためと思われる。旅客数はそこまで追い付いておらず、利用率は86.3%で、方面別では唯一90%を割っています。日韓関係の悪化も影響しているかも。シアトル線がスタートしている北米路線も座席数の増加にほぼ比例して、利用者も増えている。一方ハワイ路線は、座席数の減少以上に旅客数が減少していて、やはりANAのA380就航の影響は大、だったのではないか。なお、香港路線は東南アジアに含まれているが、現れている数字だけでは、影響は解らない。
 最高利用率は、日本発は10日の98.1%、日本着は18日の97.8%。臨時便は台北~成田(便数記載なし)、チャーター便はアテネ-成田、成田-ブダペスト、成田-ヴェネチア、プラハ-成田、ミラノ-鹿児島、ミラノ-新潟、関西-ミラノ、ローマ-関西各1便。ミラノ発鹿児島・新潟行、か…。
  
日本トランスオーシャン航空
 座席数 121,386席(103.3%) 旅客数 104,697人(104.1%) 利用率 86.3%(+0.7%)
 機材のB737-800への統一が完了し、座席数は微増、それ以上に旅客数も増えて、好調だったと思います。臨時便は沖縄~関空・セントレア・福岡・宮古・石垣路線で合計23便運航。
   
琉球エアコミューター
 座席数 19,350席(104.3%) 旅客数 14,986人(103.7%) 利用率 77.4%(△0.5%)
 DHC-8-Q400の導入が進んで、座席数は増えました。旅客数は追い付かなかったか。臨時便は沖縄~久米島・北大東・南大東、北大東~南大東で合計14便と、前年度より大幅に増えている。
 
日本エアコミューター
 座席数 29,788席(85.9%) 旅客数 22,312人(83.4%) 利用率 74.9%(△2.3%)
 JAL(J-AIR)移管が深度化して、座席数、旅客数とも減少。臨時便は奄美~徳之島の1便のみで、こちらは前年度より大幅な減少。

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スカイマーク
 座席数 258,951席(98.8%) 旅客数 239,859人(101.3%) 利用率 92.6%(+2.2%)
 最高利用率は、下りが10日の99.3%、上りが16日の98.5%。15日の利用が低調で、14日の上りが94.3%と比較的高め。この点は上記のANA、JALと同じ傾向だが、15日も下りが75.6%、上りが86.6%と、上記2社と比べれば格段に良い。今のSKYは中国・四国の路線がないので、台風の影響は、まだ大きくはなかったのかも知れない。15日の下り以外は全日、両方向とも利用率80%以上の高率でした。
   
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エア・ドゥ
 座席数 86,246席(104.9%) 旅客数 74,068人(100.6%) 利用率 85.9%(△3.7%)
 全体の利用率は減少したが、ADOは北海道路線のみなので、台風10号の影響はそれほど出ていない(’欠航はセントレア・神戸路線4往復があったそうだが)。最高利用率は、下りが10日の99.3%、上りが18日の98.0%で、15日も下り83.3%・上り95.3%と比較的高率。羽田~新千歳路線で20往復の臨時便を運航。

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ソラシドエア
(ANA販売分は含まず)
 座席数 73,300席(102.5%) 旅客数 61,415人(95.9%) 利用率 83.8%(△5.7%)
 座席数は増えたが、旅客数は減少してしまいました。最高利用率は、下りが10日の99.0%で、9~13日の他、台風の翌日の16日が90%台というのは注目される。上りは18日の95.8%。やはり15日は低調で、上下とも60%台。今期は臨時便の運航はなかったよう。

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スターフライヤー
(ANA販売分は含まず)
国内線 座席数 56,372席(93.2%) 旅客数 49,581人(95.1%) 利用率 88.0%(+1.7%)
国際線 座席数 5,700席 旅客数 4,246人 利用率 74.5%
 国内線は、台風の影響か提供座席数は減少しているが、旅客数はそこまでは落ち込まずに踏みとどまっています。最高利用率は、下りは10日の99.0%、上りは18日の98.3%。今回の台風の影響を受けやすいディスティネーションが中心だからか、15日は他社以上に影響が大きく、下りは35.2%、上りは46.8%、トータルで41.1%にしかなりませんでした。前後の14日・16日と比較すれば、一目瞭然です。なお、北九州~沖縄線は、今期は1往復の運航。
 国際線の最高利用率は、日本発は10日の99.7%、日本着は16日の97.3%になりました。開設以降見られる片輸送の傾向は、今期は若干改善されているようです。最低でも30%台は確保されていました。もう一息か。
   
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フジドリームエアラインズ
(JAL販売分を含む)
 座席数 59,768席(96.8%) 旅客数 50,168人(95.2%) 利用率 83.9%(△1.5%)
 やや座席数が減少、それ以上に旅客数も減少して、利用率が落ち込みました。
 FDAは路線別の搭乗実績を公表しているが、利用率が一番高かったのは、山形~新千歳路線の94.2%。新潟~福岡93.8%、仙台~出雲92.9%、松本~福岡90.4%、この4路線が利用率が90%を上回っています。前年度の名古屋~北九州路線が今年度は静岡~北九州路線にシフトしているが、今年度の利用率は68.7%で、残念ながら最低でした。台風の影響もあったかも知れないが、静岡シフト後もやはりビジネスユース中心なのか。
 最高利用率は空港別に出していて、名古屋は下りが9日の95.9%、上りが18日の96.9%、静岡は下り・上りとも16日になり、下りは95.6%、上りは98.3%、松本は下りが11日の99.1%、上りが17日の94.5%。10月27日就航の神戸空港(今日ダイヤ発表・JALコードシェア実施)はどうなる。
   
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ピーチ
国内線 座席数 110,340席(91%) 旅客数 102,744人(92%) 利用率 93.1%(+1.0%)
国際線 座席数 84,600席(119%) 旅客数 75,329人(114%) 利用率 89.0%(△3.6%)
 国内線は、バニラから成田~沖縄線の移管があったが、台風の影響なのか座席数が減少しています。旅客数はそこまで落ち込まなかったから利用率は向上しています。最高利用率は、下りは10日の95.9%、上りは18日の、やはり95.9%。台風直撃の15日(下り88.1%・上り85.9%)を除き、全日90%を上回りました。
 国際線もバニラからの路線の移管があって、座席数は20%近く増えました。ただ旅客数は追い付かず、利用率は90%を割りました。最高利用率は、日本発は10日の95.2%、日本着は16日になって92.1%。9日の日本着(78.6%)を除き、全日80%を上回りました。香港路線の影響については、ここでは解りませんでした。

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ジェットスター・ジャパン
国内線 座席数 206,640席(119.1%) 旅客数 186,334人(117.2%) 利用率 90.2%(△1.4%)
国際線 座席数 9,180席(60.7%) 旅客数 8,433人(66.9%) 利用率 91.9%(+8.6%)
 ピーチとは逆の傾向になっているようです。国内線は、1日の成田~庄内路線の就航もあり、座席数は大幅に増えました。最高利用率は、下りは10日の94.5%、上りは16日の95.3%。台風直撃の15日は上下とも70%台でした。
 国際線は逆に関空~香港の取り止めなどもあってか、座席数が大幅に減少しました。全体の利用率は大きく改善しています。最高利用率は、下りは10日の98.9%で他キャリアと同じだが、上りは前日の9日の96.7%となりました。15日の日本発と、16日の日本着は数値がありませんでした。今のJJP国際線は全て夜に日本を出発、往復して翌朝日本着のダイヤなので、全便欠航になったと思われます。JJPは、日本国内線中心になっていくのか。

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バニラエア
国内線 座席数 39,420席(61.9%) 旅客数 35,231人(62.6%) 利用率 89.4%(+1.1%)
国際線 座席数 16,740席(46.7%) 旅客数 15,605人(47.1%) 利用率 93.2%(+0.8%)
 国内線、国際線とも廃止・ピーチ移管が進んだので、座席数は大きく減っています。
 最高利用率は、国内線の下りは10日の96.8%、上りは16日の96.9%。台風10号の影響はなかったようで、全日両方向とも80%を上回りました。国際線は、9日を除くと下りは11日となって98.1%、上りは16日の97.8%。こちらも全日両方向とも80%を上回っています。9日(日本発98.3%・日本着100%)は台風9号により、台北発着7便に欠航が発生した影響としています。バニラの実績報告は、今回が最後になります。

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春秋航空日本
国内線 座席数 24,948席(129.4%) 旅客数 22,329人(135.0%) 利用率 89.5%(+3.7%)
国際線 座席数 15,120席(200.0%) 旅客数 14,534人(206.4%) 利用率 96.1%(+2.9%)
 国際線が先に来るのがSJOらしい?国内線・国際線とも復調傾向にあり、国内線は新千歳路線と佐賀路線の臨時増便、国際線は寧波路線のデイリー運航があって、座席数は大幅に増えています。国内線は新千歳と広島、国際線は武漢と天津の各路線が非常に好調だったとしています。 最高利用率は、国内線の下りは12日の95.6%、上りは9日になって93.1%。16~18日の上りは80%台。台風の影響で、上下とも前半がピークだった、としています。ただ全日両方向とも、80%以上をキープしていました。国際線の日本発は12日の99.2%、日本着は15日の99.1%となりました。12・14日の日本着以外は全て90%台です。

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 エアアジア・ジャパンは、リリースを確認できませんでした。
 今シーズンで言うと、国内線は、全体的にはやはり、台風10号の影響は避けられなかった。ただ、基本的には中国・四国が最も影響を受けたので、路線がないSKYやADOはあまり影響がなかったと見られるから、路線網による明暗が、ある程度は別れたようです。去年も台風がお盆休みの最中に九州を直撃しており、この数年の世界的な気象の変動を考えると、多客期の台風対策は、航空関係者にとって悩みのタネ、となりつつあるのではないでしょうか。
 国際線は、ハワイ路線で、A380を導入したANAが優位に立ちました。しばらくはこの傾向が続くと思われるが、さて、JALはどうする。ビジュアルだけでなく、何か質的な対抗策が欲しい。
 次回は年末年始にやります。ピーチ・バニラの統合の完了や、FDAの神戸就航、JALのA350就航、その他新路線のアナウンスもいくつか聞こえるが、国際線は、やはり韓国・香港の動向が非常に懸念されます。韓国はLCC勢だけでなく、KEも日本路線の運休・減便が発表になったし(コードシェアするJALにも影響を与えるだろう)、少なくとも今年いっぱいは悪影響は免れないだろう。香港もシロートには、先行きが読めないなあ。ともかく国内線も国際線も、何の心配もしないで乗りたいです。飛行機の内でも、外でも。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
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 航空各社は今日、10月27日からのウィンタースケジュールを発表したが、JALは同時に、国内線仕様のB787-8の就航とプロダクトを発表しました。基本的にはA350と同じ。普通席は、国内線はさすがに9アブレストになりました。羽田~伊丹線の他、暮れには羽田~福岡線にも就航。
 ANAは、B787-10をマニラ路線に、B777-300ER新造機をニューヨーク、フランクフルト路線に導入。

 今日は東武がシステム不具合で5時間半も止まったとか、東北新幹線で走行中にドアが全開したとか(仙台駅で清掃中の清掃員が誤って、ドアを手動で開けられる状態のままにしてしまっていたらしい。ドアコックの閉め忘れか。やや不審な点もあるが)、落ち着かない一日でした。

《今日のニュースから》
18日 マリナーズ菊池雄星 メジャー初完封勝利 
19日 「派遣切り」団体交渉 日産自動車・労組 和解成立
20日 航空機シート検査不正 ジャムコに業務改善命令
21日 エフエム東京 不正決算処理公表


 三陸旅行の続きとなる最終回、前回は明日木曜日書くと書いたが、いろいろ予定が立て込んでしまいました。なので明日はお休みし、土曜日に書きます。

№2039 新生三陸鉄道と BRT縦貫の旅 5.三陸鉄道 旧北リアス線

 当ブログは昨日、スタートから10周年を迎えました。前回の末尾に書いた事の繰り返しになってしまうが、今後も乗り物と、乗り物を取り巻く世界について、あくまで自分の目で見て、耳で聞いて、そして自分の言葉で綴って行きます。今後もよろしくお願いいたします。

 三陸鉄道の旅も最終日となりました。北リアス線に乗り通し、久慈からは八戸線と、東北新幹線〔はやぶさ〕を乗り継いで帰ります。

 7月31日(水)
 その前に、今回のJR山田線からの転換区間の残り2駅をまだ見ていません。先にこちらに行って、それから宮古へ。

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 まず磯鶏駅。今回泊ったホテルからだと、一番近いのはこの磯鶏駅になりました。と言ってもバスの利用が必要だったのだが。市民会館前で下車して、徒歩5分程。ホームの向かいに、静態保存のSLが。

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 磯鶏駅。盛直通の5008D。36-100・200の3連。

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 36-208は、「あまちゃん」のロケで使用された車両らしい。撮影の風景の写真とか、イラストとか様々展示されていました。「北三陸鉄道」では、先行してリアス線の名称を使っているのか。一番下の「北三陸駅」は、この後降りる、久慈駅。

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 三陸鉄道全線開業を告げる、岩手県のポスターもありました。

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 八木沢・宮古短大駅の駅名標。旧JR線転換区間は、皆このデザインになっています。QRコードがついている…。

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 八木沢・宮古短大駅。宮古行5Dが着きました。
 なお、この八木沢・宮古短大と、前日降りた払川の両駅は、新規転換開業の3月23日に開業した新駅だが、通年営業の一般駅としては、平成最後の新規開業駅でもあります。
(4月20日開業の常磐線Jヴィレッジ駅は臨時駅)

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 宮古駅構内の、36-RとZ形。

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 36-101は、ターキッシュ・エアラインズの全面ラッピング車。

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 宮古駅前に現れた、奥浄土ヶ浜路線で運用されるEV改造車。

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 ところで、この日は県北バスの106急行で、アストロメガの特急便が運行を開始する事になっていました。

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 そのチラシ。

 どんなものか、待っていました。
 ところが、9時20分少し前、浄土ヶ浜から現れたのは、普通のセレガ…。バス停付近にいた県北バスの職員も不審に思ったようで、ドライバーに聞いていた。セレモニーも行う盛岡からの便から運用開始、なのだとか。ガッカリ…というか、県北バス社内でもこの情報がキチンと伝わっていなかったというのは、どんなものであろうか?

 そこで、歩いて訪ねる事にしていた、旧北リアス線の山口団地駅まで、急遽列車で行く事に。

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 山口団地駅。この駅は震災の直前、2010(H22)年10月16日に開業しています。三陸鉄道としては、初の追加の新駅でした。
 5108Dが来ました。一旦宮古へ戻ります。

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 宮古に着くと、入れ替わるようにJRのキハ110形の単行の回送が出発します。どこへ?茂市だろうと思われる。山田線はワンマン化されておらず、女性の車掌が乗務していました。

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 三陸鉄道の車両基地。リアス線全線開業で、釜石にもあった車両基地は、宮古一ヶ所に統合されています。

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 先に乗ってきた5108Dが、列車番号を5010Dと変えて出発します。R3号を増結しました。一般の客も乗れるようだった。

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 やはり先のキハ110形の単行は茂市への回送で、折返し635Dとして戻ってきました。宮古~釜石間転換により、JRの発着は8往復だけとなり、圧倒的に三陸鉄道の方が多くなった。だから前日見たように、駅の業務は三陸鉄道への委託となり、JRは三陸鉄道の駅に乗り入れる、という形態になった、と言えます。

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 改めて、久慈へ。10時44分発5111Dで出発します。盛始発で、5205D~5009Dと番号を変えて来ていました。3連で来ていたが、後部1両はここで切り離し。
 右側のキハ110形は、お昼寝…。JRの次の出発は、14時34分の茂市行640Dまでない。山田線の残存区間は、臨時快速とかはあるが、もはや路線そのものが秘境、という感じ。特に上米内~川内間は、4往復しかない(うち1.5往復は、快速〔リアス〕)。

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 36-705号には、クウェートからの支援による車両という事が書かれています。アラビア語・英語・日本語。
 宮古出発時点の乗客数は、先頭11人+2両目10人。観光客が多いようだ。ヨソ者がたくさん利用してくれるのは、今の三陸鉄道にとっては、ありがたいはずです。

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 出発して勾配を上がっていくと、右手に県北バスの宮古営業所を見ます。一般路線バスの他に、夜行バス〔ビーム1〕の姿も、格納庫内に見えます。2台いるようだ。京急バスはいなかった。

 写真がないが、田老駅を出発するとすぐ、新田老駅の工事現場を通過しました。今年中には開業の見込み。

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 摂待駅に進入。旧北リアス線は、開通が比較的新しいので、基本的には長いトンネルと高架線の繰り返し。

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 島越駅。昔はホームも駅舎も海側だった。津波で被災してしまい、新しいホームと駅舎が山側に造られています。
 
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 田野畑駅の駅名標。先のJR転換区間とは、デザインが異なる。QRコードがあるのは同じ。

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 田野畑で、1110Dと交換。向こうの2両目は、ラグビーW杯のラッピング車。

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 トンネルを抜けると、海も見えるのだけれど、まぶしい位の緑の水田が広がる様も、これまた印象的。

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 車内の様子。やはり観光客の方が多い。
 白井海岸~堀内間では、橋上で一旦停止し、運転士が、ここが「あまちゃん」のロケで使われた所だとアナウンスする。乗客も思い思いに撮影。
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 堀内駅到着直前、右手に見るのは堀内港。

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 堀内では、5分停車。皆外に出て撮影。

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 駅の上を走る道路に通じる階段から、堀内駅と、港を撮る。

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 堀内~野田玉川間の安家川。ここでも一旦停車。鮭の遡上が見られるとアナウンス。

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 十府ヶ浦海岸~陸中野田間でも減速運転。この線路と防潮堤の間には防風林があったそうだが、津波で全部流されてしまったそうだ。

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 陸中野田の先、右手にJRバス東北のモノコック車体を見ました。平成の世に入ってもしばらくは、旧北リアス線沿線はそれなりにJRバス路線のネットワークがあったのだが、現在は盛岡と二戸から入る、久慈間での長距離便のみ。

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 久慈駅、到着しました。宮古から、観光停車も含めて2時間弱、という所でしょうか。盛からだと4時間30分。

 この日の旧北リアス線区間も、貸切の列車はなかったけれど、観光客の利用の方が目立ったようでした。しばらくは三陸鉄道全線を通じて、観光客の利用が、営業の生命線となるのでしょう。
 前回の更新の後、「三陸鉄道って、本数が少ないのですか?」とメールも頂きました。「本当はもう少し多ければ良いのだけれど…」と結んだ事を受けての発言だったと思います。三陸鉄道は、旧南北リアス線も、国鉄から転換された区間でも本数を増やして利便性を高め、後の第3セクターの経営のお手本の一つとなりました。現状でも、沿線のロケーションからしても、とりあえずはこんなものだろう、という本数は確保されているとは思います。ただ、三陸鉄道に限らないが、鉄道は元々は大量輸送を特性とする輸送システムなので、各々の線区の状況も勘案する必要はあるが、個人的には、本当は1時間に1本程度の運行が確保されるほどの輸送量(旅客でも貨物でも)が欲しいと思っています。でないと、車両だけでなく、設備の投資も莫大な鉄道としては、やや厳しい部分もあるのではないか?三陸鉄道も、特に日中は観光の利用が中心になっているが、沿線の復興がさらに進み、日常の利用者も増えて、増発も必要だろう?と思えるような状況が作れれば、それが三陸鉄道にも、沿線の人々にとっても、良い事なのだろうと思います。皆が知恵を出し合って、三陸の足を盛り上げる方策を考えていって欲しいと願います。
 今回はJR転換区間が中心となったため、旧南北両リアス線の途中駅は、降りる機会がありませんでした。先の島越のように、大津波で壊滅的な被害を受け、後に再建した駅も多数あります。今回は復旧後に開業した十府ヶ浦海岸駅にも降りられなかったし、この後新田老駅の開業もあります。いずれまた全線に渡って訪れる機会を作れればと思っています。その時には三陸鉄道と、それ以上に未だ復興途上の沿線の町は、どのような姿を見せてくれるのでしょうか。

 この後八戸線と東北新幹線〔はやぶさ〕を乗り継いで帰宅、となるが、木曜日に書きます。次回は、このお盆期間の航空輸送のデータを分析し、水曜日に書きます。今シーズンは国内線・国際線とも波乱要素が数多くありました。どのような結果が出るでしょうか。

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《今日のニュースから》
16日 債券市場 長期金利 3年振り低水準 一時-0.255% 
17日 五輪ホッケー場完成 小池都知事始球式

 明日で「京アニ」放火事件から1ヶ月になります。まだまだ関係者の方々も、ファンの皆様も、心の傷は深いのだと思います。癒える日は、いつか来るのだろうか。この一件、日本のポップカルチャーにおけるアニメの地位が格段に高くなった今、当然他のスタジオも人事ではあるまい。「君の名は。」「天気の子」と立て続けにヒットを出したコミックス・ウェーブ・フィルム、「あの花」「ここさけ」を出したA-1ピクチャーズ、「ラブライブ!」のサンライズ(「原作:矢立肇」で解るとおり、元々はサンライズの企画)などなど、京アニと同じような問題・悩みを抱えているところ、少なくないのではないだろうか。とにかく、アニメはどんなジャンルでも、穏やかに見たいです。穏やかに見るものだと思うし。