№2017 近鉄・京阪といまざとBRT 2.いまざとライナー初乗り
Osaka Metroが企画したBRT「いまざとライナー」が、4月より運行を開始しています。地下鉄今里筋線の延伸予定区間(今里~湯里六丁目)を、2つのルート(長居ルート・あべの橋ルート)が走ります。どのようなバスなのだろうか、ともかく乗りに行ってみる事にしました。
5月27日(月)
千日前線のホーム上の、案内表示。「いまざとライナー」が加えられています。それにしても、ずいぶんベタベタ追加で貼り付けられていて、少々見苦しいかも。いずれ御堂筋線各駅のようなサイン整備が、千日前線にも及ぶ事になるとは思うが。
ホームにも「いまざとライナー」の誘導表示があります。
中改札の先の出口表示。出入口4番が「いまざとライナー」の乗り場と記されています。
地上の今里交差点には、来月のG20大阪サミットに伴う交通規制の予告が掲げられていました。どうなるんだろうねえ?交通も、サミットそのものも。
交差点より南には近鉄大阪・奈良線の高架橋が見えるが、偶然、5200系旧急行車塗装復刻編成が、上本町方向へ向かっていくのが見えた。これは、先に撮りに行きたい。近鉄の今里駅まで行く。
ところが、これが相当遠い。同じ駅名なのに。徒歩で15分位はかかったのかなあ(地下鉄だったら、新深江の方が近そうだ)。
入場券を買って、奈良線下りホームに立つ。
伊勢方面への急行で来るかと思ったが、それより前の高安行普通で来ました。
もう一本。大阪線の快速急行は、現行ダイヤで朝方の下りは、平日のこの1本だけ。
再び地下鉄の今里に戻る。
「いまざとライナー」のバス停は、バスのカラーと同じオレンジ色になっています。
「いまざとライナー」は、今里側は、神路公園まで行って、一周して戻ってくる形態になっています(適当な折返場がないからか)。地下鉄今里から、神路公園を経由して、戻ってきてもOK。なので、地下鉄今里(南)バス停から、神路公園へ行く便に乗車。ところが、バスそのものはすぐ目の前に見えているのに、今里交差点は渋滞が激しく(五叉路だ)、なかなかバス停に着かない。乗車出来るのに数分かかってしまった。
乗車はしたものの、渋滞が激しくてなかなか交差点を通過できない。
今里では、直近の地下鉄の時刻の表示も出ます。
交差点の先の地下鉄今里(北)に停車、その後東中本三丁目交差点で今里筋から逸れ、神路公園を経由して再び今里筋に戻り、反対側の地下鉄今里(北)でしばし停車します。ドライバーが交代、ここが運行上の基点となるよう。
乗車したバスはそのまま、長居ルートの〔BRT1〕長居西二丁目行となる。このまま乗り通します。
ドライバー席の真後ろのモニター。G20サミットの、PR?
「いまざとライナー」は、1台毎に車内内装デザインが異なっています。これは7号車の「アジアン」。
今里行とすれ違う。杭全までは、平日10分毎、土休日15分毎。
しかし、9時台だったのに乗客は少ない。神路公園で乗車した乗客2人の内1人は大池橋で下車、その後杭全と中野中学校前で乗車があったが、合計が5人でこれが最高値だった。杭全はJRの東部市場駅と貨物駅があり、シティバスの一般系統の折返場があるが、基本的に今里筋は、似たような車窓がずっと続く。右手遠くにハルカスを見るのみ。
他の乗客は御堂筋線乗換の地下鉄長居で下車。終点の長居西二丁目まで乗ったのは、私だけでした。
長居西二丁目の、今里方面行の乗り場。
車両は大阪シティバスのブルーリボン・ハイブリッド。守口〔営〕所属なので、登録番号で大阪ナンバー(希望ナンバー)。
長居西二丁目バス停は、JR阪和線の長居駅の最寄りです。最近高架化されています。
ここから天王寺まで、阪和線で移動しました。普通電車だったが、225系6連。関東の人にはうらやましいと映るだろうが、裏を返せば、お客さんはそんなに多くない。
美章園駅ホームから見るハルカス。
天王寺の阪和線ホーム。
今度は、あべの橋ルート〔BRT2〕に乗車し、神路公園経由で地下鉄今里に帰ります。
あべの橋は、JR天王寺駅ビルMIOに面した7番乗り場から。一般のシティバス6系統と共用で、特にBRTの乗り場である事は、強調されていないように見えました。
車内。これは1号車「マリン」。
この便も、乗客は少ない。全区間乗り通して、最高が3人だった。
杭全で〔BRT1〕系統と合流。杭全に隣接するJR貨物の百済貨物駅で、EF510が、EF66と並んでいる。
「いまざとライナー」は、地下鉄の駅の設置を想定している所だけ停車するため、一般のシティバスを追い抜く場面もあります。
ただ、今里筋は今里交差点だけでなく、全体的に交通量が多いので、スイスイ快走、という感じはしなかった。今里だけでなく、大きな交差点での信号待ちで、かなり時間を食う様に感じられました。
なお、乗降がなくても全ての停留所に一旦停車します。
モニターには、地下鉄の乗換案内の表示。
再び神路公園を経由して、地下鉄今里(北)に帰ってきました。今里は南と北に乗り場があり、北は今里筋線、南は千日前線との乗り換えを考慮して設けられていると考えられます。今里筋線駅の7番乗り場の前にあるこの乗り場が、先に書いたとおり運行の基点となっていて、ここだけ本格的なシェルターが設けられています。
最後に、「いまざとライナー」利用を踏まえた、ICカードの履歴印字(言うまでもなく、PASMOで乗車可能)。「いまざとライナー」は、ICカードや回数カードなどでは、Osaka Metroの地下鉄及び一般のシティバスとの乗継ぎ割引制度があります。
下から4段目が往路の今里→長居〔BRT1〕乗車時で、(近鉄今里での入場券購入を挟んでいるから解りづらいかも知れないが)、通常210円の所、160円の割引になって、BRTの支払いは50円のみ。
一番下は、あべの橋→今里〔BRT2〕から千日前線に乗り継いで鶴橋で降りた時で、やはり160円割引になり、今里~鶴橋間は1区なので、支払いは20円のみ。
(「いまざとライナー」とは関係ないが、PiTaPaエリア以外も、鉄道は駅名、バスは事業者が記載されている。この後の京阪電車もそうだった)
Osaka Metro、大阪シティバスでは、「いまざとライナー」は、一般のシティバスとはまた別の交通システムとして扱われているようです。
専用のガイドブックも作られていたりして、ある程度は力も入っており、Osaka Metroの意欲作、としたい所のようだが、今回乗った感触としては、単に停車停留所を少なくした急行バス系統の域を出ていない気がします。専用の走行路が用意されているわけでもないし、先に書いたとおり、交差点での信号待ちで時間を食ってしまって、速達性を損ねている印象がありました。
何より、乗客が少ない。今回乗った2便での最高の乗客数は5人でした。これをどう判断した良いのだろうか。9~10時台という時間帯を考えたら、もう少し多くないといけないのではないか。
それと、便数が少ない。2つの系統が走る今里~杭全間でも、平日は10分間隔、土休日は15分間隔。地下鉄今里筋線が全日日中10分間隔である事も考えると、特に土休日はもっと本数を多くして、待ち時間を短縮するべきではないだろうか。
まあ、たった1往復しただけでは、軽々しく評価は下せないでしょう。今後、各種バス趣味誌(まず25日発売の「バスラマインターナショナル」誌)などで色々分析も行われるでしょう。今回の経験も交えて、検証してみたいと思っています。
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JALのA350-900のプロダクトが今日、公表されました。全体的には、予想された通りの仕様かなと思われます。パーソナルモニターやコンセント・USBハブの設置は、選考したANAへの対抗策(コンセント・USBハブは、B767-300・B737-800にも順次設置、と別リリースで発表)。モニターではハリウッド映画の放映もあるそう。国内線だと全部終わらないうちに目的地に着いてしまうからどうなのと思っていたら、次回搭乗時に、途中から見られるようなシステムになるそうです(無論、帰りもA350でないといけないが)。ただ、映画って、途中で長い空白を作った後に残りを見るというのは、印象が散漫になったりはしないだろうか?沖縄路線あたりだったら良さそうだけれど。注目されるのは、座席数の変更を短期間で可能な仕様にしているという点。繁忙期の需要に応えるため、としているが、最近は座席自身が大型化したり、周辺機器が増えたりしているので、レイアウトを変えるには大規模な改修を必要とするようになっています。どういう仕組みになっているのでしょうか。後日詳細発表、との事。
小田急の踏切脱線事故は、やはり昨日のうちには復旧できませんでした。神奈中バスなどは大渋滞の巻き添えで(自宅からマイカーで迎えに来て貰ったりするのだろう)、各路線で大幅な遅延も発生したそうです。小田急は今朝の始発から運行を再開しているが、昨日はJR総武本線でも、乗用車のドライバーが死亡する踏切事故が起きたそうです。踏切は本当に、日本の鉄道、ひいては地上交通そのものの重大なウィークポイントだと思う。
《今日のニュースから》
19日 マレーシア航空機撃墜事件 ロシア軍大佐ら4人起訴の意向発表
20日 道路舗装アスファルトでカルテル 2社に課徴金31億円強
マレーシア機の事件は発生当時も書いたが、今思い返しても全く不愉快極まりない。当然ロシア側は起訴対象とされる軍人の引き渡しに応じるはずがなく、キチンとした裁判になるのか、現状では大いに疑問。
一昨日の更新直後に発生した地震は、まずは人的な犠牲者が出ていないのが何よりだと思います。