№2016 近鉄・京阪といまざとBRT 1.名古屋→大阪 近鉄各停乗継ぎ

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 Osaka Metro(大阪市高速電気軌道)では、今年4月より、今里駅を基点とするBRT「いまざとライナー」の運行を開始しています。実証実験の位置づけで、運行は大阪シティバスに委託しています。
 今後各種バス雑誌誌上などで実態を検証する企画が行われるだろうが、その前に一度実際に乗ってみて、状況を確認してみようと、また「弾丸旅行」となるが、日曜日の午後、仕事帰りで大阪に直行しました。
 春先は「青春18きっぷ」だったから往復ともJR(往路・東海道本線、復路・関西本線)になったが、今回、往路は名古屋までは新幹線、名古屋~大阪間は近鉄の各駅停車の乗継ぎで行ってみる事にしました。たまには私鉄もいいでしょう?

 5月26日(日)

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 藤沢から名古屋までの乗車券と、小田原から名古屋までの新幹線の特急券(自由席)。合計8,740円。

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 小田原まで、東海道線の普通電車。

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 小田原からの〔ひかり515号〕。

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 真っ青な相模湾。手前の鉄橋は東海道線。
 この先で〔スーパービュー踊り子〕を追い抜く。

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 小田原駅の駅弁「その名も鶏めし」(890円)。

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 車内販売が回ってくる。この所、JRグループでは在来線だけでなく、新幹線でも車内販売の縮小が続いている。東海道新幹線は〔のぞみ〕〔ひかり〕で残っていて、見ている限りは売り上げも良さそうだから、この区間は残るのだろうが、結局のところいつ回ってくるか解らない車内販売は、利用したくてもしづらい部分もあるのではないか。私だったら、あるならBARコーナーなり売店なりまで、自分で飲み食いするものを買いに行くところなのだが。その方が気楽なのだけれど、もう、そうはなりませんかねえ?

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 名古屋に着きました。今日は近鉄で、しかも各駅停車(普通の他、各停区間となる急行系も含む)の乗継ぎで行きます。途中各駅、特に名古屋線の現状も見ておきたくて。

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 ホームは地下。普通電車は主に1番ホームから。

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 15時31分発津新町行1563列車。終点まで一気に乗り通します。2803F×3連。

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 発車して地上に出ると、左手のJR東海の基地に、キヤ95系の姿がありました。

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 名古屋市内、八田付近は十年くらい前に高架線になっています。

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 庄内川を渡った先の伏屋駅も最近高架化されているが、ここはまだ降りていない。

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 アーバンライナーNextとすれ違う。Nextもまた、新名阪特急がデビューしたら、一般特急に転用、となるのでしょうか?

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 蟹江で最初の急行待ち合わせ。構内踏切のまま。
(無論、一旦踏切が開いた状態の時の撮影なので、念のため)

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 最近の近鉄の運転台で目立つのは、タブレット端末を使用している事。運転の状況に応じて、色々情報が表示されていきます。

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 弥富で特急通過待ち。

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 桑名駅は大規模な改良工事中。

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 桑名は、JRも改良工事を行っている。現在はJRと近鉄の共同使用駅になっているが、完成したら分離される事になるのだろうか。また、養老鉄道も独立した新ホームに行く事になるみたいだ。それにしても、近鉄はまだ各駅に喫煙コーナーが残っている。どの道来年には撤去しなければならなくなるが、近鉄は国際的な観光地を多数控えいている上、9月には東花園でラグビーW杯もあるのだから、もっと早く喫煙コーナーの廃止に踏み切るべきではないか。

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 タブレット端末は、駅が近づくと編成両数を表示し、停止位置を指示します。

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 川越富洲原で、名古屋を29分後に出発したアーバンライナー大阪難波行の通過待ち。

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 №2006で書いたとおり、阿倉川駅は待避が廃止になり、待避線も撤去されています。バリアフリールートの確保が目的ではないか。近年の名古屋線は本数も少なくなっているし、2つ先がもう四日市なので、ここに待避線を置く必要性が、薄れてきていたのでしょう。

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 川原町も高架化されています。急行が停車しない駅はどこも、ホームは3連分しかありません。長編成化はもうしない、と割り切っているという事です。

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 近鉄四日市で、2本目の急行待ち合わせ。

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 ホームの案内は未だソラリー。去年のダイヤ改正で、急行は江戸橋から伊勢中川までが各駅停車となり、停車駅表示も変わりました(南ヶ丘と桃園が追加)。

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 特急も来て、2本待ち。

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 塩浜は近鉄の工場がある駅のイメージが強いが、JR貨物の駅も併設され、タンク車を見ます。

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 塩浜を過ぎると、ローカル色が濃くなります。田園地帯。陽が西に傾き、影が長くなる。

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 伊勢若松でアーバンライナー通過待ち。これは乙特急。

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 白子でも特急と、急行(一番上の画像)の2本待ち合わせ。白子は、近鉄では一番鈴鹿サーキットに近い駅で、今日は何かイベントがあったのか、帰りと思われる客が多い。
 この先は津新町まで待避なし、2時間強で着きました。車内から見た限り、四日市より南の普通電車しか停車しない駅は、白塚など一部を除いて、完全に無人化されているようだった。急速に合理化が進んでいます。

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 普通の大半が津新町折返しになったから、伊勢中川までは急行でつなぐ事になります。松阪行4637列車。5200系などの6連。

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 南ヶ丘と桃園は6連の急行が停まるようになったから、ホームの延長が行われています。桃園はたぶん、名古屋線の急行停車駅では、唯一の無人駅。

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 伊勢中川からは大阪線。18時12分発1890列車は青山町まで行きます。

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 東青山で、名古屋を17時に出たアーバンライナーの通過待ち。

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 青山町で、始発の大阪上本町行急行1824列車に乗り換え。少々遅れたので、同一ホームとはいえ少々慌ただしい。ほぼ全員の乗客が、乗り換えでした。

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 伊賀神戸を出てすぐ、左手の田園地帯。今の伊賀鉄道、かつての伊賀線は西名張まで路線がありました。画像左側の緩くカーブした農道が、かつての伊賀線の跡です。

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 5月後半となると陽が長いが、19時くらいになるとさすがに暗くなってくる。西の空が赤い。

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 名張では大阪行特急の後、「かぎろひ」の待避もありました。「かぎろひ」はここでは、乗務員の交代だけ。乗客は半分くらいの乗り、だったように見えた。

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 大阪線の急行も、桜井までは各駅に停まるようになったので桜井まで行っても良いが、後続の区間準急は榛原始発なので、榛原で乗り換えます。19時22分発6942列車。「準急」と言っても、八尾まで延々各駅に停車。通過駅が5つしかない。折返し列車専用の5番線から発車。

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 大和朝倉でアーバンライナー(乙特急)通過待ち。

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 先頭はシリーズ21の9020系だが、車内は近年の旧型車両と同様のデザインに改められていました。

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 五位堂で特急通過待ち。

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 高安で、始発の普通電車2082列車に乗り換え。この電車は、大阪上本町まで通過待ちなし。

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 今里で、阪神9000系の奈良線普通電車の後を追いかける形になる。

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 今日は難波の先に投宿するホテルがあるから、鶴橋で追い付いた阪神電車に乗り換えても良かったが、ここでは終点の大阪上本町まで乗り通しました。
 名古屋から6本の各駅停車タイプの電車を乗継ぎ、20時49分に上本町着。ノンストップ特急なら最速2時間3分のところ、倍以上の5時間18分掛かりました。
 列車は再び高安行普通となります。右は高安まで乗ってきた区間準急編成の折返しで、区間準急五位堂行。

 この日乗り継いだ印象では、あるいは昨年末などに乗った時の事を思い返したりすると、やはり近年の近鉄は、今一つ元気がないのかなあと感じます。何より特急も通勤電車も古い車両が多いし(名古屋→津新町の2800系は1972(S47)年製だし)、更新も行われていない。編成も短いし。列車の統合や急行系の停車駅の増加、駅務体制などの合理化などもあり、阪神との直通を行う奈良線以外は、停滞気味という印象が否めません。通勤電車はそろそろ新型電車という話もあるようだが。大阪・名古屋線は沿線人口自体が減少しているようなので、今後も、少なくとも一般列車は難しい状況が続くかも知れないが、今一度、日本一の大手私鉄にふさわしいサービスを、量・質とも期待したいと思います。しばらくは特急を中心とした観光輸送が中心となるだろうが、それ以外の一般の列車も、元気が欲しい。全路線規模で抜本的な、白紙にも近いダイヤ改正が必要な時なのかも知れません。新名阪特急デビューの時期が、一つの目安になるでしょうか。

 上本町から難波線と地下鉄を乗り継いで、本日の投宿先のホテルに着きました。部屋のTVで見た天気予報では、大阪は「晴れのち曇り」。天気に関係なくいまざとBRTには乗りに行くが、最低、この天気予報のまま言って欲しい。出来るだけ遅くまで、晴れて欲しいなあ。

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