№2010 バスマガジンvol.95(講談社ビーシー/講談社)

「バスマガジンvol.95」が、先月末発売になりました。
 表紙の小湊鐵道のエアロエースは、最新鋭車両ですね?背後のビルの建物の文字からして、撮影場所は木更津駅の西口。

 今号も、一部は前号の予告の通りにはなっていません。特に「公営バスのこれから」、ぜひ読みたかった記事で、予告通りやって欲しかったのに…。今後掲載、される?

EDSS搭載の2019年型ニューMS06
 第1号は帝産観光バス。京成バスが松戸~羽田空港線に導入とアナウンスしていたからこれが第1号かと思っていたのだが。
 帝産固有の仕様、というのはないようだ。
 帝産観光バスは3年前、ウィラーから委託の名古屋行高速バスで乗った事があり、あるいはこれにも運用があるかと思ったが、あの時の車両は45+8人乗りで比較的シートピッチが広い仕様、だから高速バスとして使われる事は、基本的にはないだろう。

帰ってきた 路線バス全方位レポート Vol.27 滋賀県

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 滋賀県にも「帝産バス」(帝産湖南交通)って、走っていますよねえ。鉱山で金を産出していた会社がグループの名称の由来とは、初めて知った。滋賀にも鉱山があったのだろうか。
 前回は2008(H10)年9月刊行のvol.37で取り上げられていました。基本的には、大手に関しては大きな変化はない。帝産は貸切部門を分社、栗東市「くりちゃんバス」を受託していた帝産観光バス滋賀という会社があったらしいが、現在は帝産湖南交通に戻っている(別に1ルート、帝産タクシー滋賀が運行している路線がある)。京阪バスの大津支所は、当時は独立した営業所だった。西日本JRバスは、かつては水口を中心に近江八幡や三重県の柘植・亀山などを結ぶ路線、木之本から旧北陸本線のトンネルを転用した専用道路を経由して福井県の敦賀へ行く路線もあったが、前回の時点で既に若江線のみになっていました。若江線も、かつては支線がいくつもあったらしい。
「高速・空港バスがない」と記されているが、かつては近江鉄道が運行していました。近江鉄道はここにきて、鉄道部門の経営は危機的状況と、去年の暮れに公表しています(構図は基本的に、JR北海道と同じ)。この事は、湖国バスも含めたバス部門に、何らかの影響を与えるのだろうか?現状のバス部門は、「JOINT LINER」に見られるように、自社の鉄道路線網とは遠く離れた、草津市や大津市など、京都に近い南部の路線が全体を支えているような構図になっている。これは滋賀県全体にいえる事なのだろう。

おじゃまします バス会社潜入レポート Vol.95 小湊鐵道

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 昨今では中小でも珍しくなった、鉄道会社のバス部門。「鐵道」の2文字、鉄道路線のローカルなイメージ(キハ200形、いつまで使うんだろうねえ)、さらにはバスのカラーリングからして、相当ローカル色が濃い事業者と思われがちだが、どうしてどうして、なかなか都会的な要素も併せ持つバス事業者です。
 契約バスが意外に多いのは、市原市の京葉工業地帯を抱えているからだろう。物流のロジスティクスセンターもあるに違いない。一方で地方都市のコミュニティバスも多数あり、多彩な顔を持っていると言えます。
 近年の小湊のバス事業にとって大きかったのは、アクアラインと、三井アウトレットパークに尽きるか。経営的には大きなプラスになったはずだ。ただ、買い物渋滞は困ってしまうと思う。(小湊に限らないが)積極的にバスを利用したいです。
 どこかで日東交通も取り上げて欲しい。房総半島では小湊鐵道と二分する存在なので。

しばりのバス旅ミッション
 韓国経由で福岡の公営競技のバスを見に行く、って、やっぱりどこかウソっぽい気がしないではないが、航空運賃が成田~釜山~北九州で3万円強!?うわー、確かに…格安といえば格安。でも、やはり時間に余裕があればね、という所ではないか?羽田→北九州の直行が、高くても2時間弱なので。
 往復チェジュ航空を利用したらしいが、当然バス旅が中心になるとはいえ、少しでも機内の様子も記してもらえたら、LCCで韓国行きたい!という人には参考になるのでは?
 釜山の路線バスは8年前に乗っているので懐かしさもあります。日本語の表記も出るが、気づきました?
「福岡県は地方競馬以外のすべての公営競技がある唯一の県」と記されているが、埼玉県が4競技全部あります(浦和競馬・戸田競艇・川口オート・西武園競輪・大宮競輪)。皆鉄道が発達しているから(バスもあるが短距離)、地方と比べたら面白みはないかも知れないが。

鈴木文彦が斬る!バスのいま 第21回
 結局のところ、このケースも、根本的には公共交通が重視されない日本の現状を如実に表していると思う。無論、第一義にバス事業者(東武バスセントラル)は責められても仕方がないのだが、暫定乗降場ができた時、行政や警察も、バスがスムーズに発着できるような体制を作っておくべきだった(関係者があらかじめ話し合っておく場は、なかったのか?)。
 ここは踏切がらみのやや特殊なケース、とも思えるが、全体的に、大都市の郊外にあるバスターミナルは手狭な割にバスが集中するので、ターミナルに入るまでに相当時間を食ってしまい、ここで定時性を大きく損ねてしまうケースが、ずいぶん多く見受けられるような気がする(私が毎朝出勤時に降り立つ駅前もそう)理由はいくつか思い当たるのだが、根本的に構造が大量のバスをさばくようには造られていないと思う。乗降の安全の問題もあるし、早急に解決されなければと思うが、同じようなケースは、多分同じ規模の都市ではかなり見られるだろうと思う。
 踏切に関しては、根本的には踏切そのものの撤去以外に有効な打開策がなく、竹ノ塚に関してはある程度順調には工事が進んでいるとも見えるが、しばらくは辛抱しなければならない、となれば、「反対車線逆走」などという事態が起きないように、きちんとバス(などの公共交通)がスムーズに行き来できるような体制を、(竹ノ塚以外でも)整えなければならない。この点、行政や警察は優先的に考えて欲しい。無駄で無益な事故を無くすためにも。
 何回も書くが、踏切問題以外でも、公道におけるバスの優先度が極めて低いのが問題で、それがドライバー不足などを招く→減便→さらに客離れ、の悪循環を招いていると思う。BRTだのLRTだのもいいが、まず、今現実に走っている普通の路線バス(を初めとした公共交通)が、ストレスなくスイスイ時刻通り走れる環境を、キチンと整備して欲しい。現状のバスは、まずはそこからだと思う。
(竹ノ塚に関しては、現場の見取り図があると良かった)

終点の情景を求めて
 関東自動車の古峯神社。ここは「バスジャパン・ハンドブックシリーズ R67 関東自動車」の「終点の構図」で、「古峰原神社」として取り上げられていた所。いつ改称したのだろうか(神社の名は元々「古峯神社」が正しかったらしい)。古峰原線は4月1日に改正が行われたが修正程度で、土休日も8往復走るのは、「コミュニティバス」という事もあるが、昨今の状況からしたらたいしたものだと思う。

平成初期のバスを振り返る
 新連載。第1回は山形交通→山交バス。
 北村車体のモノコックが相当残っていたらしいが、会社そのものもそうだが、カラーリングが過渡期。昔山形から米沢へ行く特急バスに乗った事があると書いた事があったと思うが(雪のせいで渋滞が激しく、米沢からの米坂線に乗れなかった苦い経験がある)、今は昔の面影を残す長距離バスは、並行する鉄道がない、山形~荒砥~長井路線、くらいではないか。米沢と新庄は他の山交の一般路線とはつながらない離れ児島になってしまったし、ローカル線はもちろん、かつては鉄道があった大石田~尾花沢間も、今や平日のみの5.5往復だ。蔵王温泉路線以外の一般路線は、山形市内路線も含めて全て、元日は全便運休、という状況です。
 期待の星が高速バス、特に仙台線か。今春、仙台市営地下鉄東西線の国際センター駅に降りたら、山交バスが数台待機していたのを思い出した。

 5月27日、いよいよ日野自動車が、「日野ブルーリボン・ハイブリッド・連接バス」の販売を開始しました。「東京BRT」は、これで行くのだろうか?次号ではこの車両の詳報が掲載される事になりそう。これはたぶん予告通りになるだろうが、他の記事も、予告通りにやって欲しいと思います。仮にも、日本有数の大手出版社なのだから。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 横浜シーサイドラインは、今日の11時から有人運転で再開しました。ただ、やはり本数は自動運転時と同じとはいかず、65%程度の運行になるそう(逆に言うと、それだけ運転できるほどの運転士が在籍しているとは知らなかった。もっと少ないかと思っていたから)。バス代行は、しばらくは平日の朝ラッシュ時には継続される事になりそう。

《今日のニュースから》
 2日 大型クルーズ船 観光船に衝突 イタリア・ヴェネチア
 3日 雲仙・普賢岳大火砕流から28年 市長ら慰霊碑で追悼
 4日 羽生善治 通算1434勝 歴代最多勝利更新

 ヴェネチアはこの数年、大型クルーズ船が大挙して寄港、環境や景観など様々な面で問題視され、抗議行動も活発になってきています。確かに、あんな巨大な船では、なんだか街そのものを押しつぶしてしまいそうだ。これは、乗船しているクルーズ客にも問いたい。「これが、あなた方が見たいヴェネチアなのですか?」と。