№2018 近鉄・京阪といまざとBRT 3<終>.京阪・JR 「各駅停車」乗継ぎ

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 この日の大阪の天気は「晴れのち曇り」。「いまざとライナー」試し乗りの後、どこまで晴れが持つかは解らなかったが、空模様をにらみながら、京阪電車の各駅停車で京都を目指しました。

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 201系完全撤退直前となった、大阪環状線の森ノ宮電車区。待機しているのは全て、323系。

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 京阪の京橋駅。ここから各駅停車で京都方面を目指す事になります。

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 寝屋川の基地。古いの新しいの様々。

 枚方市で降りて、しばらく京阪バスを撮っていたのだが、予報通りなのか、空がだんだん薄曇り、という感じになってきました。妙に涼しい風が吹く。荒れ模様になってくるのか。

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 再び京都を目指すが、2つの支線を寄り道します。まず交野線。日中10分間隔と利便性が高い路線だが、案外ローカル色が濃い。

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 終点の私市駅。こぢんまり。三角屋根が印象的。

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 枚方市から中書島まで準急。準急と言っても、萱島から東は各駅停車。樟葉で特急待ち合わせ。

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 八幡市からの、当時の男山ケーブルは、ちょうどこの5月27日からリニューアルのための休止に入っていて、代行輸送(タクシー)が始まっていました。その案内表記。元の案内表示と同じ体裁で書かれているのは、さすがと思いました。
 ケーブルは今月19日に運行を再開しており、10月1日には名称を「石清水八幡宮参道ケーブル」と改称、駅名も変わります。本線の八幡市も「石清水八幡宮」と改称する事になっています。

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 中書島からの宇治線13000系。この日の宇治線は10000系も入っていたが、何回か書いている事だけれど、京阪は本線より、支線の方が車両が新しいのが面白い。大手私鉄でもJRでも、通常、支線は本線の旧型車両を転用するのが普通だが。

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 宇治線の終点、宇治駅。
 駅舎とホームの間にJR宇治線があって、地下道で交差しています。昔はホームもJR線を越えた先にあったが、駅舎改築と共にホームが移転しています。

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 運行情報モニターにも、男山ケーブル運休のお知らせが表示されます。

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 中書島まで戻り、一旦出町柳まで行って、折り返してきました。その途中の三条で、特急の待ち合わせ。

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 特急運用に入っていた3000系の戸袋窓に貼られていた、「京都七条-京都ステーションループバス」のステッカー。
 このバスは、4月1日より運行を開始しました。名称の通り、JRの京都駅(ただし駅前ではない)と、京阪の七条駅を、約5分で結んでいます。
 JRの京都駅へは、この新路線で移動してみます。

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 このバスの運賃は、市営バスと同じ230円。ただ、京阪電車の利用者、京都駅側の「ザ・サウザンド・キョウト」(1月にオープンしたホテル)、「京都センチュリーホテル」の利用者は、100円で乗れます。京阪電車側は、京阪七条駅の改札の近くに、割引券が置いてあります。

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 その割引券。

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 ループバスの乗り場は、鴨川に面した出口1番の近くで、京都市営バス〔南5〕系統と共用。利用者は多そうだ。

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 時間が近づいて、南側の塩小路橋を渡って京阪バスが現れた。駅などで配られているチラシのイラストでは新レインボーが描かれていたのだが、先代のレインボーⅡ(PDG-KR234J2)だった。「バスジャパンハンドブックシリーズV101 京阪バス」が刊行されたが(現在データ分析中です。しばらくお待ちを)、やはり専用車両はレインボーⅡの2台で、新レインボーには専用車がないようだ。

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 帰路は七条通を経由し、所要5分弱で「ザ・サウザンド・キョウト」に到着。玄関前に入り、一旦バックして乗降を扱う。便利ではあるが、1台が15分で一周とは、運行する立場としては慌ただしくはないか?京阪電車が10分サイクルでもあり、もっとお客さんが増えれば、2台使用で10分間隔、というダイヤはできないだろうか。
 このホテルから京都駅までは、徒歩2~3分程度?

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 京都タワー。手前の京都タワーホテルには京阪の広告が掲げられていて、JR奈良線東福寺駅からのアクセスは書かれているが、肝心のステーションループバスがない。

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 八条口の「K LOOP」と称するバス。ケイルックという会社が運行しているようだ。京都駅付近は、以前から新規参入事業者が多い気がする。

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 米原まで在来線で行く。いつもは新快速だが、この日は時間に余裕があるので、普通電車(高槻まで快速運転)で行きました。

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 野洲で、終着の新快速から接続を取る。
 夕方ゆえ車内は混み合うが、うまくは言えないが、同じ琵琶湖(東海道)線なのに、新快速とは微妙に客層が違う気がする。シーズンが違う事もあるだろう。

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 米原が近づくと、正面に伊吹山。駅間が長く、また直線も長いので、普通電車でも最高120㎞/hで快走する。
 空はひたすらどんよりした曇り空になってしまいました。「梅雨」の2文字が、頭の中をチラつく。

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 米原到着の直前、新快速と出会う。

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 今回乗車した223系の戸袋部に貼られていた、京都鉄道博物館のステッカー。
 白状すると、JR系の鉄道博物館は、京都はもちろん、大宮も、名古屋のリニア館もまだ行っていない。皆から薦められるのだが、規模が大きすぎて、全部見るのには時間が掛かりそう…。いずれ、行ってみよう。

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 米原駅。

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 近江鉄道の、米原駅のホーム。彦根方面への電車が発ったばかり。18時を過ぎたばかりだが、もう駅員がいない。

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 って、こんな所で間違える人、いるの!?そもそも「京セラ前」という駅自体、遠方に住む一般の人には、ほとんど知られていないと思うのだが。

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 東口には、湖国バスの一般路線のバス停の他、「ブルーライナー」と称する、日本海観光バスが運行する、大阪~加賀温泉郷間の高速バスのバス停もあります。ただし米原は、事前に予約をしておかないと通過。同社は東京への路線や、北陸鉄道浅野川線の内灘を基点とするコミュニティバスも運行しています。

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 東側に広がる更地。以前の近江鉄道の駅は、ここにありました。この先どうなるのか、未だ決まっていないのか。

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 駅には、こんなチラシがありました。滋賀県は、自転車保険の加入が義務なのだそう。イラストを描いた大塚志郎は、「びわっこ自転車旅行記」などで知られる漫画家、らしい。正直知らなかったのですが。

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〔ひかり532〕号に乗るのは、久しぶりだなあ。

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 伊吹山。5月終わりともなれば、19時を回ってもまだ存分に明るい。

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 N700系の車内。

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 米原駅で買っておいた、「近江名物 牛肉弁当」(1,000円)。駅弁を食べて、それより先に車内販売で購入しておいたアイスクリームも食する。前にも書いたが、結局車内販売っていつ来るか解らないのは不便で、自分で歩いて行っていいのだから売店スペースみたいなものの方が良いとも思う。この列車、警備員は乗っていないようだが、車掌の巡回が頻繁だ。G20を控えているからか。

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 小田原に着きました。東海道線に乗り換え。今年は、月曜日は遠出(弾丸旅行ばかりだが)から帰ってくる事が多いが、22時前に帰宅したのは、かなり久しぶりでした。

 こんな感じで、大阪への弾丸旅行は終わりました。前日、この日と、JRも私鉄も、在来線は普通電車(各駅停車)ばかりだったなあ。今ハマッているアプリゲームの影響、ですネ。関東地方のモノレールでラッピングやっている、アレ(歳考えろよ…)。
 やっぱり関西は、もっともっと、時間が欲しいです。最低でも、一週間くらいは掛けたい。山陽電車の旧塗装復刻編成運行開始(来月から)とか聞いたりしてしまうと、なおさら…。大阪シティバスも、もっともっと、撮りたいです。

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《今日のニュースから》
21日 陸上自衛隊ヘリ 立川駐屯地で着陸失敗・大破
22日 千島列島ライコケ山で噴火 噴煙1万メートル付近に到達

№2017 近鉄・京阪といまざとBRT 2.いまざとライナー初乗り

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 Osaka Metroが企画したBRT「いまざとライナー」が、4月より運行を開始しています。地下鉄今里筋線の延伸予定区間(今里~湯里六丁目)を、2つのルート(長居ルート・あべの橋ルート)が走ります。どのようなバスなのだろうか、ともかく乗りに行ってみる事にしました。

 5月27日(月)

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 千日前線のホーム上の、案内表示。「いまざとライナー」が加えられています。それにしても、ずいぶんベタベタ追加で貼り付けられていて、少々見苦しいかも。いずれ御堂筋線各駅のようなサイン整備が、千日前線にも及ぶ事になるとは思うが。

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 ホームにも「いまざとライナー」の誘導表示があります。

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 中改札の先の出口表示。出入口4番が「いまざとライナー」の乗り場と記されています。

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 地上の今里交差点には、来月のG20大阪サミットに伴う交通規制の予告が掲げられていました。どうなるんだろうねえ?交通も、サミットそのものも。

 交差点より南には近鉄大阪・奈良線の高架橋が見えるが、偶然、5200系旧急行車塗装復刻編成が、上本町方向へ向かっていくのが見えた。これは、先に撮りに行きたい。近鉄の今里駅まで行く。
 ところが、これが相当遠い。同じ駅名なのに。徒歩で15分位はかかったのかなあ(地下鉄だったら、新深江の方が近そうだ)。
 入場券を買って、奈良線下りホームに立つ。

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 伊勢方面への急行で来るかと思ったが、それより前の高安行普通で来ました。

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 もう一本。大阪線の快速急行は、現行ダイヤで朝方の下りは、平日のこの1本だけ。

 再び地下鉄の今里に戻る。

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「いまざとライナー」のバス停は、バスのカラーと同じオレンジ色になっています。
「いまざとライナー」は、今里側は、神路公園まで行って、一周して戻ってくる形態になっています(適当な折返場がないからか)。地下鉄今里から、神路公園を経由して、戻ってきてもOK。なので、地下鉄今里(南)バス停から、神路公園へ行く便に乗車。ところが、バスそのものはすぐ目の前に見えているのに、今里交差点は渋滞が激しく(五叉路だ)、なかなかバス停に着かない。乗車出来るのに数分かかってしまった。

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 乗車はしたものの、渋滞が激しくてなかなか交差点を通過できない。

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 今里では、直近の地下鉄の時刻の表示も出ます。

交差点の先の地下鉄今里(北)に停車、その後東中本三丁目交差点で今里筋から逸れ、神路公園を経由して再び今里筋に戻り、反対側の地下鉄今里(北)でしばし停車します。ドライバーが交代、ここが運行上の基点となるよう。
 乗車したバスはそのまま、長居ルートの〔BRT1〕長居西二丁目行となる。このまま乗り通します。

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 ドライバー席の真後ろのモニター。G20サミットの、PR?

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「いまざとライナー」は、1台毎に車内内装デザインが異なっています。これは7号車の「アジアン」。

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 今里行とすれ違う。杭全までは、平日10分毎、土休日15分毎。

 しかし、9時台だったのに乗客は少ない。神路公園で乗車した乗客2人の内1人は大池橋で下車、その後杭全と中野中学校前で乗車があったが、合計が5人でこれが最高値だった。杭全はJRの東部市場駅と貨物駅があり、シティバスの一般系統の折返場があるが、基本的に今里筋は、似たような車窓がずっと続く。右手遠くにハルカスを見るのみ。

 他の乗客は御堂筋線乗換の地下鉄長居で下車。終点の長居西二丁目まで乗ったのは、私だけでした。

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 長居西二丁目の、今里方面行の乗り場。
 車両は大阪シティバスのブルーリボン・ハイブリッド。守口〔営〕所属なので、登録番号で大阪ナンバー(希望ナンバー)。

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 長居西二丁目バス停は、JR阪和線の長居駅の最寄りです。最近高架化されています。
 ここから天王寺まで、阪和線で移動しました。普通電車だったが、225系6連。関東の人にはうらやましいと映るだろうが、裏を返せば、お客さんはそんなに多くない。

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 美章園駅ホームから見るハルカス。

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 天王寺の阪和線ホーム。

 今度は、あべの橋ルート〔BRT2〕に乗車し、神路公園経由で地下鉄今里に帰ります。

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 あべの橋は、JR天王寺駅ビルMIOに面した7番乗り場から。一般のシティバス6系統と共用で、特にBRTの乗り場である事は、強調されていないように見えました。

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 車内。これは1号車「マリン」。
 この便も、乗客は少ない。全区間乗り通して、最高が3人だった。

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 杭全で〔BRT1〕系統と合流。杭全に隣接するJR貨物の百済貨物駅で、EF510が、EF66と並んでいる。

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「いまざとライナー」は、地下鉄の駅の設置を想定している所だけ停車するため、一般のシティバスを追い抜く場面もあります。
 ただ、今里筋は今里交差点だけでなく、全体的に交通量が多いので、スイスイ快走、という感じはしなかった。今里だけでなく、大きな交差点での信号待ちで、かなり時間を食う様に感じられました。
 なお、乗降がなくても全ての停留所に一旦停車します。

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 モニターには、地下鉄の乗換案内の表示。

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 再び神路公園を経由して、地下鉄今里(北)に帰ってきました。今里は南と北に乗り場があり、北は今里筋線、南は千日前線との乗り換えを考慮して設けられていると考えられます。今里筋線駅の7番乗り場の前にあるこの乗り場が、先に書いたとおり運行の基点となっていて、ここだけ本格的なシェルターが設けられています。

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 最後に、「いまざとライナー」利用を踏まえた、ICカードの履歴印字(言うまでもなく、PASMOで乗車可能)。「いまざとライナー」は、ICカードや回数カードなどでは、Osaka Metroの地下鉄及び一般のシティバスとの乗継ぎ割引制度があります。
 下から4段目が往路の今里→長居〔BRT1〕乗車時で、(近鉄今里での入場券購入を挟んでいるから解りづらいかも知れないが)、通常210円の所、160円の割引になって、BRTの支払いは50円のみ。
 一番下は、あべの橋→今里〔BRT2〕から千日前線に乗り継いで鶴橋で降りた時で、やはり160円割引になり、今里~鶴橋間は1区なので、支払いは20円のみ。
(「いまざとライナー」とは関係ないが、PiTaPaエリア以外も、鉄道は駅名、バスは事業者が記載されている。この後の京阪電車もそうだった)

 Osaka Metro、大阪シティバスでは、「いまざとライナー」は、一般のシティバスとはまた別の交通システムとして扱われているようです。
 専用のガイドブックも作られていたりして、ある程度は力も入っており、Osaka Metroの意欲作、としたい所のようだが、今回乗った感触としては、単に停車停留所を少なくした急行バス系統の域を出ていない気がします。専用の走行路が用意されているわけでもないし、先に書いたとおり、交差点での信号待ちで時間を食ってしまって、速達性を損ねている印象がありました。
 何より、乗客が少ない。今回乗った2便での最高の乗客数は5人でした。これをどう判断した良いのだろうか。9~10時台という時間帯を考えたら、もう少し多くないといけないのではないか。
 それと、便数が少ない。2つの系統が走る今里~杭全間でも、平日は10分間隔、土休日は15分間隔。地下鉄今里筋線が全日日中10分間隔である事も考えると、特に土休日はもっと本数を多くして、待ち時間を短縮するべきではないだろうか。
 まあ、たった1往復しただけでは、軽々しく評価は下せないでしょう。今後、各種バス趣味誌(まず25日発売の「バスラマインターナショナル」誌)などで色々分析も行われるでしょう。今回の経験も交えて、検証してみたいと思っています。

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 JALのA350-900のプロダクトが今日、公表されました。全体的には、予想された通りの仕様かなと思われます。パーソナルモニターやコンセント・USBハブの設置は、選考したANAへの対抗策(コンセント・USBハブは、B767-300・B737-800にも順次設置、と別リリースで発表)。モニターではハリウッド映画の放映もあるそう。国内線だと全部終わらないうちに目的地に着いてしまうからどうなのと思っていたら、次回搭乗時に、途中から見られるようなシステムになるそうです(無論、帰りもA350でないといけないが)。ただ、映画って、途中で長い空白を作った後に残りを見るというのは、印象が散漫になったりはしないだろうか?沖縄路線あたりだったら良さそうだけれど。注目されるのは、座席数の変更を短期間で可能な仕様にしているという点。繁忙期の需要に応えるため、としているが、最近は座席自身が大型化したり、周辺機器が増えたりしているので、レイアウトを変えるには大規模な改修を必要とするようになっています。どういう仕組みになっているのでしょうか。後日詳細発表、との事。
 小田急の踏切脱線事故は、やはり昨日のうちには復旧できませんでした。神奈中バスなどは大渋滞の巻き添えで(自宅からマイカーで迎えに来て貰ったりするのだろう)、各路線で大幅な遅延も発生したそうです。小田急は今朝の始発から運行を再開しているが、昨日はJR総武本線でも、乗用車のドライバーが死亡する踏切事故が起きたそうです。踏切は本当に、日本の鉄道、ひいては地上交通そのものの重大なウィークポイントだと思う。

《今日のニュースから》
19日 マレーシア航空機撃墜事件 ロシア軍大佐ら4人起訴の意向発表
20日 道路舗装アスファルトでカルテル 2社に課徴金31億円強

 マレーシア機の事件は発生当時も書いたが、今思い返しても全く不愉快極まりない。当然ロシア側は起訴対象とされる軍人の引き渡しに応じるはずがなく、キチンとした裁判になるのか、現状では大いに疑問。
 一昨日の更新直後に発生した地震は、まずは人的な犠牲者が出ていないのが何よりだと思います。

№2016 近鉄・京阪といまざとBRT 1.名古屋→大阪 近鉄各停乗継ぎ

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 Osaka Metro(大阪市高速電気軌道)では、今年4月より、今里駅を基点とするBRT「いまざとライナー」の運行を開始しています。実証実験の位置づけで、運行は大阪シティバスに委託しています。
 今後各種バス雑誌誌上などで実態を検証する企画が行われるだろうが、その前に一度実際に乗ってみて、状況を確認してみようと、また「弾丸旅行」となるが、日曜日の午後、仕事帰りで大阪に直行しました。
 春先は「青春18きっぷ」だったから往復ともJR(往路・東海道本線、復路・関西本線)になったが、今回、往路は名古屋までは新幹線、名古屋~大阪間は近鉄の各駅停車の乗継ぎで行ってみる事にしました。たまには私鉄もいいでしょう?

 5月26日(日)

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 藤沢から名古屋までの乗車券と、小田原から名古屋までの新幹線の特急券(自由席)。合計8,740円。

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 小田原まで、東海道線の普通電車。

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 小田原からの〔ひかり515号〕。

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 真っ青な相模湾。手前の鉄橋は東海道線。
 この先で〔スーパービュー踊り子〕を追い抜く。

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 小田原駅の駅弁「その名も鶏めし」(890円)。

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 車内販売が回ってくる。この所、JRグループでは在来線だけでなく、新幹線でも車内販売の縮小が続いている。東海道新幹線は〔のぞみ〕〔ひかり〕で残っていて、見ている限りは売り上げも良さそうだから、この区間は残るのだろうが、結局のところいつ回ってくるか解らない車内販売は、利用したくてもしづらい部分もあるのではないか。私だったら、あるならBARコーナーなり売店なりまで、自分で飲み食いするものを買いに行くところなのだが。その方が気楽なのだけれど、もう、そうはなりませんかねえ?

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 名古屋に着きました。今日は近鉄で、しかも各駅停車(普通の他、各停区間となる急行系も含む)の乗継ぎで行きます。途中各駅、特に名古屋線の現状も見ておきたくて。

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 ホームは地下。普通電車は主に1番ホームから。

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 15時31分発津新町行1563列車。終点まで一気に乗り通します。2803F×3連。

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 発車して地上に出ると、左手のJR東海の基地に、キヤ95系の姿がありました。

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 名古屋市内、八田付近は十年くらい前に高架線になっています。

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 庄内川を渡った先の伏屋駅も最近高架化されているが、ここはまだ降りていない。

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 アーバンライナーNextとすれ違う。Nextもまた、新名阪特急がデビューしたら、一般特急に転用、となるのでしょうか?

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 蟹江で最初の急行待ち合わせ。構内踏切のまま。
(無論、一旦踏切が開いた状態の時の撮影なので、念のため)

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 最近の近鉄の運転台で目立つのは、タブレット端末を使用している事。運転の状況に応じて、色々情報が表示されていきます。

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 弥富で特急通過待ち。

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 桑名駅は大規模な改良工事中。

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 桑名は、JRも改良工事を行っている。現在はJRと近鉄の共同使用駅になっているが、完成したら分離される事になるのだろうか。また、養老鉄道も独立した新ホームに行く事になるみたいだ。それにしても、近鉄はまだ各駅に喫煙コーナーが残っている。どの道来年には撤去しなければならなくなるが、近鉄は国際的な観光地を多数控えいている上、9月には東花園でラグビーW杯もあるのだから、もっと早く喫煙コーナーの廃止に踏み切るべきではないか。

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 タブレット端末は、駅が近づくと編成両数を表示し、停止位置を指示します。

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 川越富洲原で、名古屋を29分後に出発したアーバンライナー大阪難波行の通過待ち。

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 №2006で書いたとおり、阿倉川駅は待避が廃止になり、待避線も撤去されています。バリアフリールートの確保が目的ではないか。近年の名古屋線は本数も少なくなっているし、2つ先がもう四日市なので、ここに待避線を置く必要性が、薄れてきていたのでしょう。

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 川原町も高架化されています。急行が停車しない駅はどこも、ホームは3連分しかありません。長編成化はもうしない、と割り切っているという事です。

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 近鉄四日市で、2本目の急行待ち合わせ。

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 ホームの案内は未だソラリー。去年のダイヤ改正で、急行は江戸橋から伊勢中川までが各駅停車となり、停車駅表示も変わりました(南ヶ丘と桃園が追加)。

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 特急も来て、2本待ち。

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 塩浜は近鉄の工場がある駅のイメージが強いが、JR貨物の駅も併設され、タンク車を見ます。

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 塩浜を過ぎると、ローカル色が濃くなります。田園地帯。陽が西に傾き、影が長くなる。

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 伊勢若松でアーバンライナー通過待ち。これは乙特急。

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 白子でも特急と、急行(一番上の画像)の2本待ち合わせ。白子は、近鉄では一番鈴鹿サーキットに近い駅で、今日は何かイベントがあったのか、帰りと思われる客が多い。
 この先は津新町まで待避なし、2時間強で着きました。車内から見た限り、四日市より南の普通電車しか停車しない駅は、白塚など一部を除いて、完全に無人化されているようだった。急速に合理化が進んでいます。

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 普通の大半が津新町折返しになったから、伊勢中川までは急行でつなぐ事になります。松阪行4637列車。5200系などの6連。

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 南ヶ丘と桃園は6連の急行が停まるようになったから、ホームの延長が行われています。桃園はたぶん、名古屋線の急行停車駅では、唯一の無人駅。

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 伊勢中川からは大阪線。18時12分発1890列車は青山町まで行きます。

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 東青山で、名古屋を17時に出たアーバンライナーの通過待ち。

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 青山町で、始発の大阪上本町行急行1824列車に乗り換え。少々遅れたので、同一ホームとはいえ少々慌ただしい。ほぼ全員の乗客が、乗り換えでした。

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 伊賀神戸を出てすぐ、左手の田園地帯。今の伊賀鉄道、かつての伊賀線は西名張まで路線がありました。画像左側の緩くカーブした農道が、かつての伊賀線の跡です。

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 5月後半となると陽が長いが、19時くらいになるとさすがに暗くなってくる。西の空が赤い。

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 名張では大阪行特急の後、「かぎろひ」の待避もありました。「かぎろひ」はここでは、乗務員の交代だけ。乗客は半分くらいの乗り、だったように見えた。

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 大阪線の急行も、桜井までは各駅に停まるようになったので桜井まで行っても良いが、後続の区間準急は榛原始発なので、榛原で乗り換えます。19時22分発6942列車。「準急」と言っても、八尾まで延々各駅に停車。通過駅が5つしかない。折返し列車専用の5番線から発車。

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 大和朝倉でアーバンライナー(乙特急)通過待ち。

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 先頭はシリーズ21の9020系だが、車内は近年の旧型車両と同様のデザインに改められていました。

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 五位堂で特急通過待ち。

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 高安で、始発の普通電車2082列車に乗り換え。この電車は、大阪上本町まで通過待ちなし。

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 今里で、阪神9000系の奈良線普通電車の後を追いかける形になる。

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 今日は難波の先に投宿するホテルがあるから、鶴橋で追い付いた阪神電車に乗り換えても良かったが、ここでは終点の大阪上本町まで乗り通しました。
 名古屋から6本の各駅停車タイプの電車を乗継ぎ、20時49分に上本町着。ノンストップ特急なら最速2時間3分のところ、倍以上の5時間18分掛かりました。
 列車は再び高安行普通となります。右は高安まで乗ってきた区間準急編成の折返しで、区間準急五位堂行。

 この日乗り継いだ印象では、あるいは昨年末などに乗った時の事を思い返したりすると、やはり近年の近鉄は、今一つ元気がないのかなあと感じます。何より特急も通勤電車も古い車両が多いし(名古屋→津新町の2800系は1972(S47)年製だし)、更新も行われていない。編成も短いし。列車の統合や急行系の停車駅の増加、駅務体制などの合理化などもあり、阪神との直通を行う奈良線以外は、停滞気味という印象が否めません。通勤電車はそろそろ新型電車という話もあるようだが。大阪・名古屋線は沿線人口自体が減少しているようなので、今後も、少なくとも一般列車は難しい状況が続くかも知れないが、今一度、日本一の大手私鉄にふさわしいサービスを、量・質とも期待したいと思います。しばらくは特急を中心とした観光輸送が中心となるだろうが、それ以外の一般の列車も、元気が欲しい。全路線規模で抜本的な、白紙にも近いダイヤ改正が必要な時なのかも知れません。新名阪特急デビューの時期が、一つの目安になるでしょうか。

 上本町から難波線と地下鉄を乗り継いで、本日の投宿先のホテルに着きました。部屋のTVで見た天気予報では、大阪は「晴れのち曇り」。天気に関係なくいまざとBRTには乗りに行くが、最低、この天気予報のまま言って欲しい。出来るだけ遅くまで、晴れて欲しいなあ。

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《今日のニュースから》
16日 銚子電鉄 特産メロンPRの臨時電車運転
17日 中国 四川省で地震 82人死傷
18日 FIFA元副会長プラティニ フランス司法当局から身柄拘束