№1960 バスマガジンvol.93(講談社ビーシー/講談社)

「バスマガジンvol.93」が、先月末発売になりました。
 今号はまた、前号の予告とは内容が大きく異なってしまっていました。
 表紙は関東鉄道のエルガハイブリッド。背後の関東鉄道常総線は守谷駅は、つくばエクスプレスTX開業までは、ごく普通のローカル線の駅の風情だったのに、駅そのものも、その周辺も、全く変わってしまいました。「こんなになってしまったの?」と思う人も多いだろう。関東鉄道バスも、その変化を受けて変わってきた、と言えます。

中古導入車の元事業者をたどる
「バスマガ信州支局」なんてあるの?
 中古車両導入の多様化は長野県に限らないけれど、特に長電バスの三菱ふそうや、富士ボディ車両は新鮮な印象がしました。村営バスから来た車両があるのは面白い。普通は逆だろう?と思うが。
 長電・アルピコ、共に中古導入ながら、ノンステップ車が増えて来ている。ただ、都営バスはないようだ。21年前の長野パラリンピックでは、都営バスから選手・観客輸送で多数の車両が貸し出されているので、譲渡されていれば「里帰り」という形になって面白かったのに。
 さすがに地元ファンだけあって、車両そのものだけでなく、その出自についても詳しくテキストが記されています。

帰ってきた 路線バス全方位レポート Vol.25 秋田県

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 前号の予告では、茨城県になっていたのだが。
 秋田県は、前回はvol.50で取り上げられていました。基本的には、秋田中央交通を中心に、北部を秋北バス、南部を羽後交通が広域に支える構図は変わっていない。
 秋田県は秋田市一極集中、という感があり、中央はまだ良いかもしれないが、秋北と羽後は厳しそうだ。羽後交通に関しては、この数年に何回か乗って、感じていた事でもあります。
 7年前は「大型ノンステップ車は1台も入っていない」と書いたが、中央と羽後は中古導入ながら、大型ノンステップ車が導入されています。羽後については、昨年羽後本荘で見ました。
 秋北バスは体制の変更により、国際興業からの移籍を除いて、オリジナル旧塗装への移行が進んでいるみたい。
 なおテキストでは、対東京では秋田新幹線利用が約6割になったと記されているが、航空もまだ負けていないようだ、というのは、昨年搭乗して感じた事です。機材の小型化は進んでいるようだが。

おじゃまします バス会社潜入レポート Vol.93 関鉄グループ

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 前号の予告は、国際興業だったのに。
 最近ではかなり珍しくなった(しかも、ローカル鉄道では)、鉄道直営のバス事業者。つくばエクスプレス開業で高速路線は打撃を受けたが、フィーダー路線は拡充が続いている、全体的にはプラス、という所だろうか。
 ローカル路線は廃止になった路線も少なくないが、全体的に沿線自治体との関係が良好なのは頼もしいと思う。桜川市内の旧筑波鉄道代替バスも真壁~岩瀬間が一旦廃止になったが、「ヤマザクラGO」として復活しているのも(市長がバス復活に積極的な姿勢だった事もあるが。アナウンスは櫻川めぐらしい)、その流れだろうと思います。
 去年、取手〔営〕と水海道〔営〕を統合して守谷〔営〕が開設になったが、その辺の記述はなかった。常総線の守谷駅と新守谷駅の中間くらいの場所にあり、全車両がバリアフリー対策車両、という事。やはり首都圏に近いからか。
 車両はなかなかバラエティに富んでいて、見ているだけでも楽しい。最近は京成バスからの譲渡が中心のようだが、東急からも多くなっているよう。以前は関西からも来ていたが、今はないようです。
 関鉄は、分社はどのような方向に行くだろうか。この後出てくるが、関鉄の場合、受委託はないので(関東鉄道と書かれていても、運転しているドライバーは関鉄グリーンバスとか、という事はない)、当面はこのままか。鉄道からバスの分社はあるだろうか。

「しばり」のバス旅ミッション
 いきなり「行ってこい」と言われるのはやはりウソッぽい気がするが、しかし今回の港珠澳大橋のバス旅は、これはこれで興味深く読めました。
 一般の国際ニュースにもなったが、橋というよりは高架橋のイメージがしました。バスはひたすら海上区間を往復する運用になるから痛みが早くなりそうで、取り替えの周期が早くなるのではないだろうか。
 1香港ドル≒14円だそうだから、片道は約2,400円というところか。こんなものかなという気がする。話は次号に続くそうだ。
 今の所、日本~マカオ間の空路はエアマカオのみ(ANAコードシェアあり)。今回も香港往復はLCC(香港エクスプレス)だったようだが、特に日本側のLCCは、マカオなんてディスティネーションは、良いのではないか?香港がより近くなったわけだし、マカオならまだ競争は厳しくないだろうから。次に香港に行く機会があったら、間違いなくこのバスでマカオへ行く事になるでしょう。

鈴木文彦が斬る!バスのいま 第19回
 京都市営バスからの京阪バス受託撤退はNHKのニュースサイトでも特設で取り上げられていて(京阪バスの名は出していないが)、この結果、新規にドライバーを採用しなければならず、来年からの10年間で100億円超の赤字になる見込みとしています。NHKの記事でも、民間委託を最初に採用したのは京都市営で、受託側・委託側双方にメリットがある仕組みだったのに、ドライバー不足で限界に近づきつつある、としています。
 ここでは民営事業者の事情にも触れられていて、分社化が進んでいた事業者の再統合が進んでいるとしています。ここではなぜか記載がなかったが、最近で一番大きかったのは京浜急行バスのグループで、羽田・横浜・湘南の各京急バスが、昨年4月1日に全て、京浜急行バスに統合されました。その前には京急観光バスが精算されていて、京浜急行電鉄直系のバス事業は、京浜急行バスに一本化された事になります。既に2000年代には、さいたま国際バス(→国際興業)、西武自動車(→西武バス)、臨港グリーンバス(→川崎鶴見臨港バス)など、その流れが見えつつあったような気がします。
 無論全事業者が一気に再統合、とはならず、小田急シティバスは当面このまま行くようだし、東急トランセもそんな感じだけれども、京成バスや富士急行のような(上の関東鉄道のグループもそうだろうが)、グループ内の受委託がない、はっきりした地域分割タイプの分社でなければ、再統合の流れは続くでしょう。
 公営バスに関しては、東京都ははとバス、横浜市は横浜交通開発と、いわば「身内」に近い所に委託しているので、変化はないだろうと思う。大阪シティバスは、それを全面的に移管して民営化した形で、尾道市や岩国市も似たような形態でした。こういう事例は、今後もないとは言えないと思う。ただ、他の純民営事業者に任せる形の民営化は、今年の佐世保市に、近い将来の徳島市で行われると、この先は当分ないだろう。民営側の体力がないのだから。
 ドライバーの賃金を、民営でも公営バスベースに、というのは、それがベターだろうとは思うが、そのための資金を運賃に転嫁するのは、簡単ではないのではないか?京都市の場合、そもそもそこから民間委託という話になったはずなので。現在の京都市営バスの均一区間の運賃は230円で、東京都や川崎市の210円、横浜市や大阪シティバスの220円、と比べて割高に設定されていて、一部には批判もあったので(なので、外部から新規参入という、昨年の岡山のような事態も起きた)、どうしても外部の理解を取り付ける事が必須になる。
 しかし、バスに限らず、運賃値上げへの理解を得るのは難しい(正直私だって、値上げは困る)。私は、30~40年以上前の国鉄の混乱と、その結果としての分割・民営化の政策が、バスに限らず、交通業界全体に、今に至るまで重くのしかかっているのだろうと感じます。国鉄では、末期には毎年のように運賃値上げが繰り返されながら経営の改善に結びつく事がなく、特に大手私鉄との運賃差が拡大し(私鉄も値上げはやっていたが)、結果公共交通でも完全民営の方が良い、という事になって、分割・民営化が断行された、その歴史も踏まえる必要があろうと思います。この結果、運賃は低く抑えられるべきものとされ、1990年代後半には、(消費税転嫁を除いて)どこも運賃値上げはやりづらくなってしまった。特に最近は旧ツアーバスの台頭や航空のLCC就航などもあり、「安い事が良い事だ」という考えが(歪んだ部分があっても)定着してきているので。さすがに最近は一部で持ちこたえられなくなり、「100円バス」を見直した西鉄や、深夜運賃を導入したしずてつジャストラインの例も見られるようになってきているが。公営バスの委託や完全民営化もこの流れを引きずったもののはずで、運賃面や職員の待遇、というだけでなく、どういう形態が、公共交通を支えるものとして望ましいのか、そこまで考える時なのかと思います。とにかく、内輪だけでなく、外部の議論も必要。
  
終点の情景を求めて
 北鉄奥能登バスの五十洲。沿線はほとんどが曇り空で寒々とした感じがするが、それも北陸の秋の風情、なのだろうか。紅葉は美しい。北陸鉄道のバスも数多くの分社があるが、方向性はどうなるのだろうか。

 都営のスカニアのフルフラットバスは、「不具合」による運休が長引いています。何が起きているのだろうか。今後の導入に影響が出ないだろうか?

 前号で予告されていた、「平成の30年のバス」はありませんでした。次号(平成最後の号)には予告がない。新元号に持ち越しで掲載されるのか?次号は、予告通りにやって欲しい。

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 エアバスA380の生産終了がささやかれています。エミレーツが発注分をA350に切り替えた事で、このまま生産が続けられるのか、という話になっているようです。エアバスとしては、中国キャリアの受注に希望をつなぎたいようだが、あのエミレーツが、となると、A380の命運はこれまで、となってしまうかも知れません。

《今日のニュースから》
 6日 アルストーム・シーメンス鉄道事業統合 EU却下
 7日 デサント 伊藤忠商事のTOBに反対決議

 アルストームとシーメンスの統合計画は、中国のメーカーに対抗するためのものでした。これって、日本には何らかの影響が出るものなのだろうか?

№1959 バスグラフィックVol.37(ネコ・パブリッシング)

「バスグラフィックVol.37」、またちょっと遅くなったが、ここで取り上げます。

バス乗務員不足 トップに聞くその実情と対策
 バスグラフィック誌としてはやや硬く、ジャーナリスティックな記事だけれど、この所バスドライバー不足が全国的に問題になり、バス趣味各誌でも毎号の様に様々取り上げるようになったが、会社のトップとのOne on Oneのインタビューは、初めて見ました。
 年収が20年で200万円近く減少、というのは確かにキツイ。月平均にならすと13万円以上の減少だ。
 ドライバーが減るとダイヤはどうなるか、初めて具体的な数字が示された気がするが、会社の規模にもよるけれど、100人足りなくて70本減便、となると、日中は1時間に1本程度は削らなければならない、という計算になるだろうか。10→12分間隔、12→15分間隔、15→20分間隔、20→30分間隔、になるという事。
 福利厚生は、京浜急行バスは大手私鉄系だし(何でもかんでも親会社の電鉄をアテにするわけにはいかないが)、数年前に開業した新子安営業所はかなり充実した設備で、「ブラック」な所とは違うよなあと思ったものだが、全部の事業者が出来るわけではない。連節バスや無人運転は、羽田空港を抱える京急バスならある程度は導入できるかも知れない(空港内循環バスなどで)が、これも地方では…、という所。
 俳優まで起用した京急バスほどではないにしろ、最近はバスの全面ラッピングで乗務員を募集する会社も少なくないようです(私は、豊鉄バスで見ました)。ともかく、他誌のところでも書いている事の繰り返しになってしまうが、バス(に限らず公共交通全体)の社会的な地位を高め、優先順位も高める事。実際に一般の市内バスに乗ると、どうしても公道上における地位の低さを感じてしまう。地位が高まれば、ドライバーを目指す人も増えるでしょう。あとは運転以外の部分の負担をある程度減らす事、バス会社の垣根を越えたダイヤの再編(共同運行化など)、また、場合によっては業界そのものの再編成、このあたりに、当面は落ち着くのではないでしょうか。あとは政治や行政が、何とか(ドライバー問題以外も含めて)方策を考えて欲しい。

さらなるはばたきへ 71年目の はとバス

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 まず冒頭の、セレガ・ガーラ両方あるが、同じ顔がズラリと並んだ車庫の写真は圧巻。
(セレガはほとんどがハイブリッドのようだが)

コース企画担当者に聞く!
 はとバスの公式Webをナナメ読みしてみたのだが、同じエリアでも、コースによってずいぶんと切り口が違ってくるものだなあと思った。最近は歴史的な所だけではないし、「工場の夜景」のように、一昔前だったら、とても観光バスのコースにはならないようなものも、増えてきているよう。
「東京・横濱ベイサイド夜景コース」は、中華街の滞在が50分とあり、自由食となるとやや慌ただしい気もする。
 なお、はとバスのグループには、クルーズ船の「シンフォニー」があるが、それには触れられていなかった。ともあれ東京を中心とした首都圏は、見所そのものは事欠かない。毎日の様に新しいものが現れるので、あとはそれをどうアレンジするのか、が、コースの企画者の腕の見せ所、という所でしょうか。オリ・パラ以降はどんなものが現れるでしょうか。
 インバウンドはどう対応しているのだろうか。外国人専用のツアーもあるが、一般のコースに乗る事もあるだろう。日本人が、海外で定期観光バスに乗る事もあるように。

はとバス ヨコよこストーリーの旅
 東京駅丸ノ内南口を8時50分に出発し、19時40分帰着予定、だそうだから、結構な長丁場。
 昼が横須賀でハンバーガーとカレー、夜が中華街の中華料理、ずいぶんお腹いっぱいになりそうなコースだ。
(2月10・11日は「催行中止」になっている。注意)

1日はとバスガイド研修体験
 はとバスのガイドの研修は定評があるけれど、実際の体験の記事は初めてみた、かも。
「おじぎ」の研修は、一般の企業でもビジネスマナーでやった、という方、少なくないですよね?
 バスの動きに合わせるのは、しんどそう。もし大渋滞に巻き込まれてしまったら、どうしよう…。間が持たなくなってしまいそうだ。

 バスガイドは大概高卒で採用されるようだが、今の十代の女子には、(はとバスに限らず)バスガイドという職業は、どう映るものだろうか?「バスガイド」の概念も変わりつつあるようだし(ガイドレスの観光バスも少なくなくなっているようだ)、実際に仕事に触れる機会はどの程度あるものだろう。昔のバス趣味誌をひっくり返してみると、地方の出身者がかなりの割合を占めていたようだが、今はどうなのだろうか。

 車両のカタログでは、「'O Sola mio」や「ハローキティ」、貸切では「ピアニシモ」が代表格のようだが(「フォルテシモ」はなくなった)、「スーパーバス」や「はとまるくん」のような、はとバスならではの車両は、もうない。どうだろう、70周年と、来年のオリ・パラを機に、また斬新なデザインの車両は現れないでしょうか。
 なお、最近のはとバスの動きの一つに、横浜に営業所が開設された事があるが(以前の橫浜市営バス野庭営業所の敷地を利用)、これについては触れられていない。

 冒頭で乗務員不足の問題が取り上げられたが、はとバスはどうなのだろうか?定観にしろ貸切にしろ、当然普通の路線バスや高速バスのようなわけにはいかないはず。裏表紙で運転士募集の広告が掲載されているが、未経験もOKとあるけれど、大丈夫なのかな?とも思う。はとバスは都営バスの(青梅を除く)支所の運行を受託しているが(裏表紙の募集にはない)、そちらからのルートというのはないのか。通勤バスは白ナンバーなので大型一種でOKなのだが。お客さんを楽しませるだけでなく、同時に運転している自分も楽しくなる、そんな職場にできればいいなと思います。

沖縄バスと東陽バスの730車
 沖縄バスの新原ビーチ終点は私も行った事があるが、やはり沖縄のバスを代表する風景はここ!という事になるのだなあ。私が行った時は、曇り空だったのが残念でした。 今でも現役はウレシイが、残念ながら行けば必ず乗れる、というものではなさそう。東陽バスは休日に191系統で運用されるようだが、沖縄バスはちょっとスケジュールが見当たらなかった。
 今回は観光ガイドもあるが、「Jef」は知らなかった。4店舗だけだそうだが。「A&W」は行ったけれどね…。ファストフードチェーンでも、地元資本があるなら、そちらの方へ行って見たいもの。
 こうなると、那覇バス(いすゞBU04)と琉球バス交通(日産ディーゼルU20H)が「730車」を全滅させてしまったのは、なんとももったいなかった。「しまった!」と思ったかも知れない。両社とも経営が破綻してしまった、その影響もあったのかも知れないが。本土にも同期のモノコック車の動態保存車があり、それらと並ぶ機会があれば、なんて夢も見てしまう。

 この他に、JRバスと首都圏の事業者がそれぞれ行った、ドライバーのコンテスト、観光・高速バスのユニバーサルデザイン化、「P-」代車(士別軌道は、運用期間が橫浜市営時代の倍以上になった)。
 折込みカレンダーも、730車。
 バスグラフィック誌は、メインの特集が関東の事業者になる事が多い。関西も大きな事業者が多数あるので、どこかやってもらえないでしょうかねえ?

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 東急が昨日、3月16日ダイヤ改正のリリースを出しました。これで、関係各社全てが、3月16日改正のリリースを出した事になります。後日書きます。

《今日のニュースから》
 3日 陸前高田市長選 5票差で現職当選
 4日 成田空港A滑走路 運用時間延長決定
 5日 中日 松坂大輔 永住権取得のため渡米

 成田空港A滑走路の運用時間延長は、1978(S53)年5月20日の開港以来初めて。10月から、午前0時まで延長。特にLCC勢は歓迎しているようだが、特に交通アクセスが問題で、鉄道は運転時間繰り下げで、保守の時間をキチンと取れるのか。バスは深夜帯のドライバーを確保出来るか。そのあたりが最大の課題になるでしょう。とにかく交通アクセスがウィークポイントであり続けている空港なので。

№1958 JTB時刻表2019年2月号(JTBパブリッシング)

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「JTB時刻表2019年2月号」、先月25日に発売になりました。
 3月16日改正の速報号で、やはり今改正の目玉はE353系となるのか、表紙は中央本線・日野春から長坂間、八ヶ岳をバックに走るE353系(JR版もE353系)。思えば去年の2月号も、表紙はE353系でした。

 今月のグラビアは、3月16日(土)のJRグループダイヤ改正のあらましを掲載しています。№1937で書いた事の繰り返しになるので、特に改めて記す事はないと思います。

「のりもの情報局」は、「東武鉄道アーバンパークライン60000系5周年記念『沿線ご当地キャラクタースタンプラリー』開催中」「京浜急行電鉄『いい風呂湯めぐりスタンプラリー』開催中」「黒部峡谷鉄道 『トロッコ電車運転体験会』開催中」「近畿日本鉄道『幸せを運ぶ、きんてつの吊り革』実施中」「阪急電鉄『京とれいん 雅洛』3月デビュー」「JTBパブリッシング『JTBの鉄道全線乗りつぶしログブック』発売中」。
「鉄道模型プレゼントコーナー」は、静岡鉄道A3000形で、緑色の3003F。

 黄色のページ…という言い方は出来なくなって、「速報」のページに、3月16日からの、新幹線・特急を中心とした、指定席を連結した列車の時刻を掲載しています。
 上越新幹線に、E7系がデビューします。定期列車の他、臨時でE7系〔とき〕の設定があります。

下り
とき375号 東京14:56→ 17:00新潟 3月24日運転

上り
とき356号 新潟9:31 → 11:32東京 3月16・21・23・30日運転

 東海道新幹線は、700系(16連)の運用が大幅に減少し、東京発着は、定期列車では2往復にまで減少します。一方で山陽新幹線〔ひかり〕運用が、辛うじて残ります。

下り
ひかり441号 新大阪6:03 → 9:23博多
こだま631号 東京6:33 → 9:09名古屋
こだま683号 東京19:26 → 23:26新大阪

上り
こだま636号 名古屋8:34 → 11:16東京
こだま652号 名古屋12:34 → 15:16東京
こだま696号 新大阪21:33 → 22:35名古屋
ひかり444号 博多20:51 → 23:32新大阪

 なお、臨時〔のぞみ〕で700系運用列車が数本あります。

 東北新幹線のE2系は、〔はやて119号〕→〔はやぶさ101号〕格上げ以外にも、東京~盛岡間〔やまびこ〕も、列車名を変えずにE5系に置換えになる事で、仙台~盛岡間の定期運用がなくなります。
去年予測した通りになった…
 東北新幹線で残るのは、東京~仙台間〔やまびこ〕下り19本・上り18本、東京~那須塩原・郡山間〔なすの〕下り3本・上り4本(1本は土休日運休)。大半がE3系〔つばさ〕併結。

〔富士回遊〕は、4月7日までの土休日に臨時を運行。房総向けのE257系500番台。

下り
富士回遊91号 新宿7:35 → 9:39河口湖

上り
富士回遊92号 河口湖16:00 → 17:59新宿

停車駅:立川・八王子・大月・都留文科大学前・富士山・富士急ハイランド

〔はまかいじ〕の他、〔成田エクスプレス〕の富士急直通が設定されていない。

 なお、臨時列車は4月7日運転分までで、8日以降は3月号に掲載、としています。JR各社の公式Webは既に6月一杯までの運転日を発表しているが、今年のGWが10連休になると決まっているので、追加分があるのかも知れません。

 改正前では、青梅マラソン(2月17日)の臨時列車で、川崎→可辺の快速〔らくらく青梅マラソン号〕を運行。毎年恒例だが、今シーズンはE257系5連になる見込み(全車指定席)。

 会社線は、関東各大手私鉄のライナー列車の時刻を掲載(京急はない)。なおこの後、京王は2月22日、西武・東武東上線は3月16日にダイヤ改正を実施。「京王ライナー」は朝方上りに新設、夕方下りは増発。「S-TRAIN」は、上りは朝方に1本増発するが、夕方は取り止め。「TJライナー」は下りで増発し、座席指定制に変更。

本文
 富山駅高架化工事のため、3月3日はあいの風とやま鉄道・(下り)高岡→黒部間、(上り)東富山→倶利伽羅間、高山本線・西富山~富山間で深夜に運休が発生し、代行バスを運行。

 高速バスは、東京~鹿島・波崎路線が2月1日、運賃改定を実施。東京駅~鹿島神宮間は1,830円→1,950円。なお、ICカード払いは据え置き。深夜便は改定しない(昨年改定済み)。
 ここに記載がない、鹿島サッカースタジアムの試合開催日(今年は2月23日が初日)に運行される直行便も改定(座席指定料金が追加)。脱線するが、私は去年、この直行便に乗った事があるけれど、京成トランジットバスだったのがオドロキでした。
 会社線は、阪急京都線と大阪メトロ堺筋線が、1月19日にダイヤ改正済み。

 営業案内は、1月号の時に書いた、ICOCAエリアの芸備線が、広島発着に訂正されていました。なお、3月2日よりことでんバスでの利用が可能になります。

 次号のグラビアは、おおさか東線特集になるそう。3月16日に開業する新大阪~放出間は、平成最後の鉄道新線になります。改正全列車の時刻が発表になるので、可能な限りチェックしたいと思っています。

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 横浜市交通局が、2019(H31)年度の予算案を発表しました。地下鉄では、グリーンラインが2024年度(H36年度と表記しているが、これ以降は西暦に直します)までに6連化を実施し、2019年度は実施契約の策定と、中間車両の契約を実施(実際の増備は2022年度から)。ブルーラインは、新百合ヶ丘延伸に向けて設計を実施し、川崎市内区間は2019年度にはルートを決定。3000V形は2022年度から増備を開始し、3000A形を置換え。バスは、桜木町駅と大桟橋を結ぶ「SPライン」の運行を開始する他、横浜~山下ふ頭間で連節バスを導入した「高度化バスシステム」(BRTとは言っていない)を、2020年6月までに導入。「外装イメージ」のイラストを見ると、導入されるのはシターロなのかなあ?

 月が変わったとたん、JALのB787が成田で誘導路から逸脱したとか、都営浅草線ではレールが破断したとか、ゴタゴタした始まりになってしまいました。とにもかくにも、安全運行を。
 東武東上線・西武・東京メトロに加えて埼玉高速・都営三田線・みなとみらい線から3月16日の改正のリリースが出たが、東急が今週中には出ませんでしたね…。

《今日のニュースから》
 1日 ゴールボール国際大会 千葉で開幕
 2日 磐田市前副市長ら競売入札妨害 市役所を家宅捜索


 2月のタイトル画像は、もはや説明の必要はないでしょう。伊豆箱根鉄道駿豆線の「ラブライブ!サンシャイン!!」ラッピング編成「HAPPY PARTY TRAIN」、もはや史上最強のアニメラッピングトレインと呼んでも、過言ではあるまい。昨年2月12日の振替休日に撮りに行って(ED重連の臨時運行が決定打になったのだが)、№1808で特集しました。最初のラッピング編成は4月に終了しているが(6月に軌道線塗装復刻編成となった)、昨年末に、今度は7000系(7102F。意外なチョイスだった。3000系にはもう1編成ステンレスの3009Fがあるが、検査周期の関係だろうか?)のラッピング編成が出ました。先月21日には伊豆箱根グループの電車・バス・タクシーのラッピング車を全部大場に集めて、撮影会をやったそうです。この勢い、いつまで続くのか?
 7000系については、いずれ撮りに行きますよ。別にファンじゃない(そういう年齢でもないし)けれど、ここまで来たら、とことんやらせて頂くつもり。バスも3号車がデビューしているし、合わせて撮ります。

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(2月28日追加) 2月 タイトル画像