№1948 バスラマインターナショナル171(ぽると出版)

「バスラマインターナショナル171」が、昨年末に発売になりました。
 表紙は待望の江ノ電バス、路線車の新エアロスターと、夜行高速用のエアロクィーン、背景はやはり江ノ島。

今月の新車から
 しずてつジャストラインはずいぶん多数の旧塗装復刻車両を出しているが、路線車のカラーは、まだ現役が残っているのだけれど。
 相鉄バスのハイブリッド車は、なぜエルガでなく、ブルーリボンになったのだろう?日野の大型路線車の導入は13年振り(他にズーラシア園内運行用のBRCハイブリッド受託がある)。
 十勝バスのブルーリボンの運用路線は、皆昔、鉄道が走っていて、代替した路線だ。

バス事業者訪問206 江ノ島電鉄(江ノ電バス横浜・江ノ電バス藤沢)

画像

 江ノ電バスは待望でした。地元も地元だし、前にも書いたが、「バス事業者訪問」では、比較的規模が大きく、高速バスなども運行しているのに、未だに取り上げられていない事業者が思いつくだけでも10社ほどあって、江ノ電バスはその内の1つでした。
 今でも江ノ島電鉄が統括会社で、実際の運行を江ノ電バス横浜と江ノ電バス藤沢が、大船を境にして分け合う形になっている。これは新京成電鉄と同じだが、新京成は船橋と松戸で別会社なのは解るが(エリアが被っていない)、江ノ電は何故「横浜」と「藤沢」で分けたのか、この辺は解らなかった。確かに横浜と藤沢ではやや路線のカラーが異なってくるが、といってこの規模で分ける必然性もあまり感じない。藤沢側を「江ノ電バス」として分社した、そのためかも知れない。
 路線網は、基本的には東海道線より南側。大船駅~建長寺~鎌倉駅間は、3営業所が全部運行するのが目に付く。
 ハイシーズンの電車の混雑と、大幅な遅延は、確かに困ってしまう。「アトラクションとしての存在感が大きい」と言っても基本的には地域の足であり、地元の人が利用に困窮するようではまずい、と過去に書いたが、といって現状で電車の輸送力増強は、車両、施設、どちらも不可能なので、バスに代替機能を期待しているようだ。
 輸送人員の表を見ると、基本的には微増傾向、なのだろうか。頼もしい話ではある。
 大船~横浜路線17.92㎞は、横浜駅発着では2位になると思われる(1位は神奈中の鶴間行だが、16日より大幅減便、平日早朝1往復のみになる)。長距離なので、定時運行が難しいのではないかと、心配はあります。
 観光地は渋滞が酷くて困るというのは、先日私も藤沢駅から江ノ島に行く路線に乗ってみて、少し感じました。江ノ島に渡るまではまだ良いが、駐車場入場待ちのマイカーが橋で渋滞を作ってしまっていて、遅延を生じてしまうのです(それでも藤沢~江ノ島間は25分だから、鉄道の代替機能は期待できるだろう。そのためには、本当はもう少し本数が多いと良いのだが)。
 他社との協調、という点では、少なくとも神奈中バスは同じ小田急グループなのだから、もう少し協調体制の確立や、乗降方法などの統一、などの方策は取れないだろうか。上大岡~日野~大船路線は江ノ電と神奈中が運行しているが、「共同」とまでは行かず、ダイヤも別々になっています。この辺調整ができないのかなと感じています。ダイヤをスリム化する事で、ドライバー不足の問題も、ある程度は軽減できそうだし。
 定期観光バスは、30年前は3コース4便あり、京急も走っていたけれどねえ。江ノ電は専用の新車の導入もあってやる気も見せていたのに、縮小傾向は残念です。鎌倉付近は元々道路事情が良くなく、他観光地のような周遊型路線バスの運行も難しいかも知れない。路線にしろ定観にしろ、道路事情から来るバスの運行の困難さは、とにかく地元各自治体に良く考えて貰いたいと思う。
 高速バスは、金沢線と田沢湖線は相鉄バスから引き継いだ形だが、金沢線は夜行なのに、新幹線の影響が避けられなかったのか。旧ツアー組の路線の存在もあるだろう。京都・大阪線はずいぶんとマニアックなルートだが、(私も以前、戸塚→京都で乗った事がある。南海系はこういう路線が多い)、列車の夜行がなくなって久しい上、今の所このエリアでは旧ツアー組の路線はないようなので、安定した需要が見込めるのだろう。

 腰越での江ノ電と江ノ電バスのツーショットがあったが、バスの方は、この方向で運行する便は、七里ヶ浜東台から来る、朝7~8時台の2便しかない。以前は終日1時間間隔の運行があったのだが、この路線も国道の渋滞の影響を受けたクチだろう。七里ヶ浜駅を起終点とする、小型バスによる循環系統の新設も、その対策のはず。

 車両面では、長いのあり短いのありで、路線距離に反比例してバラエティは豊富。分社前あたりは、横浜・旧藤沢両営業所…日産ディーゼル、鎌倉…三菱ふそう(富士)と棲み分けが出来ていて、思い出したようにいすゞ車(これも富士)が入ったりしたが、日野の中型以上の導入は比較的最近で、今後大型車は横浜・鎌倉…三菱ふそう、湘南…いすゞ・日野と分けられる事になるのだろうか。

画像

 なお、エアロバス803号車の引退が予想されていたが、昨年末より新エアロエースの空港車が、803の番号を引き継いで運行を開始しています。江ノ電オリジナルの高速カラーです。

スタイリッシュな電動連接バスを追ってスペインへ
スペインの都市間バスで訪ねた サンセバスチャンとビルバオ

 イリザールのEV連節バスは確かに「スタイリッシュ」、ではあるが、斬新すぎて、日本でスンナリ受け入れられるだろうか?それに、座席がベンチみたいな素材のようで、乗客の立場としてはどうなのかと思う。今は1台だけだそうだが、わざわざ充電設備を設けた程だから、いずれすぐに増車される事になるだろう。
(今の日本の路線バスに必要なのは、まず優先的にスイスイ走れる走行環境、だろう。車両のデザインはその次くらい、と私は考えています)
 長距離バスは、マドリード→サン・セバスチャンとビルバオ→マドリードで大分違うが、帰りの便は廉価便だったのだろうか?仕様は同じようだが。どちらにしろ、最高で5,000円位だから、大分安いと思う。スペインは元々全体的に運賃が(少なくとも欧州では)安く付く国なのだが。
 バスクは私も行った事があります。観光的には風光明媚だし、公共交通が整備されているのは頼もしいが(私が行った時には、トラムはまだなかった)、政治的には、今はどうなのだろう?今のスペイン国内の独立運動、というとカタルーニャだが、バスクも昔は独立を巡ってテロが頻発した所だし、今でも独立の機運が消えたわけではない。スペインだけでなく、欧州は今後、イギリスのEU離脱や政治の右傾化などで、場合によっては相当な混乱も予想される。それが、公共交通に悪影響を与えたりしないだろうか?

 香港-マカオの珠海大橋のバス、ようやく実物の写真を見る事ができました。中国メインランドと香港・マカオは交通方式が違うからどうしているのかなあと思っていたのだが、両側にドアをつけるのか。少し考えればすぐ解る事だった。車内は一般の市内バスに近い様に見えるが、どのみち途中ノンストップなのだから、もっと高速バスに近いスタイルの方が良かったのではないか?記事を見たら、また香港に行きたくなった。行くとしたら、次は間違いなく、マカオも加える事になるはずです。

 次号のバス事業者訪問は大阪シティバスになるそう。バスラマ誌では、市交通局時代の「赤バス」サービスに割と高い評価を下していたように思えるが、さて、どのように取り上げられる事になるのだろうか。大阪メトロも関わるが、大阪府・市ではかなり先鋭的な政・労の衝突があった経緯もあり、次の統一地方選もその流れを引きずる事になりそう(府知事・大阪市長が辞任し、選挙に打って出ると表明している)で、大阪市の公共交通の安定した運営が出来るのか、少々不安があります。BRTの社会実験を行うとは、昨年末に大阪に行ったときに、ポスターで見ました。通常のノンステップ車を使うようだが、実物は見られるのだろうか。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《今日のニュースから》
 9日 和歌山駅地下街で異臭 11人手当
10日 大宮駅ホーム下で寝泊まり 専門学校生を逮捕

№1947 2018年度年末年始 航空利用データ分析

画像


 2018年度の年末年始の航空利用のデータが昨日、航空各社から発表されました。例年通り、データから利用状況を読み解いていきたいと思います。
 今年度は、12月28日~1月6日の10日間が対象となりました。特に国内線で、やや例年と違う傾向が見られたような気がします。

 会社によって呼び方が若干違うが、「座席数」「旅客数」「利用率」で統一します。国際線は「日本発」「日本着」で統一。
 注記以外は、コードシェア販売分の扱いは記されていません。カッコ内は前年比。「ピーク」は各社が発表している日付をそのまま表記、基準は様々です。

********************

全日空
国内線 座席数 1,808,063席(96.7%) 旅客数 1,450,462人(95.9%) 利用率 80.2%(△0.6%)
国際線 座席数 346,633席(96.3%) 旅客数 300,389人(98.6%) 利用率 86.7%(+2.0%)
 国内線は、全体的に座席数が減ったが、それ以上に旅客数が減少したため、利用率はやや低下。「前後の連休(天皇誕生日・成人の日の所か?)に利用が分散した」としています。沖縄が86.6%と好調の一方、東北・北陸が74.4%と低くなりました。「旅客数前年比」も、この方面が一番低くなっています。
 ピークは、下りは12月28~31日(29日96.1%)、上りは1月2~6日で、谷間の、今年初の平日の4日が95.0%と一番高くなっています。
 国際線は、B787トラブルの影響だろう、減便を行っている北米と中国で座席数が減少しました。リゾート(ホノルル)路線は、利用率が96.1%でダントツに高い。これは、5月以降のA380導入後が、大いに期待できそう?
 ピークは、日本発は12月28・29日で両日とも93.7%、日本着は1月4~6日(6日94.8%)。

********************

日本航空
国内線 座席数1,197,138席(101.7%) 旅客数981,816人(100.6%) 利用率82.0%(△1.0%)
国際線 座席数327,991席(108.2%) 旅客数299,730人(108.7%) 利用率91.4%(+0.4%)
 国内線は、座席数は全体的に横ばい。こちらも沖縄が89.9%の一方で、東北・北陸方面の利用率が77.0%と、方面別で一番低い。ただこちらは、旅客数の前年比は高くなりました。
 ピークは、下りは12月29・30日(96.2%)、上りは1月4~6日で、こちらも4日が95.7%と一番高くなりました。臨時便は羽田~新千歳10便、羽田~旭川4便、羽田~沖縄17便。
 国際線は、増便を行ったグアム線の座席数がほぼ倍増、その他全体的に座席数が増えました。旅客数は、米大陸とハワイ線が、前年度よりかなり増えました。一方で韓国路線の減少がやや大きい。
 ピークは、日本発は12月29日の96.2%、日本着は1月5・6日(6日98.1%)。臨時便は成田~ホノルル5便、成田~グアム1便、チャーター便は成田~コロール(パラオ)5便。

日本トランスオーシャン航空
 座席数114,620席(105.7%) 旅客数94,722人(102.3%) 利用率82.6%(△2.9%)
 座席数の増加に、旅客数が追い付かなかった。臨時便は沖縄~宮古間8便。 
  
琉球エアコミューター
 座席数21,150席(99.8%) 旅客数15,483人(105.0%) 利用率73.2%(+3.6%)
 こちらは、座席数は減少したが旅客数は伸びた。前年度は運航されなかった沖縄~宮古(10便)・沖縄~久米島(7便)の運航があり、JAL本体の沖縄路線の好調さが波及した形、だろうか?
(他に沖縄~南大東・北大東、南大東~北大東で各3便臨時便運航) 

日本エアコミューター
 座席数30,560席(71.2%) 旅客数19,841人(68.0%) 利用率64.9%(△3.1%)
 J-AIR運航に移行した路線が多くなり、座席数、旅客数、共に大きく減少しました。臨時便の運航はなし。

********************

スカイマーク
 座席数251,871席(107.9%) 旅客数221,659人(105.6%) 利用率88.0%(△1.1%)
 路線再開もあり、座席数が増加。旅客数も増えたが、座席数の伸びには追い付いていない。ピークは、下りが12月29日(95.4%)、上りが1月6日(97.8%)。80%を切ったのは、1月5日の下り(79.5%)だけでした。
  
******************** 

エア・ドゥ
 座席数79,728席(92.2%) 旅客数67,087人(94.4%) 利用率84.1%(+1.9%)
 座席数は減ったが、旅客数はそれまで落ち込まず、利用率は上向きました。期間後半の新千歳の混乱の影響は、ADOはあまりなかったかも知れません。ピークは、下りが12月31日(96.9%)、上りが1月6日(99.7%)。羽田~新千歳で20便増便。

********************

ソラシドエア
(ANA販売分は含まず)
 座席数77,101席(99.2%) 旅客数63,668人(96.3%) 利用率82.6%(△2.5%)
 座席数はほぼ横ばいだが、旅客数はやや減少が大きい気もします。ピークは、下りは12月29・30日(29日98.3%)、上りは1月3~6日(5日98.8%)でした。羽田~長崎線で臨時便8便運航。

********************

スターフライヤー
(ANA販売分は含まず)
国内線 座席数58,096席(101.2%) 旅客数49,691人(98.3%) 利用率85.5%(△2.5%)
国際線 座席数6,000席 旅客数3,337人 利用率55.6%
 国際線再参入後初のハイシーズンになりました。
 国内線は、前年度は運航していなかった北九州~沖縄路線が就航していて、座席数は増加したが、旅客数が減少してしまいました。ピークは路線毎に出しているが、トータルで一番の高率は、下りは12月31日の96.4%、上りは1月5日の98.7%。下りは1月1~3日も90%を越えているのが目に付きます。
 国際線は、再参入したばかりだからでもあろうが、最初のハイシーズンは低調でした。一番の高率は、日本発は1月2日の87.3%、日本着は1月6日の90.7%。北九州~台北線の北九州着は、12月29日がピークだったそう。1月5・6日の日本発が20%を大きく割り込んでいて、台湾側の知名度がまだかなり低いだろう事が想像されます。エアアジア・ジャパンが中部~台北線への参入をリリースしており(2月1日~)、知名度は遙かに高いだろうから、このままだと今後も苦戦が予想されます。まずは台湾側の知名度を上げる事でしょう。
  
********************

フジドリームエアラインズ
(JAL販売分を含む)
 座席数55,536席(102%) 旅客数43,811人(101%) 利用率78.9%(△0.8%)
 出雲路線が開設されているが、座席数、旅客数ともほぼ横ばい。
 路線別では、新潟~福岡線(92.2%)が最も良くなりました(前年度もそう)。この1年間の新路線では、静岡~出雲が70.1%で最も低く、仙台~出雲は75.2%でした。
 ピークは、小牧の下りは12月29日(94.1%)、上りは1月5日(96.4%)、静岡の下りは12月29日(97.7%)、上りは1月4日(96.7%)、松本の下りは12月31日(96.0%)、上りは1月5日(97.6%)でした。
  
********************

ピーチ
国内線 座席数126,360席(113%) 旅客数113,248人(115%) 利用率 89.6%(+1.1%)
国際線 座席数74,160席(106%) 旅客数67,798人(109%) 利用率 91.4%(+1.5%)
 国内線・国際線とも、座席数以上に旅客数が伸びました。
 ピークは、国内線の下りは12月30日(90.4%)、上りは1月6日(95.1%)、国際線は他キャリアと傾向が異なっていて、日本発は12月30日(90.4%)と遅くなり、日本着は12月29日(94.7%)で、日本発より早くなりました。内際とも、80%を割った日はありませんでした。

******************** 

ジェットスター・ジャパン
国内線 座席数 197,460席(115.7%) 旅客数 178,056人(114.6%) 利用率90.2%(△0.8%)
国際線 座席数 23,400席(93.5%) 旅客数 21.317人(95.7%) 利用率 91.1%(+2.1%)
 国内線は関空~熊本・高知路線が開設になり、座席数が増えました。伸びはやや追い付いていないが、それでも好調だったと言えるでしょう。ピークは、下りは12月31日(94.0%)、上りは1月5日(96.5%)。
 国際線は関空~台北が減便になったため、座席数はやや減少したが、旅客数はそこまで落ち込みませんでした。ピークは、日本発は12月29日(98.1%)、日本着は1月2日(92.8%)になりました。他キャリアではピークに近くなる6日の日本着が、唯一80%を切りました。どうしてだろう?

******************** 

バニラエア
国内線 座席数56,520席(105.7%) 旅客数44,191人(99.5%) 利用率78.2%(△4.9%)
国際線 座席数37,980席(95.9%) 旅客数31,927人(93.9%) 利用率84.1%(△1.8%)
 最後の年末年始。国内線は、座席数は増えたのに、旅客数が減少しました。ピークは、下りは12月30日(89.5%)、上りは1月6日(90.8%)。90%を越えた日が、1月6日の上りだけでした。
 国際線は、関空~セブ路線が休止になったので座席数が減少、それ以上に旅客数が減少しました。ピークは、日本発が12月30日(94.8%)、日本着が1月5日(87.7%)で、日本着は90%を越えた日がありません。内際とも、全体的に低調だったように思えました。

********************

春秋航空日本
国内線 座席数 20,034席(189.3%) 旅客数15,985人(179.7%) 利用率 79.8%(△4.3%)
国際線 座席数 9,695席(183.2%) 旅客数 8,306人(188.0%) 利用率 85.7%(2.2%)
 国内線は復便があり、座席数は倍に近くなりました。ただ、旅客数はまだそこまで追い付いていない。ピークは、下りは12月30日(97.7%)、上りは1月4日(96.0%)。
 国際線も増便があって、座席数、旅客数も倍に近くなりました。ピークは、日本発は12月28日(92.6%)、日本着は1月4日(94.0%)。体制の立て直しで、今後が期待されます。

********************

 エアアジア・ジャパンは、今日の時点では確認出来ませんでした。
 全体的には、国内線は低かったのかな?利用率が前年度より上がったのは、エア・ドゥとピーチだけでした。座席数が大幅に増えた所もあるから、低調、とまでは言い切れないが。また、ピークが早めに来る傾向があるように思えたLCC勢が、今シーズンはスタートがやや遅めになったような気がします。あるいは、期間終盤(今現在も影響が出ているようだが)の新千歳の降雪による混乱も、あるのかも知れない。
 今年はANAのA380就航にピーチ・バニラの統合など、航空界にかなり大きな動きが予定されています。これが、今後のハイシーズンにどのような影響を与えるのか、注視したいと思います。
 まずはGW。何しろ平成から新しい世の中に変わり、しかも10連休となる事が決定しています。昭和→平成の時のような事はないと思うが、どう数値が動くのかねえ。少々読みづらいです。

 報道によると、国内線は13社合計で334万4千人となり、0.4%の減少。やはり前後の連休に分散されたとみられるとしています。鉄道は5%増で9年連続の増加、雪の影響による航空からの転移らしく、北海道新幹線は9%増だったそうです。
 
 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 ANAウィングスで今月あたま、機長から乗務前の検査でアルコールが検出された問題で、飲酒の量などで虚偽の報告をしていた上、副操縦士らに口裏合わせを依頼していたという事。先月JALに業務改善命令が出て、ANAウィングスも厳重注意を受けていたのに、少しは自粛しようという考えはなかったのか?航空だけでなく、クルーズ船でも船長からアルコールが検出されたとかいう話もあり(事故の後らしいが)、一連の事態は、交通業界に留まらない、日本人の飲酒文化が深く関わっているのではないだろうか?

「いだてん」の第1話を日曜日に見たが(ビートたけしが大河ドラマ出演とは、時代も変わったものだ)、ストックホルム五輪に日本から選手を出すための予選会をやろう、という所で、「京浜電鉄」の4文字が出てきたので、オヤッと思った。大師電気鉄道から社名を変えて間もない頃だが、羽田に海水浴場を開発するための用地を持っていて、そこで予選会を行った、というストーリーでした。今の感覚だと羽田で海水浴?と思うが、京急線には今も大森海岸駅があり、明治の頃は、東京でも充分に海水浴が楽しめたのでしょう。京急関連の文献には、羽田の開発に関する記述を(少なくとも私は)見つけられなかったけれど、このまま羽田に海水浴場が造られていたら、飛行場(空港)が建設される事はなく、のちの日本の交通全般が、全く違った方向に行っていたかも知れません。2話以降は、金栗四三の出身地・熊本(地震があった、今の和水町だって)が舞台になるようだが、事前の予告編を見たら、〔SL人吉〕の50系が出てくるようです。無論ミスマッチは否めないのだが。

《今日のニュースから》
 6日 テニス錦織圭 3年振りツアー大会優勝
 7日 国際観光税導入 出国時に1000円
 8日 日産ゴーン前会長 勾留理由開示手続き 無罪主張

 吉田 沙保里(レスリング)・中澤 佑二(F・マリノス)・楢崎 正剛(グランパス)が引退表明、攝津 正(ソフトバンク JR東日本東北出身らしいが、何をやっていたんだろう?)が引退会見と、今日は大きな「引退」のニュースが多かった。

№1946 続 昭和青春バス紀行(ネコ・パブリッシング)

 去年発売された、「オールカラー 昭和青春バス紀行」(…そういえば、このムックに関しては何も書いていない…。スミマセン)の続巻。
 今回は昭和50年代後半から60年代、昭和の後半くらいの車両が中心。観光バスが多め。
 高速バスはまだ黎明期なので少なく、貸切バスに路線用の機器を搭載した、という程度のものが大半だろうか。夜行となると、近鉄と九州産交(定期観光バス運用)のブルーリボンだけ。

 一番印象的だったのは、一番最初に並べられた、日野スケルトン。恥ずかしながら、ずっとスケルトン=ブルーリボンと思っていて、商品名が異なっていたのは、初めて気づいた。
 今の目で見ると、ヘッドライトが丸形という事もあって、顔つきが優雅で、優しいなと思う(徳島市営は、のちのブルーリボンに繋がるような顔つきだが)。バランスが取れた出でたち。バスに限らず…マイカーは典型的だが…、鉄道もそういうところがあるが、最近の車両はほとんどが「未来的」に過ぎる顔立ちになっていて、昔の人間としては少し寄りつきにくい所があるのかもな…とか感じています。ポンチョのような例外もあるけれど、その意味でスケルトンの、構造だけでなく、デザインをも再評価しても良いのではないか、と感じました。改めて魅力的、と思う。動態保存している所、ないですかね?それより昔のモノコックはあるけれど。
 貸切バス中心なので今はない事業者も多いし、旅行会社に加えて航空会社のツアーの専用カラーもあったりして、この辺も楽しめると思う。
 一つだけ残念な点があるとしたら、エアロバスと同期の、呉羽ボディの三菱ふそうがなかった事、だろうか?三菱とは真逆の、角張ったデザインが特徴だった。エアロバスKや、エアロキングは、もう少し先か。

 後半は、同じ時期の路線バス。大分バスのP-HU233BAがあるが、元日に本体で公開した、P-HT235BAよりは1年新しい。こちらは長距離路線用らしいが。こちらも、特に公営バスはなくなった所が多いし、現存の事業者でも、もうない行先を掲げたりしていて、こちらも興味深い。
 非常にしつこいのだが、都営バスの都市新バス「グリーンシャトル」第1号の試作スケルトンボディ車、車体ぐらいはどこかに残っていないのか?是非レストアして、「都営交通博物館」で展示して欲しい、といつも思っています。テレビ朝日独占広告も懐かしい(「10」というのはアナログ時代のチャンネルで、デジタル化後は5)。
 バス業界全体が痩せ細りつつある現状は、とても哀しい。写真の頃のような時代が戻ってくる事は、もうないのか?そんな事もひしひし感じさせる1冊、だと思います。

画像

 日野スケルトンの画像がないか、探してみて、とりあえずこの1枚が見つかりました。具体的な撮影日の記録がなくて申し訳ないが、一ノ関の駅前で撮った、岩手急行バスです。本当は公式側をご覧頂けると良いのだろうが。岩手急行バスは、仙台と岩手県各地を結ぶ東日本急行に出資している事業者だが、岩手急行バス自身の公式Webはないようです。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《今日のニュースから》
 3日 菊池雄星 マリナーズ入団発表 背番号18 
 4日 スキージャンプ 小林陵侑7勝目 最多優勝記録更新
 5日 豊洲市場 初の「初競り」 大間のマグロ3億3000万円 過去最高

 マリナーズはエンジェルスと同じアメリカンリーグ西地区なので、菊池vs大谷の対決が見られるか?
 熊本の地震は一昨日、恵那から帰ってきて(後日書きます)、初めて知りました。震度6とはビックリしたけれど、幸い人的な犠牲はなかったし、九州新幹線も当日は博多~熊本間で運転を取り止めたが、今は在来線も含めて通常運行に戻っているようです。この地震、熊本地震の余震、という事のなるのか?