№1938 青空の南九州 5.鹿児島市電資料展示室
南九州旅行も、最終日になりました。鹿児島市電に乗ります。また、交通局の神田移転時に開設された、資料展示室を訪ねてみようと思います。
11月 8日(木)
鹿児島の天気予報、「晴れのち曇り」か。午前中だけでも晴れてくれればOK。7500形を、できたら撮り直したい。
鹿児島中央駅。
鹿児島中央の駅前ですれちがう、2系統の1000形。左は地元のサッカーチーム、鹿児島ユナイテッドFCのラッピング車。撮影時点でJ3の2位、J2昇格がなるだろうか、という状況でした。
(この後、昇格を決める)
車内で市電の一日乗車券を買って、まず郡元に行きました。
今の鹿児島市電の路線図。運行形態自体は、交通局移転前と変わってはいない。
気になるのは、電停によっては、ホームの幅が狭いため、車イスの乗降が不可になっている事。道路上の電停なので簡単に拡幅もできないのだけれど、せっかく超低床車の導入を進めても、これでは意味がなくなってしまう。何とか解決できないでしょうか。
鹿児島の姉妹都市、パースのラッピング電車。前日見た大垣と同じで、今の姉妹都市は、ラッピングで表現されています。
明治維新150年記念+「西郷どん」大河ドラマ館のラッピング電車。
501号が、運転士の研修でやってきました。
2系統の、郡元方の入庫車両。こんな方向幕も、今回初めて見ました。
郡元では、7500形を待ちながら、バスの写真を撮っていました。鹿児島交通が圧倒的に多かった。
(それらは、先日の本体の更新でご覧頂いてます)。
7500形は9時30分過ぎ、2系統で来ました。この電車に乗って、鹿児島駅前へ(一番上の画像です)。運行時間が、前日に加治屋町で撮った時刻に近い。運用の公表などは行われていないが、7500形に関しては運用が固定されているのかも知れない。
高見馬場から、修学旅行という、延岡の小学生が大勢乗ってきた。宮崎の小学校の修学旅行先は、鹿児島になるのか。
鹿児島駅前に着きました。1000形と並ぶ。7500形は、やはり函館市営の「らっくる」に雰囲気が似ている。
一つ前の電車で先回りして、朝日通で7500形を撮る事ができました。手前をクルマが被らないで、良かった。
この後しばらく、いづろ通の交差点で市電とバスを撮っていました。手前の銅像は坂本龍馬と、お龍。龍馬は京で傷を負って、療養のために西郷隆盛の元を訪ねたと、大河ドラマでもやっていましたよね。龍馬が小栗旬で、お龍が水川あさみでした。
昼前になって一旦鹿児島駅前に戻り、1系統の9500形にのって、谷山まで乗り通す。スマホを持っていたので、外の風景を動画で撮っていました。スマホって、可能性が広がるな。
大河ドラマ館。以前市立病院があった所。交通局と共に神田に移転していて、その跡地にオープンしています。
高麗町にあった、交通局の跡地。今の所は更地のまま。
芝生軌道。
二中通、旧交通局前電停からの車庫への引き込み線の線路は、まだ残っていました。
終点の谷山電停。
全区間乗り通して改めて思ったのだけれど、併用軌道区間は速度が遅いので、度々赤信号に引っかかってしまう。もう少しスムーズに走れないものか。鹿児島市に限った事ではないが、LRTとかBRTとか言う前に、まず今現在走っている路面電車なり路線バスなりの社会的地位を上げて、他の交通に対して優先的に走れるような対策が採られるべき、ではないでしょうか。
資料展示室を訪ねるべき、郡元まで戻って、さらに神田に向かいます。これが今の神田電停(鹿児島駅方面行)で、(交通局前)の副称がついています。
交通局の新庁舎。
庁舎の前にある、センターポール事業の竣工碑。
庁舎の入口から見た、市電の車庫。
入口で受け付けをして、入館の札を貰って、エレベーターで3Fに行く。
3Fの資料展示室。
展示室室から、車庫を見下ろします。背後には桜島。最近の鉄軌道の車庫のトレンドとして、車庫全体を見る事ができるようにする、というものがあるように見えます。
(資料展示室の画像は一部、少し大きめでサービスしています)
その、展示室から見えるものを記したビューマップと、現役の市電の車両のガイド。
いくつかのパネル展示があります。まず、市内遊覧バス。最新のエアロエースまであります。
市営バスの始まり。当時の鹿児島市電気局が起こしたものが始まりで、昭和4年(=1929年)と言うから、来年は90周年になります。
路面電車の誕生。今年で106年。
昭和4年の頃の市電の停留所で、今交通局がある神田付近は開通していない。開通は戦後。
市電のパンタグラフ。普通の高速電車と比べて、路面電車のパンタグラフは背高。
市電の運転系統図。いつのものかは記されていないが、右が最盛期のものだろうか。
市電のサボ。鹿児島市は、路線の規模に対して、系統の数が多い。
車掌のカバンと、記念乗車券。西郷隆盛だ。
上町線・伊敷線廃止と、60周年の記念乗車券。
市電のナンバーと銘板、それに鹿児島市電のマーク。
料金箱と、そろばん。料金箱は、今見るとシンプルだなあ。そろばんは事務用か。
市バスの方向幕。実際に可動します。
バスのメーカーのプレートもあるのか。他にハンドルや、整理券発行機など。
交通局のグッズ類。
移転前、高麗町時代の交通局のジオラマ。実物の150分の1(つまりNゲージと同じ)。市電と市バスが同居していました。
年表。交通局移転の2015(H27)年5月1日時点まで。なのでその後の7500形デビューと、ローレル賞受賞は記載がない。
市電のマスコンとブレーキ弁。直接制御の旧型車両のものでした。
「かごでん」の模型。車庫にもいるが、原則土日にしか動かないのが、土日は休みではない身には少々辛い。
ヘッドマークと、電停の標識。
7500形のローレル賞受賞記念の、プレートのレプリカ。北海道地震の募金も行われていました。
こんな感じで、資料展示室の見学は終わり。帰り際、オリジナルのラスクを買って帰りました。
思った以上に展示が充実していた、と思います。あとは他のこの手の交通の博物館的な施設もだけれど、近年に起こった事を、如何に反映していくか、どの程度の資料を新たに追加していくのか、そういう事も検討されていくべきだろうと思います。
最後に、市立病院前の新しい電停。
これで鹿児島の旅も終わりです。いよいよ帰路に就くが、それは次回。
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日本の自動車産業は、トヨタの一人勝ちになっていくのだろうか。