№1935 青空の南九州 3.宮崎と鹿児島線ローカル
南九州旅行2日目。たぶん17年振り、のはずの宮崎でバスを撮って、午後は鹿児島へ向かいます。
11月 6日(火)
バスの適当な撮影場所を探しているうち、南宮崎駅まで歩き切ってしまいました。その途中、大淀川を渡るJR日豊本線。
南宮崎駅。
南宮崎の駅前。本来は西鉄の高速バスの待機場所らしいが、この時間は一般路線車。左のRJは古い。背後が宮交シティ。
ちょうど宮交シティに、京都からの近鉄の夜行高速バスが着きました。関西~宮崎間の路線は、改廃が慌ただしい感じがする。
この後あちこち歩いたあげく、結局大淀川をもう一度渡って、宮崎市役所前で宮交バスを撮っていました。
(その内の1枚が、一番上の画像です)
宮崎交通の画像は、いずれ公開します。年明けかな…?昭和の車両が相当数走っていたのがオドロキ。
改めて、宮崎駅。
高速バスの乗り場。JR九州の〔フェニックス〕。
昼はちょっと郊外に行ってみたくなって、駅前から富吉車庫行のバスに乗ってみました。宮崎22か703、なんと1986(S61)年式。でも車内はキチンと手入れされていました。
スマホを持っていたので、車内から車窓の画像を撮ってみました。私の後のおねえちゃん2人組がひたすらぺちゃくちゃオシャベリしたまま富吉車庫まで乗り通すみたいで、珍しいな…、と思ったら、突然慌てて、バス停でない所で降ろして貰っていました。富吉車庫の一つ手前は生目の杜運動公園で、ホークスの秋季練習が行われていたので(1軍はまだだった)、それが目当てだったみたい。
富吉車庫というのは、宮崎中央営業所の事。たくさんの宮交バスが並んでいます。
営業所は高台にあるのだけれど、遠くの車道から見たら、旧塗装を復刻した貸切のエアロバスがありました。
営業所の反対側に位置している、宮ノ下のバスの終点。ローカル線風情。
ここへ来る便は平日5本・土休日3本と少ないのだけれど、ちょうどいい時間に便があるので、どこか良い風景がないかなあと歩いてみたら…。
コスモス畑!
良い感じで宮交バスが収まってくれた、と思う。ラッピング広告車だったら少々興ざめかな、と思っていたが、オリジナルデザインが来てくれたのも良かった。
時間なので宮崎駅に戻るが、この車両がそのまま折返し、ではなく、宮崎中央営業所からの回送車両と入れ替えになった。宮交シティ行きで宮崎駅は経由しないので、MRT前で降りて歩く。
なお、この路線は途中まで自由乗降区間になるが、ローカル線とはいえ、宮崎市の中心部からそんなに離れていない路線での設定は珍しい。ローカル線だけでなく、住宅地内の一部区間にも設定がある。先の宮崎駅→富吉車庫系統も、小松台団地付近が自由乗降区間だった。
特急に乗るのも今回の旅の目的、とか言っておきながら、鹿児島では普通電車の乗継ぎで行きます。〔きりしま15号〕では鹿児島中央着が18時31分、暗くなって桜島が見られなくなってしまう、というのも理由の一つでした。817系2連のワンマンで、車内で運賃を収受。
朝は車道から見た大淀川の鉄橋を、今度は列車で渡る。
南宮崎でいきなり4分停車。慌ただしかったが駅の外へ出てみた。駅前の駐車場には、西鉄の高速バスが並んでいる。福岡から、こんなに来るんだ。
橋から見た、駅の構内。左に「海幸山幸」がいる。
日向沓掛も5分停車で、6578Mを待つ。向こうも817系。2人降りていったけれど、駅付近には何もなさそう。
青井岳も6分停車。この駅も、付近には何もなさそうだった。だから静か。6880Mと行き違うが、どちらも乗降がなかった。
車内の運賃表。延岡から表示されているようだが、延岡や都城、国分などからの運賃は表示されない。表示のない駅は、終日駅員がいると考えて良いのか(としたら南延岡は、駅員がいない時間があるのか?)
のどかな農村地帯が続く。
青井岳を出たところで、車内の乗客を数えてみた。2両で35人しかいない。ただ、案外ビジネス風の客がいて、ノートPCのキーを叩いたりしている。
宮崎・鹿児島付近の路線図。SUGOCAエリアが網掛けをされているが、宮崎・鹿児島双方ともエリアが小さい気がする。宮崎は延岡や都城が含まれても良さそうだし(確かにローカルは少ないのだけれど)、鹿児島は指宿枕崎線の山川あたりまでは含まれるべきでは?
山越えが終わって、山之口では集落も見られる。〔きりしま12号〕待ち合わせ。
線路はとにかく貧弱、に映る。とても昔、東京や大阪への夜行などが行き交っていた路線とは思えないローカル線風情。平地では直線が長い。
結局、南宮崎~都城間の中間駅は皆、完全無人駅だった。三股の駅舎は改築されていたが。
6879Mは西都城行だが、都城で6955Mに乗り換える。階段の上り下りが必要で、少々ヒーヒー言わされる。改築工事が行われていて、跨線橋はウッディな印象もあるが、全体的には雑然としているし、もはや無駄に広い印象が否めない。
鹿児島中央行は、前の6943Mから5時間36分空いている。3月改正で、13時台の電車がなくなっていた。こちらも817系。
西都城までは、高架線。
西都城駅も高架駅。先の6879Mだった編成が停車していた。
この駅からは志布志線が分岐していたが、国鉄時代末期の廃線で既に30年以上経っており、高架橋はすぐに途切れ、その先の跡地は住宅が並んでいるようだった。
高架線が終わると、しばらくは農村地帯。しかし財部からは鹿児島県になり、山また山。
北永野田で6946Mと交換。宮崎から来て、初めて向こうが待っていた。
乗車が多くて賑やかになった霧島神宮を過ぎて、右に左にとカーブを切りつつ、80㎞/hでグングン下っていく。
左手には、国分の市街地を見る。影が大分長くなってきた。桜島が見えてきた。まだ小さいが。
国分で学生の乗車が多くなり、立つ乗客も。大隅線の跡は確認出来なかった。
隼人で12分停車。〔きりしま14号〕は787系ワンマン運転で、昨日津久見で見た〔にちりん〕と同じく、後部の乗務員室にいる職員は監視だけで、ドア扱いは行っていない。真ん中のキハ47は、吉松経由都城行の5228D。
隼人を出ると95㎞/h出る。トンネル内はスラブ軌道だし、全然違う乗り心地。
加治木で6950M待ち合わせ。少々遅れて現れたのは、415系だった。
桜島!やはり鹿児島に来たら、これを見ないと。噴煙がなびいている。
この列車は竜ヶ水停車。〔きりしま16号〕の通過を待つ。
この駅は1993(H5)年の大水害で、大きな被害を受けました。復旧の際に建立された記念碑。だけど、今や日本中のあちらこちらに、災害にやられて列車がこない駅が、どれだけある事か。
上りホームにある、竜ヶ崎駅の待合室。
この駅はSUGOCAを導入していない。でも、確かに普通列車さえ通過が少なくないのだから、乗降は少ないのだろうが、鹿児島市内の駅なのだし、継子扱いする事はないのではないか?同じように普通の大半が通過し、しかもよりローカル色が濃かった千歳線の美々駅だって、廃止までICカードが利用できたのだから。
17時41分、鹿児島中央駅到着。もうかなり薄暗いが、ともかく明るさが少しでも残る時間に着けて、幸いでした。
最後に、宮崎駅で発車間際に買っておいて、結局列車の中では食べなかった、駅弁「宮崎の彩り」。ホテルで夕食として食べました。900円。おかずが豊富で、おいしかったです。
ホテルの部屋で見た天気予報では、明日水曜日は一日中晴れだが、木曜日は午後から曇りになるという。今回の旅の目的のもう一つは、空港でJACの鶴丸Saabを撮る事。となると、少々ムリをしてでも、明日は一度空港へ行って、撮影に挑戦する事になるでしょう。
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《今日のニュースから》
9日 サッカー・リベルタドーレス杯 スペイン・マドリードで試合 レバークーゼン優勝
10日 産業革命投資機構 社長ら取締役9人が辞任の意向表明
11日 ヤマハ発動機 自動車事業参入断念を発表
関東地方もこの数日は寒くなって、北部では大雪になるとも言っています。大雪は困るけれど、温暖化による環境の危機が叫ばれている昨今ゆえ、マジメな「寒い冬」自体は、歓迎すべき事。まずは皆がそういう意識を持つ事が、温暖化を食い止める第一歩となるのでは、ないでしょうか?