№1932 バスマガジンvol.92(講談社ビーシー/講談社)

「バスマガジンvol.92」が、先月末発売になりました。
 表紙は函館バスだが、背景の建物は、元々はデパート?

EDSS搭載のニューいすゞガーラ 全国で絶賛活躍中!!
 前号の日野セレガに続く、EDSS搭載の新ガーラ。
 タイムリーと言って良いのか、先月は三重県でバスドライバーがらみの事故が起きたけれど、でも、EDSSを操作する前に、まず乗客らがコクピットでの異常に、早く気づく事ができるのか?と思う。
 はとバス以外の導入例も示されているが、ここにある以外では、北都交通などでも導入されていると聞いています。

帰ってきた 路線バス全方位レポート Vol.24 大分県

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 ちょうど大分へ行ってきたばかりなのでねえ。ただ、写真は多数撮って、次回の本体の更新でご覧頂く予定だが、乗車は空港バスと一般路線バスが各1回、だけになってしまった…。でもPASMOで乗れるのは、個人的には便でいいな(空港バスもOK)。
 前回はVol.39で、№125で書きました。あの時と、勢力図は変わっていない。JR九州バスと、中津で走っていた西鉄バスは既になくなっていて、大分交通・大分バス・亀の井バス・日田バスの4社が分け合う構図になっている。
 前回の時には、「APU(立命館アジア太平洋大学)の輸送について触れられていない」と書いたが、今号も同じで、一切記載がありませんでした。亀の井バスと大分交通が運行し、高速バスも一部経由するので、全体的な需要が少ない大分県としては、無視できない需要のはず、なのだけれどなあ。
 大分交通と大分バスは地域分社が少なくないが、どちらも分社の社名は、あまり親会社を意識させない感じがする。カラーは、大分交通は分社も基本的には本体と同じ、大分バスは、本体の色違いが基本ながら、大交北部バスは本体の旧カラーを標準色としている、という所か。
 車両は、大分駅前を中心に撮影してみた感触では、新車両も多数入っているが、20世紀の車両も相当数残っている、という所。この後移動して撮影した宮崎交通よりは、平均的には若いとは思うのだが。前回は少ないと記されていたノンステップ車は、大分駅付近に限れば、新エルガミオやブルーリボンⅡが見られました。なお、大分交通のバスのリストが後半に記されているが、撮影しているのに、リスト上で見つけられなかった車両が、何台かありました。
(トリニータラッピング車のJALのロゴマーク、「Arc of the Sun」のままだ)

おじゃまします バス会社潜入レポート Vol.92 函館バス

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 函館バスは、創刊間もないVol.8で一回取り上げられています。まだベストカーの別冊だった2004(H16)年だから、もう14年も前。函館市営バスが函館バスに一本化される形で廃止になった、翌年でした。
 事業所は、森出張所が案内所になっただけで、統廃合や移転などは行われていない。この14年の間では、JR江差線の代替バスの運行開始があったが、運行回数は鉄道時代を維持しているけれど、ポンチョで間に合ってしまうとはなあ。あとは函館市電と同時に導入したICカードが「nimoca」(函館では「ICAS(イカす)nimoca」)だったのは、ちょっとしたオドロキでした。九州の西鉄が主導するICカードなので。
 車両面では、以前ほどではないけれど、東急バスからの譲渡がまだ多い。最近は京急バスからの移籍も多いようだが。東急の資本がなくなって久しく、オリジナルのカラーを模索しても良いのではないかと思うが、どうだろう。さすがに旧函館市営バスの車両はなくなった模様。

「しばり」のバス旅ミッション
 イントロはやっぱりウソくさい。往復とも韓国経由で九州、なんてあまりにも不自然で、最初からこの旅程ありきではなかったのではないか?と思う。
 とはいえこの旅自体は面白く読めた。釜山の総合バスターミナルは、私も7年前にソウルからの高速バスで着いているから解る(正式には「東部慶南市外高速バスターミナル」と呼称するらしいが)。日本で言えば高島平や八尾南、金城ふ頭のようなロケーションで、たぶん韓国は日本より遙かに多くの高速バスが行き交うので、あまり中心部に多数のバスを入れたくないのではないかと推測したのだが、どうでしょう?乗車券のシステムは変わっていた。
 前号・前々号もだったが、バスの雑誌なのだからバスが中心になって当然だが、少しは飛行機の機内の様子も記されると良かった。特に韓国のキャリアだと、同じLCCでも、日系のそれとはまた違う点が多々あるので。

鈴木文彦が斬る!バスのいま 第18回
 系統番号に絞ると、ここでは付与方法(番号のみにすべきとしている)・表示方法(正面では、前方に被されても解るように右側に表示)に絞られているようだが、各々の系統の運行内容が関わってくるので、もうちょっと煮詰める必要があるかも知れない。
 具体的には、

① 全体の内の数本(1時間に1本とか、特定の時間帯だけとか)のみが、特定の施設(役所・学校・病院など)を経由する場合、その便は本体と同じ番号にすべきか?分けるべきか?
② 一日数本のみ、または通勤・通学などの需要のための時間限定の系統を、終日高頻度で運行する系統と同列に扱ってよいのか?地方では便毎に運行内容がバラバラという地域も少なくない。その場合は全部異なる番号にするのか?
③ 区間運転はどうする?
④ 高速バスはどうしよう?一般路線バス並の頻度の系統も、少なくなくなってきている。また、地域名でコースの名が付けられるのが普通で、かつ外部の利用があまり多くなさそうなコミュニティバスは?

など。
 なのでまず、各々の系統の運行の内容を精査し、場合によっては、利用者の迷惑にならない範囲で整理してから、系統番号を付与すべきと思う。
 また、ここではバスそのものへだけだが、バス停の時刻表や、一般に配布される路線図などへの標記の方法も考えられるべき。系統番号だけでなく、時刻表自体が、事業者によって表記方法がかなり違う(しかも、同じ行先でも)ので、これもガイドラインを作成すべきかも知れない。これも運行内容に関わってくるので難しい面はあるのだが。
 なによりこれが一番大事だと思うが、各々の地域の事業者が、キチンと足並みを揃えて、ガイドラインに沿った、統一ルールによる番号付与を行えるのか。地域によっては未だに事業者間による確執もあるようだし(そんな事やっている場合ではないはずだが)、在来の事業者vs新規参入の軋轢が表面化している岡山の一件もあるので。鉄道の駅ナンバリングもだが、先に事業者間である程度統一したルールを作ってから番号を振る方が良いと思う。

終点の情景を求めて
 羽後交通の乳頭蟹場温泉。「蟹場」の2文字が含まれるのは初めて見た。JTB時刻表も「乳頭温泉」としか書かれいない(羽後交通公式Webでは、乳頭温泉の次が乳頭蟹場温泉終点、と記されている)。どこも紅葉真っ只中だなあ。

 どらなびEXPO2018秋、ややオドロキなのは、松江市交通局が3会場全てに出店している事。地元だけでは集まらないという事か、出展事業者がだんだん広域化してきている。

 この所は前号の予告通りにやってこれたのに、今号はCNGバスの特集がありませんでした。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 JR山手線新駅の駅名「高輪ゲートウェイ」が話題になっているようだけれど、昨日は、京急大師線・東門前~小島新田間が、来年3月3日に地下化されるとリリースがありました。産業道路駅が地下化され、踏切が3ヶ所撤去(他に1ヶ所廃止)されます。特に産業道路1号踏切、ここは特に大型車の交通量が非常に多い所なので、早急な撤去が待たれていました。臨港バスや京急バスの路線もあり、運行状況の改善が大いに期待されます。路線の再編成があるかも。それにしても、空港線大鳥居もだが、単独で地下駅になり、次の駅がまた地上になるのは、ジェットコースターみたいだ(大師線は、全線地下化が一応予定されているが、実現の見込みが立たなくなっている模様)。なお当日は始発~10時頃まで、大師線全線でバス代行。

《今日のニュースから》
 2日 福岡国際マラソン 服部勇馬優勝 日本歴代8位 2時間7分27秒
 3日 「宇宙葬」遺灰 ロケットで打ち上げ
 4日 フランス 燃料税引き上げ 6ヶ月延期発表

 フランスは先月末から例によって過激な反対運動が全国的に展開され、凱旋門やシャンゼリゼ通りなどでは大規模は破壊行動も行われたそうです。例によってフランスらしい過激さだが、この結果は反対運動にとって、「勝利」とはしゃいで良い事なのか?物事を変えるには暴力に訴えれば良い、という認識に陥るのなら、この一件はフランスにとって、(上にも下にも)重大な禍根になったと思っています。個人的には、釈然としない。