№1935 青空の南九州 3.宮崎と鹿児島線ローカル

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 南九州旅行2日目。たぶん17年振り、のはずの宮崎でバスを撮って、午後は鹿児島へ向かいます。

11月 6日(火)

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 バスの適当な撮影場所を探しているうち、南宮崎駅まで歩き切ってしまいました。その途中、大淀川を渡るJR日豊本線。

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 南宮崎駅。

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 南宮崎の駅前。本来は西鉄の高速バスの待機場所らしいが、この時間は一般路線車。左のRJは古い。背後が宮交シティ。

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 ちょうど宮交シティに、京都からの近鉄の夜行高速バスが着きました。関西~宮崎間の路線は、改廃が慌ただしい感じがする。
 この後あちこち歩いたあげく、結局大淀川をもう一度渡って、宮崎市役所前で宮交バスを撮っていました。
(その内の1枚が、一番上の画像です)
 宮崎交通の画像は、いずれ公開します。年明けかな…?昭和の車両が相当数走っていたのがオドロキ。

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 改めて、宮崎駅。

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 高速バスの乗り場。JR九州の〔フェニックス〕。

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 昼はちょっと郊外に行ってみたくなって、駅前から富吉車庫行のバスに乗ってみました。宮崎22か703、なんと1986(S61)年式。でも車内はキチンと手入れされていました。
 スマホを持っていたので、車内から車窓の画像を撮ってみました。私の後のおねえちゃん2人組がひたすらぺちゃくちゃオシャベリしたまま富吉車庫まで乗り通すみたいで、珍しいな…、と思ったら、突然慌てて、バス停でない所で降ろして貰っていました。富吉車庫の一つ手前は生目の杜運動公園で、ホークスの秋季練習が行われていたので(1軍はまだだった)、それが目当てだったみたい。

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 富吉車庫というのは、宮崎中央営業所の事。たくさんの宮交バスが並んでいます。

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 営業所は高台にあるのだけれど、遠くの車道から見たら、旧塗装を復刻した貸切のエアロバスがありました。

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 営業所の反対側に位置している、宮ノ下のバスの終点。ローカル線風情。
 ここへ来る便は平日5本・土休日3本と少ないのだけれど、ちょうどいい時間に便があるので、どこか良い風景がないかなあと歩いてみたら…。

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 コスモス畑!

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 良い感じで宮交バスが収まってくれた、と思う。ラッピング広告車だったら少々興ざめかな、と思っていたが、オリジナルデザインが来てくれたのも良かった。
 時間なので宮崎駅に戻るが、この車両がそのまま折返し、ではなく、宮崎中央営業所からの回送車両と入れ替えになった。宮交シティ行きで宮崎駅は経由しないので、MRT前で降りて歩く。
 なお、この路線は途中まで自由乗降区間になるが、ローカル線とはいえ、宮崎市の中心部からそんなに離れていない路線での設定は珍しい。ローカル線だけでなく、住宅地内の一部区間にも設定がある。先の宮崎駅→富吉車庫系統も、小松台団地付近が自由乗降区間だった。

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 特急に乗るのも今回の旅の目的、とか言っておきながら、鹿児島では普通電車の乗継ぎで行きます。〔きりしま15号〕では鹿児島中央着が18時31分、暗くなって桜島が見られなくなってしまう、というのも理由の一つでした。817系2連のワンマンで、車内で運賃を収受。

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 朝は車道から見た大淀川の鉄橋を、今度は列車で渡る。

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 南宮崎でいきなり4分停車。慌ただしかったが駅の外へ出てみた。駅前の駐車場には、西鉄の高速バスが並んでいる。福岡から、こんなに来るんだ。

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 橋から見た、駅の構内。左に「海幸山幸」がいる。

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 日向沓掛も5分停車で、6578Mを待つ。向こうも817系。2人降りていったけれど、駅付近には何もなさそう。

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 青井岳も6分停車。この駅も、付近には何もなさそうだった。だから静か。6880Mと行き違うが、どちらも乗降がなかった。

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 車内の運賃表。延岡から表示されているようだが、延岡や都城、国分などからの運賃は表示されない。表示のない駅は、終日駅員がいると考えて良いのか(としたら南延岡は、駅員がいない時間があるのか?)

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 のどかな農村地帯が続く。

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 青井岳を出たところで、車内の乗客を数えてみた。2両で35人しかいない。ただ、案外ビジネス風の客がいて、ノートPCのキーを叩いたりしている。

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 宮崎・鹿児島付近の路線図。SUGOCAエリアが網掛けをされているが、宮崎・鹿児島双方ともエリアが小さい気がする。宮崎は延岡や都城が含まれても良さそうだし(確かにローカルは少ないのだけれど)、鹿児島は指宿枕崎線の山川あたりまでは含まれるべきでは?

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 山越えが終わって、山之口では集落も見られる。〔きりしま12号〕待ち合わせ。

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 線路はとにかく貧弱、に映る。とても昔、東京や大阪への夜行などが行き交っていた路線とは思えないローカル線風情。平地では直線が長い。
 結局、南宮崎~都城間の中間駅は皆、完全無人駅だった。三股の駅舎は改築されていたが。

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 6879Mは西都城行だが、都城で6955Mに乗り換える。階段の上り下りが必要で、少々ヒーヒー言わされる。改築工事が行われていて、跨線橋はウッディな印象もあるが、全体的には雑然としているし、もはや無駄に広い印象が否めない。
 鹿児島中央行は、前の6943Mから5時間36分空いている。3月改正で、13時台の電車がなくなっていた。こちらも817系。

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 西都城までは、高架線。

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 西都城駅も高架駅。先の6879Mだった編成が停車していた。

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 この駅からは志布志線が分岐していたが、国鉄時代末期の廃線で既に30年以上経っており、高架橋はすぐに途切れ、その先の跡地は住宅が並んでいるようだった。

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 高架線が終わると、しばらくは農村地帯。しかし財部からは鹿児島県になり、山また山。

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 北永野田で6946Mと交換。宮崎から来て、初めて向こうが待っていた。

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 乗車が多くて賑やかになった霧島神宮を過ぎて、右に左にとカーブを切りつつ、80㎞/hでグングン下っていく。

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 左手には、国分の市街地を見る。影が大分長くなってきた。桜島が見えてきた。まだ小さいが。
 国分で学生の乗車が多くなり、立つ乗客も。大隅線の跡は確認出来なかった。

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 隼人で12分停車。〔きりしま14号〕は787系ワンマン運転で、昨日津久見で見た〔にちりん〕と同じく、後部の乗務員室にいる職員は監視だけで、ドア扱いは行っていない。真ん中のキハ47は、吉松経由都城行の5228D。
 隼人を出ると95㎞/h出る。トンネル内はスラブ軌道だし、全然違う乗り心地。

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 加治木で6950M待ち合わせ。少々遅れて現れたのは、415系だった。

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 桜島!やはり鹿児島に来たら、これを見ないと。噴煙がなびいている。

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 この列車は竜ヶ水停車。〔きりしま16号〕の通過を待つ。

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 この駅は1993(H5)年の大水害で、大きな被害を受けました。復旧の際に建立された記念碑。だけど、今や日本中のあちらこちらに、災害にやられて列車がこない駅が、どれだけある事か。

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 上りホームにある、竜ヶ崎駅の待合室。

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 この駅はSUGOCAを導入していない。でも、確かに普通列車さえ通過が少なくないのだから、乗降は少ないのだろうが、鹿児島市内の駅なのだし、継子扱いする事はないのではないか?同じように普通の大半が通過し、しかもよりローカル色が濃かった千歳線の美々駅だって、廃止までICカードが利用できたのだから。

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 17時41分、鹿児島中央駅到着。もうかなり薄暗いが、ともかく明るさが少しでも残る時間に着けて、幸いでした。

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 最後に、宮崎駅で発車間際に買っておいて、結局列車の中では食べなかった、駅弁「宮崎の彩り」。ホテルで夕食として食べました。900円。おかずが豊富で、おいしかったです。

 ホテルの部屋で見た天気予報では、明日水曜日は一日中晴れだが、木曜日は午後から曇りになるという。今回の旅の目的のもう一つは、空港でJACの鶴丸Saabを撮る事。となると、少々ムリをしてでも、明日は一度空港へ行って、撮影に挑戦する事になるでしょう。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
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《今日のニュースから》
 9日 サッカー・リベルタドーレス杯 スペイン・マドリードで試合 レバークーゼン優勝
10日 産業革命投資機構 社長ら取締役9人が辞任の意向表明
11日 ヤマハ発動機 自動車事業参入断念を発表

 関東地方もこの数日は寒くなって、北部では大雪になるとも言っています。大雪は困るけれど、温暖化による環境の危機が叫ばれている昨今ゆえ、マジメな「寒い冬」自体は、歓迎すべき事。まずは皆がそういう意識を持つ事が、温暖化を食い止める第一歩となるのでは、ないでしょうか?

№1934 「宗太郎越え」の50年

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 今年3月のJR九州のダイヤ改正では、全体的な減量となって少々ショッキングな内容だったが、日豊本線の佐伯~延岡間、通称「宗太郎越え」は、元々少なかった普通列車がさらに減便され、特に重岡~延岡間はなんと、下り1本・上り2本と、下手なローカル線よりも少なくなってしまいました。
 今回、31年振りにこの区間の列車に乗車した事、JTB時刻表の付録として、1968(S43)年10月1日改正、通称「よん・さん・とお」改正の時刻表が無料ダウンロードで提供された(既に終了)事もあって、「宗太郎越え」区間のダイヤの新旧比較をしてみようと思います。

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1968(S43)年10月1日

 無料ダウンロードの「よん・さん・とお」の時刻表から作成しました。当時は非電化でした。日豊本線は前年に幸崎までの電化が完成していたが、「宗太郎越え」区間を含む幸崎~南宮崎間の電化は1974(H49)年3月13日で、5年半先の話になります。
 50年も前になってしまうと、単純比較はかなり難しい。ただ、当時も普通列車は多くはなかった。普通列車の夜行があったが、昼間のこの区間通しの普通は下り6本、上り5本だけ。他に区間運転が数本。
 何この列車?と思ったのが上りの4592列車、直川発直見行という、一駅間のみの区間運転。なぜこんな列車が設定されていたのだろう?時間からして、学校の帰宅の対策だろうか?どこから車両を持ってきたのだろう?延岡から佐伯への回送の客扱いか?と推理してみるが。
 時刻表の記載をそのまま写しているので、これ違うな、と思うのもそのままにしてあります。土曜日のみ運転の延岡→市棚間の列車で、列車番号が6530とあって、逆方向の6529Dと食い違っているのだが、6530Dではないか。往復ともDCでしょう。この他夜間の、当時の日ノ影線(後の高千穂線→高千穂鉄道→廃線)から直通の市棚行もDC。
 一方の佐伯発最終重岡行は客車。重岡からどうしていたのだろう。延岡へ回送?
 なお、佐伯16時38分発延岡行2043列車は、小倉10時48分発宮崎行荷物列車の旅客扱い。
 下りの直川→重岡間は、どの列車も時間がかなりかかっている。この中間には川原木信号所があるし、重岡でも上り待ち合わせの停車時間が含まれている列車もあるだろうが、直川から急勾配が始まるので、その影響が大でしょう。SLだったのか?この区間のSL廃止がいつだったか解らないから何とも言えないが。

 当時は急行が中心で、今では想像し難い列車もあります。東京~西鹿児島間〔高千穂〕は下り29時間25分、上り29時間2分と、1日以上掛かっている。それと、〔フェニックス〕は西鹿児島~宮崎間を、博多・小倉経由で走っている。さすがに当時としても、全区間乗り通す乗客はいなかったろう。
 驚かされたのは、「宗太郎越え」区間の中間駅に停車する急行がある事。下り〔高千穂〕が、北川に停車している。今や、下りは7時台1本の普通しか停車しない駅に、東京からの長距離急行が停車していたとは。
 ただどの列車も、上下で停車駅が一致していない。推測すると、対向列車の待ち合わせだろう。今なら「運転停車」にする所ではないか。上り〔日南1号〕の上岡停車は、後続の特急〔にちりん〕通過待ちのはずです。
 特急はまだ少ない。所要時間は現在の電車とそんなに変わらず、上り〔にちりん〕は1時間を切っています。

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1986(S61)年11月1日

 かなり飛んでしまうけれど、「国鉄最後のダイヤ改正」の時刻です。
 この翌年の2月19日、国鉄ももう末期、という時期、この「宗太郎越え」を、普通電車5531Mで通過しました。この当時は既に電化され、普通電車は急行型475系、もうすぐ、という民営化を見据えて白+青帯への塗り替えが進んでいたが、乗車した電車は、ラズベリー+クリームの急行色のままでした。
 重岡で、上り寝台特急〔富士〕の通過を待ちました(それが、一番上の画像です)。
 日中の優等列車は全て特急となり、〔にちりん〕は電車でも博多~西鹿児島間の長距離列車がありました。急行は、普通列車からの格上げなのか、夜行のみ〔日南〕で運行されています(宮崎~西鹿児島間は普通列車)。

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2017(H29)年3月4日
 さらに飛んでしまって、この3月まで使われた、昨年の改正の時刻になります。
 普通列車はすべてディーゼルカーで運行されていました。豊肥本線・久大本線と共用と思われ、大分~佐伯間にも送り込み・返却で、DC列車が2往復あります。上り2764Dが大分まで直通。
〔にちりん〕は宮崎で、また〔シーガイア〕と小倉発1本を除いて、大分で系統が分断されています。日豊本線全区間を通しで走る列車は、もうなくなっています。

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2018(H30)年3月17日

 そしてこれが、3月17日からの現在のダイヤです。
 普通列車そのものの削減もさる事ながら、「宗太郎越え」通しの延岡発着列車が全て787系特急車両で、しかも唯一の下りはグリーン車も営業しているというのがオドロキです。他者様のWebを閲覧してみたら、案外客が多いんだって。皆「鉄」に違いないはずだが。
 全てワンマン対応の4連(客扱いは先頭車のみ)だが、車掌が乗務しているらしい。全列車、特急がらみの運用、下り2761Mは延岡から〔ひゅうが9号〕。上りは、2760Mは佐伯から〔にちりん102号〕、2762Mは延岡までの〔ひゅうが2号〕がそのまま普通列車になるはずです。回送の有効活用、という所でしょう。今の重岡~延岡間は、定期旅客列車は全て特急車両という事になります。こんな「秘境路線」は、初めてです。

 今回調べてみたら、大分県側・宮崎県側、それぞれの県内は、JRに並行してバス路線もあります。佐伯側は大分交通バスが佐伯~直川間、その先は、佐伯市コミュニティバスが重岡まで入ります(重岡から西へ向かう)。延岡側は、宮崎交通のバスが延岡と、北川駅にほど近い熊田との間に路線があって、平日は延岡発4本・熊田発3本、土休日は2往復あります。
 しかし、県境で向かい合う宗太郎と市棚は、調べた限りはJRしかありません。ヨソ者がこの両駅を訪れるとしたら、現実的には前日に延岡に泊り、翌朝早起きして2761Mに乗って、降りて折返し2760M(重岡で2761Mと交換)に乗車、このパターンしかありません。
 しかも冬場は陽が短く、この地域は冬至となると日の出が7時過ぎ、日の入りが17時過ぎになるので、明るい時間の乗車・乗降は不可能です。山間部でもあるし、この点でも難関です。日の当たらぬ「秘境駅」。
 「宗太郎越え」は普通だけでなく、特急も上り〔にちりん26号〕が削減されており(延岡行〔ひゅうが4号〕に短縮)、先日〔にちりん17号〕に乗った感触でも、特急も乗客は少ないだろうなと。いつまでこのダイヤが維持できるか、特急でも少々怪しい気も、しないではない。また、この動向は、特に783系「ハイパーサルーン」に影響を与えるかも知れません。
 かなり端折って「よん・さん・とお」からのダイヤを比較してみたが、次の50年では、どう変わっていくのでしょうか。良い方向に変わって欲しい、とは思うが…。

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 阪急京都線が、来年1月19日にダイヤ改正を行います。注目されるのは、「京とれいん 雅絡(がらく)」のデビューでしょう。今回は通勤車からの改造になるが、想像図の列車に書かれた番号は「7006」とあって、7300系ではなく、神宝線7000系がベースなのか。車内は6300系以上に凝っているなあと思った。Wi-Fiも提供。運行開始が3月なので、それまでは一般車両で、通常の快速特急で運行。これで「京とれいん」は2編成となり、土休日1時間間隔運転が確立されるが、在来6300系は十三駅のホームドアに対応できなくなるので、「快速特急A」の種別名称となり、十三は通過。この他一般列車も通勤特急の快速急行で淡路への停車の増など色々あるが、どうなるかと思っていた、桂駅での平日朝方の10連快速急行3本の2両切り離しは、リリースを読む限りでは、引き続き行われる模様。
 韓国KTXが脱線事故。よくケガ人14人で済んだなあと思う。急激な気温の低下が原因か?との報道もあるが。去年、冬季オリ・パラを控えて開業したばかりの路線だ。

《今日のニュースから》
 7日 ドイツ・キリスト教民主同盟 クランプカレンバウアー幹事長を新党首選出
 8日 全国大災害被災地「語り部」 熊本でシンポジウム開催

№1933 青空の南九州 2.大分と にちりん17号

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 1回お休みしたが、南九州旅行、続けます。
 今回の旅では、JR線の乗車も目的の一つでした。大分→宮崎の移動は事実上、特急〔にちりん〕以外に選択肢がないのだが、3月減量改正の焦点の一つ、佐伯~延岡間の現状を、特急の車窓からだけではあるが、見ておきたいと思ったのでした。

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 空港から大分市内、12年前はホーバークラフト利用だったが廃止になって久しく、今回はノンストップ運行の空港バスで行きます。所定が8時25分だが、SNA便が大幅早着となったため、バスも5分の早発となり、カウンターにも表示されます(天井の照明が映り込んで見辛いと思うが)。

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 大分交通の空港バス。大分駅まで完全ノンストップの「エアライナー」。1,550円。大分のバスは「めじろんnimoca」を導入していて、手持ちのPASMOで乗れます。

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 展望デッキに立ち寄っていたため、乗車時点では窓側は全て埋まり、通路側だけ。
 なので、大分駅までほとんど寝ていました。

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 1時間弱で大分駅前に到着。3年前に高架化していて、「JRおおいたシティ」がオープンしています。
 でも、昔の駅はどうだったけかなあ?正直忘れてしまった…。

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 駅からビル一つ隔てた所にある、要町のバス待機所。また、福岡行〔とよのくに〕など、高速バスや一般路線バスも一部が経由します。「大分キャンばす」も、ここが起点。
 撮影時点では、学校の修学旅行?の団体を待つ、大分バスなどの観光バスが待機していました。

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 宮崎~大分・別府間の高速バス〔パシフィックライナー〕。宮崎発の初便はJR九州バスだが、大分県内のJR九州バス一般路線が全て廃止になって久しいし、他の高速バスの乗り入れもないから、この1往復が、大分県内で見られる唯一のJR路線バス、という事になります。宮崎から着いて、この後別府まで行きます。

 この要町の出入口や、大分駅前で、大分バスや大分交通のバスを多数撮影しました。いずれ近いうち、本体の更新でご覧頂く事として、駅前で見られたシーンを2点。

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 大分駅前バスターミナルの、大分空港行空港バスと、ジェットスター・ジャパンのラッピング車。ジェットスター・ジャパンは月~木曜日1便、金・土・日曜日は2便、成田から乗り入れ。ラッピング車は複数見かけました。

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 駅前に乗り入れる所の、大分バスのエルガミオ。後の車両は、大分バスオリジナルキャラクター「のるっち・のるっか」のラッピング車。前後の登録番号は1番違い。

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 一方、こちらは大分駅の南口。
 進出しようとしているリエッセは「大分きゃんバス」で、この車両は大分バス。

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 大分きゃんバスは今年の1月、水戸岡デザインにリニューアルされています。パッチワーク風。このエルガミオは大分交通。

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 バス停もバスと共通のデザイン。バスと同時にリニューアルされたのでしょうか。

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 別府まで往復してみました。亀川行632M。815系2連。大分12時31分発で、この次の普通日出行は13時20分まで、50分近く開いてしまう。普通列車の本数自体はこんなものだろう(1時間2本程度)とは思うが、もう少し等間隔のダイヤになって欲しい。特急がパターン化されているのだから。学生が多いように見えた。

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〔ゆふ4号〕。キハ185系4連。でも、ホームの端が閉鎖されて立ち入れなくなっていたので、編成全体を撮れなかった。長編成の列車がほとんどなくなった事があるでしょう。
(現在、別府発着で一番長いのは〔ソニック〕の7連)

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 その〔ソニック17号〕。885系7連で、サガン鳥栖ラッピング車だ。
 大分トリニータがJ1に昇格、サガン鳥栖もJ1に残留できたから、来年は大分vs鳥栖が見られるが、そうなるとサガンラッピング編成は、〔ソニック〕ではまずいんじゃないかなあ?公平に、トリニータラッピングもやるか?

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 その別府駅。入線してきたのは、881系の〔ソニック30号〕。

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 一つ戻って、東別府駅。木造駅舎が残っています。

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 駅舎は2003(H15)年、別府市の指定有形文化財に指定されています。その案内書き。開業が1911(M44)年と言うから、駅そのものは100年以上の歴史がある。日中は駅員がいます。

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 別府まで往復したのは、どこかでJRの列車を編成丸ごと撮りたかったからだが、適当な場所が見当たらなかった。東別府駅から歩いて、丘の上から見下ろす形で撮ってみた。〔ソニック21号〕狙いだったが、その前に787系が来た。通常日豊本線には入らない7連で「団体」の表示が出ていたが、誰も乗っていなかった。

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 883系の〔ソニック21号〕。

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 駅の窓口にはこんな標記もあった。17時07分発4657Mが重岡まで行くが、恐らく東別府から、少なくとも佐伯の先へ行く乗客は、ほぼ皆無だろう。
(この駅を発着する普通電車もワンマンだが、運賃の収受は行わない)

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 さらにもう一つ先、西大分駅。ここも木造駅舎が残ってはいるが、現在の駅施設はホーム上にあります。貨物駅を併設し、というか駅舎に書かれたメッセージで解るとおり、貨物駅の機能の方がメインのよう。駅前を、コンテナを積んだトラックが行き交います。
 大分駅までは、大分交通バスで戻りました。PASMOで乗れる。

 大分とはこれでお別れ、〔にちりん17号〕で宮崎へ向かいます。

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 大分駅で出発を待つ〔にちりん17号〕。
 緑・赤・銀の列車が並んだ。一番左は〔ゆふいんの森4号〕博多行。

 備忘録的に、車号を記しておきます。

① クロハ782-4
② モハ783-10
③ サハ783-4
④ モハ783-104
⑤ クモハ783-4

 最後部5号車のBコンパートに乗車。乗務員越しに後方を見る事ができます。

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 博多からの〔ソニック25号〕を待って発車。乗り換え客は、少なくはなかった。

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 座席のポケットには、津波の発生が予想された時の手引きが入っていた。〔にちりん〕一部ワンマン化の時に、津波が来た時はどうするんだ、というのが議論されたらしいが、結局津波が来たら危険なのは、日豊本線や東北だけではないのでねえ。

 大分の車両基地には、「ななつ星in九州」のDF200がいた。客車は見なかったが。

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 幸崎で〔にちりん14号〕待ち合わせ。こちらが5分停車。

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 津久見も5分停車。「ホーム中程に飲料の自動販売機があるのでご利用を…」と、到着前のアナウンスにあった。この列車も3号車に飲料の販売機があるが、品目数は少ない。

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〔にちりん16号〕は787系4連で、ワンマン。確かに、運転士がドアを操作している。最後部にも職員がいたようだったが。

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 津久見湾。

 佐伯を出た所で、乗客数を数えてみた。

1号車 A(グリーン室):0 B:5
2号車 A:6 B:6
3号車 A:2 B:1
4号車 A:5 B:1
5号車 A:5 B:1(自分)

 合計で、32人。やはり、かなり少ない数字だと思う。

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 直見で2分停車。〔にちりん18号〕待ち合わせ。
 直見~直川間に、大分バスのバス停が立っているのが見えた。バス路線はあるようだが。
(調べてみたら、佐伯・海の市場まる~直川振興局間に平日5往復・土休日2往復運行)

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 乗車している5号車Bコンパートの車内。ハイデッカー構造。大分から乗っていた男女は津久見で降りていて、乗客は他にいない。

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 山間部を行く。スピードは落ちるが、といってノロノロ、という訳でもない。淡々と走る。
 通過して行く駅はどこも、駅舎の跡に小屋のような待合室があるだけ、のようだ。宗太郎に至っては完全に信号場化しているように見えた。

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 宮崎県に入って、北川で〔にちりんシーガイア20号〕と交換。こちらは3番線に停車。向こうも停車したが、結局延岡までの特急との交換は、全てこちらが運転停車しました。

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 日向長井の手前、五ヶ瀬川を渡る。東九州自動車道路を見る。強敵だなあ。

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 延岡で、13分も停車。ここで乗務員が交代。
 到着する右の815系は、宮崎からの738M。

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 構内に待機していた、JR貨物のEF81。

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 延岡駅の構内を、跨線橋から見ます。左側の駐車場の、クルマが並んでいるあたりが、かつての高千穂鉄道の跡、だったと思うのだが。

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 延岡駅前は、再開発を行っているよう。特急なので途中下車できないから具体的な事は解らないが。
 かなり小さくなっているが、山の上に、今山大師の銅像が見える。この弘法大師像は日本一高いそうで、17mというから、ガンダムとほぼ同じか。

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 宮崎交通の延岡支店。このあたりが、旧高千穂鉄道の延岡駅、だったはず。

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 ホームの端にはモニターがあります。787系用だろう。
 ホームと言えば、この駅も各ホームの端は閉鎖され、立ち入れなくなっている。他の駅もそうだった。長編成の列車がもうないからだろう(現在延岡停車で一番長いのは、DXグリーン設定の787系6連)。

 この先はもう真っ暗になるので写真はないが、次の南延岡、それと日向市では、到着を待つ行列が長くてビックリ。急に座席が一杯に埋まって、延岡までと様相が全然異なる。宮崎県内の特急の利用状況は良いようだ。ただ、この列車は下り〔にちりん〕では唯一門川に停車するが、5号車に限れば乗車はなかった。何のための停車だろう?
 高速化事業を行った区間なので俄然走りっぷりが良くなるが、ロングレールでないのは惜しい。

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 宮崎に着くと、こんなに乗っていたのか、と思うくらいの乗客がゾロゾロ下車。延岡までとは全然違う。
 列車はこの後宮崎空港まで運行。空港18時46分着だが、羽田への便には乗れます。

 この日のこの一本だけで全体は語れないけれど、県境を挟む佐伯~延岡間の流動は、確かに非常に少ないだろうと感じました。ローカルだけでなく、特急も。宮崎県内はビジネスユースが堅調そうだが、佐伯~延岡間は、このままだと特急も、ワンマン化だけではなく、本数そのものがまた削減されるかもしれない。また今回乗車した783系は、中間部にデッキを設けた独特の構造が今となってはややアダになっているかも。特に下車時、ドアがどっちだろうと迷ってしまいそうで。今回乗車した編成は一度リニューアルされているが、〔みどり〕〔ハウステンボス〕系統は再度リニューアルされているけれど、そうでない編成は、ひょっとしたらそろそろリタイアもあり得るかも知れない。今後の運命は、〔にちりん〕系統の乗車効率に左右されそうです。
 次回更新では、佐伯~延岡間の50年間の時刻を比べてみます。

 すっかり暗くなった宮崎に宿泊、翌日は市内でバス撮影、午後には鹿児島へ移動です。
 
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《今日のニュースから》
 5日 武田薬品 シャイア-買収 臨時株主総会で承認
 6日 在日米軍機 高知県沖で接触・墜落

 ソフトバンクの通信障害が多方面に影響を与えているようだが、ユーザーの20代女性のコメントに、「公衆電話を使うのは初めてで困った」というのがあった。そうか、若い人には公衆電話を使った事がない人が、やはり少なくないんだ!金曜日の夜には決まって駅の公衆電話に長い行列ができたのも、遠い昔…。