「バスマガジンvol.91」が先月末、発売になりました。
表紙は福井駅前を出発する京福バス。
'18モデルの日野セレガ フルステージ試乗
個人的に注目したのは、EDSSの装備。最近はドライバー不足と同時に、走行中のドライバーの急な体調不良で事故になったり、その一歩手前になった事態が、はっきり問題になってきているので。6月にも岐阜バスの観光バスでありました(EDSSと合わせて、NHK NEWS WEB「News Up」で今取り上げられている)。ただ、緊急停止を乗客に任せるというのは、まだ完全ではないかも(夜行運行中で乗客がみんな寝ている時とか)。鉄道のEB装置のようなものまで行ければいいのかも知れないが、EB装置は動作まで1分以上かかり、専用の走行路がなく、周辺に車両や障害物が多数ある道路となると、それでは遅いだろう。難しい。こんな装置が必要なくなるのが一番良いのだが。
インドネシアのステキなバスたち
いすゞエルフNQR71ミディアムバスは、ずいぶん腰高。観光バスなのだろうか?NLR55LXバス共々、車内客室部の写真がなかったのが残念。どちらもMT。日野ポンチョEVは、墨田区の「すみりんちゃん」と同型のようだ。観光バスの顔つきは皆中国っぽい。
インドネシアも日本の通勤電車が多数活躍するようになっているし、バスもBRTとかあって、一度行ってみようかと考えてもいるが、東南アジアは、他の地域と違う面が多々あるはずで、事前に十分な準備が必要そう。
(彼の地では大地震・津波に火山の噴火もあったそうで、人的な被害が甚大だが、バスがどの程度被害を受けているか、心配)
帰ってきた 路線バス全方位レポート Vol.23 神奈川県 Part2
前回に続いて神奈川県で、今回は地元資本を中心にした郊外部。
この12年でどの事業者も再編成がかなりあって、神奈中は分社の「神奈交」5社が再編成、京急は分社(神奈川県は「橫浜京急バス」「湘南京急バス」)が京浜急行バスに一本化されています。江ノ電は先行分社の江ノ電バスは「江ノ電バス藤沢」、鉄道直営で残っていた横浜市地域が「江ノ電バス橫浜」と完全に分社になりました。
相鉄も完全に「相鉄バス」に一本化されたが、深夜急行バスカラーは、これまでは当然深夜の運行で、明るいうちに公道を走る様子はほとんど見られないのだが、今夏に運行された橫浜~サマーランド間の高速バスに、この深夜急行車が運用されたらしい(相鉄は橫浜→サマーランドのみ)。今年の運行は終わっているが、来年も運行されるなら、撮影に挑戦してみたい。
確かに、特に相模川より西側は田舎の路線も少なくはないのだが、神奈中バスの、東京へ直通する大手私鉄の駅からの路線でさえこの数年、整理が相次いでいるので、やはり厳しいなあ、神奈川も例外ではないなあと感じます。一方で富士急湘南バスが、これまで平日のみ運行だった新松田~ブルックス路線を毎日運転に拡大するなど、明るい話題もないわけではないが。
東海バスオレンジシャトルの写真があるが、他に、伊豆東海バスが熱海から湯河原への乗り入れがあります。
おじゃまします バス会社潜入レポート Vol.91 京福グループ
地元ではないのであまり語れる事はないが、一般路線車はこの数年、中古導入が大半だったが、大型の新ブルーリボンがはいったのか。旧京福電鉄線が連続正面衝突事故で全線で運転休止になった時、代替バス用に大量の中古車が入ったが、さすがにもうないようだ。早いもので、もう17年経っている。
京福リムジンバスに描かれているJALのマークは、まだ「Arc of the Sun」なの?
「すまいる」はポンチョに代替されているようだが、先代車両は一般路線転用か。
今後はやはり北陸新幹線の福井延伸が転換点になりそうだが、それがいつになるか。2020年福井暫定開業、という話も聞こえてくるが、時間が足りないのでは?
「しばり」のバス旅ミッション
前回の茨城~上海の「しばり旅」のために香港までパスポート更新に行ったのはウソくさい、と書いたのだが、コストよりも、パスポートを更新しないと上海行の便に乗れない(残存有効期間が6ヶ月以上必要なのに、それを切っていた)ので、日本よりも短期間で更新できる香港まで行った、という事らしい。
香港まで片道2,570円、復路にも同じ運賃があるから往復で5,000円強は確かに安いけれど、香港まで4時間位かかるのに、サービスレベルはどうなんだろう?LCCとはあってもどのキャリアかまでは書いてないし、機内のサービスの様子もいっさい書かれていないが、個人的には敬遠、かなあ。韓国くらいの距離ならいいだろうが。
バスから離れるが、パスポートの更新の話が興味深かった。何しろ12年前、シドニーでパスポートを紛失して、在外公館の方に多大な迷惑を掛けた前科があるので。「帰国のための渡航書」も、本来は3~4日かかるところ、休日をつぶして渡航書作成に費やして頂いた、非常に申し訳ない経験でした。
(「国内申請より遙かに早い」のは、本国と比べたら申請者数は遙かに少ないだろうから、当然だとは思う)
香港のバスには6年前に乗っているけれど、運賃制度は気づかなかった。オクトパスカードを使っていたからだろうが。という事は、途中のバス停を利用する場合、同じ区間でも行きと帰りで運賃が異なる場合がある、という事だろうか?
「地下鉄ばかりの観光はもったいない」というのは同感で、要は地下鉄・バス・トラム、それにここには出てこなかったが、郊外の軽鉄道をうまく組み合わせるのがベストでしょう。
鈴木文彦が斬る!バスのいま 第17回
今号で、西日本豪雨で被災し不通になった鉄道の代替バス輸送について言及したのは、このコラムだけでした。ほぼ輸送体制についてテキストが割かれ、具体的な提言は最後の方のみ。あらかじめ開催が解りきっている大規模イベントは事前に計画を立てる事が可能だが、災害時の代替輸送は、バス会社自体も被災してしまう事が多いし、代替の道路も被災する上(北海道の地震や先日の台風では、大規模な信号の停電も起きているし)、残された道路も大渋滞が避けられなくなるため不確定要素があまりにも多く、出だしの計画づくりからして困難が伴うのは、仕方がない部分もあるかと思う。地域規制については、東日本大震災の時の臨時高速バス運行がある程度柔軟に出来たので、この点は今後も期待して良いのではないだろうか。本当はこんな事が起こらないのが一番なのだが、年毎に災害の規模が大きくなっていくのが、非常に不安…。
終点の情景を求めて
北海道・礼文島のスコトン。「スコトン」とは北海道らしい地名だが、どういう由来があるのだろうか?宗谷バスはもう東急グループではないが、車両供給面ではまだ結びつきが強そうで、東急バスそのまんまのノンステップ車もあるようだし、「礼文島ようこそ」のラッピング車は、新横浜~溝の口間で走っていたワンロマだったのではないか?
礼文島は利尻島と違って空路がなくなってしまったので、まず、島にたどり着くのが大変そうだ。
サンフランシスコのケーブルカーって、今は観光用なの?7$とは高い。いつかシスコに行って、ケーブルカーも、とは思っているのだが、ちょっとガッカリ。地元の足が観光客向けになってしまうとこういう事になるのは、どこでも同じなのだろうが。Orion Bus Ⅶは、構造がエアロスター・ノンステップみたいだ。
黒部のトロリーバスは、開業は1954(S29)年だが、現行の車両は1993(H5)年製で、ちょうど四半世紀。新しいEVとの仕様の比較があるが、モーターの出力が倍近く違うのが少々驚きだった。今回は特殊な用途になるが、これが橋頭堡となって、日本のバスのEV化が進む事になるのだろうか。1996(H8)年にディーゼルバスからトロリーバスに転換した立山黒部貫光も、3年後に転換25周年となって車両の置き換えを検討する時期になるが、やはりEVバスへ転換になるのだろうか。
ここのところは前号の予告通りに誌面が展開できているが、次号はCNGバスが予告されている。そういえばこの所、CNGバス新車導入、のニュースはとんと聞かなくなりました。EVや燃料電池バスの導入が本格的になるようなら、先行きは厳しくなるのかも。
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《今日のニュースから》
3日 関西地域デパート5社 カルテルで課徴金
4日 ベトちゃんドクちゃん分離手術30年 ベトナムで記念式典