「バスグラフィックVol.36」、少々遅くなったが、ここで取り上げます。
関電トンネル 新型電気バス登場!!
さようなら 関電トンネル トロリーバス
ここのトロリーバスは大分昔、まだ300形に置き換わる前に乗った事があるが、正直あまり記憶がない。写真が今回ちょっと見つからなくて申し訳ありません。
その頃に乗った、先代の100形・200形の写真は貴重だが、当然当時のバスは皆ツーステップだけれど、一般のディーゼルバス以上に腰高な印象。
300形のメカニックが公開されているが、床下がほぼ全部走行機器になっていて、この構造である限り、トロリーバスはバリアフリー化はできないという事になる。最近は欧州でもトロリーバスが廃止になりつつあるようだが、架線などの構造の他に、バリアフリー化も理由の一つに挙げられるのではないだろうか。
その点、新規のEVは新ブルーリボンベースだから当然ノンステップなのだが、座席は普通のディーゼルバスと同じみたいなので、やや安っぽい、かも?
これでトロリーバスそのものが日本から消滅、ではなく、同じアルペンルートの大観峰~室堂間を走る立山黒部貫光が残るから、こちらも少しでいいから取り上げて欲しかった。関電300形導入の3年後にディーゼルバスから転換しているから、貫光の方も3年後くらいには車両や施設の更新という話が出てくるはずで、その時点でEV転換となるのだろうか。また、美女平~立山間の一般の高原バスも、一部はハイブリッドになっているが、こちらもEV導入、という話になるかも知れません。
InterCity DD登場!!
JRバス関東に新規導入のダブルデッカーだが、「アストロメガ」という名にはならないらしい(バスラマ・インターナショナル誌ははっきり「アストロメガ」と呼称していたが)。元々のアストロメガは観光バスベースで、今回は本格的な高速バス仕様だから名称を変えた、らしいが、先行の京成やジャムジャムは、観光バスベースのまま、高速路線に導入していた、という事か。
祝 開業90周年 橫浜市営バス
橫浜市営バスは5年前のVol.18でも特集されていたが、今年は市営バス創業90周年の記念として、再度登場。
41系統は、遠い昔は鶴見~中山間通しの便もあって、旧鶴見〔営〕と緑〔営〕が共同で受け持っていました。最末期の通し便は早朝の1往復だけになっていたが、三菱ふそうを配置していた緑〔営〕持ちだったので、市営・臨港が皆いすゞという鶴見においては異色の存在だった事を覚えています。鶴見側と中山側で、系統番号を分けた方が良いと思うが。
今は大倉山~川向町あたりをラップさせる形で分断されているが、鶴見側は便数が多い。ただ、市営バスで最多の乗降人員を誇るというのは、今回初めて知りました。
狭隘路が多いというのもあるが、今、首都高速横浜北線のランプの工事を行っている所があるので(道路は開通しているが、ランプは後になる)、その影響は出ていないだろうか。
21系統の旅も興味深いが、滝頭営業所は整備工場工事中か。
「橫浜市営バスの車両たち2018」は、これで全車種になるそうだが、全体的にJBUS系に偏重になっているのが、昔のバラエティを知る者としては、正直寂しい気もする。三菱ふそうはもう1タイプしかない。これにしても確か8年ぶり位の三菱ふそう導入だった、はず。恐らく、三菱ふそうの相次ぐ不祥事で、入札から締め出されていたのではなかろうか(これは全国の公営バスでほぼ共通していた)。日産ディーゼルも、後身のUDトラックスがもう製造を止めてしまったから、このままだと数年後には全部JBUS系、という事になるのか?
昨今の公営では珍しく、ワンステップ車の新規導入があるのが、目につく。皆Q尺で、ラッシュ輸送を考慮していると思われる。今はエルガもブルーリボンも全部ノンステップだが、どちらもハイブリッドも含めてQ尺のラインナップがあり、今後導入があるかが注目。
「あかいくつ」は、初代車両がもうすぐ15年になるので、そろそろ代替、という話が出てくるのではないだろうか。全体的には利用は好調のようだし、中型車では輸送力不足かも知れない。
観光バスは、最近の公営の観光バスでは珍しく本格的なタイプで、この「リムジン型」を使って、スパリゾートハワイアンズへの無料送迎バスの運行を受託しているので、この辺も記されると良かった。病院の送迎バスのローザにリエッセⅡも、公営では珍しいのではないか?
今後は、東京都営バスのような燃料電池車(京急バスも導入すると発表している)、あるいはEVの導入はあるだろうか。地元も地元の市営バスだし、今後に期待します。
立川バス 福生新営業所 始動!!
さようなら 拝島・瑞穂営業所
立川バスの拝島営業所と瑞穂営業所は7月1日、福生営業所として統一。まだ実際に見てはいないのだが、女性用の設備の充実は、他もそうだろうが、最近の新しいバス営業所らしい所。今や女性の力も積極的に借りないと、バスの運行の確保もままならない時代だから…。
今後は上水〔営〕所属車両も、車検は福生で受ける事になるのか。
福生市は八王子ナンバーのエリアなので、旧拝島〔営〕車は、全部八王子ナンバーに付け替えられる事になります。旧拝島・瑞穂〔営〕のラッピングバス(「リラックマ」「すみっコぐらし」「フレームアームズガール」)は全車、そのまま福生〔営〕に移動した模様(「フレームアームズガール」は、公表されている新運用から見て上水〔営〕に転属かと思ったが、中休みだけらしい)。
2018 しずてつジャストラインの復刻塗装車たち
今回ここに掲げられている車両は見ていないが、先日静岡に行ったら、思った以上に各復刻デザインの車両が走り回っていて、1時間も静岡駅前にいたら、少なくとも一般路線車は全デザイン見られるのではないかと思った。エアロスターは美和大谷線で走っているそうだが、小鹿〔営〕。先日、やはり旧デザイン復刻の新エルガで奥長島から東大谷まで乗り通したが、あれは鳥坂〔営〕だった。この路線は共管らしい。
讃えよう P-車の功績
東京からは遠いとは言え、特急列車一本で行ける茨城県や福島県で、まだP-が見られるのか。首都圏ではKL-さえ淘汰されつつあるのに。椎名観光のジャーニーKは、内装(床が板張りではない)だけでなく、外観も遠州鉄道の色違い。グリーンをブルーに変えただけ、という感じ。
最後の方に、桜木町を走る市営バスの見開き写真。市営バスが同じ方向に4台続けて走ってくる。
2台目の後方、「CIAL」と掲げた建物が見えるが、昔の東横線の桜木町駅の跡地。
折込み付録は、神奈中バスの連節バス・シターロG。
今号も、カラーグラフ中心で楽しく読めました。次回刊も楽しみだが、バス業界の最近の大きな出来事として、関東自動車の東野交通吸収合併があったので、栃木のバスの特集をやってほしいかなあ。関東も旧東野も、旧塗装復刻車があるし、日光の東武バスあたりも交えてやってもらえたら。
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ANAが、来春からの羽田~ウィーン線の就航を発表しました。羽田は深夜早朝枠を利用。B787-9でデイリー。現在はOSとのコードシェアで乗り入れ、という形を採っているが、かつては成田~パリ便のうち、週1便がウィーン経由で飛んでいました。それ以来の自社機材の就航となるが、やはりルフトハンザグループと提携しているからか、自社機材で乗り入れる欧州就航地点は7ヶ所となるが、うち4ヶ所がドイツ語圏という事になります。
11歳の少年がオセロの最年少チャンピオンになった、というのが話題になっているが、デュッセルドルフから帰国で搭乗したANA便の谷田機長も、かつてのオセロの最年少チャンピオンだった、という事。ANA側で、帰国便を運航出来るようにスケジュールを調整していたらしいが。デュッセルドルフ便もB787だから、この谷田機長も、いずれウィーン線を運航する機会があるのでは?
《今日のニュースから》
14日 巨人 菅野投手 ノーヒットノーラン達成 クライマックスシリーズ初
15日 海賊版サイト対策 賛否対立 中間とりまとめ断念
16日 東京電力 強制起訴裁判 元副社長 津波対策先送りを否定
海賊版サイト対策(ブロッキング)は、前にも書いたが、特に出版社側にとっては重大なジレンマです。「自分たちの自由を侵害する行為は許されなくても、自分たちの利益を侵害する他者の自由を束縛する行為は、OKなのか?」という事だから。政府有識者会議は当分予定がないそうだが、権力の介入は許されない、のなら、何としても自分たちだけでコトを解決しなければならない(今の所、私個人の感触としては、出版社側に向けられる視線は厳しい)。
「自由」「権利」は美しい響きを持つ言葉だが、(少なくとも日本では)自らの利益の獲得・保護のためにのみあって、社会正義のために存在しているのではない、のではないか?私には、どこかそう思えてならない。
№1912 バスジャパン・ハンドブックシリーズS99 小湊バス・九十九里バス(
「バスジャパン・ハンドブックシリーズS99 小湊バス・九十九里バス」(小湊鐵道・九十九里鐵道)が、先月発売になりました。
今回の事業者のチョイスは、少々意外でした。小湊鐵道はローカル線ながら鉄道も営業しているし、バス事業も千葉県内では大手クラス、という事になるが、やや地味な印象もありました。九十九里鐵道に至っては、社名の通り、昔は軽鉄道を運営していて、私の大先輩の方々は知っているだろうが、廃線から50年以上経っていて、残ったバス事業も、車両数が30台に満たない小規模バス事業者です。それだけに、いままでバス部門が表立って取り上げられる機会は極めて少なく、今回このような機会で事業内容を知る事ができるのは、朗報でありましょう。
◆ 小湊バス・九十九里バスの車両たち
現在は両社とも同じデザインで、別々の会社というイメージは、外観を見る限りは、あまり感じられないでしょう。今は小湊の運行の一部を九十九里に委託しているようだし。
九十九里鐵道の28台は、独立した事業者グループ(といっても子会社はないが)ではハンドブックシリーズでは最少です。
小湊・九十九里別々に分析します。
小湊鐵道
1. 一般の乗合車は、小湊鐵道全体の70%近くを占めています。事業所別では、やはり千葉市にある塩田〔営〕が全体の42.86パーセントと圧倒的。これに姉ヶ崎〔車〕と木更津〔営〕を加えた北西部エリア(便宜的にこう呼称する)が、全体の64.5%と約2/3、対外的なローカルイメージとは裏腹に、都市部・工業地帯・あるいは宅地化が進んだエリアが主力になっています。
高速車は全体の20%近くになりました。大多喜〔車〕以外の全事業所にあり(大多喜~品川間の高速路線が開通したが、大多喜〔車〕には配置がない)、一番多いのは木更津〔営〕で、42.86%が配置されています。こちらも北西部エリア配置が75.4%と全体の3/4、東京湾に面したエリアからの路線、そして需要が多い事が、車両面からも伺えます。
貸切車は、一般的な貸切車(いわゆる「観光バス」は13台と思われ、4.1%。こちらは長南〔営〕(10台)、姉ヶ崎〔営〕(3台)に集中配置されています。逆に北西部エリアが少ないのは、競争が激しくなっているのか?
契約貸切車は24台で全体の7.62%だが、姉ヶ崎〔車〕の9台は、車庫全体の約1/5を占めています。臨海部の工業地帯を控えているからか。
2. 平均車齢は、一般乗合車は11.65年。ただし北西部エリアと、長南〔営〕・大多喜〔車〕・白子〔車〕・東金〔営〕の南東部エリア(便宜的にこう呼称)はかなりの差があり、木更津〔営〕7.35年・姉ヶ崎〔車〕9.63年・塩田〔営〕10.04年に対し、南東部エリアは東金〔営〕17.50年・白子〔車〕15.85年・長南〔営〕15.06年・大多喜〔車〕14.88年になりました。
2006(H18)年に一気に36台の導入があり、一般乗合車では最大勢力。うち25台が塩田〔営〕に配置されています。2005(H17)年に「ハーバーシティ」を中心とする蘇我の街開きがあって、そのためかも知れない。最高齢は1996(H8)年式、長南〔営〕と大多喜〔車〕に1台ずつ。
高速車は4.57年。こちらは昨年2017(H29)年に17台の導入がありました。今年も編集時点で既に9台導入があり、合計26台、合わせて全体の42.62%にもなり、急速に若返っています。新路線開業が相次いだ事もあるでしょう。最高齢は長南〔営〕にいる2003(H15)年式。
(契約貸切を除いた)貸切車は5.62年。長南〔営〕に3台いる2006(H18)年式が最高齢だが、一昨年2016(H28)年と今年に2台ずつ新車の導入があり、若返りも図られています。
3.一般乗合車のノンステップ車の割合は、全体では21.66%。案外高め、かも知れない。ただ、やはり北西部エリアが圧倒的に高く、塩田〔営〕が34.41%。逆に長南〔営〕は32台中、三菱ふそうエアロミディの1台のみ。大多喜〔車〕と東金〔営〕には配置がない。
低公害車は、今の所導入はなし。
HMC東京(うち5台は元橫浜市営)・自家用登録からの引き継ぎ、九十九里鐵道からの移籍を除き、小湊が直接購入した中古車両はない。
なお、大網の「季美の森」路線新設時、オリジナルカラーの車両が運用されていたのだが、その辺についての記述がありませんでした。
長南〔営〕には、三菱ふそう+富士ボディが1台残っています(№1731で関東鉄道バスを取り上げた時、同社の1台が、「関東地方全域でも最後の1台か?」と書いてしまったが)。これから注目でしょう。既に22年走っていて、あと何年走れるか?
なお、今月に入って、高速用の新車両の導入を確認しています。「木更津230あ」なので、木更津〔営〕に直接導入されたものと思われるが、番号が5007に飛んでいるのは、何か意味を持たせているのだろうか。側面の行先表示の横に「intercity bus」と切り抜き文字があります。
九十九里鐵道
1.一般乗合車が15台で全体の半分以上、特急車が7台で1/4、あとは一般の貸切車と契約貸切車が分け合う形。
2.平均車齢は、乗合車は17.67年とかなり高齢化しています。1994(H6)年式が2台残っています。一番若くて2010(H22)年。特急車は9.00年。最高齢が1999(H11)年で、一番若い車両は2013(H25)年のガーラ3台。貸切車は、契約貸切車を除いた3台で13.67年。
3.一般乗合車にノンステップ車が3台あって、ノンステップ率20.00%。低公害車はなし。
全28台中、自社生え抜きは6台だけで、他は全て他からの移籍です。大半は小湊鐵道、または自家用登録からの引き継ぎだが、こちらは、西武バスから直接移籍した車両が1台あります。
◆小湊バスのあゆみ
まず冒頭の写真。いすゞBUが勝浦の海岸線を走る、の図のようだが、海岸の海水浴客も多いが、何より大型バスなのにお客さんが一杯だ。こういう時代はもう来ないのか。
冒頭は、鉄道の歴史に割かれている。バスは、今は北西部エリアが事業の中心だが、元々は前身のどの事業者も、房総半島の外周から、内陸の鶴舞や大多喜などを目指す路線から始まっている。大多喜は去年も行ったところだけれど、確かにいすみ鉄道の沿線では一番大きな町(だから高速バスも開通したのだろうが)だけれど、そんなに重要な町、とは感じなかった。外周が、特に戦後に急速に発展したから、そう感じるのだろうか。
バス事業の歴史で一番大きかったのは、やはりアクアラインの開通か。
茂原からのHMC東京の路線を引き継いだのは記されているが、茂原からはもう一つ、落下傘路線として残っていた千葉中央バスの路線も引き継いでいるのだけれど、それは記されていない。
写真でアレッと思ったのは、MP117系の冷房車。「ブル」の直前の試作タイプで、橫浜市営や川崎市営などで導入されているのだが、小湊は初めて見た。しかも長尺。
◆九十九里バスのあゆみ
こちらも母体は鉄道なので、序盤は鉄道の歴史についてテキストが割かれている。片運転台の「ジハ」は有名だけれど、何しろ半世紀以上も前に廃線になっているので、よほどの大先輩方でないと、生で見た事はないでしょう。
元々は小湊鐵道とは直接の関係はなくて、1970年代の京成の経営状況悪化により、株式を持ち合う事になった事で、兄弟関係になった、という事か。
◆ 小湊バス・九十九里バスの路線エリア
やはり、小湊と九十九里で分けて欲しかった。小湊は基本的にはJR内房線と外房線に囲まれたエリア、及び外房線の大網~茂原間と海に挟まれたエリア、という所でしょうか。ただ、北西部エリアと南東部エリアの繋がりは小さい。長柄町内を東西に結ぶ路線で辛うじて繋がっているだけで、東側の本数は少ない。
北西部エリアは、路線網がかなり密。最北部は京葉線の稲毛海岸駅になり、千葉駅より北側で、ずいぶん意外な乗り入れと思います(千葉海浜交通との共同運行だが、ただし便数は少ない)。
九十九里は、千葉~東金間が特急バス(同社では急行バスと呼称)で結ばれ、一般路線は東金が中心。総武本線の八街駅への乗り入れもあります。
◆ 終点の構図 本須賀
九十九里鐵道から選ばれました。九十九里浜に近い場所。ちばフラワーバスの成東への路線もあり、九十九里の便数は少ない。東金発6本・本須賀発5本(平日・土休日同じ)で、現在は朝夕のみです。途中の片貝駅付近までは1時間に1本程度あるが。
◆ 初夏の房総 里歩き・街歩き
今回の谷口礼子さんの乗り歩きは、全部南東部エリアになりました。事業の中心は北西部に移りつつあるが、やはり工業地帯のイメージが強い北西部より、南東部の方が趣きはあるから当然でしょう。
早朝の千葉方面行高速バスのお得意様はゴルファーか。「ゴルフ場銀座」ね…。飛行機で羽田へアプローチする時にはたいてい房総半島上空を通過するが、確かにそこかしこにゴルフ場があります。バスではないけれども、私は9年前に東京湾フェリーで久里浜から金谷まで渡っているが、乗客の9割方がゴルファーと見えてビックリした記憶があります。こういう方々が、いつもバス(なり鉄道なりフェリーなり)を利用してくれると、ありがたいのだが。
大多喜の本多忠勝、この人を主人公にした大河ドラマを作ってくれ、という運動も、去年見ました。実現するとしても、2021年以降になるが。一昨年の「真田丸」では藤岡弘、が、去年の「直虎」では高嶋政宏が演じていました。
今回は全体的にゆったりした行程で、一般のバスは7回のみ。うちポンチョが2台・5回で、あとの2台は元HMC(←橫浜市営)。茂原から大多喜への路線も、旧HMC東京か。
あじさい屋敷のあじさいはかなり見事、のようだけれど、白黒ではやはり迫力が…。S92の奈良交通の時にも書いた(桜がどこもきれいだ、と記されていた)が、現状でカラーページを増やすのは難しそうだから、巻頭のバスのカラーグラフを整理して(小湊も九十九里も、今は同じ色だし)、その分予告編的に風景写真を出してくれたら、ありがたい。
小湊鐵道のバスは何度も見かけて写真も撮って、本体にもアップしているけれど、正直実際に乗った事はほとんどない(のはスミマセン)。なのであまり偉そうな事は書けないけれど、社名とか見た目のカラーリング、あるいは鉄道(キハ200形の代替、いつやるんだろう…?)のイメージからローカル色が非常に濃いように思えたが、どうしてどうして、結構近代的な面も、多々見られる様に感じました。千葉市内では通勤輸送も活発であるようだし。
ただ、同じ事業者なのに、北西部エリアと南東部エリアの差が大きすぎるように感じます。沿線のロケーションの違い、というのは当然反映されるのだが。車両面でも、排ガス規制の違いがあるにしても、やや差がありすぎ。
営業の面で、特にPASMOは今の所南東部エリアには導入されていないが、JR線が千葉のほぼ全線にSuicaを導入しているし(久留里線だけ未導入)、バスも日東交通に続いて鴨川日東バスが、高速に続いて一般の路線にもPASMOを導入しました。いずれ館山日東バスも続くでしょう。となると、小湊の南東部エリアも、いずれは導入をする事になるのではないか。ともあれ南東部エリアは、当面は路線・便数の維持が課題となるでしょう。
高速バスはバス事業の柱となったが、当面は現状のまま、アクアラインを経由して東京や神奈川へ行く路線が中心になるのか。大宮への路線は利用状況が注目される。それより遠くとなると、このエリアだけで発着となると、集客面でどうだろう?まして名古屋とか大阪あたりまで行くような夜行は、少々考えづらい。千葉市内や都内、橫浜や川崎でも乗降を扱って、なら考えられなくもないが、そのためには京成・京急など他事業者の協力も欠かせない。やはり現状の路線網のまま、ダイヤなどの充実を図る方向になるのではないか。
九十九里は小規模だし、東金中心のロケーションが、やや中途半端、と言えなくもない(電車で東京に行くには大網での乗換が必要)。千葉への急行バスは期待がかかるが、こちらも現状をいかに維持していくかが課題となるか。小湊や、母体が同じ事業者でエリアも一部被るちばフラワーバスとの連携も、場合によっては必要になるでしょう。東京への高速バスの可能性はないか?
最後に、小湊と九十九里、この両社の合併の可能性はないのでしょうか?
次回刊は北海道中央バスと予告されています。北海道のバスはJR北海道→JHBと函館バスが過去のシリーズで取り上げられているが、中央バスは初です。北海道では最大手なので、大いに期待です。
(S100となるが、ハンドブックシリーズは初期に欠番が多いので、これで100冊目、ではない)
さらにその次は京阪バスが予告されています。シリーズ17とR71で取り上げられているが、R71は№351で取り上げました(ちょうど8年前の今日です)。当ブログがスタートしてから2回目、になるのは初です。京阪も大阪府と京都府・滋賀県で差が大きい事業者でした。今はどうなっているのでしょうか。
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山陽本線が今日、豪雨被害から99日目にして、ようやく全線で再開しました。三原~白市間が今月1日に再開していたのに、柳井~櫛ヶ浜間は先日の台風24号で、再び不通になっていました。しばらくは土休日も平日ダイヤとなり、快速〔シティライナー〕は取りやめのまま。
ドイツのICE-3が火災事故を起こしました。犠牲者が出なかったのは幸いだったが、2両が完全に丸焼けになってしまいました。電気系統のトラブルから起きているらしい。原因の究明が待たれるが、日本のニュース報道では「警察が調べる」と言っていた。ドイツにはNTSBのような組織はないのか?そんな事はないと思うが。
《今日のニュースから》
12日 ジャカルタアジアパラ大会 ゴールボール 日本女子金メダル
13日 九州電力 「出力制御」実施
№1911 ひと昔・ふた昔前 私鉄の駅 京王電鉄.3
昔の京王電鉄(当時は京王帝都電鉄)の駅をご覧頂くシリーズ、最終回は井の頭線です。同線では、輸送力増強は車両の大型化(18m級3000系→20m級1000系)で行われる事になり、撮影当時は沿線の各地で、工事の真っ只中でした。
渋谷 しぶや
ホームの画像でお分かりの通り、大改良工事の真っ只中でした。時刻の変遷については、№712で書きました(2011(H23)年9月23日改正(震災に伴う節電ダイヤが終了した時点)まで)
神泉 しんせん
ホームがトンネルの中にかかっていて、当時は3両分しかなくて、ドアカットが行われていました。撮影当時は5連がフルに停車できるよう、トンネルの拡幅工事が行われていました。駅舎も仮設。この後橋上化されます。
駒場東大前 こまばとうだいまえ
この駅は駒場駅と東大前駅が統合して出来た駅で、その名残でホームの前後、東と西に、別々に駅舎があります。こちらは西口の旧東大前駅側。
池之上 いけのうえ
下北沢 しもきたざわ
こちらは西口。反対側に小田急小田原線のホームへ続く階段・エスカレーターがあります。撮影当時は小田急との連絡改札がありませんでした。今もまだないようだが、小田急の工事が進捗すると、改札口が設けられる事になるかも知れません。
新代田 しんだいた
東松原 ひがしまつばら
次の明大前で、京王線と接続します。
永福町 えいふくちょう
2面4線の待避駅で、現行ダイヤでは、急行は必ずここで各駅停車を追い抜きます。かつては工場もあったが、京王バスの車庫に転用されています。この後橋上駅舎に改築。「リトナード永福町」もオープンしています。№713で取り上げました。
西永福 にしえいふく
当時はホームへは地下道で連絡していました。後に橋上駅舎になっています。
浜田山 はまだやま
撮影当時は、橋上駅舎への改良工事の真っ只中でした。
高井戸 たかいど
高架駅です。
富士見ヶ丘 ふじみがおか
検車区が併設、ここを起終点とする列車も、朝夕を中心に設定されています。当時は地下に駅施設がありました。後に橋上駅舎になっています。
久我山 くがやま
この駅も、後に橋上駅舎になりました。
三鷹台 みたかだい
井の頭公園 いのかしらこうえん
ここは、駅自体は地平で変わっていないが、リニューアルされています。
吉祥寺 きちじょうじ
相対式2面2線構造は昔も今も変わらないが、駅施設部分は大きく改良されました。橋が跨いでいて、臨時ダイヤで掛け替えを行っています。
以上、3回に分けて京王の四半世紀位前、だったかな?の各駅をご覧頂きました。第1回目の京王線でも書いがた、元々は地下に駅施設があったものが、橋上化された、という駅が、井の頭線でも多く見られました。
今後は京王線の東側の連続立体交差工事が、各駅の姿を大きく変えていく事になるでしょう。特に千歳烏山は待避線を新設するそうで、一番変わりそうです。井の頭線は、下北沢が最終的にどのような姿になるのか。ダイヤも含めて、今後5~10年位の京王の変化を見届けたいと思います。
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その京王は昨日、京王堀之内駅付近の電気施設の火災で、特に相模原線が大きく混乱したようです。今日の20時現在では、詳細は公式には発表されていません。
《今日のニュースから》
10日 苫東厚真火力発電所 2号機再開 全面復旧
11日 ドンキホーテ ユニー完全子会社化発表
発電所復旧はヤレヤレ、ではあるが、一連の北海道全体の停電と、「温暖化は危機的状況」の一昨日の国連のレポートと合わせて見ると、この体制のままで、今後の電力供給は大丈夫なのか?の懸念が、どうしても拭えなくなりました。泊原発が稼働停止中の中で起きた事だし、当然火力発電所も、これまで以上に温暖化の元凶の一つとしてやり玉に挙がってくるでしょう。かといって、今すぐ全電力を、再生可能クリーンエネルギーだけで賄いきれるのか?電力消費が現状のレベルのまま維持され続けるならまだ良いが、これまた温暖化対策として、自動車等のEV化を片っ端から進めるのだとしたら、電力はいくらあっても足りなくなるのではないか?何度も繰り返すが、未だに「何をエネルギー源に求めるか」の一点で議論が止まっている現状は、いい加減打破しなければならない。少しぐらい成長が鈍ってもやむなし、エネルギー消費のあり方そのものから、私たち一人一人のレベルで、根本的に考えなければならない時がきた、そう考えています。「あいつが悪い、こいつが悪い」と罵り合っている場合ではない。
プロ野球は監督だけでなく、阪神のオーナーに巨人やDeNAのGMまで辞任と、クライマックスシリーズ開幕前なのに、それ以外の所で大分動きが慌ただしくなっています。巨人は高橋監督でもう一年、でも良かったと思うが、本人の意思では仕方ないですか。今年は何よりチーム、というより球団がゴタゴタしてしまったので、そこから立て直さないと。