№1879 バスグラフィックVol.35(ネコ・パブリッシング)

 北海道旅行記は続くが、1回お休みします。「バスグラフィックVol.35」、発売からかなり経っているのに、まだ書いていないので。

BUS GRAPHIC TOPICS
 JRバス関東のスカニア/バンホール新車、速報で入りました。外観はアストロメガそのものだが、JRバス関東の公式Webでも、「ヨーロピアンスタイル2階建てバス」とあるだけで、アストロメガとはどこにも書いていない。何が違うのだろうか。バスタ新宿~TDR路線で、新宿発8時10分発、、TDS発10時00分・19時30分・21時30分発の各便で運行との事。JRバス関東のTDR路線はかつて、「ファンタジア号」としてネオプランが走った事があるから、それ以来のダブルデッカー。
 GSEカラーの小田急箱根高速バスは、良いデザインだと思う。エアロエースはやはり、シンプルなデザインが合うのではないだろうか。なら、VSEやMSEのカラーも出したら良いのではないか?

バスで行くけん 熊本

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 熊本のバスは大好きです。九州で台数的に一番多いのは当然福岡だが、9割方が西鉄バスになるので、バラエティという点では、熊本に軍配が上がると思います。全国的に見ても有数でしょう。
 嬉しいのは、九州産交バスや、市営バスから転換した都市バスに比べて扱いがやや軽い(と感じられる)、熊本電鉄のバスと、熊本バスが手厚い事。都市バスも加えて、路線バス全車種撮影に挑戦、というから、力が入っています。
 中古車が圧倒的に多いが(都市バスは、市営バス経由も多い)、同じ譲渡元で、似たような年式の車両が各社に分散して入っているのが特徴的だろうか。全国的には圧倒的な少数派だったエルガJが、立川バスから電鉄バスと都市バスに分散して導入されているのは典型。京王電鉄バスからのKL-JP252NANも、都市バスと熊本バスに分散して入っている。京急バスの日野ワンステップ車も、九州産交バスも含めて各社に入っていて、あるいは一括購入の後、各社に分配されるのだろうか?導入元は九州ながら関東からが圧倒的に多い。早めの取り替えになるからだろう。
 都市バスは、旧市営バス色はまだ残っているが、オレンジも加わったノンステップカラーはもうないようだ。熊本200か948は市営バス経由で、市営末期には旧塗装復刻車でした。その辺の記載はあっても良かったかも。バンパーの色も塗り替えたのはどうしてだろう。自社発注車両は、まだ3台か。
 熊本バスの「ブル」は乗りたいですねえ。スクールバスとしての運用だが、何かしらの機会に、一般路線バスとしてはしってくれると嬉しい。

 冒頭で「北1」系統のグルメ旅があるが、そういえば電車の御代志~菊池間が廃線になって、32年経ってしまったのか。起点の藤崎宮前の立地条件の悪さも災いしたが、もう少し頑張れば、あるいは通勤鉄道として見直される日があったのかも知れない。バス転換直後は、日デのダブルデッカーが導入された事もあった路線。
 太平燕は、熊本では普通に食べに行けるものなのだろうか。以前JALが国際線機内食で出した事もある一品で、次に熊本に来たときには是非食してみたい。バスだけでなく電車も東京メトロの01系が導入されているし(03系導入のウワサもあり)、震災復興の支援も兼ねて、是非近いうちに訪れたいと思います。

アストロメガ
 京成バスとジャムジャムエクスプレスが導入したアストロメガが、ここでも取り上げられました。
 さすがにグラフィック誌らしく、車内の細かいところや運転席、エンジンルームなど、事細かい部分を、写真をふんだんに使用して紹介しています。
 京成は比較的短距離の空港バス(バリアフリー対策の意味が濃い)、ジャムジャムは長距離の夜行路線と、路線の性格は大分異なるが、写真やスペックを見る限り、特に2階部はあまり大きな差はない。ジャムジャムは夜行でも廉価版の路線への導入、という事もあるが。京成は車イススペース、ジャムジャムはドライバー仮眠室設置と、1F部に大きな違いがあります。
 京成は、今後は東京シャトルなどへの導入も充分に考えられる。ジャムジャムもだが、JRバスへの導入も始まり、今後は「スカニア/バンホール」のダブルデッカーが昼夜問わず、飛躍的に増える事も、十分期待できます。

燃料電池バスの時台がやってきた!!
 都営バスに先行してTFCBが、去年から導入されているが、今年になって量産バージョンのSORAが3台入り、比較をしています。
 TFCBは以前短区間ながら乗る機会があったが、とにかく走行音が非常に静かだったのが印象的でした。欧州のLRTのような感覚だった、と言ったら解るでしょうか。
 SORAとTFCBは、並べて見ると、思った以上に違う。ただ、両方に言えるのだが(TFCBはもう変わりようがないが)、もう少し顔つきが柔らかくなっても良いのではないか?バスだけではないが、最近はクルマも電車も、顔つきがキツイ車両が目立っている気がする。未来の車両だからって、何もかもを「斬新」なデザインにしてしまう必要はないと思う。
 今後は量産車が各路線で走る事になろうが、EVとの競争も予想される中、どこまで販路を伸ばせるか。都営に続いて、どこが導入する事になるのかも注目されます。

 エルガ・ハイブリッドも、ブルーリボン・ハイブリッドと同型にモデルチェンジし、導入が進む事が期待されるが、今回は3社で、各社とも仕様がかなり異なっていて、特に三重県教育委員会の導入は注目されます。リクライニングの角度が左右で異なっている座席があって、リクライニングではないはずだが、通学生の障害の特性に合わせたものなのでしょうか。

 折込み付録は、バス趣味各誌で取り上げられている、近鉄バスのエアロキング(BKG-MMJS)。2009(H21)年式だから、高速バスとしてももう少し使えるかな?と思うが、今後はオープントップバスとして運用するという事。近鉄は過去に合計10台のエアロキングを導入しているが、試作型式のMU612TXが一番多かったのが、(近鉄に限らず)特徴か。近鉄バスは、「アストロメガ」の導入はないでしょうか?近鉄は鉄道だけでなく、バスも昔からダブルデッカーの開発もやった事があった事業者なので、歴史を途切れさせないで欲しい、という希望はあります。

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《今日のニュースから》
22日 横須賀市で倉庫火災 隣接倉庫に延焼

「危険な暑さ」が連日続き、熱中症の犠牲者が増えるばかりでなく、万葉線はレールが曲がって電車が脱線するとか、京都の祇園祭「花傘巡行」の中止が決定するとか、異常事態が続いています。一方で福岡は雷雨になったらしく、空港は落雷で滑走路が一時閉鎖、博多駅も雨漏りが激しくなったとか。本当に今の内に手を打たないと、来年以降、本当にやばいです。昨今の異常気象からすれば、豪雨も猛暑も、こんなものでは済まなくなる可能性も、否定できないのだから。