№1872 青空求めて北海道 3.11年振り 根室は絶好の快晴

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 根室は、2006(H18)年10月以来、11年振りです。快晴で出迎えてくれました。

 6月 4日(月)

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 根室駅。始発釧路行は既に出発した後。夕方、ここから列車で釧路へ向かいます。

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 6時を過ぎて、この納沙布岬行を皮切りに、一般の路線バスも出入りするようになります。この車両は元神奈中。
 根室交通は名鉄の資本がなくなって、カラーリングが変わりました。ベージュの単色に、シンボルマークを貼り付けています。

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 市役所前のバス停。ロシア語のキリル文字が書かれているのが珍しい。さすがは根室。

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 街中の擁壁には、所々絵が描かれています。根室の歴史に関するものが目立つ。

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 これは、大西洋無着陸横断達成で有名なリンドバーグの、北太平洋横断飛行を描いたもの。説明書きのプレートもあって、その4年後、北太平洋経由で根室に着いたと記されています。航空路の調査のためだとか。

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 駅の東側、裏手の光和町の小道を走る、公住循環線バス。
 7時過ぎというのに、お客さんがいない…。

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 し、鹿!?野生?

 8時過ぎ、釧路からの1番の列車となる3625D快速〔はなさき〕が到着。

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 おお、「ルパン三世」ラッピング車(キハ54 522)だ。改札越しに、釧路方の銭形警部。カッコイイ。ルパン一味は解らないが、国際テロ組織だったら敢然と立ち向かって、叩き潰してくれそうだ。
 5626Dは乗客がそこそこ多そうで、クルマで送られる若いグループも見えたが、キャリーバッグのタグからすると、ベトナムから来ているのか?

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 5626Dを、釧路側の踏切の先の開けた空き地から撮ってみました。反対サイドは、主要キャラクター5人が並ぶ(解像度を大きめにしました)。「警部」って、英語では「INSPECTOR」なのか。今更だが。
「ルパン三世」ラッピング車は残念ながら運用が公表されておらず、次に来るのがいつかが解らない。
(以前は釧路支社のWebで公表されていたらしいが、現在支社のページは本社に統合されていて、運用の公表がなくなっている)
 5626Dは観光客誘致の取り組みの一環として、11月30日まで東根室から時刻を変更。東根室で2分停車、記念撮影の時間を取るらしい。

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 このバスは、屋根のクーラーのユニットの色からして、元西武バスに違いない。歯舞の小学校のスクールバスとして走ってきて、この後は高校のスクール便として走るようだ。

 根室交通バスを数枚撮ったが、それにしても平日の朝というのに、見かけたバスは皆、乗客の姿が見えない。いても、1~2人程度だ。東京や大阪ならラッシュの真っ只中なのに。

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 前から考えていた、花咲港へ行ってみます。根室駅前9時25分発に乗車。花咲線は1時間間隔の運行で、根室交通では一番本数が多い路線。
 宝林町までは根室市中心部の210円均一区間で、その先はバス停一つ過ぎる毎に運賃が上がっていく。JR線を乗り越し、坂道を下って、花咲港のバス停で下車(花咲港西が終点)。海が近いからか、風がひんやり感じられます。

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 丘の階段をフーフー言いながら上って、金刀比羅神社。

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 神社がある丘から見る、花咲港の全景。

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 花咲港周辺は、ロシア語のキリル文字が目立ちます。道路の案内標識にも。
(という事は、運転するロシア人が多いという事か?)

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 当然全然読めないのだけれど、ロシア人向けの店舗、なのでしょうか?

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 要は、「北方領土を還してくれ」と、日露英の三ヶ国語で書かれています。でも、ロシア語で書いたって、一般のロシア人がどうこうできるものでもないはずだが。
 実際の所、領土問題はともかく、ロシアという国そのもの、あるいはロシア人に対する根室の人々の感情って、(政治を抜きにして)どんなものなのだろうか。港では、ロシア人らしき人が歩いているのも見ました。漁船の船員?

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 港には飲食店もあるがまだ開店していない。10時45分花咲港西発のバスで、花咲港を後にします。ここは専用の回転場所はなくて、道路を周回する形で折返しになります。根室駅経由で有磯営業所まで行くので、乗り通す。

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 JRの根室本線と交差。このカーブの先に、旧花咲駅がありました。

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 馬の放牧も見かける。

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 根室駅に寄り道し、市街地へ。目の前に根室湾。半島を南から北へ。ただしこの路線はこの交差点を右折するので根室湾には出ない。
 望洋団地を経由するが、団地と言うよりは普通の住宅地のたたずまい。イオンの前から乗車が目立ったが、終始乗客数が二桁に乗る事は無く、最後は自分一人だけになりました。

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 終点の根室交通有磯営業所。左側、4台目にエアロスター・ノンステップがいる。出自は不明。

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 実は恥ずかしながら今まで全く知らなかったのだが、根室駅から「臨港線」と呼ばれる貨物支線があった事、今回有磯営業所から根室駅まで歩いて戻る途中、初めて知りました。

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 教育委員会による説明書き。正式には「港線」。私が生まれる前には廃止となっていました。

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 柵には、SLを描いたプレートが貼られている。客車を引いているから、臨港線ではなく本線の列車を描いている事になるか。C12型やC58型が走っていた、となると、本線と言いながら、(釧路からの)規格は簡易線だった事になります。

 この後、根室交通バスの撮影を再開するが、見かけるバスはどれも乗客が5人といない。一人もいない便も見かける。根室交通は数年前に路線の再編成を行って減便もされているが、このままだと現状の維持も大丈夫かと、少々心配になってしまった。少なくとも、民営としては…。
 撮影した車両は本体にアップしているので、そちらをご覧頂ければ幸いです。便数が少ないからあれもこれもとは行かず、先のエアロスター・ノンステップも運用されていなかったから撮影はできなかったが、ともあれ昼間はずっと快晴だったので、ある程度満足できるほどの撮影は出来ました。

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 根室駅前ターミナルに停車中なのは、15時19分発の根室中標津空港行。セレガのSHDとは。この便は、乗客が多かった。20人近くはいたように見えた。新千歳行ANA便の最終接続だからか(11年前は丘珠行だったのだが)。

 16時09分発、5632Dで根室とはお別れ、釧路に向かいます。次に根室に来るのはいつの日か(というか、機会があるかもおぼつかないが)。それは次回。

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 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 臨港バス鶴見営業所の副所長が、8年間で5,400万円の売上金を着服していた事が発覚。懲戒解雇にした上で警察に被害届が出たそうだから、刑事事件になるでしょう。本人は止められなくなったと言っているそうだが、いずれはバレて破滅する、とは考えなかったのだろうか?(こういうのは必ず発覚する事になる、と私は思っているので)バス会社に限らず、交通事業者のこういう事件は、辛いです。

《今日のニュースから》
 9日 日産自動車 新たに1171台の検査不正発表
10日 出光興産・昭和シェル石油 経営統合正式発表

 出光興産は昭和シェル石油を子会社化、各スタンドは、当面は現行のブランドで営業するとの事。
 タイの洞窟からの少年ら13人の救出活動、全員の救出が完了しました。1人残らず生還しなければ成功とはいえなかったのだが(ダイバーの犠牲は残念だったが)、この所日本も世界も、どうも明るい話題に乏しいので、素直に喜ばしい話として受け入れたいと思います。
 サッカー元スペイン代表フェルナンド・トーレスがJ1サガン鳥栖に入団するそうです。vs神戸戦でトーレスvsイニエスタ(2010(H22)年W杯優勝メンバー同士)が見られるのか?・
(後半の日程はまだ発表されていない)

№1871 青空求めて北海道 2.根室交通夜行バスオーロラ号

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 根室へは、夜行バス〔オーロラ号〕で行きます。大通バスセンターが始発なので、札幌へ移動。

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 新千歳空港駅は改修工事中。しかし、トイレまで閉鎖、簡易トイレすらないのは、空港の駅としてはさすがに問題ではないか?
(場所がなかったのかも知れないし、列車にはトイレがあるからそれでカバー、なのかも知れないが)

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 実は出発直前に初めて知ったのだが、VNL(とAPJ)で到着した旅客限定で、「ひがし北海道フリーパス」というきっぷが発売されています。特急の自由席も乗り放題になり、ちょうど今回の旅行の範囲にも収まります。おトクになるかどうかは、今回事前に想定したプランで計算するとやや微妙でもあったが、寄り道や途中下車なども思いのままになるからなんとかオツリがくるかな、と思って、駅のみどりの窓口で購入しました。搭乗券(といっても今回は、出発前にプリンターで印刷したものだが)を提示します。
(他に「きた北海道フリーパス」もあり)

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 19時30分発快速〔エアポート195号〕小樽行(小樽から普通)。クハ733-3203×6連。

 大通バスセンターは地下鉄のバスセンター駅及び大通駅と直結していて、本来は一般の路線バス(旧市営バス)の発着を想定していたはず、なのだが、現状で地下1Fから出発する路線バスは4路線だけになり(中央3路線・JHB1路線)、どれも本数はそんなに多くはなく、閑散として、寂れているなあの印象が否めません。犯罪の可能性もあるとかでWCの入口の扉を開けっ放しにしている、とか書かれているのをみると、余計…。

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 根室行のバスは、以前はB1Fからだったが、地上1Fからになりました。北都交通の窓口と待合室があり、Web上で予約していてもここでチェックインする必要があります。予約時点では指定されていなかった座席も、この時点で指定されます。
 ここからは他に稚内行の夜行もあるので、早いうちから乗客が集まってきています。タクシーで乗り付ける客もいて、時間が近づくにつれて、待合室だけではお客さんが入りきらなくなってきました。

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 外に出ると、テレビ塔がライトアップされてそびえています。
 この写真を撮影した場所には、北海道バス〔ニュースター号〕(函館行・釧路行)のバス停があるが、窓口では取り扱いはしない。

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 バスセンターからの高速バスは根室行の他、稚内行(宗谷バスと共同運行)・北見枝幸行(宗谷バスが運行)
瀬棚行(期間限定)が出発します。
(なぜか根室路線の時刻は書かれていない)

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 ターミナル内のバスレーンは前後にチェーンが張られて一般車の立ち入りができないようになっているが、22時をまわってバスが現れ、交代ドライバーが降りてチェーンを外し、バスが入ってきました。通常は中標津経由1台のみだが、週末を中心に直行便も運行され、2台体制になります。この日は1号車が中標津経由で北都交通、2号車が直行で根室交通、どちらもガーラ。

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 乗車開始。待合室から横断歩道を渡る形になるが、列が長い。一瞬、全員乗れるのか?と思ってしまった程(もちろん全員乗れるが)。
 2号車・直行の根室交通に乗ります。北都交通は全車両Wi-Fiサービスがあるらしいが、根室交通にはまだない。

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 車内。独立3列シート。4月の富山地鉄バスや、5月のJRバス東北のような、通路側のカーテンはない。ただ、スリッパは本格的なものでした。
 定刻出発。

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 さすがの大通も、繁華街を外れれば、夜中でもあるし閑散としている。
 自動音声のアナウンスはなぜか「シャトルバス オーロラ号」と言っている。シャトルバス、ってどんな意味?その後、川口まではアナウンスなし、厚床駅(5時15分着予定)降車は乗務員が起こしに行くので、必ず申し出て欲しい、と、交代ドライバーがアナウンス。厚床駅と根室駅前以外でもこまごま降車専用の停車場所があるようだが、どこかは解らない(公式Webにも記載はなかった)。
 15分程で車内の明かりが消された。読書灯はつかない。

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 札幌南ICから道央道に乗る。

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 道央道の沿線は、暗い。札幌市中心部からそんなに離れていなくても、東北道よりも暗いと思った。

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 上空は晴れているようだ。お月様も見える。ただ、時々モヤのような雲がサアッと拡がる。
 23時をまわって、千歳東から道東自動車道へ。制限70㎞/hの対面通行区間になり、「動物注意」の標識が目立つ。

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 翌朝4時20分過ぎ、既に釧路は遙か彼方、厚岸町を走っている。糸魚沢付近。一般の国道44号線だが、ひたすらノンストップ。あちらこちらからいびきが聞こえる。

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 5時30分少し前、車内の明かりがつき、音楽が流れる。温根沼バス停を通過する所。根室湾を見る。

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 交代ドライバーがオシボリを配ってくれる。一昔前の夜行バスでは当たり前の様に行われていたと思うのだが、イマドキ珍しいかも。

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 西浜町で2人下車。セイコマート前。2人下車。1人は目の前に止まっていた出迎えのマイカーに乗り換えていった。すぐ近くにすき屋やケーズデンキがあるのは、都会と変わらない。
 この後、柏陵中学校前でも1人下車。一般のバス停は皆、降車ができるのだろうか。私みたいなヨソ者は基本的に途中で降りる事はあまりないだろうから、地元の人だけが知っていればよい、という事なのだろう。

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 5時40分、根室駅前ターミナルに到着。釧路行〔くしろ号〕が停車していて、その出発を待って、降車を扱う。向こうはエアロバスだったが3列シート、〔オーロラ号〕からの転用だったのだろうか。
 根室行は有磯営業所まで行くが、ここでほぼ全ての乗客が下車。私もここで降ります。

 11年振りの根室は、素晴らしい快晴になってくれていました。バスも存分に撮れそうです。そんなに便数はないけれど。

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《今日のニュースから》
 8日 ひたちなか海浜鉄道 難病患者の運賃割引開始

 国の「指定難病」に罹って患者本人が対象で、運賃半額。「指定難病特定医療費受給者証」か「不認定通知書」を提示する。このような割引は全国初。
 今回の豪雨は、残念ながら犠牲者が100人を越えてしまうのは間違いなさそうです。範囲も九州から東海と幅がかなり広いです。鉄道はJRの幹線でさえ止まったままの区間があり、明日以降も運行を再開できない路線が相当数あるようです。代行輸送さえ行えない区間もかなりあります。私鉄も神戸電鉄粟生線が一部不通とか。とにかく、どの程度の被害が出ているのか、状況の把握さえままならないようでは、全線復旧はまた月単位、下手すると年単位(特に芸備線とか)になりそうで、正直ため息…。

№1870 青空求めて北海道 1.VNL923便

 だから人的被害が出ないように、交通の重大な災害など起きないように、と前回書いたのに、西日本の豪雨で50人近い犠牲者が出てしまいました。お悔やみを申し上げます。鉄道も、芸備線の鉄橋が流されてしまって、他にもあちらこちらで災害によって不通になっている所があるよう。九州北部豪雨から1年しか経っていないのに、この時期の豪雨災害は、年々凄まじいものになりつつあるように感じられてなりません。
 そこへもってきて、関東も更新の直前、千葉で震度5弱の地震がありました。こちらは今の所重大な事態は起きていないようだが、内房線は木更津~館山間で止まっているそうです。成田空港も一時閉鎖になったそう。この一ヶ月くらい、サッカーで盛り上がる一方で、国内は何か落ち着きがなくなっている…。

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 1月の岩手、3月のノルウェー、4月の北陸、5月の秋田と今年はいつになく旅行が重なったけれど、先月もまた、北海道へ出かけてきました。日曜夕方出発・木曜帰宅と、国内では今年最長です。
 北海道にしたのは、6月だから本州より南は梅雨入りしていて、梅雨がない北海道がいいんじゃないかと思った事、特に道東は10年以上訪れていない事、それと、経営危機が伝えられているJR北海道の列車に、やはり実際に乗ってみて、少しでも実態を知っておいた方が良いのではないか、というのが理由としてありました。
 全部が全部晴れ、にはならないかも知れないが、少しでも青空の日が増えて欲しい、そう願いながら仕事帰りのあと、早々に成田空港行〔成田エクスプレス〕の車中の人となったのでした。

 6月 3日(日)

 成田?と思われただろうが、今回は変化をつけて成田からのLCC便を利用。ジェットスター・ジャパン(JJP)は5年前の沖縄路線で乗っているから、今回はバニラエア(VNL)に初搭乗、となりました。予約・購入の時点ではピーチ(APJ)との統合は発表になっていなかったが、結果として、最後のバニラ搭乗、という事になるでしょう。

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 戸塚から、特急〔成田エクスプレス35号〕。国内線に乗るのにNEXに乗るのは、初めて。

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 この日は渋谷駅の工事のため、大崎~新宿間は運休。本来池袋始発の編成は、品川駅の14番線で待機中。
 東京で、後から回送で到着して、連結されました。
 空港第2ビル駅到着。

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 折返し36号となるが、やはり池袋行編成は東京から先は運行がなく、行先表示は大船のみ。

 VNLは第3ターミナルから出発します。初めての第3ターミナル利用になります。
 第2ビル駅から地上へ出て、連絡バスもあるが、今回は歩いて行きます。

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 連絡通路が非常に長い。歩いて、最低10分程度はかかる。休憩所?なのか、所々ベンチと飲料の自動販売機も置かれていました。青と赤で動線を分けているのが目を惹く。

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 これはチェックインのあと、一旦外に出て撮った、第3ターミナルの外観。こぢんまりしているし、簡素。

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 第3ターミナルの内部。一応国内線と国際線に分かれているが、曖昧。

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 VNLの国内線チェックインカウンター。チェックイン終了は30分前、大手キャリアよりだいぶ早めなので注意。

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 LCC専用ターミナルらしく、高級品店などはほぼない。コンビニや量販店が並び、フードコートもある。
 この先に手荷物検査場があるが、やや造りが簡素に過ぎて、セキュリティ面での懸念をちょっと感じました。
(内際共用)

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 VNL923便は、一番遠い175番ゲートから出発。検査場から、400mも離れている。ゲートは橋の先にあって、一旦階段・エスカレーターを上り下りしなければならない(エレベーターもある)。

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 国内線のゲートの案内表示。

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 国内線のゲート。やはりやや狭いですかね。

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 923便出発の175番ゲート。意外に高齢者が多いなあと思った。高齢者はLCCを好まないのではと、勝手に思っていたので。「手荷物再チェックが必要なので、再度カウンターへお越し下さい」とかいうアナウンスが聞こえてきた。理由は解らないが、LCCは荷物の扱いが厳しい。
 先に1・12・14列目(リラックスシート)が優先搭乗、その後、後部から搭乗になる。ほぼ同時刻のSJO広島行は、窓際が先に搭乗になっていて、搭乗の順番の決め方は様々。

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 ボーディングブリッジはなく、一旦階段で地上に降りて、雨除けの囲いを通って、タラップを上がって搭乗する事になる。
 第3ターミナルはLCC専用なので、造りが簡素とか、中がショッピングセンターみたいだ、というのはまあいいが、ボーディングブリッジを省略している事で、搭乗が面倒、というのは、正直正しい方向なのかなあと思う。何より、バリアフリーの点で問題もあるだろう(実際VNLでは数年前、車イス利用者の乗降でトラブルも発生している)。安さと便利さはトレードオフでしかないのか、ちょっと考えてしまう所はありました。

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 ドアの脇には、「奄美大島・徳之島・沖縄本島北部及び西表島」が世界自然遺産登録を目指すというステッカーが貼られていました。少なくとも、今年は見送りとなる事になるのだが。
 全員着席し、定刻より心持ち早めに出発。CAが「注目!」と大きく書かれたボードを掲げてから、実演で非常デモ。もっとも、見ない乗客が多いが。ただ、隣りに座った女の子2人組はキチンと見ていたが。

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 手を振って見送ってくれるのは大手キャリアと同じか。ハンドリングはANA。
 しばらくはトーイングカーに牽引され、ターミナルから離れた位置でエンジンがスタート。B滑走路の16Lから離陸。B滑走路は着陸は何度か経験したが、離陸は初めてになります。

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 未買収地が未だに残っているのが、「成田」の現実。

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 R/W16Lは着陸機のラッシュになっていて、6分も待たされた。4機連続で着陸、NZのB787の着陸を見て、ようやく進入。

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 離陸。ターミナルをはるか真下に見る。ほとんどのスポットに機体がいる。

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 芝山鉄道の芝山千代田駅。

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 航空科学博物館の周辺。「ひこうきの丘」も、こんなロケーションにあります。
(この先の一部の画像にはテキストを加えています)
 最初はすぐに左旋回するのか、と思っていたらずっと直進、太平洋上に出たら逆に右旋回して、Uターンする形。

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 再び陸地に出て、松尾。遠くに犬吠埼。

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 右手に成田空港の全景を見る。A滑走路は、出発機が8機も並んでいる。

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 成田市中心部の上空。

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 霞ヶ浦と、JRAの美浦トレーニングセンター。

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 筑波山を右に見ながら右へ旋回。北へのルートに乗る。こうしてみると、筑波山までは欧州へ向けて日本海に向かう便と同じルートになります。

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 キャビン。背もたれの大きめの広告が、LCCらしい所か。

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 飲み食いは全て有料になるのだけれど、「炙りさけ雑炊」というものを注文してみました。350円。量はやや少なめかも知れないが、オイシイです。

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 ホットコーヒー。300円。

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 それと、クリアファイル2枚セット(300円)も買いました。もうすぐなくなるから貴重なコレクションになると思って。他にもぬいぐるみやモデルプレーン、キーホルダーなど様々なグッズがあります。行楽需要がほとんどになりそうなLCCならでは、と思うが、大手でもグッズ類の機内販売って、あっていいと思うけれどなあ。

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 薄いけれど機内誌もあります。左の「VANILLA PRESS」は、今月1日に就航した石垣路線の特集。基本的に全ての記事が、日英中の3ヶ国語で記されています。右の「V STORE」は国際線の機内販売だが、23品目中17品目が化粧品。国内線では搭載しなくても良いはずだが、内際込みで飛ぶLCCならではか。

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 離陸から30分弱で、福島を右に見る位置を飛ぶ。

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 さらに、仙台空港。
 このあたりでキャプテンアナウンス(副操縦士担当)があって、山形市の上空11,900mを飛んでいるのだそう。

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 蔵王らしき山々も連なって、先の鳥海山ほどではないが、雪が残っている山々が多い。

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 18時を10分くらいまわって、右手には八戸。新幹線の駅も確認できるが、こうしてみると八戸駅は、中心部から相当離れているのがよく解る。

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 三沢空港と小川原湖。
 このあたりでディセンドがスタートしました。

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 下北半島を北上して、尻屋崎から海上に出ます。
 ベルトサインが点灯。アナウンスは合成音声で、言語は日英2ヶ国のみ。

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 厚真の上空から北海道へ。

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 厚真町の上空を、高度を下げつつ北上。

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 追分町の上空。石勝線と、道東自動車道。左手には新千歳空港が見えたと思う。
 この先で大きく左旋回。

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 由仁。JR室蘭本線が一直線に延びていくのが見えます。

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 6月となると、19時が近づいても陽はまだまぶしい。水田をオレンジ色に染める。
 当たり前なのだけれど、農村地帯も本州とはだいぶ趣きが異なる。

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 千歳市の東側を通過して、空港へアプローチ。

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 R/W19Lに着陸。晴、17℃だそう。
 これなら定時到着だなあ、と思っていたら、ターミナルが近づくとノロノロピタッになってしまう。一つ前のVNL992便(特定日運航)の出発を待っていたようだ。向こうは18時35分出発なのだが。

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 結局2分程の遅れ、という形で到着。遠くにはAPJがいる。いずれはこの機体も、向こうと同じピンク系の色に模様替えする事になるのでしょう。
 ハンドリングは、こちらもANA。

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 手荷物の受け取りが少ないのは、やはり有料になるからでしょう。

 今回初めてVNLに乗ってみたが、LCCとしてはまあこんなものだろうというのが感想。5年前に乗ったJJPはオーストラリア資本主導という事もあって、国内線なのになにか外国目線で運営が行われていた(ように思えた)事で、かなり戸惑いを感じる所もありました。その点VNLはANAHD100%出資、という事もあって、日本人としては安心して乗れるキャリアではないか、と思います。
 全てのLCCについて言えるが、荷物の重量(預けるのも、持ち込むのも)は要注意でしょう。

 これから根室へ向かうが、根室交通の夜行バスに乗ります。それは次回。

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《今日のニュースから》
 6日 パキスタン シャリフ元首相 脱税等疑惑で禁錮10年判決
 7日 点滴異物混入事件 元看護師逮捕