№1878 青空求めて北海道 8.ライラック35号

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 陽はまだ高く、新千歳でもう少し旅客機の写真を撮っていたかったけれど、最後の宿泊地、旭川へ移動しなければなりません。札幌から、昨年より運行を開始した電車特急〔ライラック〕に乗ります。
 札幌~旭川間の電車特急は、1975(S50)年7月改正でスタートした〔いしかり〕が始祖で、1980(S55)年10月改正時の室蘭電化時に室蘭~札幌~旭川間通しの〔ライラック〕と改称しました。その後2007(H19)年10月改正の〔スーパーカムイ〕統合で愛称は消滅、だから〔ライラック〕の名は、10年ぶりの復活になります。
〔カムイ〕と込みで札幌~旭川間を30~60分間隔で運行しているが、両者の違いは編成にあります。〔ライラック〕は〔スーパー白鳥〕から転用の789系0番台、グリーン車込みの6連になっています。札幌から旭川への移動は〔ライラック〕〔カムイ〕どちらでも良かったのだけれど、新しいダイヤ体系による列車である〔ライラック〕の方に乗りたい、と考えました。札幌18時30分発の35号です。

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 札幌駅構内にて。期待は高い北海道新幹線札幌延伸だが、順調に事が運んでも、開通は12年以上先。その時点で、北海道の鉄道網はどうなっているのやら。

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 ホームの乗車目標は、頭上に掲げられている。なんだかレトロ。

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 5分前に入線。困った事に、LEDの行先種別表示が壊れている車両がほとんど。こういうのは、看板特急としてはキチンと整備して欲しい。

 ここでも備忘録的に、編成を記しておきます。

1.クロハ789-103 グリーン車・指定席
2.モハ788-103 指定席
3.サハ789-103 指定席
4.モハ789-203 自由席
5.モハ788-203 自由席
6.クハ789-203 自由席

 35号は〔サロベツ3号〕接続なので、3号車も指定席。

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 4号車の車内。札幌出発時点では、6~7割くらいの乗り具合だろうか。

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 さすがに札幌駅は、夕方でも駅弁がある(売り切れもあったが)。「あったか牛めし」弁当。ヒモを引っ張ると、暖かくなる(少し時間を要する)。

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「六花の森」。フルーツ風味のチョコレート詰め合わせ。〔スーパーおおぞら〕の時に書いたが、こういうのが名物として車内で買えるようになったら良いと思う。

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 江別を過ぎたら、もうこんな感じの農村地帯。

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 岩見沢を出ると、夕陽が西の空に沈んで行く。

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 美唄を過ぎて、農村地帯が続く。この付近はかなり長い直線。急勾配もないし、コンスタントに早い。

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 停車駅毎に、コンスタントに下車がある。滝川でかなり下車。車内は大分すいてきました。

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 滝川~深川間で、右手にイルムケップ山。

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 深川駅の脇の、このイルミネーションは、何?

 深川を出ると、4号車の乗客はもう10人だけ。静かだ。近文までの間は、トンネルが連続する「新線」。ずっと平野を走ってきて、トンネルがあるのはこの区間だけ。
 近文で道北バスの車庫を見ると、旭川に来たとの実感が沸きます。旭川到着時の放送のチャイムは、昔の国鉄特急のオルゴールのアレンジだ。

 ところで、この列車の放送も日英中の3ヶ国語だが、「○○の次は××」って、英語で何というのだろうか。
 この列車では、

「The stop after ○○ is ××」

だった。
 一方、東京のJRなどの電車だと、

「The stop after ○○ will be ××」

となる。外国人は戸惑ったりしないものか?ちょっと気になる。

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 旭川は、定刻に到着しました。
 右に停車していたのは(この写真では左)〔サロベツ3号〕、今朝〔すずらん2号〕に乗った時、白石まで競争になった〔宗谷〕の編成。だけど、ちょっと外部から眺めてみた限り、乗客はかなり少なさそう。特急まで乗車率が低いとなると、少々心配になってしまう。以前の〔スーパー宗谷3号〕より1時間程度遅く、稚内着は24時になる直前なので、時間帯が良くないのかも知れない。
 一番左は〔カムイ46号〕。

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 旭川は7年振りで、前回は、ホームは高架化されたが、地上部はまだ工事の真っ只中でした。今回降り立つと、地上部も当然キチンとできあがっていたし、駅前にはバスターミナル(「バスタッチ」と呼称するらしい)も整備されていました。

 札幌~旭川間に関しては距離が比較的短く、1時間30分弱で着いてしまうので、特にああしたら良い、こうした方が、というものは感じませんでした。ビジネスユースがさらに多そうだし。ダイヤの見直しで所要が5分程余計にかかるようになったが、特に遅いとは感じません。これで充分では?まずは〔オホーツク〕〔宗谷〕まで含めて、現状のフリークエントサービスの維持が図られるべきでしょう。本当は終日30分間隔に戻って欲しいが。

 駅前に大きなホテルが建つようになったのも7年前と変わった所。しかしここではなく、10分近く歩いた所のホテルに投宿。明日は最終日。このまま晴が続いて欲しい。

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《今日のニュースから》
20日 日本貨物航空 国土交通省より業務改善命令
21日 大相撲名古屋場所 関脇御嶽海優勝 208年振り長野県出身力士幕内優勝

№1877 青空求めて北海道 7.LCC共演 新千歳

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 札幌は2年振りになるが、札幌の楽しみと行ったら、毎回の事だけど、新千歳での旅客機撮影だよね、という事で、今回も行ってきました。

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 しかし、新千歳空港の展望デッキが順光になるのは昼前。なのでそれまではまったりと、千歳線沿線のバスを撮りながら行きます。
「フリーパス」の威光で、新札幌まででも特急〔すずらん〕。7時30分の出発を待っていたら、隣りに現れたのは、なんと「四季島」!去年も見ているけれど、2回とも北海道で、とは。一瞬だが、〔宗谷〕も交えた並び。

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〔すずらん2号〕は、〔宗谷〕と同時出発。白石まで、抜きつ抜かれつ。
 新札幌で途中下車し、バス撮影。先日本体で追加公開しているので、そちらをご覧頂ければ。

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 次は快速〔エアポート〕で恵庭へ。まだ札幌からそんなに離れていないはずなのに、沿線はこんなに牧歌的。

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 恵庭駅の駅舎内部に描かれている、恵庭岳。

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 恵庭市のコミュニティバス「ecoバス」は、この数年の間で運行の委託先が変わり、AコースはJHB→富士ハイヤーになりました。車両はそのままポンチョが引き継がれているよう。

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 Bコースは中央バス→千歳相互観光バスになり、ローザも運用されています。この便はここでドライバーが交代、降車したドライバーはマイカーで営業所に帰っていきました。

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「ecoバス」は、恵庭駅は東西両方に発着し、両方とも待合室が完備しています。

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「ecoバス」がどこを走っているか、位置情報のサービスもあります。力が入っています。現在、平日は40分間隔、土休日は60分間隔で運行。

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 さらに千歳でも途中下車。千歳相互観光バスの新エルガ。千歳市が保有して千歳相互観光バスに貸与する形になっています。この長都~新千歳空港路線は、道南バスとの共同運行。千歳相互観光バスは、後日本体で新規公開する予定です。

 次はいよいよ新千歳空港です。

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「エアポートヒストリーミュージアム」。

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 ミュージアムのモデルプレーン。

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 懐かしいグッズ類(特にJALの1970~80年代の鶴丸のバッグなんか)。

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 ANK(旧エアーニッポン)の30周年記念のバッジ類で、NKA(旧日本近距離航空)時代に利尻・礼文や佐渡に飛んでいたツインオターから、尾翼のカラーが異なっていたDHC-8-300まで、歴代のANK機材が並んでいます。

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 ミュージアムの近くの通路に展示されている「スチーム・エアライナー」の模型。フランス人が考案した「蒸気ヘリコプター」なのだそうだが、何だか宮崎駿のアニメに出てきてもおかしくなさそうだ。

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 展望デッキ。昼になって、光線状態は良くなりました。ただ、前回訪れたあと書いた事の繰り返しになってしまうが、他空港の展望デッキと比較すると、設備面での見劣りが否めない。何より、階段しかないのでバリアフリーの点で問題だし、飲料の自販機すらない。デッキそのものだけでなく、下に降りても、フードコートはあるが、自販機はかなり遠い(なぜかイマドキタバコの販売機はすぐ近くなのに)。もう少し何とかなりませんかねえ。

 とか思いながら、旅客機を撮りまくります。

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 エア・ドゥのB767-300ER。20年前の創業時から飛び続けていて、そろそろ後継機が考えられる頃か。

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 大韓航空のB777-300ER。

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 HL8250はスペシャルマーキング機。音楽をテーマにしているようだが、具体的な事は不明。

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 チャイナ・エアラインももうジャンボ機ではなく、B777-300ERになりました。

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 なんだか解らんが、自衛隊機が基地から複数発って、上空を横切っていく。スクランブル?

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 去年函館でも撮った、天津航空のA320-200。

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 初めて見ました。上海吉祥航空のA320-200。

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 ジェットスター・ジャパンのツーショット。手前は離陸、後方は着陸。

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 香港航空のA330-300。

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 中国東方航空のA321-200。

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 中国国際航空のB737-800で、機体に描かれているのは、スイレン?

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 IBXは3月から、松山線で新千歳に就航しています。

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 春秋航空のA320-200。上海線。これも初めて見た。

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 エア・ドゥのB737-700だが、後方に千歳線のフレートライナーが見えます。

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 また来たのか?DC-3。

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 チェジュ航空のB737-800。

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 後部に描かれているのは、東方神起。

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 2年前も撮った、ケンボレック航空のDC-3。塗装をやり直しているようだ。

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 FDAのE175。イエローは初めて。もう一機は2年前も撮ったオレンジ色でした。

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 香港航空機がもう一便来た。水曜日(と日曜日)は2便。

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 先に来ていたHX機が出発。キャセイパシフィックとライバル共演。

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 ティーウェイ航空のB737-800。

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 J-AIRは、E170は道内路線にも就航しているから頻繁に見るようになったが、E190は今の所、仙台路線の1便のみ乗り入れ。

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 オーロラ航空機も来ました。ユジノサハリンスクから週4便。だからヨソ者としてはラッキー。

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 フォルクス・ワーゲンとコラボのピーチ機。

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 エバー航空の「サンリオ・キャラクターズ」。A330-300。

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 ハワイアン航空機も来ました。現行カラーはまだ生で見た事がなかったから、これは嬉しい。A330-200。

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 このバスはランプバスだと思うが、「Arc of the Sun」カラーのJALのロゴの上仁新鶴丸を貼り付けただけ。だから「JAPAN AIRLINES」のフォントは、「Arc of the Sun」時代のまま。

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 最後に、大韓航空が来て、LCC勢も来たなら、これは?と思っていた、アシアナ航空のA321-200。一ヶ月後の騒動勃発など、知るよしもなかったのでした。

 他にも撮影した機体は様々あるが、以前ご覧頂いたものなので、今回は省略しました。
 国内線はもちろん、国際線も韓国を中心にLCCの割合がかなり高まっています。となるといずれ、新千歳でもLCC専用ターミナルを、なんて声が上がるかも知れません。あるいはもう計画があるかも?

 6月の北海道ともなれば17時を過ぎても存分に明るく、もう少し留まっていたかったけれど、この日はこの後旭川へ移動しなければならず、17時30分の快速〔エアポート175号〕で、新千歳を後にする事となりました。ともあれ、楽しいひとときでした。新千歳は、いつ来ても新鮮です。

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〔スーパーいなば〕〔サンライズ瀬戸〕は昨日、肥薩線は今日、運行を再開しました。JR西日本の最新のリリースでは、伯備線は一ヶ月以内には再開、山陽本線は8月1日の下松~徳山間を皮切りに、11月には全線で再開の見込みとなりました。一方芸備線の備後落合~狩留家間、福塩線の府中~塩町間、木次線の出雲横田~備後落合間は、どうやら来年までかかってしまいそうです。 
 小田急ロマンスカーLSE7000形のラストランが発表になりました。この後4回イベント運転があり、10月13日の「さよならツアー」で全ての営業運行が終了、になります。先頭車がそのまま「ロマンスカー・ミュージアム」に行く事になるのか。
 九州新幹線・長崎ルートのフリーゲージトレイン導入が、正式に断念となりました。となると、このルートは今後どのような方式で整備されるのか(特に佐賀県内)。フリーゲージトレイン初導入は、近鉄となるのか?
 ピーチがA321LR、HACがATR42-600の導入を発表しました。どちらも再来年から。しばらくは小康状態と思えた日本の航空業界のフリートも、来年のA380・A350を頂点に、これから新機材ラッシュとなりそう。

《今日のニュースから》
18日 グーグル EU競争法違反 5700億円制裁金支払い命令
19日 「北海道・北東北の縄文遺跡群」 世界文化遺産候補に決定

№1876 青空求めて北海道 6.スーパーおおぞら10号

 一回お休みしたが、北海道旅行、続けます。
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 札幌まで、特急〔スーパーおおぞら10号〕で直行します。在来線の特急列車も、キチンと乗っておきたい。JR北海道の現状を見るという事もあるし、在来線の特急も積極的に乗るというのが、今の私のテーマでもあるので。
 北海道の特急は、7年前の〔スーパー北斗18号〕以来。

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 釧路駅前の動輪。D51 467。

 車内で昼食兼夕食で弁当…と思っていたのに、駅弁はもう売り切れ。車内販売がなくなっているのは知っているが、駅舎内のコンビニで弁当を買う事になって、出だしが侘しい。

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 昨日の遅延があったので今日はどうかとやや心配だったが、札幌からの〔スーパーおおぞら5号〕は、3分遅れた程度で到着しました。今日は問題なさそう。

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 折返し整備中の釧路駅1番線ホーム。
 現状の釧路駅は3面5線になっているが、一昨年の本数削減もあり、構内はやや設備をもてあましているように感じられる。長編成の列車は〔スーパーおおぞら〕のみで、それも春からは6連、多客期でも10連くらいまでのようであり、普通列車も単行がほとんどでせいぜい2連(〔スーパーおおぞら10号〕の直後の大楽毛行はキハ40×2連だったが)まで、となると、この駅もまた、コンパクトな構造に造り直した方が、バリアフリーの観点からも良いのかと思う。

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 全路線存続を前提として、私案を考えてみました。釧路は「ノロッコ」などもあるから多少余裕を持たせるとして、ローカル列車発着用のホームを駅舎側に新設し、駅舎への出入り、〔スーパーおおぞら〕⇔根室・網走方面への乗り換えを、階段の上り下りなしで出来るようにしてあります。こういう配慮も、今後路線を存続させる方向になるのなら、考えるべき事だと思う。幸い、スペースは余裕があるようだし。駅舎(駅ビル)も、もう少し小さくていい。

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 先頭のキハ283-8の車内。

 備忘録的に、この日の編成を記しておきます。

6 キハ283-8 自由席
5 キハ283-108 自由席
4 キハ282-6 指定席
3 キロ282-8 グリーン車
2 キハ282-2004 指定席
1 キハ283-2 指定席
 
 折返しは定刻に出発できました。この時点の6号車は10人程度。釧路を発つと、霧がさらに濃くなってきたよう。
 白糠線代替バス用に建てられたターミナルが未だ健在の白糠駅を発つと、「野生生物が多数出没する区間を通過し、急ブレーキを描ける事があるので注意を…」とアナウンス。

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 古瀬から音別にかけては海岸線を行く。釣り人の姿も見るが、一方で材木が多数打ち上げられているのも見かける。
 振り子特急らしく速いが、やや車体がブルブル震える感覚も。

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 隣の5号車には小規模なカウンターがあり、外を眺める事もできます。ケータイ片手のビジネスマンがたびたび客室から出てきて、どこかへ話をしていました。

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 池田駅出発。右側の車庫は、北海道ちほく高原鉄道が使っていたものだが、今はどうなっているのだろう。

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 ふるさと銀河線の跡は、かなり草むしていました。廃線から、すでに12年経ちました。

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 ようやく都会になって、帯広。高架線。
 帯広は、さすがに乗客が多くなる。ここは晴れている。外に降りていないから、猛暑なのかどうかは解らなかった。

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 新得までは農村地帯だが、日高山脈の山々が近づいてくる。雪が残っている山もあります。あれは幌尻岳、で良いのか?

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 佐幌川の支流。だんだん高度が上がってきて、山もかなり近い。
 新得は東鹿越行代行バスの時刻がアナウンスされたが、まだ間があるためか、駅前にはいないようでした。

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 西新得〔信〕で、〔スーパーとかち5号〕が、こちらの通過を待っていました。

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 狩勝峠を越えようとグングン上る。新得の町並みも見える。時々真新しい、背の高い柵が現れ、時には視界を遮る事も。うっとおしいが、野生動物対策ではないだろうか。
 トンネル内で、滝川方面へ向かう根室本線と分かれる。その先の状態は解らなかったが、列車が再び走る日は、来るのだろうか?

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 トマム駅前には、星野リゾートの送迎用BRCが待機していた。「JR接続バス」の表示を出している。しかし、リゾートの玄関口の雰囲気はあまり感じられない。一時は東京からの臨時寝台特急の発着もあったほどなのだが、なにか殺風景だ。

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 石勝線はさすがに高規格だけあって、かなりスピードが出る。こういう路線でないと、在来線では生き残るのは難しいのかもしれない。この路線でも、野生動物対策と思われる柵が所々見られます(この写真では、下辺に見える)。

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 №1606で取り上げた旧楓駅は、14年前に旅客駅としては廃止になっていました。今回通過で見た所、普通列車が発着していたホームと待合室は完全に撤去、線路は残っているが、保線用だろう。本線側にもホームがあったが、それももうありません。

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 新夕張が近づくと、右から夕張支線が夕張川を渡って近づいてきます。残りが1年を切りました。

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 新夕張の駅名標。左側は十三里がなくなって、滝ノ上になっています。右側の沼ノ沢も、来年にはなくなる…。

 陽が暮れて、もうこの先は真っ暗。不思議な事に?千歳線は石勝線よりスピードが出ない。前の列車がつかえていたのだろうか。

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 札幌は、2分遅れての到着になりました。大都会で人混みも多いが、何かほっとする感じも。勝手なものだ。

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 LEDのヘッドマーク。でももう「スーパー」の4文字はいらないのでは?もう「スーパー」でない〔おおぞら〕がなくなって久しいので。それにしても虫が多い。

 改めて全区間乗り通した印象としては、所要4時間程度の比較的長距離の特急でありながら、車内で缶コーヒー1本さえ手に入らないのは、やはり寂しすぎる(飲料の販売機はないのか?と車掌に聞いていた乗客もいた)。5号車にカウンターがあったが、これをもう少し拡張し、1両の3~4/1程度をフリースペースとして、ノルウェーで見たような飲料やスナック、菓子パンなどの自動販売機を置く、くらいの事はできるのではないだろうか?
 根本的には何か目玉になるもの、やはり人的なサービスが欲しいと思う。車内販売さえ廃止になるのではあまり人手はかけられない、まして昔の食堂車のようなものはコストが掛かりすぎてもう無理だが、先に書いたカウンターをもう少し広げて半分くらいはフリースペースとし、その一角を有人の売店にして、弁当などの飲食物、北海道の名産品、北海道やJRのグッズ類を販売する、位は可能ではないか。飲食物も、北海道の名産を販売する。スイーツなんて、オイシイものが多いのだから(帯広なんて、全国区のお菓子屋さんがあるのだし)。これを、対外的に積極的にPRする。インバウンドのお客さんにもたくさん来て貰いたい。とにかく「ゆとり」が、航空便や高速バスにはない、列車ならではの強みなので、これを活かす事を、考えて欲しいと思っています。
〔スーパーおおぞら〕や〔スーパーとかち〕はビジネスユースなどもそれなりにあるから、近鉄「しまかぜ」や小田急ロマンスカーみたいに完全に観光に振り切る事もできないけれど、長時間の移動が、座席に座っているだけで終わり、というのは寂しすぎる。外部から積極的に利用して貰えるような施策を、皆で是非考えて頂きたい。それが、路線の安定した運営に繋がるだろうと思います。

 それから、車内放送は一応多言語だが、日英中の三ヶ国語で、韓国語がないのは気になった。翌日は新千歳空港まで旅客機を撮りに行って、次回書く予定だが、LCCを中心に韓国からのフライトが多く見られました。当然韓国からの利用者も多数がJRを利用しているはずなので、韓国語の対応は急務ではないか。それと、Wi-Fiの整備も急がれるでしょう。
(「韓国語」と言ってしまっているが、朝鮮半島の情勢如何では、この表現は適当でなくなるかも知れない)

 次回は新千歳空港へ行って、その後〔ライラック〕で旭川へ。

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 京阪が、9月15日(土)ダイヤ改正を発表しました。「ライナー」は出町柳まで運行区間を延長、朝方は出町柳始発7時40分を新設、樟葉始発は6時42分にシフト。夜間は初めて淀屋橋発出町柳行2本を設定。全列車、特急停車駅に停車(樟葉始発も枚方市に停車)。出町柳~七条・淀屋橋~京橋間は、出発の列車は乗車不可、到着の列車は料金不要で乗車可。プレミアムカーは運用時間を拡大し、土休日は〔洛楽〕2往復に設定(急行の運用は廃止)。この他、平日朝方に出町柳→淀屋橋間特急、寝屋川市→出町柳間快速急行各1本、土休日朝方に淀屋橋→出町柳間特急2本を増発し、関連して他列車の種別・運行区間を変更。
 ANAのB787不具合による影響は8月も続き、合計378便の欠航が発表になりました。お盆休み期間中はなんとか日3~5往復の欠航に押さえ込んでいるようだが、影響は9月以降も続く見込み。国際線への国内線機材投入もありうるとか。
(ロールスロイス・トレントエンジンを搭載したB787を運航しているのはANAだけではないが、他はどうしているのだろう?)
 MRJが、英ファーンボロの航空ショーで、初めて飛行の様子が一般に公開されました。ANAカラーのトリトンブルーで、というのがポイントで、これで2020年就航のメドが立った事に、なってくれれば良いが。

《今日のニュースから》
16日 南三陸町「平成の森しおかぜ球場」 高校野球県大会開催
17日 日大アメフト部 改善報告書提出 新監督に橋詰功氏

「命に関わる事もある危険な暑さ」とは穏やかじゃないなあと思ったが、現に小学生が授業中に熱中症で犠牲になってしまいました。「水攻め」の次は「陽(ひ)攻め」だ。世界的な異常気象、何とか押さえ込まなければならないが、ここまで来てしまうと、国家による、ひょっとしたら相当「強権」的な政策でも採られなければ、もはや手遅れなのかも知れない?イヤなら、我々自身が、ライフスタイルのあり方を根本的に見直さないと。
 W杯はフランスの優勝で終わりました。大統領を初めとする政治家たちの思惑はともかく、表彰式で「ハプニング」はあったものの、懸念されたテロは起こらず、過去の大会で見られた大規模なトラブルもなかったので、一応は成功したと評価して良いのではないでしょうか。