№1865 JTB時刻表2018年7月号(JTBパブリッシング)

「JTB時刻表2018年7月号」が、先週発売になりました。
 表紙は、大糸線・白馬~信濃森上間。北アルプスを背景に、松川橋梁を渡る121系。

「青春」のシーズン到来 18きっぷで巡る 今行きたい絶景スポット
 今年も7月号は「青春18きっぷ」特集になりました。「青春18きっぷ」は毎年3回発売になるけれど、夏は学校の休みも、きっぷの販売期間も一番長くなるので、この時期を一番の「シーズン」としているようです。
 過去2年は廣田あいか(「エビ中」は「卒業」したらしい)を起用して、一日フリーきっぷ的な使い方をしていたけれど、今号は王道的な、2~3日を使って、普通列車だけで広範囲を巡るプランを紹介しています。
 九州の絶景路線として、肥薩線が紹介されているが、「ハイライト」の人吉~吉松間は先の改正で3往復だけになり、うち2往復は指定席主体の観光列車〔いさぶろう〕〔しんぺい〕で、「普通」の普通列車は、人吉発夕方、吉松発朝方のみになるのが辛い。日豊本線も大幅削減になり、「青春18きっぷ」で九州の南北を行き来するのは大仕事になってしまいました。

18きっぷで行ける!レトロ車両・観光列車を楽しむ 乗りまくりモデルコース
 201系が「レトロ車両」と呼称されるのは、複雑…。「省エネ電車」も、というか、VVVF制御でない電車はもはや「レトロ」なのか。
 215系はもうデビューから四半世紀、そろそろ「ライナー」列車も含めて、見直しの時期が来るかも知れない。185系の置き換えも視野に入っているようだし。

 両方とも、北海道がモデルコースにないのが少々寂しい。昨今は普通列車だけで北海道を巡るのはより大変になってきているのだが、それでもない知恵を絞って、札幌起点で2泊3日のプランを考えてみました。

1日目 : 札幌6:58(537M)7:38石狩当別7:45(5425D)9:28新十津川10:00(5426D)11:18北海道医療大学11:29(2558M)12:15札幌13:50(3930M 快速エアポート136号)14:20千歳14:27(2631D)16:23夕張16:31(2632D)16:54新夕張17:21(35D 特急スーパーとかち5号 ※特例利用)18:28新得18:50(2557D)19:56帯広

2日目 : 帯広10:29(2525D)13:16釧路13:35(9334 くしろ湿原ノロッコ4号)14:17塘路14:44(4730D)17:17網走17:44(4674D)18:50北見

3日目 : 北見10:28(3582D 特別快速きたみ)13:50旭川14:23(1757D)14:56美瑛15:10(9435 富良野・美瑛ノロッコ5号)16:02富良野17:57(2434D)18:58滝川19:36(930D)20:24岩見沢21:05(266M)21:48札幌

 いかがでしょう?一日1往復だけの札沼線に、最後の夏の夕張支線。「ノロッコ」列車2本に、特例で乗れるスーパー特急。運が良ければ、「北海道の恵み」に乗れるかも。北海道ゆえ山も海も、雄大な風景を存分に楽しめるでしょう。
(札幌を、〔富良野・美瑛ノロッコ5号〕運転日の2日前に出発する必要がある)

「のりもの情報局」は「小学館『鉄子の旅 3代目』にJTB時刻表編集部登場」「鉄道・運輸機構 第19回『鉄道のある風景写真コンテスト』作品募集」「シアターキューブリック×銚子電鉄 オリジナルヘッドマーク掲出決定」「千葉モノレール 開業30周年記念乗車券セット&記念入場券セット発売中」「静岡市・しずてつジャストライン しずおか定期観光バス」「南海電鉄・阪堺電車『阪堺・南海からの挑戦状2018』開催中」。
 鉄道模型プレゼントコーナーは、流鉄5000形流馬2両セット。元西武101系で、現在の流鉄は全車両この形式に統一されているが、編成毎に色が違うのが特色。

「おもな駅のご案内」は、品川と新大阪が工事により、ホームが一部変更になっています。
 品川は京浜東北線南行(橫浜方面)が4→5番線に移動。南北でホームが分離された格好です。4番線は現在は使用停止。
 新大阪は、在来線の11~18番線が、3~10番線に変更になりました。1・2番線が工事中で、7月より使用開始予定。〔はるか〕〔くろしお〕が上下で分離される事になります。

黄色のページ
 恒例となった、JR各社毎の長時間運転列車のTOP3を並べています。
 東日本は、昨年トップだった五能線2523D~2525D(現行2527D~2529D)が、鰺ヶ沢の停車時間が32分→4分と短縮になった事もあるのか、トータルの所要時間が4時間32分となり、TOP3から滑り落ちました。代わって中央本線の高尾→長野間441Mがトップになりました。上野東京ライン・熱海→黒磯間1586E・1644Eは、去年は同じ4時間46分で3位タイだったが、1586Eが1分短縮されて、1644Eが単独2位になりました。
 西日本は、昨年2位だった呉線~山陽本線直通135M~2935M(土曜・休日のみ)が、広で分断されて直通でなくなり、ランク外へ。伯備線・出雲市→岡山間288M~832Mが2位に繰り上がり、同じ伯備線の下り・倉敷始発→西出雲間825M~283Mが3位になりました。倉敷出発が5時43分と早いので、始発から乗り通すのは大変かも。
 他は基本的に変化がありません。途中で列車番号を改番する列車が多く、運用の都合で長距離化しているケースが多いと思われます。

 臨時列車では、今年も〔木曽あずさ号〕〔諏訪しなの号〕を運転。〔諏訪しなの号〕は小淵沢まで延長。名古屋発は1時間28分、名古屋着は1時間34分繰り上げになり、上下とも上松は通過。名古屋発9月8日、小淵沢発9日運転。〔木曽あずさ号〕は大きな変更点はなし。新宿発7月28日・8月25日、木曽福島発はその翌日運転。
 快速〔伊那ツインアルプス号〕が新設定。名古屋~塩尻・辰野経由~伊那市間の運転で、一旦東日本区間に入って、また東海区間に戻る事になります。

下り
(9871M~9172M~9422M) 名古屋6:17 → 9:54伊那市
上り
(9425M~9171M~9872M) 伊那市13:50 → 18:00名古屋
停車駅:金山・千種・大曽根・高蔵寺・多治見・中津川・木曽福島・塩尻・辰野
9月2日運転 全車指定席

 香椎線は、海の中道コンサート「NUMBER SHOT 2018」開催のため、香椎~西戸崎間に臨時を増発。このライブは5年目だそうで、臨時も毎年出ているが、今年は去年より大幅に本数が減少していて、香椎→西戸崎間22本(雁ノ巣行含む)→14本、西戸崎→香椎間30本(雁ノ巣始発含む)→22本。運行終了も早まっています。香椎線は先のダイヤ改正で定期列車が20→30分間隔に削減されているのだが、大丈夫なのだろうか?
(定期列車に運休・時刻変更が発生)

 会社線は、3月30日に開業している、東京バス・名古屋バス〔東名特急ニュースター号〕の時刻を掲載。昼行便で、上下とも午後に1本ずつ運行。王子駅~愛知県庁前間の運行で、東京側は鍛冶橋駐車場、名古屋側は名古屋駅(西口のビックカメラ前)・栄に停車。運賃は閑散期4,000円・繁忙期5,200円。

本文
 久大本線・光岡~日田間が、7月14日に運行を再開します。
 普通列車は、久留米側では、うきは等で折返しになっていた下り7本・上り5本を日田へ延長するほか、午前中の善導寺折返し1往復を筑後吉井まで延長。
 あわせて、一部の路線でダイヤの修正も行われます。
 鹿児島本線は、荒尾21時05分発鳥栖行快速1340Mを普通2380Mに変更。快速の通過駅は、3月改正までは21時台に2本の停車があったのに、改正で普通列車が削減された結果、1時間30分程度停車がなくなっていました。
 日田彦山線は、添田7時17分発快速3920Dが、西添田・池尻・一本松に停車。香春まで各駅に停車となり、通過駅は採銅所・呼野のみ。小倉までのトータルの所要時間は変わらない。
 
 山陽新幹線の「ハローキティ新幹線」(500系)が6月30日より運行を開始。

下り
こだま741号 新大阪11:29 → 15:38博多
上り
こだま730号 博多6:40 → 11:13博多
6月30日~7月17日 7月21日~8月7日 8月11日~9月2日 9月6~25・29・30日運転

 気仙沼線BRTは、7月1日にルート変更・ダイヤ改正を実施。志津川中央団地駅を新設し、ベイサイドアリーナ駅は南三陸町役場・病院前に改称。柳津~前谷地間のBRT便は5往復に削減。

 男鹿線は男鹿駅の移転により、営業キロ・換算キロを7月1日に変更。羽立~男鹿間の営業キロは2.9㎞→2.7㎞。追分~男鹿間の換算キロは29.3㎞→29.0㎞。

JR線営業案内
〔オホーツク〕〔大雪〕は7月1日に編成の変更を実施(〔オホーツク3号〕〔大雪3号〕は6月30日から)。グリーン車が2号車1両全体となり(ハイデッカーのキロ183-500)、自由席は札幌・旭川側に変更(〔ライラック〕に合わせるため)。
 ただし、〔大雪〕はなぜか、現行編成を7月1日からと標記してしまっていました。

 次号グラビアは、「編集長だより」に拠れば今月号から一転、新幹線をメインに据えた企画になるようです。

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《今日のニュースから》
27日 「はやぶさ2」 小惑星リュウグウに到着
28日 「まとめサイト」差別的投稿 大阪高裁 運営者に賠償命令

 グループFは元々厳しい組、とは言われていたけれど、ドイツがグループ最下位とは予想できなかった。安定して強い、イメージがあったのに。韓国も決勝トーナメントに行けなかったのは残念だが、最後にドイツに勝利した事で、気分的に全く違った終わり方になったでしょう。さて、アジア最後の砦、日本は?