一昨日、北海道から帰ってきました。2日目の釧路の午後を除いて、ほぼ前日晴れてくれました。さすがに梅雨がない北海道か。バス・旅客機の撮影が中心になったが、JR北海道の列車にも乗ってきました。厳しい状況も、あちこちで垣間見えたと思います(特に根室→釧路)。最後にちょっとしたハプニングもありました。来月書きます。
「バスマガジンvol.89」、先月末発売になっています。
表紙は川越を走る東武バス新ブルーリボン、なのだが、「バス会社潜入レポート」で出てくるけれど、また前号の予告の岩手県北バスから変わってしまっている。岩手県北バス、いつ出てくるの?
ついに実現!!エアロキング フルステージ試乗
「狂喜乱舞の大騒ぎ」とは、また大げさな…。試乗したのはオノエンジニアリング所有のMU612TXだが、エアロキングはシリーズを通じて、試作車扱いのこの型式が一番売れたという、不思議な部分もあります。
京急バスのオープンバスはU-規制で、ヘッドライトまわりは、1990年代前半にモデルチェンジする前のエアロクィーン(いわゆる「パンダ」)と同じ。もしかしたら、全国でももう唯一なのか?既に四半世紀経っているし、撮る・乗るのは早い方が良いかも知れない。
北京を走る EV路線バスたち
京都や沖縄で走っているBYDは、北京では走っていなかったのだろうか?
「日本より遙かに進んでいる」中国のEVバス事情、という結論になるのだろうが、テキストにあるとおり、政治的な影響も無視できないだろう。それはバスに限った話ではなく、環境問題全体もそうだろうと。それは、3年前の「戦勝50周年記念パレード」の様子を見て、痛感した事です。前日までPM2.5のスモッグが凄かったのに、パレード当日は一転抜けるような青空になって、そのためには無論、中国らしい強権的な政治力が働いたはずだが、逆に言うと、それがないと都市の環境問題は良くならないのではないか?そこまで来てしまっているのではないか?と強烈に感じた。あとはやはり、電力の供給体制はどうなっているのか。EVの普及には、そこが一番の関心事だと思う。
北京は道ばたで普通に路線バスを撮ったりして、大丈夫な土地なのか?私は17年前に広州へ行って、そこでは普通に撮影が出来たけれど、首都でもあるし、昨今の習近平政権の強権化を見ると、その点が心配。
帰ってきた 路線バス全方位レポート Vol.21 山形県
こちらは予告通り。前回は2006(H18)年のvol.20で、12年振りになりました。
内陸部の山交バスと、日本海側の庄内交通がエリアを分け合うという、全体的な構図は変化がない。ただ、庄内交通は一時の地域分社が、再び一本化されています。
その分社化当時のカラーはまだ残っているが、山交・庄内とも、現行カラーの一つ前(山交は白地に濃淡の紫、庄内は白地に赤とオレンジのライン)は、残っていないのだろうか。
この両社以外では、前回もあった最上川交通の他、はながさバスと、新庄輸送サービスが新たに掲載になりました。30年前(国鉄民営化時点)の時刻表を紐解くと、米坂線の小国を基点に国鉄→JRバスの小規模な路線網があったし(象潟〔営〕の支所があった)、山交と庄内で一般道経由の山形~鶴岡・酒田間の相互乗り入れ路線とかあったりした。時刻表にない分には山形~米沢といった長距離路線もそれなりに便数があったのに(乗った事があるのだけれど、雪のせいで大幅遅延になり、米坂線に乗り遅れた苦い経験がある)、山交・庄内、両社とも一般路線路線網としては千切れ千切れになってしまっていて、ちょっと悲しい。山交バスは、元日の一般路線は、山形~蔵王温泉路線を除いて、全路線運休だ。
「山形~仙台間の高速バスの便数の多さは、県内主要都市の衰退と表裏一体」の文言は、考えさせられた。同じ東北の県庁所在地で、東京へ新幹線で結ばれていても、両都市の格差は大きそうだ。
おじゃまします バス会社潜入レポート Vol.89 東武バス
岩手県北バスの代わり?の東武バス、2008(H20)年のvol.29で一度取り上げられています。
この時点で既に北関東エリアの整理は終わり、持ち株会社の東武バスの元に、セントラル・イースト・ウエスト・日光の運行4社が置かれるという構図が確立していて、エリア的には大きな変化はない。営業事務所・営業所もそのまま維持。
元々観光資源に恵まれている東武グループであり、しかも6年前にはスカイツリータウンもオープンしていて、近年は観光地を循環する路線の特殊仕様の専用車、特にスカイライトタイプの中型車の導入が目立つ動き、だろうか。
高速バスは、関東地方の主要大手事業者としては案外小規模で、関東地方の外へ出て行くのは、東京~いわきと、新越谷~郡山のみ。一般道の長距離路線は多かったが、高速バスは比較的後発だったし、朝日バスグループによる運行が多いからか。
車両面では、ついに日光にも大型ノンステップ車が導入か。日光らしく長尺だが、いろは坂の登坂はどうなのだろうかという興味もあります。CNG車が全滅に近づき、BRCハイブリッドが運用されているが、新ブルーリボン・ハイブリッド(ついでに別に記事がある新エルガ・ハイブリッド)の導入も期待されます。特に日光。
「しばり」のバス旅ミッション
前号に続いて、公営競技の送迎バスになりました。JRAは、中山競馬場は西船橋駅・東中山駅から京成バスの送迎バスがあります。幕張かもめカラーを見る事もあります。
(船橋法典駅に直結する長い通路もあるが)
川口オートは、元SMAPの森且之とか、ロードレースから転進した青木治親がいるので、そこも触れてほしかったかも。森の21年前のデビュー戦は観客動員数が3万5千人だったそうで、後でTVで見ただけだったが、スタートの瞬間に黄色い悲鳴が上がって、本当に公営競技なのか?と驚いたのを覚えています。国際興業バスもさぞや大変だっただろう。客層自体が普段と全然違ったはずだし。
大井競馬ではとバスが運用されているのは、東京都がはとバスの資本の1/3以上を保有している事もあるのではないだろうか。
機会があれば、首都圏以外も取り上げて欲しい。前号でも書いたが、地方の公営競技だとアクセスバスも長距離路線があり(今は少なくなってきているようだが)、例えば金沢競馬だと、七尾からの便もあって高速バスなみだ。
鈴木文彦が斬る!バスのいま 第15回
大型バス。ダブルデッカー(それもかつての「メガライナー」)とか、連接バス。連節バスについては、個人的にはやや前のめりではないかと思う。大量輸送に向くのは解る。けれど、規制面もあるが、占有スペースが大きくなるので、片側1車線とかの狭い道では運用が難しくなるのではないか。公道はむしろまだ良いかも知れないが、以前書いたように、バスターミナルの方に問題があると思う。単車での運行を前提に造られているため、連接車を受け入れるなら、大規模な改修を求められる場所が多くなるだろう。乗車ももちろん、各方面からバスが集中するラッシュ時に、安全に降車を扱えるスペースを確保できるだろうか。BRTは解らないが、最低幕張くらいのレベルでバスターミナルも、公道も整備されないと、連接車を頻繁に運行する状況は造れないだろうと思う。また、ドライバー不足にも有効、と考えられているようだが、運転が単車より難しくなるので、養成という点でどうだろう。
なお、いすゞが日野と共同でハイブリッド連接バスを開発するというリリースをかなり前に出しているが、これについて触れられていないのはどうしてだろう。
これも何度か書いているが、むしろダブルデッカーの方が有効ではないだろうか。制約はもっと多くなるだろうが、路線によっては有効なはず。別記事にジャムジャムライナーと合わせて掲載されていた、京成バスの「アストロメガ」は、バリアフリー+座席数確保という点で、一つの指針になるのでは、というかなれば良いと思います。別記事でロンドンの「ルートマスター」がらみのダブルデッカー車の話題があったが、このようにシティバスに特化したダブルデッカー車、本当に日本では可能性がないのだろうか。
終点の情景を求めて
三重交通の御座港。観光地だし、時刻表にも乗っている路線でもあり、別に賢島から船便もあるので、これまで取り上げられてきた終点の中では一番華やかな感じがします。加藤佳一氏の写真、初めて見た。
次号は「福島交通」「神奈川県Part1」が予告されていて、神奈川県は地元だから期待もしたいが、予告通りやってくれるのでしょうね?スクールバスも興味を持たれるが(スクールバス事情もどこかで伺えれば)。
なお、岡山のバス問題と、おおさかシティバスは、今号は何もありませんでした。どこかで取り上げられるべきと思います。
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《今日のニュースから》
3日 三冠馬ディープインパクト産駒 フランスのダービー優勝
4日 森友学園決裁文書改ざん 佐川前理財局長定職3ヶ月
5日 北海道教育委員会 公立高校配置計画案発表
6日 ピーチ 個人情報900人分紛失
7日 南海トラフ巨大地震 被害推計最悪1410兆円 土木学会推計
8日 JOCスポーツ大賞 最優秀賞に小平奈緒
9日 長野五輪20周年記念アイスショー 羽生結弦が演技披露
北海道の公立高校再編成は、現地のニュースで見ました。南幌町の南幌高校は2021年度より募集を停止して2023年度限りで閉校、大空町の道立女満別高校と、町立の東藻琴高校を、町立の新高校に統合するのがメインです。大空町の方は、JR石北本線の輸送にも影響を与えそうです。ここに限らず、JR北海道の地方路線の大半は通学輸送が生命線になるので、高校再編成の動きは、非常に気になる所になるはずです。
来週は米朝首脳会談にサッカーW杯開幕、慌ただしい一週間になりそうです。