№1863 由利高原鉄道の駅 Before and After

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 由利高原鉄道は1985(S60)年10月1日、旧国鉄の特定地方交通線だった矢島線を転換して開業した、第3セクター鉄道です。転換と同時に「鳥海山ろく線」の名前が付きました。開業から早くも32年経っています。
 開業時点では本荘市・由利町・矢島町の1市2町に跨がっていたが、「平成の大合併」により、現在は全線が由利本荘市に位置しています。
 先月の旅行では、「コロプラ」のフリーきっぷで乗っていた事もあって、改めて全部の駅の写真を撮ってきました。ここで、昔撮った各駅の写真と並べて、新旧を比較してみようと思います。昔の写真は、例によって撮影日が不詳になってしまっているが、ほとんどは1994(H6)年に撮影したもので、四半世紀くらいは経過していると思われます。

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羽後本荘 うごほんじょう
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 JR東日本の駅で、駅舎内に由利高原の窓口があります。改札も別々だが、ホームへ向かう跨線橋はJRと共用です。

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薬師堂 やくしどう
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 ここまでは、羽越本線と併走しています。駅名は、医薬神社の薬師堂から取られているようです。

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子吉 こよし
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 駅名は子吉だが、現在は「子吉」という地名はなく、ここは玉ノ池に位置しています。駅舎改築時に、簡易郵便局が入りました。「平成の大合併」までは、ここまでが本荘市でした。

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鮎川 あゆかわ
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 駅舎が改築されているが、この後「木のおもちゃ博物館」開館に合わせて再改築される見込み。

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黒沢 くろさわ
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 ここは駅舎だけでなく、ホームも新しくなりました。


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曲沢 まがりさわ
Before

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 転換後、平成の世になった直後の1989(H元)年10月29日に開業しています。この駅は、YR-1000形の「おばこ号」カラーが今でも残っています。

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前郷 まえごう
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 中間では唯一の駅員配置駅で、タブレットの交換が行われます。日本全国でもほとんど見られなくなった光景なので、鉄道側もPRを行っています。この駅も改築されています。

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久保田 くぼた
Before

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 転換と同じ日に開業しました。

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西滝沢 にしたきざわ
Before 

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After
 ここも駅舎が改築されています。

吉沢 よしざわ
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吉沢 よしざわ
Before

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 曲沢と同じ日に開業しました。転換後開業の3駅は皆、ホームと待合室だけの簡素なものになっています。この駅の待合室は、色が変わりました。鮎川からここまでは旧由利町。

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川辺 かわべ
Before

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After
 この駅も改築されています。ここと矢島駅は旧矢島町。

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矢島 やじま
Before

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After
 駅舎改築と同時に交通広場が整備され、羽後交通バスも乗り入れるようになりました。

 こうして新旧並べると、国鉄時代からの駅は(羽後本荘を除いて)全て、駅舎が建て替えられました。昔の木造駅舎も味わい深くて良かったと思うが、老朽化が進んでいた駅もあり、維持のためには改築やむなしという事だったのでしょうか。
 小規模なローカル第3セクター鉄道だし、利用者も日中はかなり少なく、当然経営は厳しいはずだが、その割には駅施設も車両も、更新は積極的に行われているように思われます。今後「木のおもちゃ博物館」の開館もあるし、その他「まごころ列車」などの諸々の施策によって利用者が増加し、経営が少しでも安定する事が期待されます。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


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《今日見た・聞いた・思った事》
 NHKの公式Web「NEWS WEB」では現在、3月に行われた西鉄バスの福岡市内の大幅減便についての特集記事(「もう維持できません」)が掲載されています。
 期間限定配信なので閲覧は今のうち、なのだが、100円循環バスのルート変更・減便や深夜バスの全廃など多岐に渡る内容になっていて、特に深夜バス廃止は、「困ってしまう」という声も多いとしています。100円循環バスは呉服町方面には行かなくなり、平日は快速毎時2本・普通3本程度、土休日は快速10分毎・普通20分毎の運行に削減されています(在来系統もこのエリアは運賃が100円なのでカバーできる、という事)。
 理由はご多分に漏れずドライバー不足で、通常でも不足気味なのに、イベント(たぶんヤフオク!ドーム)の臨時運行が多く、休日出勤などをお願いして何とかやりくりしてきたが、これを理由に離職するドライバーが多くなったという。このためダイヤの見直しをせざるを得なくなったが、地方路線は維持しなければならない(8年前に大幅な縮小を行っているし)、ので「ドル箱」の福岡市中心部の削減に手を付けざるを得なくなった、という事です。
 西鉄のみならず、国土交通省の調査では8割のバス事業者がドライバー不足、さらに5社に1社が路線廃止や便数削減に手を付けざるを得ないという解答があったそうです。だろうな、というのは実感としてあります。敢えて名前を出せば私の地元の神奈中バスがそうで、この所各営業所で便数の削減が行われていて(25日には藤沢〔営〕でも実施)、ローカル線でもないのに10→12分、12→15分、15→20分、20→30分というように、運行間隔を拡大する形で削減が進んでいます。私が高校時代通学に利用していた路線もそうで、高校時代は確か日中8分毎だったと思ったのに、今のダイヤでは15分毎にまで減ってしまいました(無論純粋な利用者減少もあるのだろうが)。
 女性の登用を積極的に進める日立自動車交通の事例もあったが、東京オリ・パラを控え、ドライバーの争奪戦はさらに激化するだろう、との予測も記されていました。
「行政や利用者も一緒になって、地域交通の在り方を考えていくことが大切だと感じた」という結論は、ややありきたりに過ぎる気もする。体力があるはずの西鉄や神奈中でこれでは、もっと小規模の事業者は相当深刻だろう事は容易に想像できる。待遇を改善するにしても、そのコストを運賃に転嫁するのは、現状ではかなり難しい(また客離れを招く恐れ大)。西鉄バスにしても、今更「100円バス」はやめにくいだろうし。そもそも労働者人口自体が減少していく中で、数ある業種からバスドライバーを選んで貰うというのは、大変厳しい作業になるでしょう。
 新規参入も巻き込んだバス業界の抜本的再編成も必要になってくるのではないかと思うが、何回が書いているが、根本的にはバス(に限らず公共交通全般)の社会的地位の向上が欠かせない。特にバスは記事にもあったとおり、渋滞に巻き込まれて日常的にダイヤが乱れる事が多いし、大きなショッピングセンターやアウトレットモールができるたびにマイカーで大渋滞になって、バスのダイヤが崩壊状態に陥るようでは、バスドライバーが職業として敬遠されるのも仕方ないだろうと思う(肉体的にも、精神的にも辛い)。BRTというのではないが(西鉄のBRT計画は推進できるのか?)、道路上でもっとバス(タクシーなども)が優先的に走れて、定時性が確保される施策が施される必要があるのではないか。走行条件が改善され(それは利用者の増加にもつながるはずだし)、道路上での地位が向上すれば、バスドライバーを目指す人も増えるでしょう。この点こそ、業界や行政、利用者、あるいは一般のドライバーも含めて、考えるべき事だろうと思います。
(岡山の新規参入問題も、両備HDが指摘している根本的な問題はここだろうと思う。「行政はなにもかもをバス業界任せにして、知らん顔をするな」という事ではないのか)

《今日のニュースから》
22日 OPEC 7月から石油増産で合意
23日 「はれのひ」元社長 詐欺容疑で逮捕

 高槻市の小学校のブロック塀の問題の報道は、事が起きてから初めて「実はああでした、こうなっていました」と騒ぐばかりで、それはあの福知山線の大惨事と同じ、だと思った。ブロック塀以外にも、将来起こる大地震に向けた問題点が、きっと目に見える形で存在するはず。それが今の内に明らかにされるべき。

№1862 涼しかった、いや寒かった?6年ぶりの由利本荘 4<終>.JAL156便

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 6年前は〔こまち〕だったが、今回は航空便で帰ります。
 秋田空港は8年前にエアバスA300で着いた事はあるが、ここから飛ぶのは初めて。

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 秋田駅西口から、秋田中央交通バスで行きます。JAL156便に乗るなら15時35分発でも良いが、一つ早い15時10分発(ANAセントレア便接続)に乗ります。
 市役所前が始発だが、ここまでに乗っていた乗客はいない。駅からは13人乗車するが、ほとんどがビジネスマンだ。

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 目の前を行く中央バスは、前回ご覧頂いた、車体を修理した秋田200か785号車です。追い付いた。

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「あきたびライン」と称する、高規格のバイパスを行く。すれ違う貸切車は、岩手県北バスだ。
 このバスは秋田駅の先もいくつか停車していくが、他に乗車はありませんでした。所要35分、定刻に到着。運賃930円。

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 秋田空港の国内線ターミナルビル(道路の反対側の立体駐車場から撮影)。地方空港としては大きいかも。

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 JALのカウンター。
 166便は、羽田からの165便が15分遅れで到着するため、こちらも10分遅れになる、との事。

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 秋田といえばなまはげ、だと思われてきたが、最近は犬、かなあ。

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 ターミナル内は全体的に、木目調になっています。秋田杉を使っているとか。土産物店「あ・えーる」。

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「釣りキチ三平 山女魚群泳」の陶板レリーフ。原作・矢口髙男氏が描いた絵を基に造られたもので、製作の過程を記したパネルの展示もあります。

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 3Fの展望デッキ入口にある、資料展示室。このモデルプレーンは、6年前もご覧頂きました。

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 旅客機の座席も。元スーパーシートだと思う。どのキャリアのものだったかは記されていなかったと思うが、最前列が旧JAS、次がJAL、後部2列はANAではないか。

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「就航機材コレクション」のポスター。ANAのB787が掲げられていて、秋田新幹線E6系〔スーパーこまち〕デビューのリリースと同時に、秋田線に就航させるとしたANAのリリースが思い出された(ただし、就航直前に一時運行停止)。しかし現行のダイヤでは秋田へのB787乗り入れはなく、ANA羽田便は2便がB767-300だが、他はA321-200。

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 展望デッキ。

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 JAL165便が、R/W28に着陸しました。6年前とは逆。

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 到着は、4分詰めました。入れ替わりにANA(ANAウィングス)のDHC-8-Q400セントレア行が出発。
 これを見て、搭乗口へ向かいます。

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 出発ロビー。意外に、背広姿のビジネスマンが圧倒的に多い。秋田だからローカル色が濃いだろうと思っていたのだが、違ったようだ。

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 搭乗開始。上級会員の優先搭乗も結構列が長くて驚いた。

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 ボーディングブリッジも木目調。

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 結局、11分遅れでの出発。折返しで時間は詰められなかった。地上スタッフが見送ってくれます。

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 非常デモビデオ。緊急脱出時に荷物を持ち出さないように、という項目が、より強調されたようだ。一昨年、新千歳での緊急脱出時に、乗客が手荷物を持ち出そうとして、トラブルを大きくしたという点が運輸安全委員会の調査報告書で指摘されていたので、この部分が改訂されたのだろうと思う。

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 R/W28から離陸。

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 先ほどバスで通ってきた道路。山々と、その間に水田が広がる。これを見て左旋回。

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 振り返れば、秋田空港の全景を見下ろします。

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 蛇行していく雄物川。
(ここから先、一部の画像にはテキストを書き加えています)

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 離陸から5分強で、子吉川を見る。すぐ真下は矢島だと思う。

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 旧鳥海町。6年前、羽後交通バスで鳥海菜ランドまで乗った事があったが、そのあたり。
 右側だと、鳥海山が見えたはずだ。

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 キャビン。SKY NEXT。Wi-Fiサービスもあるが、短距離でPCの立ち上げも面倒だし、今回はパス。オーディオを聞いていました。

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 ドリンクサービスはコーヒーをリクエスト。これと、空港で買っておいた「トロリンゴ」を飲み食いする。

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 雪が残った山々。どの付近かは解らなかったが、蔵王か?

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 さすがに飛行機は速いなあ。離陸から14分で、もう福島県だ。

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 白っぽくて見辛いと思うが、那珂川と城里町。

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 既に降下開始。水戸が見えてきた。この辺は、先月のANA能登発便とほぼ同じ。
 ただし、この先はやや北を飛ぶ。

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 友部駅上空。

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 つくば市中心部。

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 つくばエクスプレスと、万博記念公園駅付近で交差する首都圏中央連絡自動車道。

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 北総線の千葉ニュータウン中央駅上空。よく見ると線路沿いの北側に、太陽光発電パネルが延々と並んでいるのが確認できます。

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 京成線のユーカリが丘駅。
 後方から赤ん坊の泣き声は聞こえてくるが、全体的には、キャビンは静か。

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 京成千原線の大森台駅上空に差し掛かる。右端にちはら台駅が見えています。

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 市原市の工業地帯を経由して、東京湾上空へ。

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 東京湾上空。大小様々な船が行き交う。
 D滑走路へアプローチ。結局今回のアプローチは、1月の三沢発便と同じになりました。

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 着陸。ややドスンと衝撃が大きく、ブレーキもきつめ。すぐに滑走路を離脱して、連絡橋へ。遠くには風の塔を見る。
 到着は23番ゲートとアナウンス。うわー、一番北だ。タキシング、長くなりそう。これも1月と同じ。

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 羽田は快晴。夕陽が、西の空に沈んで行きます。

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 到着は、8分遅れになりました。それでも3分詰めた。5月ともなれば、18時を過ぎてもまだまだ明るい。

 こうして、今回の秋田の旅が終わりました。ゆりてつはこの後「おもちゃ列車」のデビューがあるから、その時点でまた行く機会を作れたら良いと思います。YR-3001を撮り逃しているし。次の帰りはE6系かなあ。

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《今日のニュースから》
20日 高知県カツオ漁船 太平洋で沈没 乗組員18人全員救助
21日 元女子プロゴルファー宮里藍 結婚を発表

№1861 涼しかった、いや寒かった?6年ぶりの由利本荘 3.晴れた!ゆりてつ撮って 秋田へ

 昨日の大阪の地震は、家電量販店のTVで知りました。犠牲になられた方々には、お悔やみを申し上げます。
(特にブロック塀の下敷きになった女の子)
 交通も影響を受けて、こちらは幸い23年前の阪神淡路大震災のような、各路線が長期間寸断される事態にはならなかったが、それでも大阪モノレールは点検のため、運行再開の見通しが立たないとか。阪急は一部の駅でエスカレーターやエレベーター、トイレが使えなくなっているそう。この所日本はあちこちで地震が多いけれど、それらとは関係がなく、予想されている南海トラフの大地震とも関連はないらしい。しかし先日、南海トラフ大地震が発生した場合、最悪の場合は日本全体を最貧国に陥れるほどの事態になるとの分析・報告もありました。確かに、少なくとも被害の程度は、こんなものでは済まなくなるでしょう。交通も、それ以外も、西も東も関係なく、大地震に備えた取り組みが急務です。今回の地震は、南海トラフ地震や首都圏直下型地震に対する警告と受け止めるべきでしょう。

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 5月15日(火)

 大事な2日目、ホテルの部屋から外を眺めると、昨日とは一転して快晴。朝食も慌ただしく、駅へ向かう羽後交通バスの乗客となったのでした。

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 羽後本荘7時46分発3D。この日はYR-3003+YR-3001の2連。今日もYR-3003での出発になりました。

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 今日は、鳥海山も雄姿を惜しげもなく見せてくれます。東北の山とはいえ、5月の半ばで真っ白とは。

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 列車から見下ろした、玉ノ池の交差点(子吉~鮎川間)。左が羽後本荘、右が矢島、まっすぐ行くと本荘街道へ抜けて(羽後交通バスの横手~本荘路線が走る道)、ここにはないが後方は船岡・西目の方角。これが4方向とも皆渋滞になっているのは、少々驚いた。これが、地方都市の現実か。
 きっぷは鮎川まで買っておいたけれど、前郷まで乗り越しました。

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 前郷駅から少し子吉川方向に歩いて撮った、鳥海山と水田。やはり素晴らしいです。

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 前郷で交換した6DはYR-2001の単行で、折返し5Dで戻ってきました。これを駅の手前で撮る。
 YR-2001はYR-1000形と同様のカラーでデビューしたが、様々なラッピングを施されてきたため、オリジナルの姿を見る機会は、意外となかったのでは?このあと「おもちゃ列車 なかよしこよし」にリニューアルされる事が翌16日に発表になっていてこの姿は、あとわずかで見納め、という状況でした。だから、撮れて良かった。

 ところで、5Dの接近を待っていたら、後方の前郷駅の方向から、かすかに踏切の警報音が聞こえてくる。あれ、214Dは、今日は運転日ではないはずだけれど?と思っていたのだが。

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 先のYR-3003が、単行となって駅に現れました(このため、YR-2001は一旦場外で待たされた)。貸切列車?とか思ったが、そうではなかったようだ。車内に、一般の乗客の姿は見られなかった。鳥海山をバックに、と思ったが、車体にほとんどが被せられて、てっぺんしか入らず。

 この後、昨日同様、テクテク黒沢駅まで歩くが、この頃は一旦上空をうろこ雲が覆ってしまって、少し薄暗くなってしまった。折返し213Dのスジで来るYR-3003、撮りたかったのだが。駅からは職員が乗り込んでいって、線路の状態を確認するためだったのか、と思ったのだが、どうだったのだろう。

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 この後、訳もわからず、さらに歩く。羽後交通バスの矢島方面行が来るので、それを撮りたかった、のだが、適当な場所がないまますれ違ってしまった。その前に、羽後本荘へ向かう8D「まごころ列車」。今日はYR-2001。

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 結局、南福田のバス停まで歩き切ってしまった。鮎川のさらに先。
 前日乗った時も見かけたのだけれど、羽後交通バスのこの路線では、ほとんどのバス停に、このような待ち合わせの小屋がありました。高速バスの広告を掲げた所もあったが、黄金期の名残、なのだろうか。
 バスで、昨日は降りなかった薬師堂駅まで行きます。キュービックだった。

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 昨日は降りなかった、薬師堂駅。これで、由利高原鉄道の駅を全部撮りました。
(後日、Before and Afterで、新旧並べて全部の駅を再度公開します)

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 この駅は羽越本線と別れる所にあるが、その羽越本線の踏切を渡った先の丘の上に、駅名の基となった、医薬神社の薬師堂があります。
 前日子吉駅に降りたが、由利本荘市内には子吉の地名はなく、子吉小学校や子吉郵便局は薬師堂駅の近くにあり、一方で子吉駅付近の地名は玉ノ池になります。駅舎に入っている郵便局も玉ノ池簡易局だし、駅前の羽後交通バス停も玉ノ池です。思うに、駅名を変えて地名と一致させる方が、スッキリするのではないか?薬師堂→子吉薬師堂、子吉→玉ノ池、というのはどうか?

 再び青空が戻ってきました。9Dは赤色のYR-3002。昨日の朝見たが、その後は運用されていなかった車両です。どこかで撮りたいが、午後の航空便で帰る事を考えると、引き返す事はできない。東側の、駐車場も兼ねた空き地から撮れそうだ。羽越本線の踏切との並行区間で架線柱が邪魔になりそうだが、単行ならクリアできそうだ。

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 赤色のYR-3002。12時ちょうどだと、側面にあまり光が当たらなくなります。これが限界。この後は西側に光が当たる事になります。
 羽後本荘駅まで歩いて戻り、踏切の近くの線路際(脇道を入った所)に、撮影が出来そうな場所を見つけました。何が来るか解らないが、11Dをここで撮る。運用方が昨日と同じなら、YR-2001は別の車両に交換になるはずだ。

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 その直前の羽越本線酒田行542M。701系2連。

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 11DはYR-3003でした。

 今日はこれで終わりとせざるを得ない。緑のYR-3001は、今回はあきらめるしかない。昨日が晴れだったら…。まあ、この後YR-2001の改装もあるし、近いうちにもう一度、ここへ来る事になるでしょう。思い立ったが吉日、と簡単には言えない場所にあるのが少々辛いが…。

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 駅前に戻ると、仙台からの羽後交通の高速バスが、営業所へ向かう所でした。駅前の交差点で撮りました。

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 改めて、「ごてんまり号」赤ルート用のポンチョ。

 13時32分発の545Mで秋田に向かいます。これに乗らないと、帰りの羽田便に乗れない。一時期、羽後本荘~秋田空港間の空港バスが運行されていた時期もあったが、やはり客足が定着できなかったのか、すぐに廃止になってしまいました。2往復しかなかったし…。

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 羽後本荘駅のホーム。右が秋田方面の1番線、左が酒田方面の2番線、線路を挟んで、主に折返し列車用の3番線と、由利高原鉄道の乗り場。
 整備新幹線並行の在来線を転換した第3セクター鉄道は駅のコンパクト化を目指すべし、と何度か書いているが、それはJRの地方都市の駅についても言えると思う。現在の羽後本荘駅は、長編成の寝台特急もなくなってしまい、一番長い列車は〔いなほ〕の7連、臨時の〔きらきらうえつ〕で4連だが、ローカル列車は見てきた限り、最長でも3連までしかない。竿燈などの時期に増結される事はあっても、4連止まりだろう(実態は見ていないから断定はできない)。今後長編成の長距離列車の発着が設定される見込みも、ほぼない。
 なので、駅舎自体も旅行センターが閉鎖されたりしてもてあまし気味にも見えるし、思い切って駅舎も改築、配線やホーム配置を変更して、コンパクトにまとめる事も、考えられて良いのではないか。どの列車に乗るにもいちいち跨線橋を上り下りしなければならないのはバリアフリー対策の面でも問題になるし、それが列車の利用を遠ざける原因になっているかも知れない。一方で、バスとの連結も考慮した、地域のターミナルの機能もはっきり持たせるべき。現状では秋田・横手・象潟への路線は駅前に入らないが、全部入れても良いのではないか。

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 545Mはクモハ701-32×2連。ワンマン対応編成だが、車掌が乗務していました。

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 出発するとすぐ、〔いなほ10号〕とすれ違いました(本来は到着が、こちらの出発と同時だが、少し遅れていた)。

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 子吉川を渡る。振り返れば、鳥海山。しばらくは見納め。

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 この列車は、普通列車でさえ大半が通過する(下りは5本のみ停車)折渡にも停車。ホームは思いの他新しく見える。最近改築?しかし、せっかくの停車なのに、乗降全くなし。何しろ駅付近には何もない。

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 乗客は少ない。折渡を出発した時点で、14人しかいない。
 ロングシート通勤車を運用する区間なら、せめて秋田県内の秋田~象潟間は1時間に1本程度、普通列車(快速を含めても良いから)運行があっても良いのではないのか?と思っていたのだが、この乗客数では、本数が少なくなるのも、やむを得ない、という事になるのか。折渡に限らず、羽後本荘を出てからしばらくは、どの駅も乗降が全くない。

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 日本海が現れる。右手に、男鹿半島の寒風山。

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 二古〔信〕で運転停車、フレートライナーの待ち合わせ。もと東日本機のEF510-514。
 その先の岩城みなとで、ようやく2人乗車。

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 寒風山が近づく。上空は再び雲が広がるようになってきた。

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 道川の先で発電風車を見かけるが、JR東日本のマークが描かれていました。

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 桂根は通過。一応行き違いが出来るはずの駅、だが、左側は現在は使用していない模様で、線路が錆びている(信号機はある)。ホームも片側にしかない。このホームもまた真新しい。秘境駅並みの扱いの駅にしては、破格?

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 秋田市内に入り、新屋を過ぎると、長い直線も見られるようになる。
 正面の山々は、鳥海山より北にあるのに、こんもりと木々が生い茂っているようで、雪が見られない。やはり鳥海山は東北でも特異な山だ、と改めて思わされました。

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 羽後牛島でも4分停車、上りフレートライナー待ち合わせ。こちらは生え抜きの0番台。
 やはりこの区間、〔いなほ〕を除くと貨物が主、旅客は従、になっているのでしょうかねえ。普通列車とは1本も出会わぬまま、秋田駅に着きました。

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 秋田到着。折返しは新屋行1548Mになるよう。左は湯沢行446M。

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 改札に向かうコンコースにあった、D51 554の模型。

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 秋田駅西口では、空港行バスを待つ間、しばらくバスの写真を撮っていました。
(先日本体で公開しています)

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 この秋田200か785号車、よく見ると、融雪剤の影響でボロボロになった部分を修復・補修した跡があります。彼の地では、エルガミオの先代のLR、まだまだ健在です。
(一方で新エルガミオ・新レインボーの新車もあります)

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 最後に、地元のプロバスケットボールチーム、秋田ノーザンハピネッツの試合の広告。Bリーグ初年度B1だったものが、今シーズンはB2に転落していて、B1に戻るぞ!と意気盛んでした。
 ただ、撮影時点ではB2優勝の上、昇格プレーオフも勝利してB1復帰が決まっていたのですが(ポスター古いよね)。

 6年前は〔こまち〕だったが、今回は航空便で帰ります。それは最終回で。

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《今日見た・聞いた・思った事》
 15日のリリースなので前回書くべきだったが、京阪が2018年度の設備投資計画を発表しました。
 車両面では、13000系7連×2本を新造。2年振りになります。どの車両を置き換えるとかは記されていないが、やはり5000系になるのか。6000系は16両(8連×2)をリニューアル。
 多情報連続式ATSを淀~枚方市間と宇治線に導入し、2020年度には京阪線全線への導入を完了するとの事(残りは枚方市より西)。守口変電所の更新工事を実施。耐震補強工事も盛り込まれているが、昨日の地震を受けて、見直しもあり得るのか。
 枚方市駅は、無印良品と組んだリニューアル工事を実施。想像図を見ると、構内全体が木目調になるようだ。北浜駅はエレベーターを新設。10月には使用開始になる模様。
 その他、駅トイレのリニューアル、観光総合案内板の増設、案内放送の多言語(日英中韓)を実施。
 投資額約108億円。

 JR北海道は昨日、「経営再生の見通し」(案)を公表しました。17日に行われた会議で提出されたものです。北海道新幹線札幌開業への期待が大のようだが、10年くらい先の話なので、そこまで持ちこたえられるのかどうか。運賃改定(=値上げ)もお願いしたいと記されています。「ワンマン化の拡大」も記されているが、新たに手をつけられる区間は、もうないのではないか(電車にも手をつけるのか?)。会議では、支援の具体的な金額や内容は示されなかったとの事。路線を維持するのなら誰かが金を出さなければならないが、あまりにも額が莫大すぎて、JR北海道はもちろん、自治体も体力がないから、軽々しく口には出せないのだろう。私自身今月、根室~釧路間のローカル列車に乗ってみたが、存続させるなら相当厳しい覚悟(カネだけでなく)を、関係者全員が持たなければならないだろうとも感じました。

 京急・東京都・京成は、相互直通50周年記念キャンペーンを行うと発表しています。一番注目されるのは、〔成田山号〕〔城ヶ島マリンパーク号〕の運転。使用車両は記されていないが、〔成田山号〕は881H(三崎口→京成高砂)の延長で、京急車だろう。〔城ヶ島マリンパーク号〕は全くの新設定で、京成車?だとしたら、三浦海岸まで京成車が入るのは、1995(H17)年改正で定期乗り入れがなくなって以来になるが(イレギュラーでは、東日本大震災の翌日に3051Fが三崎口まで入ったらしい)。7月7・8日、8月18・19日運行。
 
《今日のニュースから》
17日 沖縄 伊是名村 50年に1度 記録的大雨
18日 ドイツ排ガス不正問題 アウディ会長逮捕 
19日 東名あおり事故 デマ情報拡散で11人書類送検

 日本vsコロンビアは、更新時点では前半を終了して1vs1。初戦の勝利は5大会で1回しかない日本だが、突き抜ける力はあるか?