№1852 「花」を求めて北陸路 6<終>.ANA750便

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 能登空港(のと里山空港)から、ANA便で羽田へ帰ります。11年前も、帰りは能登からでした。

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 11年前は穴水駅から適当なバスがなく、予約制の乗合タクシー利用でした。
 今回はバス便があります。15時10分発の能登空港経由輪島行もあるが、その直前、金沢から来て、能登空港を経由して珠洲(すずなり館)へ行く特急バスがあります。穴水~能登空港間だけでも利用可能。この便を利用しました。穴水駅前15時02分発。

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「のと里山道路」と称する、能越自動車道路の無料区間を経由して行きます。上り勾配がきつい。
 ターミナルには20分で着きました。穴水駅から340円。

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 能登空港のターミナルビル。

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 東側にある、日本航空大学校と、日本航空高校石川。高校の方は、先のセンバツにも出場していました。

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 ANAのカウンター。まだ4月半ばながら、鯉のぼりが泳いでいました。

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「能登キリコ祭り」の「キリコ」が展示されています。

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 出発便表示。何しろ1日2便しかない。

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 2Fの待ち合わせ場所。

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 壁面には、七尾市の「石崎奉燈祭」を描いた壁画が掲げられています。

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 3Fの展望デッキ。無料。

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 デッキに掲げられている、能登空港の見取り図。ローカル空港だけに誘導路はなくて、滑走路からエプロンに直接繋がっています。

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 展望図。この日はやや雲も多くて、全部を見る所までは行きませんでした。

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 元旅客機のシートも置かれていました。キャリア・機材は解らなかった。

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 大学校のYS-11が駐機している傍らを、羽田からのA320-200が着陸しました。警備員の話では、通常はR/W25への着陸になるとの事。

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 展望デッキの展望はこんな感じ。上下はガラス張りだが、真ん中が空いています。

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「今日は満席」のアナウンスが聞こえる中、手荷物検査場も列が長く、通過に5分程かかる。比較的高齢の方々が多いのは、地方路線らしいか。
 ここを過ぎると、一般的な売店はないので注意。

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 搭乗待合室。

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 あるのは飲料の自動販売機と、無人セルフ販売の、簡単な土産物販売のみ。

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 事前改札(対象者なし)・優先搭乗の後、この便では窓際から搭乗が始まる。
 機内に収まってみると、やはり乗客の大半は高齢者。今回は珍しく前方の窓際に収まるが、隣のBC席も、高齢の御夫婦が落ち着きました。

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 出発。誘導路はないから直接滑走路上に出て、R/W07のターニングパッドで方向転換。この空港は、よほど風が強くならなければ、R/W25への着陸・R/W07からの離陸となるよう。11年前もそうでした。

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 離陸。ターミナルを過ぎて、学校のあたりで上昇開始。

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 こんもりした山々。のと里山道路が連なっているのも見える。

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 高度を上げていくと、半島の向こうに日本海も見える。町野(バスで言うと、曽々木とか呼ばれるあたり)と、水山だろうか。

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 すぐ真下は珠洲。かつては穴水から、のと鉄道線が延びていました。

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 キャビン。このJA8947は1997(H19)年登録というからもう20年以上経っていて、キャビンの改修も行われておらず(Wi-Fiもない)、退役が近いかも知れない。

 ANAは機内誌の構成が変わり、「翼の王国」にあったエンターテイメントガイドが「ANA My Choice」と一本化、「SERVICE INFORMATION」という冊子になりました。ANAも4月から国内線のWi-Fiが無料化されたので、それも踏まえた対応だと思う。
 機内では、日本の70~80年代の日本のポップスのプログラムを聞いていました。寺脇康文がパーソナリティという、4月からの新プログラムらしい。短区間だったので全部は聞けなかったが、「う、ふ、ふ、ふ、」(EPO)は、今聞いても名曲だなあ(若い人に聞かせて、感想を聞いてみたいと思った)。あと、プログラムには記されていなかったが、「テクノポリス」(YMO)が聞こえてきたのも感激だった。

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 この後、佐渡の上空を経由していったはずなのだが、日本海の上空は雲が広がって確認出来ず。

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 離陸からわずか30分弱で、もう左手は水戸だ。
(この先は一部テキストを書き加えています)

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 茨城空港(百里基地)。

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 霞ヶ浦。

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 競技場のようなトラックが2つ見えるのは、JRAの美浦トレーニングセンター。

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 印西市上空。京成成田スカイアクセスの高架橋が延びて行きます。その行く手には成田空港。

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 その先の房総半島上空はまた雲が厚くなり、次に視界が開けると、もう市原の工業地帯から東京湾へ抜けるあたり。

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 東京湾を横切り、羽田空港D滑走路上空を横切って、R/W34Rへアプローチ。

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 C滑走路に着陸。羽田空港上空は晴れているが、路面が所々濡れていて、関東地方も雨だったようだ。
 タキシングの最中、第2ターミナルに背を向けて、北へ向かう。ターミナルまでバスだとアナウンスがありました。

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 到着は402番スポット。10分も早く着きました。バス3台がお出迎え。

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 バスに乗換。
 ターミナルまで遠い。降り場は62番スポットあたりにあるのに、一旦65番まで走ってUターンするので、少々まだるっこしい。5分程掛かりました。

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 到着ロビー。

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 最近、羽田からの帰りは、京急バス・神奈中バスの東戸塚(~上永谷・港南台)路線を使う事が多くなりました。電車の混雑がちょっとしんどくも感じられるので。18時05分発に乗れました。京急担当でセレガ。

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 ベイブリッジから眺める、橫浜。
 東戸塚駅までは、35分で着きました。案外早い。

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 最後に少々タイミングが遅くなったが、今回あいの風をPASMOで乗車したが、その履歴をPASMOエリアで印字したらどうなるか。橫浜市営地下鉄の駅で印字してみました。あいの風もさる事ながら、金沢がJR西日本でもIRいしかわ(具体的な表示方は解らない)でもなく、正式な駅名を表記しているのが目につきます。

 これで、今回の北陸の旅は終わりました。全体的には天気は良くなくて、わずかな晴れ間を狙って鉄道・バスを撮るという事になりました。
 のと鉄道は、別にファンではないが「花咲くいろは」のラッピングは再度チャレンジしてみたい。左右でデザインが違うので大変だが。もちろん「「NOTO GO」も。「のと里山里海」も、次はキチンと乗り通して、車内のサービスも受けてみたい。あいの風は、413系(一般色)もだし、521系もキチンと撮りたい。そして、次こそは市振まで乗り通してみたいと思っています(トキめきと同時になるか)。次の北陸再訪も楽しみです。いつになるかは解らないが。次回こそ、北陸新幹線、かなあ。

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 熊本→羽田のJAL632便が熊本離陸後エンジン不具合で空港に引き返し、益城町に部品が散らばったとの事。B767-300だったらしいが、原因はなんだろう?
 JR東海の新大阪駅員の不祥事は頂けない。せっかく日本に来てくれた外国人の方々に、非常に悪いイメージを与える事になる(JR東海のみならず、日本そのものにも)。関係者には皆、心して頂きたい。

《今日のニュースから》
23日 TPP関連法案 衆議院本会後で可決
24日 ハリルホジッチ前サッカー日本代表監督 日本サッカー協会を提訴

 サッカー・スペイン代表のイニエスタが、ヴィッセル神戸に移籍すると発表がありました。2010(H22)年W杯南アフリカ大会の決勝オランダ戦で、決勝ゴールを挙げている選手です。ポドルスキもだけれど、やはり楽天マネーなのか?

№1851 「花」を求めて北陸路 5.のと鉄道 各駅停車

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 のと鉄道は過去にも何度か訪ねた事があり、輪島・蛸島まで路線があった頃にはそれぞれの終点まで乗り通してもいます。今回は穴水が終点になったあと、NT200形の導入が始まったあたりの2007(H19)年以来、11年ぶりの訪問となりました。
 出だしの天気が良くなかったので、今回は久しぶりに残された各駅(前日降りた西岸と、JR西日本管理の和倉温泉は除く)を乗り降りしてみました。能登中島駅のオユ10形も見ておきたかったし。

 4月18日(水)

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 七尾8時17分発125Dで出発します。ごく普通のNT201号。

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 ところが、車内の排気管部に、サインが描かれていました。以前はこの車両が「いろは」ラッピング車で、その名残らしい。でもこの女の子、誰?

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 田鶴浜で126Dと交換になるが、「のと里山里海」のNT300形2連でした。この列車、七尾で折り返し「のと里山里海51号」601Dになる、のだが、水曜日はお休み、一般車両による運用となるはずだ。どうしたのだろう。団体でもあるのか?

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 田鶴浜駅。

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 駅の近くの、田鶴浜交通の車庫。観光バスやスクールバスの他、七尾市田鶴浜地域の巡回バスも運行している。

 601Dは、本来は乗車整理券300円が必要だが、時刻表には水曜日は一般車両で運転と書かれていて、なら整理券は必要ないはず。どうしたものかと聞いてみたら、2両目に乗るように促された。

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 車内の調度品。
 アテンダントまで乗っているが、別に団体とかいるわけではなく、ほとんど乗客はいない。どうなっているのだろう?

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 笠師保駅で、早々に降りました。「のと里山里海」は一度、正式な運転日にキチンと乗って、キチンと撮りたい。
 ここもいい木造駅舎だなあ。アニメに使えるかもしれない?

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 駅の入り口と、駅舎内の照明のハート形?の組子細工が目につきました。歴史的なものか?と思ったがそうではなくて、駅のキャッチフレーズ「恋火」に合わせて、駅舎改修時に後付けされたものらしい。

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 観光列車時刻表。これを見る限り、今日水曜日はNT300形ではなくNT200形の運用で、乗車券だけで乗れる、と読めるのだが。

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 駅前には、バス停が2本並んでいます。先の田鶴浜地域巡回バス「はなバス」と、中島地域の「中島げんきバス」。田鶴浜と中島は、元々は別の町でした(今は「平成の大合併」で、共に七尾市)。

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 これとは別に、鉄道に並走する国道249号線沿いに、立派なバス停の上屋がありました。しかし、バス停はなく、最近廃線になったようです。ポールが残されていて、注意書きからして、北陸鉄道グループのバス(北鉄能登バス?)が運行されていたと思われます。
 131Dで能登中島に向かいます。

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 能登中島駅。ここが、今日のメインとなったかも知れません。

 駅舎に隣接し、オユ10形が置かれています。車内も公開されているので、のぞいてみます。

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 この郵便車、オユ10 2565の説明書き。以前は廃線になった能登線甲駅に留置されていたが、能登線廃線と老朽化のため、当地に移転し、修復されたと記されています。

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 略歴。

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 以前の留置場所だった、甲駅の駅名標が残されています。

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 現役時代と同じ、仕分け棚。

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 その棚には郵便物も積まれているが、本物かどうかは解らない。なお、神戸電鉄菊水山駅は本年3月、正式に廃止になっています。

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 懐かしの円筒形郵便ポストも置かれています。現役として機能していて、投函して郵便を送る事も出来ます。

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 他に、鉄道郵便の思い出の光景の写真が並べられていました。

 オユ10形は全国にもはや2両しか残っていない貴重な存在で(もう1両は中央郵政研修センター)、地元有志による良好な保存状態も感心させられます。
 ただ、郵便輸送もまた、日本の鉄道史の一ページであるのだから、大宮でも京都でも良いが、鉄道博物館で公式な保存・展示が行われるべきだと思う。いかがでしょうか。

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 駅舎内には特産品を販売する「駅マルシェ」があるのだが、残念ながら火・水曜日は休業。

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 窓には、これまたフェイクの急行?「ゆのさぎ号」のサボが掲げられていました。「御花見」でなく「緒花見」なのはもちろん、ヒロイン緒花に引っ掛けての事。
(3日前の15日日曜日には、実際に団体列車として走ったそうだ)

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 ここはもう一つ、「能登演劇堂」があります。駅から徒歩で20分、少々遠いのだが。

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 仲代達矢が主宰する劇団「無名塾」の公演が年1回は行われているようで、過去の上演作品のポスターが、駅舎内の上部にズラリと並んでいます。若村麻由美らも、無名塾のメンバーに名を連ねています。一部を除き、仲代達矢自らが出演しています。公演日には金沢から直行バスの運行もあるそう。

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 駅の穴水寄り、熊木川を渡る、NT200形。

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 結局2時間以上も滞在、131Dで能登鹿島に向かう。駅舎の屋根には、鯉のぼりが掲げられていました。

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 西岸は昨日降りたからスルー、能登鹿島で降ります。行き違いで待っていた七尾行は「NOTO GO」でした。
 1~2週間前だったら桜が見事だったはずだが、ほぼシーズン終了。駅舎は瀟洒だがやや安普請で、アニメの世界観には合わないだろう。

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 高台にある駅から海岸沿いの国道に降りると、北鉄奥能登バスの穴水~曽福路線があります。平日4往復・土曜2往復・休日運休というローカル線だが、次の列車までの間で、ちょうど穴水からの便が来たので、曽福で折り返してきた所を、撮ってみました。

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 曽福の終点は、能登鹿島の一つ先です。かつてはそれこそ、西岸も能登中島も、笠師保も経由して七尾方面へ路線が通じていたのだろう。
 遠いし、この画像では解りづらいかと思うが、海の向こうに、真っ白な北アルプスの山々を見る事ができました。

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 この駅の愛称、「能登さくら駅」の愛称の案内。でも古い。急行〔のと恋路号〕が運行されていた頃のままだ。

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 旧駅舎を書いた絵画が、待合室の中にありました。このままだったら、「いろは」の舞台に起用されていたかも?

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 603D「のと里山里海53号」は運休で、次は135D。先にここで行違ったNT211「NOTO GO」が来ました。これで終点の穴水に着きます。

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 車内には、マジンガーZの主題歌を歌っていた、水木一郎「アニキ」の写真とサインがあります。水木氏、仙石線全線運行再開時に、「マンガッタンライナー」の再開初便を石巻で出迎えたりしているし、案外こちらの方も、鉄道との縁は深いかも。

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 穴水の駅前には、「さわやか交流館フルート」が建っているが、地元出身の大相撲力士、遠藤の春場所敢闘賞受賞を盛大に祝っているようでした。小結となった今夏場所が、大いに期待されたのだが…。
(今日から再出場)

 七尾に到着した頃には、まだ雲が多めながらも、青空が戻ってきていました。
 135Dは折り返しすぐ、604D(通常は「のと里山里海54号」)となります。となれば「NOTO GO」、どこかで撮りたい。しかし、空港へ行く事を考えるともう後戻りはできず、穴水駅の近くで場所を探すしかない。

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 小トンネルの先にある七尾寄りの踏切を渡り、線路際の農道から、築堤を登るNT211を撮りました。多少見上げるアングルになったが。晴れてくれて良かった。

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 穴水駅の構内を、駅の先(旧輪島・蛸島寄り)の踏切から撮ります。左手には、NT200形導入まで主力だったNT100形(127)と、急行〔のと恋路号〕用のNT800形(801+802)が、未だに留置されています。何かは聞かなかったが、何かしらの用途に活用されているらしい。

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 反対側に目を向ければ、かつての七尾線と能登線が延びていた線路が、途中で途切れているのも見えます。左が七尾線、右が能登線。七尾線(穴水~輪島間)廃止が2000(H12)年3月、能登線廃止が2005(H17)年3月。いつの間にか、かなりの時が経ってしまいました。

 構内を見ると、どうやら「いろは」の2両が重連に仕立てられている。営業で動くのか?

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 15時11分発140Dとして、入れ替えられて1番線に入ってきました。2番線で撮ります。現在2・3番線から発着する定期列車はないが、立ち入っても構わないと、駅の職員に確認済みです。
 ファンにとっては、夢の重連!?

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 七尾寄りのNT204。

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 穴水寄りのNT202。

 アニメタイアップ列車というと、2月に撮った伊豆箱根鉄道の「HAPPY PARTY TRAIN」(HPT)も思い出すが、ラッピングされていた3000系と比べると、NT200形はデザインの自由度が高いと思いました。窓の柱が比較的太いし、加えて山側のトイレ部は窓が全くなく、キャラクターのアップを大きく描ける事(「NOTO GO」もそうだった)。「いろは」は基本的に、メインヒロインの緒花を中心に据えれば良いし(HPTはAqursの9人全員を対等に描かなければならない)。もっともこちらも、NT204の鶴来民子は一部窓に掛かっているが。まあどちらも、ファンに好感を持たれるためには、デザインに気を遣わなければならないという点は、同じはず。他社・他作品も含め、色々制約がある鉄道車両のラッピングも、大変なものだと思います。

 本当は、HPT同様、もう少し離れた場所で、ラッピングを真横からキチンと撮りたかった(こちらは左右でデザインがはっきり異なるのだが)。しかし、能登空港からのANA便を考えると、遅くとも駅前を15時10分に出発する北鉄奥能登バス輪島行には乗らねばならず、今回はあきらめざるを得ませんでした。「のと里山里海」のNT300形も撮れていないし、近いうちにもう一度、訪れなければならないか。その場合、「のと里山里海」に加えて能登中島駅のマルシェも火・水曜日休みだし、一方で土休日は、特に西岸駅の混雑も予想されるので、月・木・金のいずれかが良いのか。

 結局、前日公式Webで見た「車両故障で運用未定」とは、何だったのか?恐らくは他の一般車両が故障し、その結果ラッピング車両の運用を変更せざるを得なかった、という事だったのだろう。本来は水曜日運用休止のNT300形が朝に1往復運用されていたのも、その影響だったのではないか。

 穴水にもっと居たかったけれど、能登空港からANA便で帰る事になります。それは次回。

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《今日のニュースから》
20日 台湾 蔡英文総統 インターネット番組出演
21日 加計学園獣医学部新設問題 愛媛県が新文書提出
22日 常磐線Jヴィレッジ新駅 起工式

 Jヴィレッジ新駅は広野~木戸間に造られ、来年4月に臨時駅としてオープンするとの事。グーグルマップを見ると、一番近くなる所は複線化の過程で上下線が大きく離れた地点になり、どのような構造になるのだろう。

№1850 「花」を求めて北陸路 4.桜散っても花咲いていた のと鉄道

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「花咲くいろは」。
 自由奔放な母親のおかげで、田舎の温泉宿で働く事になってしまったJKヒロイン、松前緒花(上の画像、NT204の右側に大きく表情がアップで描かれている娘)を中心とした少女達の青春を描いた…という解釈で宜しいでしょうかねえ?ファンの皆様。…アニメで、2011(H23)年にTVシリーズが放映、2013(H25)年には劇場版も公開されています。
 JTB時刻表2016(H28)年1月号のグラビアのアニメ特集でも取り上げられたほどから、ファンでなくてもタイトルくらいは聞いた事がある、という方も少なくはないでしょう。
 物語の舞台となる「湯乃鷺温泉」そのものは、金沢市の南東部にある湯沸温泉(金沢駅から北鉄金沢バス)をモデルとしているが、駅はのと鉄道の西岸駅がモデルとなっているよう。のと鉄道でもラッピング車を運行、何回か車両やデザインが変わりつつ、現在はNT202とNT204の2両が運行されています。
 この2両を見る事ができないか、そして、桜が間に合わないのは仕方がないが、「花咲く」というくらいだから、何でもいい、花と組み合わせて撮影する事ができないか、そんな事を考えて、七尾からのと鉄道線の車中の人になりました。のと鉄道ではラッピング車の運用を公式Webで公開しているが、それを見ないまま、北へ向かいます。本数が少ない路線だから、見る事ができればラッキー、という程度の感覚でした。

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 七尾駅。
 137D穴水行に乗ります。この時点ではどこで降りるかは決めていなかった。とりあえず、田鶴浜までの乗車券だけ買いました。
 桜はどこもほぼ散ってしまっているが、ホームに菜の花が咲いているのが見えて、ここいいんじゃないか?と思ったのが、西岸駅でした。車内で清算して降ります。

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 137Dが先の能登鹿島で行違ってやってきた、「のと里山54号」604Dの一般車両が、「いろは」NT204号でした。いきなりとは。薄日が差していて、そこそこきれいに撮れたのではないか。

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 西岸駅の駅舎。
 これだけ見ると、なんて事のない、ごく普通の木造駅舎。いや、「普通の木造駅舎」自体、なかなか見られなくなってきているのだが。

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 しかし!待合室の中は、「いろは」一色。
 上部には、ヒロイン緒花を初めとするキャラクターと、金沢周辺の名所を書いたポスターが並んでいる。

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 本棚も、「いろは」関連のムック本とか、コミック(「いろは」はアニメオリジナルで、そのコミカライズ)が並んでいる。一緒に鉄道雑誌も数冊並んでいて、これが、乗り物とアニメの仲が急接近している今ドキなのかと思う。鉄道が出てくるアニメを扱ったムックもあったし。あとはお約束の自由帳。
「いろは」ムック本を数冊眺めてみたが、一部の登場人物の名字が、石川県内にある駅名からきているのが目を惹いた。緒花のおばあちゃんで温泉宿の女将、「四十万スイ」の「四十万」って、さっき降りた北陸鉄道の駅じゃん。板前見習いとして働く少女「鶴来民子」の「鶴来」も、今の石川線の終点だし、他に「和倉結名」「輪島巴」と、能登半島の地名が名字のキャラもいる。石川愛にあふれた作品、なのだなあ、とか思った。
 なお、他に3年前のNHKの連ドラ「まれ」のムック本もありました。「まれ」も能登から物語が始まり、のと鉄道(と、みなとみらい線)でも列車へのラッピングがあったらしい。

 惜しいのは、一般の乗客の乗降は少ないから駅員がいないのは仕方がないとしても、旧駅事務室が、単に倉庫として使われているだけ、という点。せっかく7年以上も息長く人気が続いているのだし、ファンの交流スペースとして活用しても良いのではないか、と感じました。

 なお、現実の西岸駅近辺は、温泉街はおろか、コンビニすらない。道路の反対側に郵便局があるだけ。少し歩くとカフェとか「なかじま猿田彦温泉いやしの湯」とかはあるらしいが。飲料の自動販売機はあるが、食料の入手は難しいかもしれない。これから「聖地巡礼」で訪れる方は、この点注意、かも。
 この日は「聖地巡礼」者は、一人も見なかった。

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 西岸駅のホーム。ファンにはおなじみのアングル、でしょうか。ムック本にも描かれていたし。現実には、電柱を支えるワイヤーが遮っているのだが。
 桜はほとんど散ってしまっていました。1~2週間前だったら見事だったはずだが。

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「湯乃鷺」の、フェイクの駅名標まで!最初はアニメに合わせてウェザリングもされていたらしいが、今は文字が薄くなっています。

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 次の140Dは、2両目がNT202号車でした。なので、こんな感じで、下りホームの菜の花と組み合わせて撮ってみました。いかがでしょう?

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 下りホームの、待合室のポスター。石川県への貢献大?フェイクの「湯乃鷺」駅名標は、元々はこんな感じで再現されていたらしい。

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 先の「のと里山里海」が、605Dの55号として、折り返してきました。

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 さらに次の142Dの七尾寄りは、もう一つの話題のラッピング車「永井豪記念館 NOTO GO」でした。マジンガーZが大きく描かれています。
(反対側はキューティーハニー、デビルマン、マジンガーZが描かれている)

 次の140Dの折り返し141Dは、「いろは」NT202が、期待していた位置に停車しませんでした。なので、急遽乗車。穴水へ。

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 車内には、「いろは」の劇中のシーンが掲げられています。「レアな雑巾がけ」って、どんな雑巾がけなんだ?

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 ヘッドマーク。

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 現在ののと鉄道の終点、七尾駅。
 明日は能登空港から、ANA便で帰る事になっています。なので、もう一度来ます。

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 現在の車内の運賃表は、運賃表示部は使用せず、全区間の運賃の三角表を掲示しています。なぜだろう?

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 最後に、七尾へ戻ってきて、駅の近くの路上のバス停。北鉄能登バス、七尾市循環バス「まりん号」と共に並んでいるのは、№1848で書いた、丸一観光の夜行高速バス「Green Liner」。東京(TDR)行は2つルートがあり、高岡・富山・鍛冶橋経由と金沢・バスタ新宿経由があります。七尾の終点は同社の営業所になります。

 天候はあまり良くなかったけれど、西岸滞在中は薄日も差してくれて、なんとか持ちこたえてくれたようだった。しかし、七尾に戻ってきたら、雨が降り出してきました。ガッカリ…。
 ともあれ、どのみち穴水に再度向かうのだし、それなら途中の駅を一つ一つ降りてみようか、能登中島のオユ10形も見なければならないし、とか考えました。「いろは」のラッピングも、真横からキチンと撮ってみたかったし。たとえ悪天でも。
 ところが、のと鉄道の公式Webで運用をチェックしようとしてビックリ。「車両故障により、運用時刻は未定」と書かれている。「永井豪」も含め、3両とも普通に走っていたのに?明日は最終日だが、どうなる事やら。とりあえず、天気が早めに回復して、午後くらいは晴れて欲しいのだけれどなあ。

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《今日のニュースから》
18日 藤井聡太六段 七段に昇段 61年ぶり最年少記録更新
19日 「太平洋・島サミット」首脳宣言採択 北朝鮮問題言及

 また、アメリカの高校で銃乱射…。あいつが悪いこいつが悪い、ではなく、アメリカという国そのものの、どこか根本的な欠陥から来ているのではないか。それが何かは判然としないが。「聖地巡礼」に青春の一ページを費やせる日本は、何のかんの言っても、平和…。