№1840 バスグラフィックVol.34(ネコ・パブリッシング)

「バスグラフィックVol.34」、先月末には発売になっていたのに、ノルウェー旅行記を書いていたりしたから、大分遅くなってしまいました。

BUS GRAPHIC TOPICS
「グラフィック」誌独自のトピックスとしては、京成バス「リカちゃん」、京王バス「新5000系」の、いずれもラッピング車。
「リカちゃん」は、肝心の京成バスの公式Webには一切記されていなかった。後半には、「バスコレ」で製品化とも書かれている。
「新5000系」は、「京王ライナー」スタートに合わせたPRも兼ねているが、「京王ライナー」は、先日乗る機会ヶありました。来月書きます。運行形態からして、ラッピング車が多摩〔営〕と南大沢〔営〕に集中しているのは当然だが、運行形態からして、桜ヶ丘〔営〕や八王子〔営〕、さらには西東京バスにあっても良さそうだ。

バス de Resort 石垣島

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 石垣島は昔からリゾート地として、認知度はあったと思う。航空会社系の高級ホテルもあるし。ただ当時は、大浜にあった空港があまりに手狭で、航空便も便利とは言えなかった。私は1998(H10)年と2002(H14)年に行った事があるが、ターミナルビルも駐機場も狭く、何より滑走路が、ジェット機が就航するには短くて、制約が非常に多かった。当時ようやく羽田などへの本土便も飛び始めたが、本土行だと燃料を満載にすると滑走路が短くて離陸出来ず、沖縄や宮古で給油のために一度降りる必要があった、などの不便も多々ありました。
 大きく飛躍するようになったのは、2013(H25)年に、白保地区に新空港が開港した事で(ここへ来るまでに環境問題でスッタモンダもあったが)、大型ワイドボディ機が就航できるようになり、本土へも直行で行けるようになった。その後LCCや国際線の開設が相次いで、日本有数のリゾート地として発展するようになったのだと思います。

石垣島 オススメポイント めぐり
 観光はしなかったから(ただし竹富島には行った)から写真で雰囲気をしのぶしかないが、本土とはもちろん、沖縄本島とも違う。一方で距離的に近い台湾ともまた違う。独特の雰囲気は感じられます。
 バス誌なのだから、石垣島の風景の中を走るバスの姿を撮った写真があっても良かった。

石垣島で活躍するバスたち
 私が行ったときの石垣島のバスというと、たぶん東運輸がほぼ独占だった、という印象がありました。他にも事業者はあったとは思うが。

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 昔の東運輸のバスというと、こんな感じの、たぶん「サンプルカラー」が中心だったと思う。中型が中心だったが、相鉄や大阪市営の大型車も同じデザインで走っていました(旧空港のランプバスと共用だった)。
 だから今の東運輸のカラーは、大分洗練された印象がある。何より中古もあるとはいえ、大型車がかなりの台数があるというのも、やはり新空港効果、なのかなと思う。

 でも今は東運輸独占ではなく、乗合だけでもカリー観光がある。空港アクセスのみのようだが、複数走るという事自体、20年前は無かった。1998年の時点では空港バス自体がなく(一般の路線バスが数便乗り入れるだけ、だったと思う。だからターミナルから歩いて、一般路線バスのバス停から普通の路線バスに乗った)、2002年にようやく空港アクセスバスが走る状況になっていた、そんな感じだったので。
 あとは貸切専業が数社、白ナンバーが見られるのは、船舶事業者が船の利用者を送迎する、そんな所だろう。でも緑ナンバーの貸切事業者が4社だが、いくら観光客が急増しているとはいえ、結局は小さな島なので、うまく共存できるものなのだろうか。

 石垣島も、もう一度行ってみたいと思ってはいるものの、まず沖縄本島が優先になると思うので、機会を作れるかな…?行くとしたら、他の島も組み合わせたい。他の島のバスも、今後出るだろうか。

大阪市営バス 最後のみおつくし
 この中でポンチョは、元々「赤バス」用として導入されて、帯が赤色だったのだが、その点については触れられていない。長尺・1ドアで2人がけ座席も並んでいるから、比較的座席数が多い。18席か。
「赤バス」廃止に見られるように、旧大阪市営バスの末期は市政の動向に翻弄されて、採算性重視という方向性で民営化された経緯があり、ややトップダウンで事が進んでしまった感があるので、労使間のいざこざもあったし、先行きはやや懸念もあります。

千葉内陸バスのTOMIXデザインバス
 そもそも元の模型はあくまで鉄道ありきで、バスはマイカーやトラックと同様の背景に過ぎなかったので、このカラーを再現するという試みは、面白いというか何というか。
 TOMIXはその前に三菱ふそうのモノコック(2段サッシ移行後)を作っていたのだが、模型からはもう離れてしまったから現状は解らないのだが、まだ作っているのだろうか?アレは確か、シンプルな横帯が入るだけだったが、まさかそこまでが再現されるという事はないだろうな。
 リアのTOMIXの広告に映っているELは、ED61?(でも赤い。一瞬ED70かと思った。なぜだろう)
 先の京成バス「リカちゃん」もあって、今号はタカラトミーがらみのバスが目立つ感じ。
(トミーテックはタカラトミーの子会社)

YELLOW LINER 華蓮 発進!
 当面は平日の朝夕ラッシュ時のみか。奈良交通で奈良ナンバー(平城〔営〕)だが、運行区間は全区間京都府内だ。
 車内の様子は、デザインは違うが、基本的には去年乗った西鉄バスとほぼ同じか。
 今後の増車、あるいは他方面への導入はあるだろうか。特に旧型3ドア車が相当残る、近鉄奈良線沿線は期待されるかも知れない。道路状況が連接車に向くかという問題はあるが。

モダンライフバス2
「1980年代半ば 東京とその近郊のバス窓車を追って…」。2段サッシでさえ首都圏ではほぼ見られなくなった昨今、「バス窓」と言われても、実物を見なければピンと来ない若い人も少なくないだろう。思えば、モノコック車の動態保存車は少なくないが、ほとんど全てが2段サッシや「メトロ窓」で、「バス窓」車って、ないか…。あと10年早くバス趣味がメジャーになっていれば、あるいは「バス窓」車も動態保存の対象になっていたかも知れない。
(東急の「電車とバスの博物館」に、「バス窓」車が静態保存されている)
 江ノ電バスは、当時は三菱ふそうでも富士重ボディがほとんど全てだったから、呉羽ボディ車両の存在はなんで?と、子供心に思ったものでした。神奈中からの移籍と知ったのは、後の話。
「早稲田窓」は、川崎市営バスにも無かったっけ?そんな記憶があるが…。

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 群馬中央バスは、同一車両ではないが、たぶん同型車両を過去に撮っています。高架化の遙か前の伊勢崎駅前。なんでこんな中ドアにしたのだろう。あとここにはないが、「バス窓」の日野センタアンダフロアエンジン車も在籍していました。

 西山敏樹氏のコラムで「ナノバス」が取り上げられていたが、先日福島第一原発に導入されたのも、「ナノバス」なのでしょうか?(このタイプではない)
 橫浜市営バスの95系統(橫浜駅西口~第三京浜~市が尾駅)間が廃止になって、早や10年以上経ちました。この系統は高速道路経由だが、名古屋市営高速1系統のような、追加料金は徴収していなかった。

 巻末折込ポスターは奈良交通YELLOW LINER 華蓮。奈良交通はVol.31で特集されているが、思えば「バスグラフィック」は、関西の事業者の特集がほとんどない。関西も大手事業者がいくらでもあるので、どこかでやって欲しい。阪急バスあたりは期待したい。関西では最大級の事業者なので。

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《今日見た・聞いた・思った事》
 ANAが来年度就航を目指す、A380のプロダクトが、ついに発表になりました。
 ファーストクラスにプレミアムエコノミーも加えた4クラス制520席で、上級クラスが全て2F、エコノミーが全て1Fと、はっきり分かれています。
 ウリなのが、エコノミークラスの最後部ゾーンに設定される「ANA COUCHii」(380席中70席)で、レッグレストを上げてベッドの様な形態にできるという事。専用の寝具も用意するそう。ファミリーの利用を想定しているようです。追加料金が必要。
(「日本初」と謳っているが、という事は海外には例があるのか)
 またFクラスは扉付きの個室タイプとなり、Cクラスはスタッガードだが、中央部は2人並んで座れる様になります。
 他に多目的ルーム、Yクラスにもバーコーナーを設けるという事。個人モニターのプログラムも、ホノルル路線専用のものが提供されるようです。
 A380は導入の経緯からか、これまで意外に積極的なPRをしてこなかったような気もしていたが、これで一気にムードが高まってきそうです。私もハワイはまだ行った事がないので、これで行ってこようか、なんて考えています。導入後すぐ、とはいかないだろうが。
 それにしても、外観は3機別々のカラーになるそうで(青・緑・オレンジ)、全機撮影コンプリートはハードルがやや高い?「東京=ホノルル」と言っているが、羽田か成田かはまだ解らない。両方か?現行ダイヤ(B787-9)は羽田も成田も夕方までには到着するから、到着時に何とかなるか。
(現行ダイヤのまま、羽田・成田両路線の全便に導入されるなら、ホノルルで11時前後に3機並ぶ事になる)

 近鉄南大阪線は、大和川の橋梁で線路のゆがみが見つかって、昨日は発見以降終日運転見合わせになりました。「復旧には数日かかる見込み」と昨日は聞いたからどうなる事かと思ったが、今日の夕方には上下線で運転を再開したとの事で、当分は徐行になるだろうが、ともあれ良かったと思います。関西は去年も南海線で同じような事があったから。JR久大本線の事もあるし、鉄橋もまた、鉄道のウィークポイントの一つだと思います。

《今日のニュースから》
25日 松田翔太・秋元梢 結婚発表
26日 フィリピン・ボラカイ島 半年間閉鎖措置開始

 ボラカイ島は竹富島の倍くらいの面積の島。もし竹富島を半年閉鎖する、なんて言い出したら、どんな反応になるものか?