№1839 春は近いか遠いのか?ノルウェー弾丸紀行 8<終>.LH716便 ジャンボで帰国

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 いよいよ日本帰国の便です。LH716便。日本で見られる唯一のB747-8です。ジャンボジェットそのものが、日本で見る機会が激減していて、まして「ダッシュ8」に「乗る」となると、キチンとしたプランを組まないと難しくなってきました。

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 羽田行LH716便が出発するZ52番ゲートは、恐ろしく遠い。一度うんと深い地下へ降りて(エレベーターもあるが)、この長い連絡通路を通って、また同じくらいの高さを上り返さなければならない。バスを降りてから15分は掛かって、シェンゲン条約圏出国のためのパスポートコントロールにたどり着く。当然、日本人が多くて、現実に引き戻される感じ。でも、昔ほどはガクッとは来ない気がした。

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 出発便の案内表示。LH716便は上から6番目。NH5854のコードシェアあり(今回はNH便名で搭乗)。搭乗ゲートはZとしか記されていない。オスロで貰ったボーディングパスにはZ52と既に書かれていたのに、不思議。

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 Z52番ゲート。当然日本人が多いが、ブラジル国籍の人が少なくないようで、数人の呼び出しのアナウンスがあった。ブラジルからの乗継ぎのようだ(アメリカ経由と、時間的にはあまり違わない)。

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 出発待機中のB74-8、D-ABYN。やはりジャンボジェット、特にアッパーの長い-400以降はカッコイイと、未だに思う。

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 搭乗開始。上級クラス・会員から優先搭乗になるが、意外にビジネスマンをほとんど見なかった。

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 今度は窓際。やはり空の旅は窓際だと思う。
 LH機が並んでいるが、LHはこの直前に新デザインを発表しているけれど、今回はフランクフルトでも、先のミュンヘンでも、全く見ませんでした。

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 B747-8の個人モニターは、A350より小さい。Yクラスではこの位が標準だったのだが。非常デモビデオの内容は、A350と同じ。

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 定刻出発。あれ、東の方へ行くと思ったが、西の方へ進む。R/W25のLまたはCかと思ったのだが。離陸機を見る。

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 R/W18からの離陸だった。5年前のロンドン行の便と同じだったが、ジャンボが離陸できるほどの延長があったっけ?
(今調べたら、4,000mある)

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 直ぐに大きく左旋回、メルフェルデンの街を見る。街を二つに分けるように鉄道が走っていて、駅も見えます。

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 森の中を、アウトバーンが突っ切って行く。手前に小さく見える湖は、ボルンブルッフ湖。
 空港が、どんどん遠ざかっていく。こうしてみると改めて、大空港でも、日本とはかなロケーションが違う、と思わされる。

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 マイン川が現れる。大蛇行を繰り返している。左手に見える街はエルレンバッハ。空港の南東だ。

 離陸から8分でベルトサイン消灯。ここで日付を変えます。

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 3月 8日(木)

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 夕暮れ。太陽はとっくに西の空に消えていました。

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 まずオシボリと、オツマミのサービス。

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 フライトデータのマップ。ワルシャワを通過し、モスクワ方向へ飛んでいる。ワルシャワは確認出来なかった。天気が悪かったか。
 B747-8のフライトデータは、対地速度と外気温は表示されない。
 途中、「シートベルトは必ず締めて下さい」と、日本語でのみアナウンスがありました…。

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 最初の食事は和洋選択で、ミュンヘン行きでの件もあったから、和洋どちらでも多く残っている方を、と思っていたが、どちらも大丈夫と言われたので、ここでは和食を選択する。なぜなら、和食はなんと、カツカレー。無論、日本の食堂のようなカレーソースたっぷり、という訳にはいかないが。サラダに日本そばとはアンバランスな組み合わせだが。おいしかったです。
(メニューカードを置いてきてしまったから、洋風は何だったか解らない)

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 離陸から約2時間20分、真っ暗な窓の外に、突如まばゆいばかりの大都会が現れる。
 モスクワだ!これは凄い眺め。さすが、世界有数の大都会だ。

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 ユーロニュースの天気予報。東京の天気は良くなさそう。

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 ウラジミール?ここは確信が持てない。

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 キャビンはこんな感じ。最後部は5年近く前に乗ったA380と比べると、広く感じられる。インテリアは過去の、グレー+黄色からは大分変わってブルー系(A350もだった)。
 食事の片付けの後、税関の申告書が配られる。トイレは大渋滞だ。
 この後は、映画とかは見ないで、寝ていました

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 目覚めてシェードを開けると、既に日は高く、白い大地が広がっています。
 でも、今まで見てきたシベリアとは、何か違う…。

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 なんと、中国の上空を通過している!私もこれまで、何度もシベリアルートを経由してきたが(ただしLHの日本行は今回が初めて)、中国の上を飛ぶのは初めてだ。LHの日本行が中国上空を通過するのは、珍しくないのだろうか。
 ここは、フフホトだろうか?

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 中国上空はシベリアと違って、田畑が広がっているように見える。無論まだ真冬なので、作物を作っていたりはしないだろうが。

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 マップ。チチハル上空を通過し、ハルビンへ向かっている。

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 ハルビン。無論、初めて見る中国の大都市。真ん中を流れる大河川は、この後ロシアでアムール川に変わる。
 大きな街。だが、やや黒ずんで見える。

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 フライトデータでは、こんな感じで、コックピットからはこんな感じで見えていますよ、とVRな前方の風景が映し出される。

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 キャビンは、じわじわ明るくなってきました。朝食の準備も進んでいるよう。

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 どこかの山間部の上空で左旋回。

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 マップによると、この後ウラジオストックの方角を目指すようで、実際に経由するかどうかは解らなかったが、もしかしたら見られるのではないかと期待していた。
 しかしこの直後、ぶ厚い雲が下界を多い、何も見えなくなってしまった。全く残念。
(結論から言うと、羽田着陸の直前まで、地上は何も見えなかった)

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 到着前の食事。ここは1種類だけ。玉子料理メイン。ポテトに鶏肉、パンにフルーツと、定番?

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 日本海上空も日本列島も、ひたすら雲が広がるばかり。

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 羽田が近づいてかなり降下している。マップも、房総半島上空にいることを示している。ベルトサインもとっくに付いている。
 でも、まだ何も見えない。相当天気が悪そう。アナウンスでは、羽田は雨で6℃だそうだ。
 ようやく地上が見えた、と思ったら、もう東京湾スレスレで、いきなり風の塔を見る。

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 D滑走路を横切っていく。

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 モニターが、C滑走路を捕らえた。あたりが暗いので、滑走路は明かりが付いている。

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 着陸直前。OZのA330が、こちらの着陸を待っていました。

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 C滑走路、R/W34Rに着陸。水煙が凄い。
 この後、Uターンして、第2ターミナルの前をタキシング、南側を経由して、A滑走路を横断して、国際線ターミナルに向かう。遠回りなのではないかと思ったのだが。行きのミュンヘン便とは逆になった。

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 そのミュンヘン行きA350XWBとすれ違った。ちょうど6日経った、という事です。

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 定刻より16分早く、羽田空港に到着しました。お疲れ様でした…。

 せっかく早く着いたのに、パスポートコントロールの列も長かったが、それ以上に、オスロで預けた荷物が出てくるのが遅い。20分も掛かった。ひょっとしたら乗れるかな?と期待していた空港バスには乗れそうもない。

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 到着ロビー。大勢の人々でごった返す。

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 最後に、到着便案内。LH716(NH5854)便は、上から7番目です。

 こうして、1年半ぶりの海外旅行で或るノルウェー旅行は終わりました。
 思ったのだけれど、北欧は私にとっては、3月というのが案外良いシーズンなのでは無いか?8年前のスウェーデン旅行も思い返すと、特に北部は雪が結構残っていて、特に列車に乗っていると、より車窓がダイナミックに感じられるような気がします。
 無論まだまだ冬の厳しい寒さが続く事になるし…「暑さ寒さも彼岸まで」は、北欧には全く通用しないな…、観光シーズンにならないから多少不便な面も出てくる(施設の休業など)けれど、列車の旅、という面では、よほどの荒天にさえならなければ運行が止まってしまう、という事はないようで、夏場と同様にゆったりした旅が楽しめるのではないか。
 また航空運賃も安くなるし、真夏ほどではないにしても、日中の陽もそこそこ長くなってくるので、観光もそれなりに楽しめるのではないでしょうか。
 次に北欧に行く機会をいつ作れるかは解らないけれど、恐らくは次回も、3月のあたりに行く事になるだろうと思います。
 ただ、繰り返しになるが、ノルウェーを中心に北欧は物価が恐ろしく高いので、この点は気をつけないといけないのだけれど。それと、長距離列車の本数が少ない、このあたりに注意しておけば、北欧では素晴らしい鉄道の旅が楽しめるのではないでしょうか。

 今年の海外旅行は、恐らくこの1回のみになると思います。来年は…今はまだ詳細は語れないが、相当な大規模な旅行を考えています。お楽しみに…でも実行できるかどうかは、まだ解らないが。

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《今日のニュースから》
22日 コミック・アニメ海賊版サイト対策 緊急シンポジウム開催
23日 軽井沢バス事故 慰霊碑設置工事開始
24日 「準備宿泊」開始前 「安心安全ステーション」開設 福島県大熊町

「海賊版」サイトに関しては、NTTが閲覧を規制した事で、憲法まで持ち出されて物議も醸し出しているようだが、出版社の側からすると、大変なジレンマに陥ったと思う。要は、「自らの表現などが規制される事には強く反対するのに(当然だが)、自らに損害を与える存在の閲覧などを規制する事はOKなのか?」という話になるから。
 衣笠祥雄さんがお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りいたします。私は見ていなかったが、亡くなるたった4日前の19日にTVの野球中継の解説をされていて、かなり調子が悪いようだった、と球界の内外から聞こえてきました。「鉄人」と呼ばれた人なのに、71歳とは若すぎる。年明け早々の星野仙一さんもそうだが、ここへきて、昭和40~50年代の野球界を支えてきた偉人たちが、相次いで亡くなってきています。非常に辛いのだけれど、私としては、覚悟を決めて臨まなければならない。どうか、残された方々には、末永く元気でいて欲しい。