「バスマガジンvol.88」が、先月末発売になりました。
ようやく、と言っていいのか?内容は前号の予告とほぼ同じ。
(「バス用品探訪」は無かった。次号の予告にある)
一斉を風靡した富士重工のボディ その名は6E!!
ついこの間まではモノコックモノコックと言っていたような気がするのに、スケルトンも初期の車両は、いつの間にか風前の灯火状態。
関東北部の事業者のものが並んでいたけれど、神奈川県だとどの位走っていただろう?橫浜・川崎両市営は入らず、京急に神奈中・相鉄・臨港・江ノ電・箱根登山・伊豆箱根あたりが思いつくが、昔の神奈川はもっと需要が多くて大型車中心の導入だったから、影が薄かったかもしれない。特に相鉄と江ノ電は、確か1台ずつだけだった、はず。神奈川はいすゞへの架装が多かった。
それよりずっと後のデビューの大型7Eも、都営バスではラストになり、別記事で取り上げられている。15年となれば、東京23区内としてはかなり長く走った方と言えるだろう。
ヒュンダイ ユニバース AT車、発進!!
前号でやるはずだった、ユニバースの試乗レビュー。
最初に、「ご存じの通り」と記されていた乗用車部門の販売休止、実は私は全然知りませんでした。フォルクスワーゲンのような不祥事なんて、なかったよね?中国の工場の生産停止(THAADがらみ)が原因らしいが、実際はどうなんだろう。
運転はしないからその感覚は解らないけれど、まだ一般デビューはしていないですかね?それにしてもヒュンダイは、ユニバース日本上陸から来年で10年になるが、12m級のハイデッカーのみで、他のラインナップって無いんですかね?
帰ってきた 路線バス全方位レポート Vol.20 山口県
前回はvol.42で取り上げられていました。
基本的な構図は変わらず、防長交通とサンデン交通で2分された形になっていて、他に中小の事業者が、山陽エリアでいくつか、という所。岩国市営バスは完全にいわくにバスに移行して消滅、宇部市営バスは、呉市営廃止後は、山陽地方では唯一の公営バスという事になりました。
光市の「ひかりぐるりんバス」を運行している西日本バスネットサービスは、ネットで検索しても今一つ実態が解らない。自社の公式Webはなさそうだし、中国ジェイアールバスの公式Webにも名前がないし、西日本ジェイアールバス、さらにJR西日本まで広げてみても、その名前が出てきません。光市の公式Webには携帯版時刻表で名前が出てくるものの、そこから先が解りません。一度実際に現地に行ってみないと解らない。
他の都道府県にない山口県の特徴としては、県庁所在地の山口市より、下関市の方が圧倒的に人口が多い事。やはり工業地帯や国際港がある山陽側の方が人口が多く、それがバス事業の形態にも関わっているのだろうと思います。一方で「他県と結びつきが強い」とは記されているものの、他県(広島・福岡)からの入り込みは、一般路線では確かない。
「ICカードへの転換」への期待が記されているが、JR西日本次第かなと思う。東側は南岩国までICOCAが入っているが、その先の展開が今の所考えられていない(下関はJR西日本の駅なのにJR九州のSUGOCAが入っていて、このままではJR東海同様、自社路線なのに自社のICカードを導入しない、という事になってしまう)。サンデン交通は、入れるならnimocaだろうと思うが。
おじゃまします バス会社潜入レポート Vol.88 近鉄バス
OSAKA SKY VISTAで名前を知られる事になったが、一般路線に関しては、正直ジリ貧傾向にある印象が否めない。阿部野橋や梅田に入っていた一般路線は、減便を繰り返したあげく、共に廃止になってしまいました。高安山のバスの写真もあるが(信貴山上線)、先月17日に減便になっています(40分に一本程度)。むしろ、本来の近鉄バス(電車)のエリアから遠い、茨木のエリアの方がまだ活気があるかと感じます。バスだけでなく近鉄の電車も、特に大阪線で減量が繰り返されているので、エリアの人口自体が減っていて、それがバスの利用にも影響を与えている、という事ではないでしょうか。
高速バスは1日から、Wi-Fiサービスを導入しているそうです(一部路線を除いた近鉄担当便)。夜行も近年は改廃が大きく、昼行路線や空港路線(特に関西空港)に力が入っていくのではないでしょうか。
オートエキスポ2018(デリー)
欧米だけでなく、インドにもバス専門ショーがあるのか。「EV化すると言っても、電力供給は大丈夫か」という懸念が記されていたが、太陽光発電に力を入れていくらしいとは聞いている。ただ、それだけで足りるのか、とは私も感じます。あと、中国ブランドが多いのが意外。この所、インドと中国の政治的関係が(同じBRICSなのに)あまり良くないので。
「しばり」のバス旅ミッション
ボートレースの送迎バス。首都圏の競艇場3場の無料バス。
バスもさることながら、競艇そのものもある程度テキストが割かれていて、興味深い。以前、競艇を舞台にした少年向けコミックやアニメもあったので、ある程度解る、という人も多いだろうが。実際映像を見ていて、フライングスタート方式は理解できるが、個人的に未だ解らないのは、そこに至るまでの位置の取り合い。どういう駆け引きになるのだろうか。モーターの性能ではないだろう、と思うのだが、
今回は首都圏だからバスも比較的短距離だが、地方、特に中部地方に行くとこの手の送迎バスが結構長距離になって、高速バス顔負け、という路線もあって驚かされます(1日1~2本程度だが)。
なお、テキストには一つ大きな誤りがあります。中央競馬は公営競技ではない。農林水産省の所管になるJRA(日本中央競馬会)が主催するもので、地方の公営競馬とはまた別物です。公営はどの競技も観客が減少傾向になっていて、廃止になる所も最近では少なくないです(特に競輪で、神奈川では花月園競輪場が8年前に廃止になった。臨港バスと橫浜市営バスが無料バスを運行していた)。
終点の情景を求めて
八丈島の洞輪沢。八丈島は20年前に行った事があるが、船が変わっているんだ。あの時は三宅島で噴火があった直後だった。全島避難の直前でまだ寄港があって、支援に行く人が大勢降りていったものだった。八丈島は旧ANKの「アイランドドルフィン」を撮りにわざわざ行ったもので(当時の羽田では撮りづらそうな気がしたから)、合間に海水浴とかはしたが、バスに乗る事がなかったのは申し訳ない。純粋な町営なのに、立派な緑ナンバーだ。
なお、別項でその三宅島の村営バスの運転士が、全島避難の状況も交えて取り上げられていたが、この両記事を書いた加藤佳一氏は、雑誌時代の「バス・ジャパン№4」で、1986(S61)年の三原山噴火によって、やはり全島避難になった大島の東海汽船バス(今は分社しておおしまバス)のドライバーについて書いています。入手困難だろうが、こちらも是非読んで欲しいと思う。
鈴木文彦が斬る!バスのいま 第14回
バス部門の分社化見直しの動きだが、さいたま国際バス(国際興業)が一例としてあげられているけれど、再統合の直前に私のWebサイトを閲覧されていた国際興業バスファンの方からメールがあって、特に催事輸送で不都合が生じたため、国際興業に再び一本化するらしい、という話をされていました。国際興業は元々公営競技輸送が多数(戸田競艇・川口オート・浦和競馬)あった上、サッカー輸送も駒場(レッズ戦)に加え、埼玉スタジアム開場で代表戦なども多数行なわれるようになったため、分社では不都合が多くなった、という事でしょう。京成グループほどの徹底した地域分社(元々の京成電鉄バスは範囲が非常に広く、自社電車路線から遠く離れた成東まで含まれていた)でなければ、今後も分社の再編成は続くのではないか。なお、西鉄は福岡市内とその近辺、大半の高速バスが直営で残っています。
次号の予告は「岩手県北バス」「山形県」、どちらも予告通りだろうか。あとはエアロキング。
また、京成バスにアストロメガが入って、一般高速バスでは初となるので、こちらも記事となるだろう。
なお今号では、岡山県の「新規参入と両備HDの路線廃止表明」問題は、誌としてのオピニオン記事はありませんでした。次号で突っ込んで取り上げられるのだろうか。あとはおおさかシティバスもか。
当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
№1734で西武観光バスの三峰神社路線について書いたけれど、4月1日は渋滞が破滅的に酷く、前日31日午後から既に大渋滞が発生、最終2便は最大5時間以上の遅延のあげく終点にたどり着けずに引き返し、1日は秩父鉄道白久駅付近まで26㎞(東京~横浜間とほぼ同じ)の渋滞となって、ローカル路線バスまで多数運休が発生したそうです。生活路線にまで悪影響が出るなら、バス会社以外の、神社も道路管理者も行政も、何らかの対策を考えなければならないのではないでしょうか?公共交通の地位の低さを物語る現実の一ページ。冗談じゃない!
《今日のニュースから》
1日 加山雄三所有クルーザー 火災で全焼(今日鎮火)
2日 イラク派遣 陸上自衛隊日報存在 防衛大臣陳謝
3日 競泳日本選手権 池江璃花子 100mバタフライ日本新記録