突如浮上した、財務省の決裁文書書き換え問題。あれよあれよと前理財局長の証人喚問にも発展、政治の世界ではまだまだ尾を引く事になるでしょう。世界に目を向ければ、国連安保理事国同士の先鋭的な衝突の一方、北朝鮮問題は劇的な展開の予感。平昌パラリンピック開催に東日本大震災から7年。3月はどのような事が起きたのでしょうか。
28日 裁量労働制適用業務拡大 法案から全面削除 安倍総理指示
1日 ジャパンライフ 破産手続き開始
2日 リニア新幹線談合 大成建設・鹿島建設 幹部逮捕
3日 イタイイタイ病提訴50年 富山で記念式典
4日 神戸電鉄三木駅 隣接住宅の火災で全焼
5日 水素ステーション整備 トヨタ・ホンダなど11社 新会社設立発表
6日 韓国・北朝鮮 南北首脳会談 来月末開催発表
7日 パナソニック 創業100年 新展示施設オープン
8日 電子タバコ用に未承認のニコチン含有液体販売 全国初の摘発
9日 全米ライフル協会 フロリダ州銃規制取り消しを提訴
10日 首都高速10号晴海線 晴海~豊洲間開通
11日 イオン ベトナム・ハノイに2店舗目 建設工事着工
12日 バングラディッシュ旅客機 ネパールで着陸失敗 49人死亡確認
13日 成田空港 拡大案最終合意 第3滑走路建設
14日 韓国・李明博元大統領 収賄容疑で取り調べ
15日 新燃岳 警戒範囲を縮小
16日 新名神工事現場橋桁落下事故 現場所長ら書類送検
17日 犬山城「しゃちほこ」 落雷被害から復旧 記念式典開催
18日 太陽の塔 内部公開前記念式典
19日 自動運転実験走行 初の死亡事故 米アリゾナ州
20日 「くまモン」関連商品2017年売り上げ 過去最高1400億円余
21日 ブラインドサッカー 初の国際大会開幕
22日 雪で行動不能 奥多摩町の登山者 13人全員救助
23日 草加市立病院 埼玉県・保健所が立ち入り検査
24日 上海列車事故から30年 高知学芸高校で慰霊式
25日 スペイン・カタルーニャ州プチデモン前首相 ドイツで身柄拘束
26日 日本相撲協会 八角理事長再任
27日 那須雪崩事故から1年 大田原高校で全校集会
28日 新幹線台車亀裂 有識者会議が最終報告書提出
29日 「冬のソナタ」ヒロイン チェ・ジウ 結婚発表
今月はこの他、CPTPP(包括的及び先進的環太平洋パートナーシップ)が11ヶ国署名で締結(反対だったはずの政治家も活動家も、何も言わないね…。森友・加計疑惑追及が優先なのだろうが、米トランプ政権の世界経済に対する態度が影響しているとみている)、イチローがマリナーズ・上原浩治が巨人復帰、森田剛・宮沢りえ結婚、スティーブン・ホーキング博士死去、女子テニス・大坂なおみがBNPパリバ・オープン優勝、フェイスブック個人情報大量流出発覚、米各地初め世界中で銃規制強化要求の大規模デモ(でも結局はここ止まり、銃そのものを社会からなくそう、とはならない…)、などがありました。
アメリカでは歩道橋崩落、ロシアではショッピングセンター大火災、ギスギスした対立を繰り返す2大大国だが、国内で起きている事は、どうもそんなに違いはなさそう。国土が広すぎて、目が行き届かなくなってしまうのか。どちらも過去に日本でも起きている惨事なので、決して他人ごとではない。
今月は鉄道ダイヤ改正のシーズン。小田急の複々線化・GSEデビューが華々しく報道される一方、JR九州や近鉄では減量と、東西で明暗が分かれた気がします。この数年の傾向でもあるが。東京(首都圏)一極集中が加速している影響でしょうか。
********************
《今月この一枚》
今月はあたまにノルウェーに行ってきて、初の試みとして、現地から最新の体験を日記風に書いて、毎日更新しました。メインはオスロ~ベルゲン間の急行と、ベルゲンのLRTだったわけだが、ベルゲンでは合間に空港に行って、旅客機を撮れそうな場所を探してみました。といっても高台にある空港だし、立ち入りできない区域が大半で、せいぜいヘリコプター会社の前の敷地だけでした。トラフィックは多くないし、天候がイマイチだったので大した物はないが。そんな中、5日の午前中に撮影した、アトランティック・エアウェイズのA319です。
このキャリア、デンマーク領のフェロー諸島・ヴォーアルを拠点としています。聞いた事のある方、いるかなあ?時刻・路線を調べてみると、コペンハーゲンは1日1~3便あるが、他のディスティネーションは週1~2便程度。しかも首都ではなく、地方都市への就航が大半です。ノルウェーもベルゲン(週2便)はあるがオスロには行っていないし、UKはスコットランドのエジンバラに就航しているのにロンドンはない。季節運行の路線が少なくないようです。それにしてもフェロー諸島、どんな所なのだろう。興味はあるけれど、さすがに鉄道がないし、行くだけで大変そうです。行く事ができれば、最果ての旅情を満喫できるのだろうけれど。ノルウェー旅行については来月書きます。
当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
ついに、JR三江線が最終日を迎えました。ダイヤ通りなら、更新時点では全列車の運行が終了しています。事故なく無事に有終を飾れていれば良いが。
一方で南海高野線・高野下~極楽橋間が、本日運行を再開しました。観光客が乗ってくれないとローカル線そのものという区間なので、ぜひ春休みの残り期間や、GWあたりには賑わいを見せてくれる事が期待されます。なお、高野山ケーブルで、冬場に車両等の更新工事が行われると発表しました。詳細はこれからだが、昨日までの高野線代行と同様・同等の代行輸送シフトが敷かれるものと思われます。
《今日のニュースから》
30日 センバツ サヨナラホームラン1日2本 大会史上初
31日 全国初 公園内に学童クラブ 東京都荒川区
明日から2018年度となります。大阪市営交通民営化に京浜急行バス再編成などなど、交通の世界も変わる所が多々あります。良い方向へ向かうと良いが。
新年度も原則、火・木・土曜日の週3回更新で行きます。次回更新は4月3日になります。新年度もよろしくお願いいたします。
№1829 私鉄名車列伝 142.阪急電鉄5300系
「私鉄名車列伝」、今回は阪急です。
阪急はその生い立ちや線路条件の違いから、神戸・宝塚線(まとめて「神宝線」)と京都線で、一見同系列も、実際は別々に用意されています。阪急ではこれまで神宝線と京都線を交互に書いてきていて、前回は神宝線9000系だったから、今回は京都線です。
阪急電鉄5300系は、京都線向け初の新造量産冷房車として、1972(S47)年より製造が始まった。
車体の形態や基本的な性能は3300系に準じ、車体の寸法は大阪市営堺筋線直通に対応するため、標準車体より長さは100㎜短く、幅は100㎜広い。駆動装置は、京都線では初の中実軸TDカルダン方式として神宝線と共通とし、ブレーキは電気指令式HRD-1Dを採用した。電動機は140㎾(3300系は130kw)に増強され、パンタグラフはMc・Mに下枠交差式2機を装備している。正面左側車掌窓上部には手動式の行先表示装置を設置しているが、通常は運転区間・種別を書いた標識板を正面窓下に掲げていた。2ハンドルの運転台も、阪急では最後となった。
なお、京都線では初めて、トップナンバーが1ではなく0から始まっていて、この点でも神宝線と共通になった。
車内は引き続き阪急伝統の木目化粧板+オリーブグリーンのロングシートの配色を踏襲している。日よけは伝統のヨロイ戸。冷房装置は8,000kcal/hを4機搭載した集約分散型。
1次車は22両、1973(S48)年からの2次車は32両が製造されたが、当初は堺筋線には乗り入れず、MT比率半々の8連を基本として、急行を中心に地上線で運用されていた。この間、5863号車には電機子チョッパ制御装置が装備され、新造から2年間試用された。また5408・5409号車はユニット運転台試作車として製造された(現在継ぎ目は埋められている)。1975(S50)年からの3次車から、冷房装置が10,500kcal/h×3に変更されている。その後堺筋線直通運用に備えて8連(6M2T組成)のため、4・5次車合計31両、特に中間車が1978(S53)~1984(S59)年の間に製造され、105両全車両が出そろった。1979(S54)年3月ダイヤ改正で堺筋線直通急行(通称「堺筋急行」)の運行が始まり、5300系が就役して、初期の目的が達せられた。
1987(S62)年より、正面の行先表示装置を電動化し、運転台上部には種別幕を別に設けた。標識灯と急行灯は分離され、並んで窓下に配置され、6000系に似た顔つきに変化した。側面も電動の種別・方向幕を設置している。正面の種別・方向幕は5317Fから天地方向に大型化されている。2001(H13)年までには、銭湯に出る機会が無い車両を除き、電動化が完了した。同時に車イススペース・非常通報装置・ドア開閉予告装置(チャイム)も設置されている。改造の最終2編成では、案内情報装置も設置された。
さらに2002(H14)年には5300F・5302Fの2編成に、5000系等と同様の大規模工事(更新工事)が施された。外観上では、下方に拡大されたドア部の窓が目立つ。車内では化粧板・床敷物の色彩が改められ、座席のオリーブグリーンも濃くなって、袖仕切りが変更されている。このインテリアは、後の9000系に受け継がれる事になる。日よけはヨロイ戸からフリーストップ方式のカーテンに交換されている。冷房装置の改良も行なわれた。
現在も105両全車が健在、8連×7本・7連×7本が組成され、8連は堺筋線直通運用を中心にして、7連共々、特急を除く京都・千里線各種列車で運用されている。なお、8連は2両を切り離し、6連で嵐山線直通運用にも入れるが、最近はほとんど例がないようだ。1次車は車齢45年を越え、経年化はすすんでいるが、当分は活躍が続くと思われる。
【編成】
←梅田・天神橋筋六丁目方 河原町・北千住方→
*Mc 5300* - M'c 5400 + *Mc 5300* - M' 5800 - T 5850 - T5850 - *M 5900* - Mc 5400
*Mc 5300* - M' 5800 - T 5850 - T5850 - T5850 - *M 5900* - Mc 5400
*Mc 5300* - T5850 - M'c 5400 + *Mc 5300* - T 5850 - T5850 - Mc 5400
*Mc 5300* - T5850 - T5850 - M'c 5400 + *Mc 5300* - T5850 - Mc 5400
* パンタグラフ
地元の電車ではないから軽々しい評価は下せないが、電気指令式ブレーキ・中空軸カルダン採用と、後の阪急電車(特に京都線)の基礎となる一方、2000系・2300系に始まる、標識板の使用を前提とした高性能車両の車体デザイン、及び2ハンドルの運転台は、阪急では最後となりました。地味な印象もある5300系だが、結果的に、2200系に始まる次世代阪急車両への橋渡しとなる系列と位置づける事ができそうです。
今回の記事は
「私鉄の車両5 阪急電鉄」(保育社 ※現在はネコ・パブリッシングによって復刻)
「鉄道ピクトリアル1998年12月臨時増刊号 【特集】阪急電鉄」「同2010年8月臨時増刊号 【特集】阪急電鉄」(鉄道図書刊行会)
「HANKYU MAROON WORLD 阪急電車のすべて2010」(阪急コミュニケーションズ)
「鉄道ダイヤ情報 2014年2月号」(交通新聞社)
「阪急電車」(山口益生/JTBキャンブックス)
「私鉄車両年鑑2017」(イカロス出版) 等
を参考にさせて頂きました。
このうち、「阪急電車」に関しては、元阪急電鉄取締役・山口益生氏の筆によるもので、阪急の経営陣の一員にしては(一員だからか)、自社の鉄道車両、ひいては鉄道事業に関して、案外辛辣な評価を下している部分もあって、興味深く読めました(一部「鉄道ピクトリアル臨時増刊」への寄稿と被る部分も)。
次回のこのシリーズは、阪神8000系を予定しています。
当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
阪急・阪神・能勢・北大阪急行の関西4社は、JR西日本のICカードICOCA及びICOCA定期券の発売の開始と、同時に昨年発売を開始したばかりの磁気カード「レールウェイカード」の発売の終了発表しました。時期はどちらも2019年春(ダイヤ改正・おおさか東線新大阪延伸時か)、レールウェイカードの運用終了は同年秋としています。さしもの阪急も、ついにプリペイド式ICカード化への流れには抗いきれなくなった、そんな印象がしました。これで本当に、鉄道業界の磁気カード時代は、終わりの時を迎えたと思います。
《今日のニュースから》
28日 新幹線台車亀裂 有識者会議が最終報告書提出
29日 「冬のソナタ」ヒロイン チェ・ジウ 結婚発表
阪急はその生い立ちや線路条件の違いから、神戸・宝塚線(まとめて「神宝線」)と京都線で、一見同系列も、実際は別々に用意されています。阪急ではこれまで神宝線と京都線を交互に書いてきていて、前回は神宝線9000系だったから、今回は京都線です。
阪急電鉄5300系は、京都線向け初の新造量産冷房車として、1972(S47)年より製造が始まった。
車体の形態や基本的な性能は3300系に準じ、車体の寸法は大阪市営堺筋線直通に対応するため、標準車体より長さは100㎜短く、幅は100㎜広い。駆動装置は、京都線では初の中実軸TDカルダン方式として神宝線と共通とし、ブレーキは電気指令式HRD-1Dを採用した。電動機は140㎾(3300系は130kw)に増強され、パンタグラフはMc・Mに下枠交差式2機を装備している。正面左側車掌窓上部には手動式の行先表示装置を設置しているが、通常は運転区間・種別を書いた標識板を正面窓下に掲げていた。2ハンドルの運転台も、阪急では最後となった。
なお、京都線では初めて、トップナンバーが1ではなく0から始まっていて、この点でも神宝線と共通になった。
車内は引き続き阪急伝統の木目化粧板+オリーブグリーンのロングシートの配色を踏襲している。日よけは伝統のヨロイ戸。冷房装置は8,000kcal/hを4機搭載した集約分散型。
1次車は22両、1973(S48)年からの2次車は32両が製造されたが、当初は堺筋線には乗り入れず、MT比率半々の8連を基本として、急行を中心に地上線で運用されていた。この間、5863号車には電機子チョッパ制御装置が装備され、新造から2年間試用された。また5408・5409号車はユニット運転台試作車として製造された(現在継ぎ目は埋められている)。1975(S50)年からの3次車から、冷房装置が10,500kcal/h×3に変更されている。その後堺筋線直通運用に備えて8連(6M2T組成)のため、4・5次車合計31両、特に中間車が1978(S53)~1984(S59)年の間に製造され、105両全車両が出そろった。1979(S54)年3月ダイヤ改正で堺筋線直通急行(通称「堺筋急行」)の運行が始まり、5300系が就役して、初期の目的が達せられた。
1987(S62)年より、正面の行先表示装置を電動化し、運転台上部には種別幕を別に設けた。標識灯と急行灯は分離され、並んで窓下に配置され、6000系に似た顔つきに変化した。側面も電動の種別・方向幕を設置している。正面の種別・方向幕は5317Fから天地方向に大型化されている。2001(H13)年までには、銭湯に出る機会が無い車両を除き、電動化が完了した。同時に車イススペース・非常通報装置・ドア開閉予告装置(チャイム)も設置されている。改造の最終2編成では、案内情報装置も設置された。
さらに2002(H14)年には5300F・5302Fの2編成に、5000系等と同様の大規模工事(更新工事)が施された。外観上では、下方に拡大されたドア部の窓が目立つ。車内では化粧板・床敷物の色彩が改められ、座席のオリーブグリーンも濃くなって、袖仕切りが変更されている。このインテリアは、後の9000系に受け継がれる事になる。日よけはヨロイ戸からフリーストップ方式のカーテンに交換されている。冷房装置の改良も行なわれた。
現在も105両全車が健在、8連×7本・7連×7本が組成され、8連は堺筋線直通運用を中心にして、7連共々、特急を除く京都・千里線各種列車で運用されている。なお、8連は2両を切り離し、6連で嵐山線直通運用にも入れるが、最近はほとんど例がないようだ。1次車は車齢45年を越え、経年化はすすんでいるが、当分は活躍が続くと思われる。
【編成】
←梅田・天神橋筋六丁目方 河原町・北千住方→
*Mc 5300* - M'c 5400 + *Mc 5300* - M' 5800 - T 5850 - T5850 - *M 5900* - Mc 5400
*Mc 5300* - M' 5800 - T 5850 - T5850 - T5850 - *M 5900* - Mc 5400
*Mc 5300* - T5850 - M'c 5400 + *Mc 5300* - T 5850 - T5850 - Mc 5400
*Mc 5300* - T5850 - T5850 - M'c 5400 + *Mc 5300* - T5850 - Mc 5400
* パンタグラフ
地元の電車ではないから軽々しい評価は下せないが、電気指令式ブレーキ・中空軸カルダン採用と、後の阪急電車(特に京都線)の基礎となる一方、2000系・2300系に始まる、標識板の使用を前提とした高性能車両の車体デザイン、及び2ハンドルの運転台は、阪急では最後となりました。地味な印象もある5300系だが、結果的に、2200系に始まる次世代阪急車両への橋渡しとなる系列と位置づける事ができそうです。
今回の記事は
「私鉄の車両5 阪急電鉄」(保育社 ※現在はネコ・パブリッシングによって復刻)
「鉄道ピクトリアル1998年12月臨時増刊号 【特集】阪急電鉄」「同2010年8月臨時増刊号 【特集】阪急電鉄」(鉄道図書刊行会)
「HANKYU MAROON WORLD 阪急電車のすべて2010」(阪急コミュニケーションズ)
「鉄道ダイヤ情報 2014年2月号」(交通新聞社)
「阪急電車」(山口益生/JTBキャンブックス)
「私鉄車両年鑑2017」(イカロス出版) 等
を参考にさせて頂きました。
このうち、「阪急電車」に関しては、元阪急電鉄取締役・山口益生氏の筆によるもので、阪急の経営陣の一員にしては(一員だからか)、自社の鉄道車両、ひいては鉄道事業に関して、案外辛辣な評価を下している部分もあって、興味深く読めました(一部「鉄道ピクトリアル臨時増刊」への寄稿と被る部分も)。
次回のこのシリーズは、阪神8000系を予定しています。
当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
阪急・阪神・能勢・北大阪急行の関西4社は、JR西日本のICカードICOCA及びICOCA定期券の発売の開始と、同時に昨年発売を開始したばかりの磁気カード「レールウェイカード」の発売の終了発表しました。時期はどちらも2019年春(ダイヤ改正・おおさか東線新大阪延伸時か)、レールウェイカードの運用終了は同年秋としています。さしもの阪急も、ついにプリペイド式ICカード化への流れには抗いきれなくなった、そんな印象がしました。これで本当に、鉄道業界の磁気カード時代は、終わりの時を迎えたと思います。
《今日のニュースから》
28日 新幹線台車亀裂 有識者会議が最終報告書提出
29日 「冬のソナタ」ヒロイン チェ・ジウ 結婚発表
№1828 JTB時刻表2018年4月号(JTBパブリッシング)
「JTB時刻表2018年4月号」が20日、発売になりました。
表紙は真岡鐵道の〔SLもおか〕。
全国おすすめお花見路線♪
基本的には桜と菜の花、だが、わたらせ渓谷鐵道は桜桃、富山地鉄はチューリップ。
桜と列車(に限らず乗り物全般)の組合わせは定番だが、桜は開花期間が基本的に短いし、咲き始める時期が不定(まして昨今は温暖化の影響か全体的に早め)なので、近郊はまだしも、遠くへ撮りに行くのはややリスキーになるのが悩みのタネ。
いすみ鉄道は去年菜の花のシーズンに行って№1680で書いたけれど、あまりメジャーになりすぎて観光客でごった返すと、鑑賞以前に列車に乗る事自体が一苦労になってしまう。いすみに限らず鉄道側にも配慮を求めたいし、我々の側も、できるだけ土日祝は外していきたい。難しいとは思うが。
SLに乗って、春の栃木へ出かけよう
「とちディスティネーションキャンペーン」に合わせた企画で、東武鉄道と真岡鐵道のSL列車が取り上げられています。
どちらもまだ未乗(土日祝が今の所仕事なので)。東武はこれから平日の運転日も多くなるので、今年中には行きたいかな。ただ、何度も書くけれど、窓が開かないリクライニングシートの特急型客車は、やはり違うだろうと思うし、車掌車(東武の保安装置が組み込まれているらしいが)とDL補機が連結されているのは、チグハグな印象を与える。確かに下今市→鬼怒川温泉は一方的な上り勾配ではあるのだが、たとえC11型でも、3連の客車を牽引するのはシビアなのだろうか?
真岡の方は50系で、JRでは営業用としては事実上全滅。JR九州〔SL人吉〕用は全面的に改造されていて、原型を留めているのは真岡のみ。なのでもっと客車に注目しても良かったかも。50系は近代的なのでこれもSL列車としてはどうかな?とは思うが、窓が開くのでまだ良いか。それに、もう旧型客車はどこも老朽化していて(50系だってもう40年位になる)、運行を継続させるには新しい方が、という事もあるだろう。前にも書いたが、SL列車を運行する各社が共同で、SL牽引に向いた客車の共同開発、という方向にいけないものだろうか。
(50系客車を「レッドトレイン」に復刻させたら面白い、とは思うが、逆にSLには合わなくなるか。DE10牽引でどうだろう?)
少なくとも、客車そのものの「アミューズメントパーク」化だけはあまりしないで欲しいと思う。クルーズ列車ならともかく、SL列車では主客転倒になってしまうから。
「のりもの情報局」は、「STV札幌テレビ『DVD&ブルーレイ 北の駅舎物語』発売中」「ひたちなか海浜鉄道 おらが湊鐵道応援団結成10周年記念回数券」「つくばエクスプレス 『ちはやふる』スタンプラリー」「アルピコ交通『第11回上高地線ふるさと鉄道まつり』」「叡山電車 観光列車『ひえい』デビュー」「JTBパブリッシング『JTBの鉄道全路線 乗りつぶしログブック』」。
「ひえい」は正面の楕円がインパクトありあり。
「模型プレゼントコーナー」は石見交通のエルガミオ。なお今日の時点では、石見交通の公式Webでは江津川本線に関するリリースがありません。
(時刻・運賃は掲載になっている。江津は済生会病院発着江津駅経由で、1往復は江津高校前が起終点)。
黄色のページ
会社線で、その三江線代替バスのダイヤが発表になりました。全体の通しの運行が設定されていなくて、三江線の直通需要はほとんど無かった事が解ります。かつて中国JRバスによる江津~石見川本間の運行と、浜原・三次への乗り入れがあったので、存続していれば、全線が中国JRバスによる運行になっていたかも知れない。通しが設定されたかまでは解らないが。
なので三次~江津間をバスだけで行こうと思うと、最低2回乗換が必要。備北交通が運行する作木線(路線自体は前からある)の伊賀和志上~石見都賀(道の駅グリーンロード大和(以下GR大和)まで延伸される)が平日・土休日とも2往復しかなく(これでも午前に1往復増)、ここが最大のネックになります。ただ、土休日の方が乗継ぎの便がまだ良いです。
三次→江津
三次駅前9:09 → 10:33GR大和10:40 → 11:38石見川本13:30 → 14:38江津駅
三次駅前13:29 → 14:53GR大和16:02 → 17:00石見川本17:15 → 18:27江津駅
江津→三次
江津駅7:06 → 8:20石見川本9:00 → 9:58GR大和10:40 → 12:04三次駅前
江津駅11:30 → 12:38石見川本13:25 → 14:23GR大和15:10 → 16:34三次駅前
逆に平日は、中間の川本美郷線(大和観光が運行)は本数が多くても通し運行がほとんど無く、浜原あたりでもう1回乗換が必要になります。しかも三次→江津方向は途中長時間の待ち合わせを強いられるし、逆の江津→三次方向の乗継ぎは1回しか成り立ちません。
三次→江津
三次駅前6:24 → 7:48GR大和8:00 → 8:23浜原駅前12:40 → 13:15石見川本13:30 → 14:38江津駅
三次駅前13:00 → 14:24GR大和15:20 → 15:43浜原駅前17:15 → 17:50石見川本19:50 → 20:58江津駅
江津→三次
江津駅11:30 → 12:38石見川本13:25 → 14:00浜原駅前14:24 → 14:47GR大和14:57 → 16:21三次駅前
3路線合計の運賃は3,240円となり、現行の三江線(1,940円)の約6割増し。
なお、備北交通の作木線は、三次~作木(川の駅常清)間は三江線とは全く違うルートを走ります。ある程度忠実に跡をたどりたいなら、新設の川の駅三次線(君田交通が運行)に乗る必要があります。しかし、川の駅常清の乗継ぎの便はかなり悪い。
本文
「NEWS」で5・6月の渋谷駅・品川駅の切替工事による大規模な運休の発生が予告されているが、本文では、今号は特に注釈なし。次号でしょう。
成田線・安食~成田間が道路工事のため、4月14日の深夜に下り2本が運休となり、バス及びタクシーで代行輸送実施。
大船渡線BRTは4月1日に再度改正。陸前高田市内に栃ヶ沢公園駅を新設し、陸前高田・高田高校前・高田病院の各駅は移転。高田高校前・高田病院は寄り道する形で移転となり、気仙沼~盛便では、両駅に停車しない直行便を設定。まちなか陸前高田は、陸前高田と統合する形で廃止。
秋田内陸縦貫鉄道は、4月14~30日、八津~角館間に臨時快速〔カタクリ〕が3往復運行されます。途中ノンストップ。以前から運行があったのかもしれないが(昨年は水害で一部区間が運休になっていたためか運行されなかったようだ)、時刻表には初掲載です。同時に急行〔もりよし〕も臨時停車。
日高本線の代行バスは、静内~様似間で4月1日に再度時刻を変更。1往復は日高東別が通過となり、所要時間を10分短縮。日高東別は、国道から寄り道する形で経由していました。また様似5時46分発静内行は通学対策で、4月9日から平日(学校登校日)は、様似→静内間(荻伏・本桐・蓬栄・日高東別・東静内通過)と、荻伏→静内間(日高三石・春立通過)に分離されます。停車地を分け合う形。静内到着時刻は同じ。
会社線は、高速バスは4月1日改正の路線がかなりあります。
前号未掲載分では、橫浜市営地下鉄グリーンラインが17日改正済み。本文では解らないが、日中が7~8分間隔に増発されています(復便した)。
東急(東横線・こどもの国線を除く)とメトロ半蔵門線・南北線、埼玉高速鉄道は30日に改正実施。
2月に改正済みの京王は、17日より相模原線の運賃が値下げになっています(加算運賃引き下げ)。新宿~橋本間は440円→420円。
大阪市の地下鉄は4月1日に民営化、「大阪市高速電気軌道」の名称が入りました。地下鉄で「軌道」とは?と思うが、地下鉄線は皆、軌道法の特許で運営されているからだろう(ニュートラムの一部区間は鉄道法)。先行して御堂筋線と中央線が、24日ダイヤ改正実施。
国際線航空も色々変更点があるが、S7航空のシベリア路線開設が目立つ。成田~イルクーツク路線が4月29日から週1~2便、成田~ノヴォシビルスク路線が6月3日(成田発着)から週1便、関空~ウラジオストック路線が5月25日から週1便。
オーストリア航空のウィーン路線が、5月16日(成田発着)で再開。金・日を除く週5便(月曜日は時刻変更)で、機材は休止前と同じB777-200ER。ANAのコードシェア実施。
ジェットスター・アジアによる関空~クラーク線が開設されています。週3便。クラークはフィリピン・ルソン島にあり、マニラの北約100㎞、留学の需要があるそうです。
次号は「この一年の新顔」、やはり新車両、という事だろうか。
当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
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《今日見た・聞いた・思った事》
今年も、私鉄各社の設備投資計画発表の時期が来ました。昨日は東京メトロと名鉄が発表しています。毎年この両社が先陣を切っています。同日発表のJR東海も含めて、簡単にまとめます。メトロは新車の発表もあります。
メトロ(設備投資予算約1,880億円) … 丸ノ内線用の新型車2000系が発表になりました。想像図では赤一色で、白いラインが入るが、300型のようなウェーブではない。来年度に4編成導入、2022年度には全53編成が出そろうという事。日比谷線13000系は来年度は一挙に13編成を導入、2020年度には全44編成導入完了。また、半蔵門線用の新型車両の計画も発表になったが、今の所詳細は明らかになっていない。2020年度より導入開始。
しかし、副都心線の7000系はどうなるんだろう?6000系全車引退でメトロ全体でも最古参(初期車両は1974(S49)年製、未だに扇風機…)なのに、置き換えの発表がない。他線の計画も合わせてみると、オリ・パラまで持ちこたえるという事か?メトロの車両置き換えは、本当に「年功序列」ではないなあ。
その他、東西線の全体的な改良、丸ノ内線方南町や千代田線北綾瀬駅のホーム延伸による本線との直通運転など、各種工事を継続。ホームドアは来年度末には68%の整備率となり、2025年度には全駅への導入を完了するとの事(銀座線渋谷駅は大規模改良工事の進捗次第だろう)。車内Wi-Fiは2020年夏(オリ・パラ前にはか?)に全保有車両への導入を完了。
名鉄(設備投資予算約262億円) … 車両面では2200系×1編成・3300系×4編成、合計22両を新造し、1200系×3編成をリニューアル。2000系「ミュースカイ」は車内案内表示・自動放送を日英中韓の4ヶ国語化。駅では知立・喜多山・布袋付近の立体化工事を継続し、その他駅舎建て替えやバリアフリー化を継続。下小田井駅に折返し設備を整備。駅のWi-Fiサービスは35駅に拡大。
名鉄は別に、長期ビジョンおよび中期経営計画を発表しています。色々あるが、大きいのは名古屋駅地区の開発で、去年の3月には発表になっていたが、駅そのものが南側・太閤通付近まで拡張され、新ビルも建てられるというもの。リニア中央新幹線開業時を目標に整備を進めるとしています。駅機能は、具体的な計画はまだ煮詰まっていないようだが。
JR東海(単体設備投資予算4,950億円・リニアを除くと2,450億円) … リニアを除いても、名鉄の約10倍…。リニアを除くと、2019年度末には東海道新幹線全列車が最高速度285㎞/hとなり(従って700系はあと2年弱)、利便性・安定性を高めるダイヤを検討。N700S系は2020年デビューを予定。次期ハイブリッド特急車は来年末に試験車が完成、1年程度の走行試験の後、2022年には量産車を投入予定。在来線のホームドアは、金山の実証実験を踏まえて、仕様の検討を行なう。どの程度の範囲で整備が進められるのだろうか。TOICAは来春の範囲拡大に向けて準備を進める、としているが、何度も書いているけれど、JR東日本・西日本に接続する区間が引き続き未導入なのは(検討もされないようだ)、何とかならないだろうか?技術的な問題では無いはずだし、御殿場線は神奈川県、東海道本線は滋賀県への導入で、橫浜・東京方向あるいは京都・大阪方向への流出の方が圧倒的に多いはずなので、間違いなく問題になると思う。
国土交通省は、地域航空5社、JAC・HAC・ANAウィングス・AMX・ORCに対し、合併もしくは経営統合を促す報告書をまとめました。しかし、現在HACはJALの、ANAウィングスはANAの便名で運行しているキャリアだし、JACもJALグループ、AMXはJALの、ORCはANAのコードシェアも行なっているので、2大大手キャリアとの枠組みはどうするんだ、という問題も出てくるのではないでしょうか。
《今日のニュースから》
25日 スペイン・カタルーニャ州プチデモン前首相 ドイツで身柄拘束
26日 日本相撲協会 八角理事長再任
27日 那須雪崩事故から1年 大田原高校で全校集会
ファイターズの新球場は北広島か。真駒内かと思ったが。2020年着工、2023年オープンの予定。日本プロ野球で都心から地方への移転は(ライオンズの福岡→所沢を考えなければ)初めてになり、アクセスが問題になりそうだが、JR北海道にとってはビジネスチャンスになるはず。ただ千歳線は広島あたりと違って特急や貨物列車が多いので、この辺の調整が必要になるだろう(JR北海道社長は、観客輸送には時間を要する事になるだろう、としているようだ。新駅建設には慎重)。
表紙は真岡鐵道の〔SLもおか〕。
全国おすすめお花見路線♪
基本的には桜と菜の花、だが、わたらせ渓谷鐵道は桜桃、富山地鉄はチューリップ。
桜と列車(に限らず乗り物全般)の組合わせは定番だが、桜は開花期間が基本的に短いし、咲き始める時期が不定(まして昨今は温暖化の影響か全体的に早め)なので、近郊はまだしも、遠くへ撮りに行くのはややリスキーになるのが悩みのタネ。
いすみ鉄道は去年菜の花のシーズンに行って№1680で書いたけれど、あまりメジャーになりすぎて観光客でごった返すと、鑑賞以前に列車に乗る事自体が一苦労になってしまう。いすみに限らず鉄道側にも配慮を求めたいし、我々の側も、できるだけ土日祝は外していきたい。難しいとは思うが。
SLに乗って、春の栃木へ出かけよう
「とちディスティネーションキャンペーン」に合わせた企画で、東武鉄道と真岡鐵道のSL列車が取り上げられています。
どちらもまだ未乗(土日祝が今の所仕事なので)。東武はこれから平日の運転日も多くなるので、今年中には行きたいかな。ただ、何度も書くけれど、窓が開かないリクライニングシートの特急型客車は、やはり違うだろうと思うし、車掌車(東武の保安装置が組み込まれているらしいが)とDL補機が連結されているのは、チグハグな印象を与える。確かに下今市→鬼怒川温泉は一方的な上り勾配ではあるのだが、たとえC11型でも、3連の客車を牽引するのはシビアなのだろうか?
真岡の方は50系で、JRでは営業用としては事実上全滅。JR九州〔SL人吉〕用は全面的に改造されていて、原型を留めているのは真岡のみ。なのでもっと客車に注目しても良かったかも。50系は近代的なのでこれもSL列車としてはどうかな?とは思うが、窓が開くのでまだ良いか。それに、もう旧型客車はどこも老朽化していて(50系だってもう40年位になる)、運行を継続させるには新しい方が、という事もあるだろう。前にも書いたが、SL列車を運行する各社が共同で、SL牽引に向いた客車の共同開発、という方向にいけないものだろうか。
(50系客車を「レッドトレイン」に復刻させたら面白い、とは思うが、逆にSLには合わなくなるか。DE10牽引でどうだろう?)
少なくとも、客車そのものの「アミューズメントパーク」化だけはあまりしないで欲しいと思う。クルーズ列車ならともかく、SL列車では主客転倒になってしまうから。
「のりもの情報局」は、「STV札幌テレビ『DVD&ブルーレイ 北の駅舎物語』発売中」「ひたちなか海浜鉄道 おらが湊鐵道応援団結成10周年記念回数券」「つくばエクスプレス 『ちはやふる』スタンプラリー」「アルピコ交通『第11回上高地線ふるさと鉄道まつり』」「叡山電車 観光列車『ひえい』デビュー」「JTBパブリッシング『JTBの鉄道全路線 乗りつぶしログブック』」。
「ひえい」は正面の楕円がインパクトありあり。
「模型プレゼントコーナー」は石見交通のエルガミオ。なお今日の時点では、石見交通の公式Webでは江津川本線に関するリリースがありません。
(時刻・運賃は掲載になっている。江津は済生会病院発着江津駅経由で、1往復は江津高校前が起終点)。
黄色のページ
会社線で、その三江線代替バスのダイヤが発表になりました。全体の通しの運行が設定されていなくて、三江線の直通需要はほとんど無かった事が解ります。かつて中国JRバスによる江津~石見川本間の運行と、浜原・三次への乗り入れがあったので、存続していれば、全線が中国JRバスによる運行になっていたかも知れない。通しが設定されたかまでは解らないが。
なので三次~江津間をバスだけで行こうと思うと、最低2回乗換が必要。備北交通が運行する作木線(路線自体は前からある)の伊賀和志上~石見都賀(道の駅グリーンロード大和(以下GR大和)まで延伸される)が平日・土休日とも2往復しかなく(これでも午前に1往復増)、ここが最大のネックになります。ただ、土休日の方が乗継ぎの便がまだ良いです。
三次→江津
三次駅前9:09 → 10:33GR大和10:40 → 11:38石見川本13:30 → 14:38江津駅
三次駅前13:29 → 14:53GR大和16:02 → 17:00石見川本17:15 → 18:27江津駅
江津→三次
江津駅7:06 → 8:20石見川本9:00 → 9:58GR大和10:40 → 12:04三次駅前
江津駅11:30 → 12:38石見川本13:25 → 14:23GR大和15:10 → 16:34三次駅前
逆に平日は、中間の川本美郷線(大和観光が運行)は本数が多くても通し運行がほとんど無く、浜原あたりでもう1回乗換が必要になります。しかも三次→江津方向は途中長時間の待ち合わせを強いられるし、逆の江津→三次方向の乗継ぎは1回しか成り立ちません。
三次→江津
三次駅前6:24 → 7:48GR大和8:00 → 8:23浜原駅前12:40 → 13:15石見川本13:30 → 14:38江津駅
三次駅前13:00 → 14:24GR大和15:20 → 15:43浜原駅前17:15 → 17:50石見川本19:50 → 20:58江津駅
江津→三次
江津駅11:30 → 12:38石見川本13:25 → 14:00浜原駅前14:24 → 14:47GR大和14:57 → 16:21三次駅前
3路線合計の運賃は3,240円となり、現行の三江線(1,940円)の約6割増し。
なお、備北交通の作木線は、三次~作木(川の駅常清)間は三江線とは全く違うルートを走ります。ある程度忠実に跡をたどりたいなら、新設の川の駅三次線(君田交通が運行)に乗る必要があります。しかし、川の駅常清の乗継ぎの便はかなり悪い。
本文
「NEWS」で5・6月の渋谷駅・品川駅の切替工事による大規模な運休の発生が予告されているが、本文では、今号は特に注釈なし。次号でしょう。
成田線・安食~成田間が道路工事のため、4月14日の深夜に下り2本が運休となり、バス及びタクシーで代行輸送実施。
大船渡線BRTは4月1日に再度改正。陸前高田市内に栃ヶ沢公園駅を新設し、陸前高田・高田高校前・高田病院の各駅は移転。高田高校前・高田病院は寄り道する形で移転となり、気仙沼~盛便では、両駅に停車しない直行便を設定。まちなか陸前高田は、陸前高田と統合する形で廃止。
秋田内陸縦貫鉄道は、4月14~30日、八津~角館間に臨時快速〔カタクリ〕が3往復運行されます。途中ノンストップ。以前から運行があったのかもしれないが(昨年は水害で一部区間が運休になっていたためか運行されなかったようだ)、時刻表には初掲載です。同時に急行〔もりよし〕も臨時停車。
日高本線の代行バスは、静内~様似間で4月1日に再度時刻を変更。1往復は日高東別が通過となり、所要時間を10分短縮。日高東別は、国道から寄り道する形で経由していました。また様似5時46分発静内行は通学対策で、4月9日から平日(学校登校日)は、様似→静内間(荻伏・本桐・蓬栄・日高東別・東静内通過)と、荻伏→静内間(日高三石・春立通過)に分離されます。停車地を分け合う形。静内到着時刻は同じ。
会社線は、高速バスは4月1日改正の路線がかなりあります。
前号未掲載分では、橫浜市営地下鉄グリーンラインが17日改正済み。本文では解らないが、日中が7~8分間隔に増発されています(復便した)。
東急(東横線・こどもの国線を除く)とメトロ半蔵門線・南北線、埼玉高速鉄道は30日に改正実施。
2月に改正済みの京王は、17日より相模原線の運賃が値下げになっています(加算運賃引き下げ)。新宿~橋本間は440円→420円。
大阪市の地下鉄は4月1日に民営化、「大阪市高速電気軌道」の名称が入りました。地下鉄で「軌道」とは?と思うが、地下鉄線は皆、軌道法の特許で運営されているからだろう(ニュートラムの一部区間は鉄道法)。先行して御堂筋線と中央線が、24日ダイヤ改正実施。
国際線航空も色々変更点があるが、S7航空のシベリア路線開設が目立つ。成田~イルクーツク路線が4月29日から週1~2便、成田~ノヴォシビルスク路線が6月3日(成田発着)から週1便、関空~ウラジオストック路線が5月25日から週1便。
オーストリア航空のウィーン路線が、5月16日(成田発着)で再開。金・日を除く週5便(月曜日は時刻変更)で、機材は休止前と同じB777-200ER。ANAのコードシェア実施。
ジェットスター・アジアによる関空~クラーク線が開設されています。週3便。クラークはフィリピン・ルソン島にあり、マニラの北約100㎞、留学の需要があるそうです。
次号は「この一年の新顔」、やはり新車両、という事だろうか。
当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
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《今日見た・聞いた・思った事》
今年も、私鉄各社の設備投資計画発表の時期が来ました。昨日は東京メトロと名鉄が発表しています。毎年この両社が先陣を切っています。同日発表のJR東海も含めて、簡単にまとめます。メトロは新車の発表もあります。
メトロ(設備投資予算約1,880億円) … 丸ノ内線用の新型車2000系が発表になりました。想像図では赤一色で、白いラインが入るが、300型のようなウェーブではない。来年度に4編成導入、2022年度には全53編成が出そろうという事。日比谷線13000系は来年度は一挙に13編成を導入、2020年度には全44編成導入完了。また、半蔵門線用の新型車両の計画も発表になったが、今の所詳細は明らかになっていない。2020年度より導入開始。
しかし、副都心線の7000系はどうなるんだろう?6000系全車引退でメトロ全体でも最古参(初期車両は1974(S49)年製、未だに扇風機…)なのに、置き換えの発表がない。他線の計画も合わせてみると、オリ・パラまで持ちこたえるという事か?メトロの車両置き換えは、本当に「年功序列」ではないなあ。
その他、東西線の全体的な改良、丸ノ内線方南町や千代田線北綾瀬駅のホーム延伸による本線との直通運転など、各種工事を継続。ホームドアは来年度末には68%の整備率となり、2025年度には全駅への導入を完了するとの事(銀座線渋谷駅は大規模改良工事の進捗次第だろう)。車内Wi-Fiは2020年夏(オリ・パラ前にはか?)に全保有車両への導入を完了。
名鉄(設備投資予算約262億円) … 車両面では2200系×1編成・3300系×4編成、合計22両を新造し、1200系×3編成をリニューアル。2000系「ミュースカイ」は車内案内表示・自動放送を日英中韓の4ヶ国語化。駅では知立・喜多山・布袋付近の立体化工事を継続し、その他駅舎建て替えやバリアフリー化を継続。下小田井駅に折返し設備を整備。駅のWi-Fiサービスは35駅に拡大。
名鉄は別に、長期ビジョンおよび中期経営計画を発表しています。色々あるが、大きいのは名古屋駅地区の開発で、去年の3月には発表になっていたが、駅そのものが南側・太閤通付近まで拡張され、新ビルも建てられるというもの。リニア中央新幹線開業時を目標に整備を進めるとしています。駅機能は、具体的な計画はまだ煮詰まっていないようだが。
JR東海(単体設備投資予算4,950億円・リニアを除くと2,450億円) … リニアを除いても、名鉄の約10倍…。リニアを除くと、2019年度末には東海道新幹線全列車が最高速度285㎞/hとなり(従って700系はあと2年弱)、利便性・安定性を高めるダイヤを検討。N700S系は2020年デビューを予定。次期ハイブリッド特急車は来年末に試験車が完成、1年程度の走行試験の後、2022年には量産車を投入予定。在来線のホームドアは、金山の実証実験を踏まえて、仕様の検討を行なう。どの程度の範囲で整備が進められるのだろうか。TOICAは来春の範囲拡大に向けて準備を進める、としているが、何度も書いているけれど、JR東日本・西日本に接続する区間が引き続き未導入なのは(検討もされないようだ)、何とかならないだろうか?技術的な問題では無いはずだし、御殿場線は神奈川県、東海道本線は滋賀県への導入で、橫浜・東京方向あるいは京都・大阪方向への流出の方が圧倒的に多いはずなので、間違いなく問題になると思う。
国土交通省は、地域航空5社、JAC・HAC・ANAウィングス・AMX・ORCに対し、合併もしくは経営統合を促す報告書をまとめました。しかし、現在HACはJALの、ANAウィングスはANAの便名で運行しているキャリアだし、JACもJALグループ、AMXはJALの、ORCはANAのコードシェアも行なっているので、2大大手キャリアとの枠組みはどうするんだ、という問題も出てくるのではないでしょうか。
《今日のニュースから》
25日 スペイン・カタルーニャ州プチデモン前首相 ドイツで身柄拘束
26日 日本相撲協会 八角理事長再任
27日 那須雪崩事故から1年 大田原高校で全校集会
ファイターズの新球場は北広島か。真駒内かと思ったが。2020年着工、2023年オープンの予定。日本プロ野球で都心から地方への移転は(ライオンズの福岡→所沢を考えなければ)初めてになり、アクセスが問題になりそうだが、JR北海道にとってはビジネスチャンスになるはず。ただ千歳線は広島あたりと違って特急や貨物列車が多いので、この辺の調整が必要になるだろう(JR北海道社長は、観客輸送には時間を要する事になるだろう、としているようだ。新駅建設には慎重)。