№1786 2017年度年末年始 航空利用データ分析

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 2017年度の年末年始の航空利用のデータが今日、航空各社から発表されました。例年通り、データから利用状況を読み解いていきたいと思います。
 今シーズンはクリスマスは含まず、12月28日(木)~1月3日(水)の一週間と、短期決戦です。

会社によって呼び方が若干違うが、「座席数」「旅客数」「利用率」で統一します。国際線は「日本発」「日本着」で統一。
 注記以外は、コードシェア販売分の扱いは記されていません。カッコ内は前年比。「ピーク」は各社が発表している日付をそのまま表記、基準は様々です。

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ANA
 国内線 座席数1,309,187席(95.5%) 旅客数1,076,725人(99.2%) 利用率82.2%(+3.0%)
 国際線 座席数251,647席(103.8%) 旅客数213,328人(105.0%) 利用率84.8%(+1.0%)
 今年から別紙が、国内線と国際線で別になりました。
 国内線は、A321導入が進んだためか全方面で座席数が前年度を下回っているが、旅客数はそこまでは落ちていないから、利用率は上向きました。関西路線99.1%、沖縄路線88.9%が高率。一方で九州路線が78.3%、東北・北陸路線が78.5%とやや低迷か。
 ピークは、下りが12月28~31日(29日95.6%)、上りが1月2・3日(3日94.2%)。
 臨時便は羽田~八丈島路線で8便運航。
 国際線は、LA路線の増便があった北米路線の座席提供数が、前年比115.7%と大きく増加しました。旅客数はリゾート路線(ホノルル線)は減少したが、他は増加、ただ利用率はリゾート路線が一番高く、96.3%とかなりの高率でした。他路線も80%を上回っているが。
 ピークは、日本発が12月28~30日と1月1・2日で、29日の94.0%が最も高率だが、元日が90%というのが目に付きました。日本着は12月28・1月2・3日(3日86.6%)で、31日が69.6%と低率。全日、日本発が着を上回りました。今シーズンはピークの基準を日本発90%以上、着80%以上としているのも、この傾向を反映しているのかも知れない。

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JAL
 国内線 座席数850,126席(102.2%) 旅客数691,268人(102.6%) 利用率81.3%(+0.3%)
 国際線 座席数213,430席(101.4%) 旅客数194,847人(102.7%) 利用率91.3%(+1.2%)
 国内線はE190導入拡大の一方で、JAC→JALの移管もあったから、横ばいという所か。関西路線以外は座席数が増えています。旅客数は沖縄路線が前年比112.9%と好調だったが、こちらも九州路線が旅客数前年比割れで、利用率も76.3%と低調でした。東北・北陸路線も利用率74.2%と低調だったが、前年比は座席提供数以上に旅客数が増えています。
 ピークは、下りが29~31日(30日94.3%)、上りは2・3日(2日90.5%)。ピークの反対方向が65%~70%台半ばと低くなっています。「分散傾向にある」としています。
 臨時便は羽田~新千歳・宮崎・沖縄で合計10便を運航。
 国際線は、メルボルン線がスタートしたオセアニア線が、座席数前年比143.9%に対して旅客数は前年比153.4%と大幅に増加、利用率95.2%と、方面別ではもっとも良くなりました。一方米大陸線は、座席数の増加に旅客数の増加が追い付かず、83.5%と、方面別ではもっとも低くなっています。
 全ての日で日本発が90%台、ピークは12月28~30日と1月2日、としているのだが(2日98.2%)、3日が96.5%で、ピークとされている28~30日を上回っています。日本発はこちらも全日、日本着より上回っています。日本着のピークは1月2・3日(3日95.5%)。
 チャーター便は成田~コロール(パラオ)3便、臨時便は関空~ホノルル3便。

JTA
 座席数76,070席(100.9%) 旅客数65,758人(106.2%) 利用率86.4%(+4.3%)
 座席数は横ばいだったが、旅客数がかなり増え、利用率も高くなりました。臨時便はセントレア~那覇4便を運航。

RAC
 座席数14,750席(107.1%) 旅客数10,258人(101.0%) 利用率69.5%(△4.2%)
 DHC-8-Q400CC導入で座席数は増えたが、旅客数が追い付かず、利用率が70%を割ってしまいました。臨時便は那覇~南大東・北大東、南大東~北大東で合計8便。

JAC
 座席数30,315席(72.8%) 旅客数20,006人(69.2%) 利用率66.0%(△3.5%)
 JAL(J-AIR)移管が進んで座席数が減少、それ以上に旅客数が減って、利用率はかなり低くなっています。臨時便はなし。

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SKY
 座席数163,371席(100.4%) 旅客数148,069人(100.2%) 利用率90.6%(△0.2%)
 はっきり横ばい。ピークは下りが12月29日の97.2%、上りは3日の95.6%。

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ADO
 座席数60,210席(100.0%) 旅客数49,786人(95.1%) 利用率82.7%(△4.3%)
 10月に新千歳~広島線が廃止になったが、輸送力を他路線に転用したのか座席数は横ばい。しかし旅客数が落ち込み、利用率が低下しました。ピークは下りが12月28・29・31日(31日94.5%)。上りは1月3日(92.5%)で、90%を越えたのはこの日だけでした。全体的に低調か。

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SNA
(ANA販売分は含まず)
 座席数54,466席(102.9%) 旅客数46,228人(100.0%) 利用率84.9%(前年度との単純比較は不可)
 参考までに、前年度の利用率は76.6%。対象とする日数が異なるから、単純な比較はできない。横ばいでしょうか?。ピークは下りが12月29.30日(30日98.6%)、上りは1月3日(97.5%)。下りは全日80%以上だったのに、上りは60%台の日が合計3日ありました。羽田~長崎で臨時便8便を運航。

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SFJ
 座席数40,378席(99.5%) 旅客数35,825人(98.9%) 利用率88.7%(△0.5%)
(ANA販売分は含まず)
 座席数は微減だが、旅客数の減少が上回って、利用率は若干低下しました。全路線トータルの最高搭乗率(トータルでは「ピーク」とは呼んでいない)は、下り12月29日の98.0%、全日90%台でした。上りは3日の96.0%。3日以外は全て、下りが上りを上回っています。路線別では、羽田→関空のピークは1月1日でした(数字は記されていない)。

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FDA
(JAL販売分を含む)
 座席数37,868席(100.2%) 旅客数30,682人(104.6%) 利用率81.0%(+3.3%)
 新路線はなく、座席数は横ばい。しかし旅客数が増えて、利用率は80%台に乗りました。
 FDAは路線別のデータを公表しているが、利用率が一番良かったのは、新潟~福岡線(94.3%)でした。全路線で唯一90%台。前年より3.4%伸びています。前シーズンは60%台の路線があったが、今シーズンは全て70%以上。
 ピークは空港別に出していて、名古屋(小牧)発着は発が30日(95.9%)、着が3日(90.3%)。静岡発着は発が29日(98.6%)だが、着も29日(87.4%)、90%台の日はなかった。松本発着は発が30日(96.4%)、着が29日(90.5%)。新潟発着は発が3日(92.5%)、着は30日(96.9%)。山形の記載はありませんでした。
 静岡~新千歳・丘珠は冬期休航。

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APJ
 国内線 座席数81,360席(99%) 旅客数69,874人(96%) 利用率85.9%(△2.8%)
 国際線 座席数49,320席(109%) 旅客数43,728人(106%) 利用率88.7%(△2.6%)
※ APJは、前年比のパーセントは小数点以下を省略して公表
 今シーズンは内際ともやや低調、だったかも知れません。国内線はこの後関空~新潟・釧路路線の開設が予定されています。良い結果を生み出すでしょうか。
 国内線のピークは、下りが12月28日(87.9%)、上りが1月3日(86.0%)。全日80%台で、抜きん出て良かった日も、今一つだった日もありませんでした。
 国際線のピークは、日本発が1月1日になり(94.6%)、日本着は12月30日(90.7%)。全日、日本発が着を上回りました。

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VNL
 国内線 座席数39,060席(155.0%) 旅客数32,265人(146.4%) 利用率82.6%(△4.9%) 
 国際線 座席数27,720席(100.0%) 旅客数23,778人(96.0%) 利用率85.8%(△3.6%)
 国内線は函館への就航、関空~成田・奄美大島線開設があって、座席数・旅客数が共に大幅に増えました。ピークは下りが1月1日となり(91.0%)となり、唯一90%台となりました。上りが1月3日(84.0%)。全日、下りが上りを上回っています。両方向合計では、全日80%台。
 国際線は横ばいか。ピークは日本発が12月29日(94.9%)。着は3日(86.5%)で、90%台に乗った日はなく、全日、日本発が着を上回りました。全日、合計で80%台でした。

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SJO
 国内線 座席数10,584席(66.67%) 旅客数8,897人(61.27%) 利用率84.06%(△7.39%) 
 国際線 座席数4,417席(200.0%) 旅客数8,156人(230.17%) 利用率83.46%(+10.94%)
 国内線は冬スケジュールより関空線休止・佐賀線減便のため、座席数が前年度比1/3と大幅減。利用率が90%を割ってしまいました。ピークは下りが12月29日と1月3日(29日99.3%)、上りが1月3日(99.5%)。
 国際線は天津・ハルビン線開設で、座席数、旅客数とも倍増。ピークは日本発が12月30日と1月3日(30日94.4%)。日本着は12月28日(90.7%)となって、この日が唯一の90%台でした。

 ジェットスター・ジャパン(JJP)と、10月より新体制で再就航したエアアジア・ジャパン(WAJ)は、今日の20時30分現在ではリリースが出ていません。この後発表されれば、次回の更新で書きます。
 今回は全体的に、国内線は下りが上りを、国際線は日本発が日本着を期間中全てで上回っていました。この後6~8日に3連休があるので、今日・明日は年休を取ってここで帰宅なり帰国、という旅客が多いのだろうと思われます。今日は電車・バスが平日ダイヤになったが、いつもよりかなり空いていたし。
 LCC勢は、今日公表した3社はいずれも、国内線はやや低調と感じました。しかしAPJは新路線開設に加えて新千歳の拠点化を実施すると発表しており、他社も併せて、来年度はまた違った傾向になるかと思われます。
 次回はGWに分析します。

 ニュースに拠れば、トータルでは国内線0.7%増、国際線4.2%増との事。日本発のリゾートと、アジアからのインバウンドが多かったようです。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《今日のニュースから》
 3日 韓国・北朝鮮「連絡チャンネル」 2年振りに再開
 4日 サガン鳥栖 豊田陽平 蔚山現代FCへ期限付き移籍

「核のボタン」がどうのこうのと、アメリカと北朝鮮のTOPがやり合っているようだけれど、ドナルド・トランプと金正恩、2人だけで気の済むまで殴り合って決着を付ければ良いだけの事。無関係なその他大勢を、一切巻き込まないで頂きたい。核兵器の撃ち合いなど、まっぴらゴメン。

№1785 2017年最後の関西旅行 2<終>.叡山電鉄も アニメとコラボ

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 叡山電鉄は去年の1月にも、京都精華大学まで乗っているのだけれど、山が近いからか曇りがちになってしまって、目的だった電車の撮影はならなかったと、№1645で書きました。今回はどうだろう。大阪のホテルの部屋から外を見たら快晴に見えたけれど、「京都の冬は(関東平野と違って)不安定」という先入観もあるので…。ともかく朝食食べて、GOです。

12月 6日(火)

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 今日はこのまま帰路に就く方向へ向かうので、いつもならJR利用だが、叡山電鉄へ行くならやはり京阪でしょう。最初は「プレミアムカー」お試し乗車も考えたが、次の機会にしておきます。特急の普通車に乗車。

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 樟葉停車中に見た、北の山々。天王山?
 淀の車庫には、8000系が数本並んでいました。改修・新塗装化後はラッシュ時でも普通電車の運用があったが、「プレミアムカー」スタート時になくなり、ラッシュ時は基本的に待機、前日見たように、ラッシュ終了直前に淀屋橋なり、出町柳なりへ回送されて行くのでしょう。
 出町柳も快晴でした。

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 叡山電鉄の出町柳駅。改札を入ると、関西各私鉄の広報誌がズラリ並んでいます。関東でもあっていいと思うが。
(相互直通先の広報誌を置いておく例は見られる)

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 叡山電鉄では、アニメ「ブレンドS」とコラボやっていました。とある喫茶店で働く娘たちの物語?で、「ご当地・聖地巡礼もの」ではないけれど、原作コミックを連載しているコミック誌と、叡山電鉄で走っている電車が同じ「きらら」だから、という事でやっていたみたいです(先月24日で終了しているよう)。

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 岩倉で降りて、西側にある鉄橋を渡る車輌を撮ります。

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 815Fは「こもれび」と称し、自然と動物を描いています。この編成はこの後修学院入庫。

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 700番台の単行の電車は、二軒茶屋または市原折返し運用に入っています。724号は、これもアニメ「有頂天家族2」とのコラボ車輌。ただしラッピングはかなり控えめ。

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 ヘッドマーク。やや強引に拡大したので、少々見づらいのはご勘弁。京都を舞台にしているらしく、「ブレンドS」を連載しているコミック誌の出版社の小説のアニメ化、らしい。

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 本家本元の「きらら」。なお、2編成あるうち、オレンジの903Fは検査のため修学院にいて運用されておらず、この901Fのみの運用でした(駅にも掲示があった)。

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 岩倉駅の駅名標。
 叡山電鉄の駅ナンバリングはEizanの「E」+数字二桁。出町柳のE01から始まって叡山本線を北上、八瀬比叡山口(E08)に達すると、鞍馬線に移って八幡前がE09、終点の鞍馬がE17。ラインカラーとシンボルマークがあって、叡山本線は緑+「山」、鞍馬線は赤+「紅葉」。
 岩倉駅自体は閑静な無人駅だが、北側は結構賑やかなコミュニティがありました。京都バスも多数運行。

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 叡山本線運用の車輌も撮るべく、修学院へ移動。車庫の南側の踏切で待ちます。

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 721号車が、「ブレンドS」タイアップ車輌。ラッピングはなくて、ヘッドマークのみ。

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 そのヘッドマーク。やはり見づらくてスミマセン。

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 叡山本線運用のもう1両、722号もアニメ「NEW GAME」とタイアップしています。こちらは控えめにラッピングがあります。

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 そのヘッドマーク。「ブレンドS」と同じコミック誌が原作を連載しているそう。
 アニメとのタイアップというと、比叡山の東側の京阪石山坂本線が有名になったけれど、叡山電鉄も結構やっているもの。ただ、1月の映画「ぼく明日」もだったけれど、車体全体を覆い尽くすような派手派手しいラッピングはやっていません。京都という土地柄があるのではないでしょうか。規制が厳しそうだし。

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 これは鞍馬線区間運転の712号で、消防団員募集。ラッピングもこの位までなら、という事か。しかし「左712」とはどういう意味?712は車号だが、「左」とは何だろう。

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「ノスタルジック731」と称した緑色の731号は、残念ながら車庫に留置されていました。
 叡山電鉄は今年、新観光電車「ひえい」が運行を開始する予定で…顔つきがユニークすぎる…、また訪れる機会を作りたいと思います。

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 最後に、修学院駅のホームには「ブレンドS」のキャラクターのポスターが貼られていました。この方は日向 夏帆さん。なんてマニアックなツンデレなんだ!?

 この時間帯で運用されている叡電は全部撮ったので、今回はこれで終わり(他に鞍馬運用で800・810形が運用されている)。

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 午後は京阪石山坂本線の新色(本線と同じ色)を撮りに行くべく、出町柳から京阪と京都市営~京阪京津線直通を三条で乗り継いで、浜大津へ向かいます。浜大津で現れた700形がいきなり新色。この車輌は、車内も更新されていました。

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 中ノ庄で下車。石山寺行を待ちます。

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 610号。これは京阪自身の、比叡山や琵琶湖をPRするラッピング編成。

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 600形の旧塗装。
 しかし京都同様、比叡の天気も変わりやすいのか?雲が広がって太陽を覆い隠してしまい、せっかく途中下車までしたのに、ギブアップ。新塗装はどんどん増えていくから良いけれど、80形復刻色編成は、早い内に撮って置かないと。
 意地が悪い事に、石山へ向かう600形が新色でした…。

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 石山で横浜までの乗車券を購入、琵琶湖線(東海道本線)の普通電車に乗るが、南草津の空模様が回復基調に見えたので途中下車。初めて降りる駅です。

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 駅前に降り立つと、おお、近江鉄道のシターロがいる。ただ、駅前は影に覆い尽くされ、撮影にはならない。近江鉄道のバスは「立命館大学」行の路線が多い。経由地はいくつかあるようです。

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 駅前広場に通じる信号で、数枚バスを撮ってみました。この方角から進入するバスはやや少ないが、その中から近江鉄道。中古でなく、オリジナルでしょう。

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 また、帝産湖南交通の路線も入ります。この車輌は元神奈中らしい。

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 改めて、南草津駅。一見普通の郊外の駅に見えるが、最近新快速も停車するようになった出世頭。
 さらに琵琶湖線の新快速で、一路米原へ。

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 乗車券は米原から新幹線、と言って買ってしまったのだが、名古屋まで在来線で行ってしまいます。大垣行普通電車。

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 正面に、伊吹山。
 関ヶ原越えは、この時点では雪はない。

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 関ヶ原駅の脇に立つ、関ヶ原の合戦を伝えるボード。既に何度かご覧頂いているが、東軍の徳川家康のすぐ右隣に井伊直政の名前が。「直虎」がクライマックスという所だったので、改めて感慨深いものを感じました。「真田丸」「直虎」と、大河ドラマが2作続けて戦国時代だったので、劇中に出てきた武将が何人も見られて興味深い。

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 大垣駅からは、新快速で名古屋へ。一番右の樽見鉄道ハイモ330-702は「モレラ」のラッピング広告車。

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 名古屋からは、この所新幹線での帰宅では定番になりつつある、〔ひかり528号〕。

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 この日、山陽新幹線では架線に飛来物が付着したとかでダイヤが乱れていて、東海道区間も影響が出ました。〔ひかり528号〕は本来は岐阜羽島で〔のぞみ176号〕の通過を待つ所、名古屋での待ち合わせに変更になりました。両者が並ぶ、名古屋のホーム。

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 車内で食した名古屋の駅弁「でっきゃあ からあげ弁当」。

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 車内の表示でも、山陽新幹線の遅延について表示がありました。最大で90分か。

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 幸い〔ひかり528号〕は遅れを回復し、小田原はほぼ定刻に到着できました。

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 E233系上野東京ラインの姿に、関東地方に戻ってきたと実感…。

 以上、結構慌ただしかったが、2日間の関西旅行、終わりました。
 2017(H29)年は都合3度関西に行ったが、3回ともまるまる2日間晴れ、という事がなくて、少々残念ではありました。でもなんだかんだ言って楽しかったです。
 今年も、何とか機会とお金を作って、1~2度位は関西に行きたいです。郊外の滋賀と和歌山へ行く機会が少なくなりがちなので、ここを何とかしたいかな。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《今日のニュースから》
 2日 沖縄 リサイクル工場で火災 介護福祉施設利用者が避難

№1784 2017年最後の関西旅行 1.京阪と南海 現状は

 新年明けましておめでとうございます。昨年は懸念されたとおり、一握りの指導者の「言葉遊び」に過ぎないパワーゲームで、上も下も右も左も、東も西も北も南も、何もかもが翻弄された年になってしまいました。個々では難しい事だろうが、ともかく他人に流されるばかりでなく、自分の言葉を発し続ける事が大事なのだ思います。たとえ時勢から逸れていても、結果的に誤りであったとなろうとも。私も、時には大きくスベる事もあるだろうが、可能な限り、私自身の言葉で、乗り物を中心に思っている事、言いたい事を発信し続けたいと思います。決して他人の存在を無視してはいけないが。今年もよろしくお願いいたします。

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 去年は冬場から春先に2度関西へ行ってきたが、12月にもう一度行く事としました。最初は京阪や阪急の電車が目的だったが、事前の天気予報は、あまり良くなかった…。
 今回からいよいよ、デジタルカメラを使います。画像は全てデジタルです。

12月 3日(日)

 今回は横浜駅西口から、「フライングスニーカー」で行きます。

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 10分前に乗り場に着いたら、既に乗客を待つ状態で停車していました。この日は東北急行バスが担当。横浜で「東北急行バス」とは、未だ違和感ある…。岡山でも見たが、社名を変えた方が良い気がします。
 横浜駅西口のバスターミナルは貸切バス対策で去年の7月に大きな場所の移動があり、22番乗り場は以前の野村證券前から、道路を隔てた反対側のシェラトンホテル前に移動しています。

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「フライングスニーカー」は格安便だから、4列シート。でも30年位前の、仙台や山形へ行く東北急行バスの夜行だって、こんな感じだった。座席にはUSBポートが備わっています(USBメモリ・USBハブ・PCはダメ)。この便はTDRや浅草を回ってきているので、既に7割位は席が埋まっていました。

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 横浜を定刻に出発、1時過ぎに東名の足柄SAに着きました。
 左は遠州鉄道の浜松行。YCAT起点・品川経由でここに来ています。こちらとは逆というわけ。

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 SA前に並ぶ高速バス。左から、グレース観光京都・大阪行、西武観光バス伊勢・鳥羽行、遠鉄、東北急行、JAMJAMライナー名古屋行、グレース観光名古屋行、平成観光豊橋・名古屋行。

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「ドリームルリエ」もいます。運賃が、「フライングスニーカー」の2~3倍くらいか…。

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 SAのトイレのサイネージには、バスの駐車に協力するよう、お願いが表示されていました。
 今時分の時期はどうなんだろう?専用マスだけでは足りないだろう。

 15分程の停車の後、ドライバーが人数を確認して出発。このバス、完全ワンマン運転だ。
 この後、もう一回どこかで停車したのは覚えているが、降りる事はできない。おぼろげに「プッツンプッツン」と、方向指示器の音がかすかに聞こえてくるのが聞こえた。全体的には新車らしく、なめらかな走り具合。

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12月 4日(月)

 京都駅八条口で一旦明かりが全部つき、乗客が降車。予想よりも多くて、最後部からはイスラム系?の外国人の家族が降りてきたのは少々驚いた。通路側に座っていたが、反対側がまるまる空いたので移動し、窓際に座って、二度寝。

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 7時前、池田線を走っている。夜が遅い冬の大阪も夜明け。晴れている。阪神バスの伊丹空港行と出会う。

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 定刻より少々早く、梅田到着。バス停そのものは普通の路線バスそのものだったが(ただし一般の近鉄バス路線は4月に廃線になった)、近鉄バスのスタッフらしき人がカウンター席について、PCを操作したり、どこかと無線で話したりしている。到着直前、ドライバーがどこかと無線でやりとりをしているように聞こえたが、ここへ到着の報告をしていたのだろうか。

 どこまで晴れが続くか解らなかったが、京阪電車を撮りに、西三荘へ行く。

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 大阪市営地下鉄東梅田系の、「スルッとKANSAI」利用終了のお知らせ。今月一杯。「スルッとKANSAI」さえ終わりなのだから、磁気カード時代も終焉間近だ。

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 天満橋まで地下鉄谷町線。喜連瓜破(きれうりわり)行。
 谷町線は最近ダイヤが大きく変わり、平日朝夕以外は区間運転を見なくなりました。

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 京阪天満橋駅の「プレミアムカー」空席案内。平日だと、8時台は設定がない。

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 ホームの「プレミアムカー」広告。

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 目的地が西三荘なので、準急と普通を守口市で乗り継いで行く。
 しかし晴れてはいても12月の早朝なので、ホームの影が線路を多い、キレイに撮影できない。それでも数枚撮る。

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 時間は忘れてしまったが、「女学生 児童優先車連結」の列車。7連の後部2両。

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 3000系の特急。最近顔つきが変わり、特急の鳩マークを掲げるようになりました。フルカラーLEDだが。

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 10000系。支線向け4連だったものが、7200系・9000系から中間車の拠出を受け、7連化されて本線に転用されました。3~5両目のクーラーの形式の違いが解るでしょうか。

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 13000系。7連の20番台。

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 ここへ来ていきなり去就が注目されるようになった、5000系。
 この頃になると、南から広がってきた雲が太陽を隠してしまいました。やはり、晴れは続いてくれなかったか。

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 下りでは、8000系同士の追い抜き、なんてシーンが見られました。左の緩行線は回送。以前は車内改修後にラッシュ時でも普通電車の運用があった8000系だが、「プレミアムカー」サービススタート後はなくなったようです。
 なお、樟葉始発「ライナー」の通過も見たが、ホームから垣間見た限りでは、かなり空席があったようにも見えました。

 ここにいても仕方がなくなってしまい、南海高野線の高野下へ行ってみます。高野線の現状はどうなっているだろうか。

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 守口市までの普通電車が、5000系でした。ラッシュ用ドアの座席は上部に収納された状態。この形態の座席の採用は、全国でも5000系が最初で最後となりそうです。

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 淀屋橋から地下鉄御堂筋線で難波へ移動。御堂筋線各駅では、新しいサインシステムが広まりつつあるようです。

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 南海線難波駅の高野線の不通区間のお知らせ。橋本~高野山間はバス、高野下~極楽橋間はタクシーと記されています。タクシーの存在は初めて知った。

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 サイネージの不通のお知らせ。右側には詳細が日英韓中の4ヶ国語で記されています。

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 10時24分発快速急行は、通常の高野山(極楽橋)行を橋本行として運行。

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 快速急行は2000系8連で、驚いた事に、橋本側4両が「赤備え」ラッピングのままだ。まだ走っていたのか。大河ドラマ放映中の期間限定だとばかり思っていたのに。乗車時点では「真田丸」どころか、後継の「直虎」もあと2回で終わり、だったのだが。

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 被災前の、現行の通常ダイヤでは見られない「快急 橋本」の表示。橋本での高野下行連絡も予告。

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 三日市町からは山間部を抜けていく。山々が色づいている。この区間は比較的最近、別線による複線化が行なわれていて、所々で旧線の鉄橋が残っているのを見たりする。

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 橋本に着いたら何の事はない、前の4両が引き続き、各駅停車高野下行となる。それなら、最初から「快速急行 高野下行」として走れば良いのにと思ったが、それができない理由があるのだろうか。
(被災前の通常ダイヤでは、快速急行高野山(極楽橋)行のまま、後4両を切り離す)

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「赤備え」ラッピング車の車内はこんな感じで、座席の地まで六文銭柄に変わっている(優先席は緑地にハート?形)。となると、当分の間はこの姿のまま走るのだろう。

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 高野下到着。
 左は先に橋本からの各駅停車で着いていた2300系で、回送で戻る。
 高野下駅は、駅員がいない!

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 改札口にある、代行輸送のお知らせ。この先の不通区間の各駅へは、タクシーで代行。

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 臨時の時刻表。難波行急行が平日に1本あるが、他は全て橋本行各駅停車。

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 高野下駅。駅前にいるのが代行タクシーだが、乗り換える客はなく、ドライバーは手持ち無沙汰そう。
 高野下駅自体、付近にはコンビニはおろか、商店の類が全くない。椎出郵便局があるのみ。

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 極楽橋方向へ上る線路は列車の往来が途絶えて久しく、赤さびている。

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 ホームには色々展示物があります。先代の「羽車」マークと、今の「ファイン&ブライト」のシンボルマーク。

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 ホームの柱も古レールが使われていて、説明書きもあります。

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「赤備え」の折返しは見送って、次の1本後の12時09分発橋本行で戻る。2300系。
 しかし、高野下出発時点での乗客は、自分一人…。その後も、九度山から2人、紀伊清水から1人、乗っただけ…。
 橋本~極楽橋間は、高野山への観光輸送がなくなったら、JR北海道が「見直し」を表明している各ローカル線と同等か、下手するとそれ以下のレベルしか需要がない。「ハンドブック南海」(公式Webサイトで閲覧できる)に各駅の乗降人員を記した表があるが、これを見ると、一番多い九度山でさえ2016年度は1日平均909人、1,000人に満たない(これでも「真田丸」効果で、前年度比31.2%増)。不通区間で一番多い下古沢が59人、最少の紀伊神谷は10人しかいない(南海全体でも最下位)。とっくに廃線になっていておかしくないレベルでしょう。

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 橋本駅は久々に降り立つが、ホームの階段を上がってすぐの所に、南海の専用改札と窓口ができていました。以前はJRと共用だったが、IC導入時あたりで分離されたのだろうか。跨線橋が仕切りで、JRと分離されています(JRの改札もある)。

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 橋本駅。

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 駅を出て右手の交通広場に、高野山行の代行バス乗り場がありました。時刻は特に決まっておらず、乗客がある程度集まったら出発、という感じのよう。

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 前回書いたように、代行バスの大半は地元の日の丸観光バスが運行しています。一番左は御坊南海バスだが、他の会社が入っているかは未確認。
 代行バスは積雪・凍結対策で、10日より運行形態が変わるので注意。

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 橋本~高野山(極楽橋)間は「こうや花鉄道」と称して、専用の駅名標が掲げられています。駅の標高も記されている。これを見ると、一直線に登っていくのではなく、学文路まではやや下がっていく。
 ともかく、一刻も早い全線運転再開が望まれます(南海は、4月中には、と言っている)。観光輸送がないと成り立たない区間である事がはっきり解ったので。

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 最後に、右側の急行難波行で戻ります。6200系。
 左は、本来は〔こうや4号〕で走る、〔りんかん24号〕。

 この後も気まぐれ的にいくつか巡ってきたが、特に記す事はないので、省略します。

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 最後に、例年通り「学文路駅記念入場券」。これもあるから、年末または年始に関西を目指すわけで。

 大阪市内のホテルに投宿。明日は天気はどうであれ、京都・滋賀県方面を目指します。叡山電鉄、行ってみようか。

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《今日のニュースから》
31日 渋谷センター街ビルから出火 2名ケガ
 1日 香港民主派デモ 高速鉄道新駅の中国本土管理施設設置に反発

 5年前に見た、香港の高速鉄道の駅は未だ工事が続いているが、ようやく今年の後半には開業する見込み。この新駅に、越境(国境越えに相当)を管理する中国本土の設備を新設する計画に、民主派が反対しています。去年あたりは中国本土の影響力が相当増し、危機を募らせる香港市民も多いと聞いているし、今後の香港はどこへ行くのか。高速鉄道以外の交通関係はどうなっていくのでしょうか。