№1772 バスマガジンvol.86(講談社ビーシー/講談社)

「バスマガジンvol.86」が、先月末発売になりました。
 表紙は近鉄宇治山田駅前の、三重交通のエルガ。全国相互利用のマークが目立ちます。

三菱ふそうNEWエアロスターは ふた味違う!!
 車両はともかく、「ポストポスト新排ガス長期規制」の名称がまだるっこしい。もう少し違った言い方はないものか(「平成28年排ガス規制」が正しい名称らしいが)。
 外観では天井のクーラーユニットが若干変わったのが、QKG-車と見分けるポイントとなろうか。デンソー製?

帰ってきた 路線バス全方位レポート Vol.18 愛媛県

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 また前号の予告と違っている。長崎県、いつやるの?
 とはいえ、先月松山に行ってきたばかりなので、これはこれで興味深く読みました。
 前回は創刊間もないVol.8(2004(H16年))で取り上げられていました。事業者では伊予鉄久万バスが伊予鉄南予バスに九州合併された事、空港バスで肱南観光バスが加わった事が変化としてあげられるが、それ以外に大きな変化はない。ただ、伊予鉄は新CIを導入して、デザインが大きく変わりました。一部在来車も塗り替えが見られるが、旧塗装車は今の所、新CIロゴマークは添付されていない。
 JR四国バスは、久万高原線1路線のみ。前回は松山高知急行線の名称のままで松山~落出間の運行で、乗車ルポも掲載されていたが、今年になって久万高原~落出間が廃止になりました(自治体バスに移行)。キュービックが映っているが、まだ走っているのか?今回街中で見かけたのはレインボーⅡだったが。路線縮小とは言え、新車両も入っているのだったら、しばらくはJRバスとしての運行の継続を期待して良いのだろうか。
 伊予鉄は来年持ち株会社に移行し、その元で伊予鉄道と伊予鉄バスに分社される事になっているが、それについては触れられていませんでした。
 伊予鉄道にはICカード「い~カード」があるが、これが愛媛の他事業者にも広がる可能性はあるか。また、他地域の共通ICカードを受け入れる事はあるでしょうか。もっとも、JR四国がこの地域(予讃線)にICカードを入れていないので、実現するとしてもまだ先か。

おじゃまします バス会社潜入レポート Vol.86 三重交通

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 こちらは予告通り。8年前、当ブログスタート直前のVol.34でも取り上げられていました。
 今回は路線図の掲載がなかったが、たぶんエリア的には大きな変化はないはず。三重県は南北に長いが、路線網は、中央部は希薄で、東側の伊勢湾・太平洋沿岸と、奈良県に近い西側にほぼ二分されているといえます。三重県は、亀山に乗り入れていた国鉄・JRバスが廃線になって久しく、地元資本のバス会社は、他には三岐鉄道の小規模な路線があるだけで、ほぼ三交の独占と言って良いかと思います。
 8年の間の変化としては、北勢事業所が開設になった事だろうか。事業所というのは、営業所配下の分社庫と考えて良いのだろうか。それと、名古屋市営バスの一部受託を行なっている事もあります。
 トリビアとして、三重県と奈良県、山梨県は、新幹線の駅と旅客便の空港が共にないとので、ああそうかと思った。1998(H10)年の佐賀空港開港以降、こういう状況になりました。三重県は特に、メインのエリアとなる桑名・四日市・津といった北東部が名古屋に近いので、両方とも必要性は感じられなかった、という事でしょう。新名神を中心とした高速道路網が優先された、という所か。リニア中央新幹線の三重県内のルートはまだ確定せず、従って駅がどこに造られるかも決まっていない模様。
 車両面では、前回既に4台にまで減少していた日産ディーゼルが全滅、乗合は9割方がいすゞ、高速は三菱ふそうの割合も多い、という傾向か。飛島村のセレガが、「コミュニティバス」としては異色。
 車両リストは、年式の表記がありませんでした。ちょっと不便。

「しばり」のバス旅ミッション
 今回は「SUNQパス全九州版で九州7県を走破せよ」というもの。1回は車中泊を加えよという「命令」があったらしいが、大分~鹿児島の「トロピカル」は、スタート当時は「こんなルート、お客さんいるの?」とか思ったものだが、案外しぶとく走っている。JRも今は在来線で宮崎での乗換が必要になり、あまり便利ではないのだが。
「徹底的に鉄道に対抗する気質がある」か。鉄道vsバスの競合は何も九州に限った事では思うが、大分から北九州と宮崎へ高速道が開通するとすぐに高速バス路線が新設になったりするあたり、そういう部分はあるのかも知れない。一方で(今回の「しばり」には関係なくなるが)本州への高速バスは全体的に不振になるのだが。
 
終点の情景を求めて
 宇和島バスの「武者泊」。12月1日以降は、城辺~外泊間の直通運転(1日5往復)となり、武者泊への愛南町コミュニティバス(公式Webを見ると、自家用登録のようだ)も5往復運行(毎日)、終点は「旧武者泊学校前」となった模様。

 ドライバーの不足は地方都市に限った事ではなく、昨今は、恐らくは都会でも見過ごせない状況になっているように感じられます。私の地元のバス会社も、この所繰り返されるダイヤ改正で、特に土休日ダイヤの減便が相次いでいるが、極端に利用が減ったとは感じられず、ドライバー不足が最大の要因ではないか?と推測します。都会・地方に関係なく、あるいはバスもそれ以外の交通も関係なく、とにかくまずは、公共交通そのものの社会的な地位を引き上げる事が、絶対必要なのではないでしょうか。関係者も、それ以外の一般の人々も考えるべき事。ちょっと大きなショッピングモールとかがオープンする度に大渋滞が繰り返され、バスが巻き添えを食らって大幅な遅延を発生させたりすると、もちろん乗客が一番迷惑するが、ドライバーにもその分、労働条件への悪影響が出る事になります。これを解決できなかったら、しばらくはバスにとって危機的な状況が続くのではないかと懸念されます。「どらなびEXPO2017秋」のレポートもあったが、参加者の顔ぶれにも、業界側の危機感がにじみ出ているように感じられました。北海道の会社が東京まで来ているのだから。

 次号の予告で、「全方位レポート」は山口県とあるが、信用していいんでしょうか?バス会社は岩手県北バスらしいが、予告通りとしたら、旧南部バスの現状はどうなっているのか、津波被害からの復興はどこまで進んでいるか、このあたりは興味がもたれます。いずれにしろ、予告通りの出版をお願いしたい。仮にも日本有数の大手出版社の刊行なのだから。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《今日のニュースから》
 1日 フリン前米大統領補佐官 FBI 「ロシアゲート」で訴追
 2日 ソフトバンク 松坂大輔投手 自由契約

 大輔、あの西武ライオンズやボストン・レッドソックスでの輝きは、もう戻ってこないのか…!?
 Jリーグ(J1)は、川崎フロンターレが初優勝しました。中村憲剛、号泣!でも公式Web、繋がらない…!10月終わりくらいでは鹿島アントラーズとの勝ち点差が結構あって、鹿島このまま独走V2かよと思っていたのだが。自力では勝ち点の差を縮める事さえできなかった状況の中、本当によくあきらめずに追走した結果だと思います。本当におめでとうございます。

 さて、明日の晩から2日間、大阪に行ってきます。私鉄の電車を中心にしたいが、天気があまり良くなさそうで、ちょっと不安…。今回から、デジカメを本格的に使います。
 このため、5日の更新はお休みとし、7日より、先月の岡山・四国旅行について書きます。