№1774 恵まれた!岡山・高知・松山の旅 2.アンパンマンな一日

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 2日目。素晴らしい快晴になってくれました。午前中は高知市内でとさでんの電車やバスを撮影、午後は土佐山田に移動して、JR四国バスの「アンパンマンバス」を撮ります。

11月 6日(月)

 
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 朝食もそこそこに、高知に来た時、朝方にはたいてい訪れる潮江橋でとさでん交通の電車・バスを撮ります。ちょうど6年前も来ました。
 とさでん交通新カラーの200形。でも、非冷房なんだよなあ。

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 ANAの広告車。なのだけれど、ロゴマーク以外、宣伝文句が何一つ書かれていない…。
 電車の印象については、次回以降書きます。 

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 続いて高知橋へ移動して、電車とバスを撮ります。かなり撮ったけれど、その中からとさでん交通発足後に導入されたレインボーⅡをご覧頂きます。バスについては、この後の更新で順次ご覧頂く事にします。新車だけでなく、在来車両も新色になった車両が見られました。貸切のユニバースを撮り損ねた(手前を被せられた)のが残念。

 昼前、土佐山田へ移動して、JRバスを撮りに行きます。

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 高知駅。

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 驚いた事に、土佐山田行4234Dはごめん・なはり線9640-8だった。土佐山田への間合い運用があるとは知らなくて、思わず運転士に「これ、土佐山田行ですよね?」と確認したほどでした。

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 山岳路線の印象が強い土讃線だが、土佐山田までは比較的平坦で、直線も長い。枕木もPCで、高速特急が行き交うだけあって、キレイに整備されている印象。

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 土佐山田駅。こぢんまり。前日〔南風17号〕で停車した時はいなかった駅員が、この時間は配置されていました(7:00~17:40の配置)。ただし、切符は運転士に渡して降りる。

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 くず物入れもアンパンマン(高知駅もそうだった)。

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〔南風5号〕。基本の3連。

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 駅前のJR四国バス大栃線乗り場。アンパンマンの装飾。バスもアンパンマン。今は全車、新車導入の「アンパンマンバス」になりました。左の「アンパンマン」のバスに乗ります(右は「メロンパンナ」)。さすが、家族連れが多かったです。

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 30分弱で、アンパンマンミュージアムバス停に着きました。ごく普通の、公道上にあるバス停。ミュージアム自体は離れた場所にあって、そこまで乗り入れてもとは思ったが、バスが回転できるスペースがなさそう。
 この路線は、高知のICカード「ですか」でも乗れます。

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 一つ手前の、美良布「駅」。無論現在は駅員などいない、ただの待合室。この画像では解らないだろうが、正面の「美良布駅」の文字の上に、「国鉄バス」の文字の跡が残っていました。大栃駅行は回り込みで入ってくるが、現在はここを起終点とする便はない。かつてはここからも支線があったようだが、現在は代わって、香美市市営バスの路線が入ってくるよう。

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 マンホールもまた、アンパンマンなのだなあ。

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 大栃から来た、337-3910号車。「ばいきんまん」。今思えば、「ばいきん」を児童文学のアイドルに据えるとは、素晴らしくすごい発想だなあ!やなせ先生の発想力に脱帽。

 この後しばらくテクテク大栃の方まで歩いて、下杉田(しもすいた)で、大栃から下ってきた、先の「アンパンマン」のバスを、背後の山とからめて撮影。これもいずれ本体でご覧頂きます。
 この日、大栃線では「アンパンマン」「ばいきんまん」「メロンパンナ」の3台が営業に入っていました。また、「ロールパンナ」が、教習なのか「JR四国バス」の幕で走っているのを見ました。5台配置で最大3台営業運用。従って「ドキンちゃん」だけ、最初から見なかった(鶴さん、ゴメンナサイ)。いずれ全部撮りきりたいが、いつになるやら。

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 土佐山田16時12分発、高知経由窪川行749D。単行だが、車掌が乗務していた。土佐一宮から、学生が大挙して乗車してきた。このためでしょうか。

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 JR四国の駅名標。

 JR四国はJRでは唯一、自社営業の全駅でナンバリングがあります(西日本管理の児島は除く)。路線名・地名または愛称名からアルファベット1文字+数字2桁。予讃線と土讃線は松山・高知で分割されています。

予讃線:高松~松山 … Y (Yosan)
予讃線:松山~宇和島(内子線回り) … U (Uchiko)
予讃線:向原~伊予大洲(下灘経由) … S (Shimonada)
土讃線:多度津~高知 … D (Dosan)
土讃線:高知~窪川 … K (Kochi)
牟岐線 … M (Mugi)
徳島線 … B (Yoshinogawa Blue Line)
鳴門線 … N (Naruto)
予土線 … G (Shimanto Green Line)
高徳線 … T (akamatsu okushima)
 数字は県庁所在地4駅(高松・松山・高知・徳島)基準で、00から始まって昇順(高徳線は徳島→高松)。Dは多度津のD12から、Sは向原のS06から、予土線は若井のG27から、鳴門線は池谷のN04から始まる。路線が分岐・重複する駅は、両方とも付与される(松山もY55とU00、高知もD45とK00と両方付与。徳島線のみ、徳島は付与されない)。
 阿佐海岸鉄道と土佐くろしお鉄道も付与。ごめん・なはり線(GN)は後免のD40から逆算し、奈半利のGN21から昇順。中村・宿毛線(TK)と阿佐海岸鉄道(AK)はJRからの連番。


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 土佐一宮で学生が乗り込んでくる間に、〔南風13号〕宿毛行の通過待ち。
 しかし、高知に着くと、〔南風13.号〕は10分停車中、こちらの到着を待っていたのでした。

 昨日・今日と良い天気だったが、ホテルの部屋で見た天気予報では、高知は午後から天気が悪化するとの事。午前中くらいは持ってほしい。予報通りなら、土佐市「ドラゴンバス」を撮りに、伊野へ行く予定。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 JR九州が、福岡~釜山航路の新高速船の建造にむけて、オーストラリアの造船会社との覚え書きを締結したと発表しました。座席数が現在のビートルの倍以上の三胴船、水戸岡デザインとなり、2020年就航を目指すとの事。具体的なスペックは記されていない。これから詰めるのだろうが、外観だけ見たら、ビートル並のスピードが出せるものなのでしょうかね?船の事はよく解らないので何とも言えないが。

《今日のニュースから》
 8日 西武 菊池雄星投手 2億4000万円で契約更改
 9日 栃木県「おもちゃ団地」 チャリティーバザール開催

№1773 恵まれた!岡山・高知・松山の旅 1.サッカーの熱気高まる岡山

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 1ヶ月前になってしまったが、先月頭、岡山・高知・松山へ旅しました。岡山と高知は6年振り、松山は7年振りです。9月の九州は3日間とも曇天でガッカリさせられたが、今回は5日間中、一日曇天だったのは1日だけ、大いに恵まれて、鉄道・バスの撮影を楽しんできました。今回から6回に分けて書きます。

11月 4日(土)

 今回は日曜日も休みを貰いました。土曜日の夜、〔サンライズ〕で岡山に向かいます。今年2回目。
 バスももちろん良いのだけれど、横になって移動できる夜行列車は快適です。たとえ「ノビノビ座席」でも。外国人の利用も見込めると思うので、幹線区くらいは、夜行の復活って、もうないですかねえ?

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 この日も、熱海から乗ります。すっかり寝静まった熱海駅に到着。

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 3月に乗ったときは〔瀬戸〕だったけれど、今回は〔出雲〕の方になりました。12号車、モハネ205-203。西日本編成です(〔瀬戸〕は東海)。

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 今晩も「ノビノビ座席」。

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 車内の様子。既に大勢の乗客が寝静まっていました。

 途中三島通過で「Happy Party Train」とか(運用終了で留置)、清水の先で静鉄の終電を見て、就寝体制。

11月 5日(日)

 一旦目が覚めると、大阪に運転停車中。腕時計は4時26分を示していました。ホームは明かりが煌々とついていたが、この時間の客扱いでは若干早いかも。

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 6時過ぎ、女性の声のアナウンスが、岡山到着直前を告げる。
 外は、晴れているようだ。ただ、熊山付近の山間部は霧が出ているようだった。瀬戸を過ぎて、改めて車掌によるアナウンス有り。霧も晴れてきたが、11月となると西は朝が遅くなって、まだ朝日が昇らない。

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 定刻に岡山到着。

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〔瀬戸〕と〔出雲〕の切り離し作業が行なわれるが、お客さんが人だかり。この程度の作業で?
(自分もか)

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 6年の間に新たに造られていた、東西をつなぐコンコース。団体客が多かった。

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 西口に新しく造られたバスターミナル。高速バスは、今は大半がこちらに発着します。
(中鉄北部バスの勝山線のみ、東口に残留している)

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 快晴!だけれど11月となると岡山の朝は遅い。ちょっと遠いけれど、駅から徒歩20分位の所のファミレスまで歩いて行く。その途中、東北急行の夜行便を見ました。「東北」とは、ちょっと違和感があるなあ。
 この後も小田急シティバスなど夜行便を見るが、影が長くて撮れない。

 朝食をすませる頃、そろそろ朝日が町を照らして明るくなってきました。
 朝方は、シティライトスタジアム(岡山県総合陸上競技場)の近くで岡電バスと中鉄バスを撮っていました。一部路線は両社の共同運行になっています。岡電バスについては先日の本体の更新でご覧頂いています。中鉄バスは工事中です。他に、高速バスも通過します。岡山駅発着の西口変更で通過するようになりました。

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 そのシティライトスタジアム(「シティライト」とは、地元の中古車販売業者らしい)ではこの日、J2のファジアーノ岡山vs名古屋グランパスの試合が行なわれる事になっている。キックオフは13時ながら、既に5時間以上前から両者のサポーターが群れをなしていた。特に名古屋。「名古屋」「三河」ナンバーの車も多数見られました。名古屋は今シーズンはJ2に降格していたが、サポーターは熱いなあ。J2落ちくらいでは見捨てたりしない。サッカーのサポーター熱は、どのディビジョンのどのクラブでも、変わる事なく熱いと、改めて感じました。
(もちろん岡山も。今シーズンはちょっと残念な結果に終わったか)

 昼には一旦岡山駅に戻り、東口でバスを撮ります。岡電、両備、宇野、下津井、中鉄が現れます。宇野と下津井もただいま工事中で、次回更新時にはご覧頂けると考えています。

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 両備ホールディングスは先日、IVECOとの提携を発表したが、さっそく広告をラッピングした(小さいが)車両を見ました。IVECOのNGVバスが岡山を走る日が近いのか。

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 改めて、岡山駅東口のバスターミナル。左側の岡電バスは、ファジアーノ岡山のラッピングバス。

 午後は再びスタジアム方面に戻って、バスを撮ります。高速便も撮りたいし。

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 武道館口までの中鉄バスは、おお、旧塗装復刻車だ。東急バスの中古だろう。少なくとも3台はあるように見ました。中鉄バスは国道53号を走る岡電との共同運行系統のみ、PiTaPaを初めとした全国相互利用カードを受け入れ、PASMOでも乗れます。

 
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 バス撮影の合間に、スタジアムの近くを歩いていたら、グランパスの送迎バスを見ました。名阪近鉄バスの貸切車で、ナンバーが「7588」(ナゴヤ・グランパスエイト)。スタジアムから歓声が聞こえてくる。

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 15時前、試合終了(この時点では結果は解らなかった)。名古屋と岡山、双方の送迎バスが選手らを待つ。サポーターも集まってきています。名古屋はこのまま直接名古屋へ帰るとしたら、4~5時間位かかるだろう。アウェーは大変だ…。

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 岡山放送前のバス停から駅西口に戻る。スタジアムを見ると、特にグランパスの応援歌が聞こえてくる。アウェーチームの応援歌が長く聞こえてくるから、名古屋が勝ったのだろうか。
(あとで、名古屋が1vs0で勝利と知った)
 岡電バスの車内も、グランパスのサポーターと隣り合わせになりました。これから新幹線で帰るのか。

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 残念ながら岡山滞在はここまで。今回は岡電の電車にまでは廻れませんでした。いずれ水島臨海も含めて、再び訪れたいと思います。
 今日は特急〔南風17号〕で高知に向かいます。表示も出ています。指定席は満席だそうだから、早めにホームで並んで待たないと。

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 8番線は先に、松山行〔しおかぜ17号〕が出発します。8600系5連。自由席は立つ人も。

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 入れ替わるように到着した、〔南風17号〕。2000系で、本来は4連らしいが、1両増結して5連になっていました。2009-2213-2118+2155-2121。一番後ろ(2121)の自由席に落ち着きます。

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 整備・清掃の間、8番ホームで乗車を待つ乗客の列。

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 その車内。2121号は車内が更新されていました。

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 乗車前に、駅で買っておいた「栗おこわ弁当」(900円)。

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 茶屋町で、宇野線と分かれる。ローカル線然とした単線が左に別れて行きます。こちらの高架橋の影が長い。

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 瀬戸大橋で〔マリンライナー〕と離合する。思えば、鉄道で四国入りするのって、何年ぶりだろう?忘れてしまった…。

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 瀬戸大橋から四国が見えてきました。かなり薄暗くなってきた。

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 弁当を食べたら眠くなって、目が覚めたら外はもう真っ暗。車内もある程度空いてきました。エンジン音だけで静か。車内販売はないが、ゴミを回収して回るスタッフ(SSM?)は、何度も回ってくる。
 大歩危は全特急停車駅、なのに、駅員がいない(最初から無人駅らしい)。

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 運転停車で、上り〔南風〕を待つ。

 山を下って着いた土佐山田も、まだ19時前なのにもう駅員がいないし、3番線には1000形がもう留置になっている。どこか侘しいかも。
 土佐大津でも運転停車で上り〔南風〕を待つ。単線区間の〔南風〕待ち合わせは、全部こちらが待つ事になりました。

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 高知は少々遅れて到着。右側は接続の特急〔あしずり7号〕。
 そんな大きな駅ではないが、それでも真っ暗な中を走ってきた事もあって、どこかホッとさせられました。

 それにしても、JR在来線の特急に乗る機会が少ないなあ。当ブログスタート以降、〔南風〕は6年前に高知→丸亀で乗っているが、後は北海道で〔スーパーカムイ〕〔スーパー北斗〕、九州で〔かもめ〕には乗っているけれど、後は海外旅行のアクセスで〔成田エクスプレス〕数度くらいか。夜行も〔サンライズ〕以外は〔あけぼの〕だけ。長距離だと航空、中距離だと新幹線、短距離や夜行ではバスというパターンばかりで、無論時間やコストの要素が多いが、今後はもうちょっとJR在来線特急の利用も増やしたい。色々課題もあるだろうが、それも乗らないと解らない事だから。付帯サービスは大幅に縮小されてしまったが、それでもゆったりした車内で駅弁をつつく旅は悪くありません。今回の〔南風〕でもあらためて感じました。そういうのを、実際に乗る事で見いだしたい。

 駅前発着になっているとさでん交通電車に乗ります。とさでん交通になってからは初めて。この日ははりまや橋で終わり、橋のたもとのホテルで2泊します。明日も晴れ期待。晴れたら電車もバスもバリバリ撮るぞー。JRバスの「アンパンマンバス」も見たいし。

 名古屋グランパスはこの後、J1昇格プレーオフを勝ち抜いて、1シーズンでのJ1復帰を決めました。はるばる岡山まで応援に来ていたサポーターの皆様、おめでとうございます。西へ東へ応援にはせ参じた甲斐があったものと思います。風間監督は新王者川崎フロンターレとの、佐藤寿人選手はサンフレッチェ広島との対決が楽しみ。

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 おととい、大阪から帰ってきました。月曜日は南海高野線で高野下まで行ってきたけれど、観光輸送を失った「こうや花鉄道」区間の実態が見えたような気がしました。翌日は叡山電車を撮影。アニメタイアップは叡山電鉄でも頻繁に行なわれているようです。「聖地巡礼」ものではないが。今回はついに、全画像をデジタルで撮りました。来年1月書きます。

 小田急新ロマンスカー70000形が、いよいよお目見え、となりました。「Graceful Supre Express」=GSE。イメージイラストでは見ていたけれど、実物はパッと見た目、意外にあっさりした印象がありました。写真での話だから、実際に生で見てみれば、また違ううイメージが沸くかも知れないが。車内の仕様は事前のリリースで出ていたとおりだけれど、あとは付帯サービスはどうなるのか。VSEのシートサービスもなくなっているし、GSEならではの特別なものはないかも知れません。いずれにしろ、次報が待たれます。

《今日のニュースから》
 3日 GPS衛星「みちびき」使用 自動運転実証実験公開
 4日 マルタ女性記者殺害 容疑者10人を拘束
 5日 低コスト「有機ELパネル」 日本企業初出荷
 6日 「テロ等準備罪」新設法の廃止法案 野党5党が共同提案
 7日 シャープ 東証1部再上場

№1772 バスマガジンvol.86(講談社ビーシー/講談社)

「バスマガジンvol.86」が、先月末発売になりました。
 表紙は近鉄宇治山田駅前の、三重交通のエルガ。全国相互利用のマークが目立ちます。

三菱ふそうNEWエアロスターは ふた味違う!!
 車両はともかく、「ポストポスト新排ガス長期規制」の名称がまだるっこしい。もう少し違った言い方はないものか(「平成28年排ガス規制」が正しい名称らしいが)。
 外観では天井のクーラーユニットが若干変わったのが、QKG-車と見分けるポイントとなろうか。デンソー製?

帰ってきた 路線バス全方位レポート Vol.18 愛媛県

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 また前号の予告と違っている。長崎県、いつやるの?
 とはいえ、先月松山に行ってきたばかりなので、これはこれで興味深く読みました。
 前回は創刊間もないVol.8(2004(H16年))で取り上げられていました。事業者では伊予鉄久万バスが伊予鉄南予バスに九州合併された事、空港バスで肱南観光バスが加わった事が変化としてあげられるが、それ以外に大きな変化はない。ただ、伊予鉄は新CIを導入して、デザインが大きく変わりました。一部在来車も塗り替えが見られるが、旧塗装車は今の所、新CIロゴマークは添付されていない。
 JR四国バスは、久万高原線1路線のみ。前回は松山高知急行線の名称のままで松山~落出間の運行で、乗車ルポも掲載されていたが、今年になって久万高原~落出間が廃止になりました(自治体バスに移行)。キュービックが映っているが、まだ走っているのか?今回街中で見かけたのはレインボーⅡだったが。路線縮小とは言え、新車両も入っているのだったら、しばらくはJRバスとしての運行の継続を期待して良いのだろうか。
 伊予鉄は来年持ち株会社に移行し、その元で伊予鉄道と伊予鉄バスに分社される事になっているが、それについては触れられていませんでした。
 伊予鉄道にはICカード「い~カード」があるが、これが愛媛の他事業者にも広がる可能性はあるか。また、他地域の共通ICカードを受け入れる事はあるでしょうか。もっとも、JR四国がこの地域(予讃線)にICカードを入れていないので、実現するとしてもまだ先か。

おじゃまします バス会社潜入レポート Vol.86 三重交通

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 こちらは予告通り。8年前、当ブログスタート直前のVol.34でも取り上げられていました。
 今回は路線図の掲載がなかったが、たぶんエリア的には大きな変化はないはず。三重県は南北に長いが、路線網は、中央部は希薄で、東側の伊勢湾・太平洋沿岸と、奈良県に近い西側にほぼ二分されているといえます。三重県は、亀山に乗り入れていた国鉄・JRバスが廃線になって久しく、地元資本のバス会社は、他には三岐鉄道の小規模な路線があるだけで、ほぼ三交の独占と言って良いかと思います。
 8年の間の変化としては、北勢事業所が開設になった事だろうか。事業所というのは、営業所配下の分社庫と考えて良いのだろうか。それと、名古屋市営バスの一部受託を行なっている事もあります。
 トリビアとして、三重県と奈良県、山梨県は、新幹線の駅と旅客便の空港が共にないとので、ああそうかと思った。1998(H10)年の佐賀空港開港以降、こういう状況になりました。三重県は特に、メインのエリアとなる桑名・四日市・津といった北東部が名古屋に近いので、両方とも必要性は感じられなかった、という事でしょう。新名神を中心とした高速道路網が優先された、という所か。リニア中央新幹線の三重県内のルートはまだ確定せず、従って駅がどこに造られるかも決まっていない模様。
 車両面では、前回既に4台にまで減少していた日産ディーゼルが全滅、乗合は9割方がいすゞ、高速は三菱ふそうの割合も多い、という傾向か。飛島村のセレガが、「コミュニティバス」としては異色。
 車両リストは、年式の表記がありませんでした。ちょっと不便。

「しばり」のバス旅ミッション
 今回は「SUNQパス全九州版で九州7県を走破せよ」というもの。1回は車中泊を加えよという「命令」があったらしいが、大分~鹿児島の「トロピカル」は、スタート当時は「こんなルート、お客さんいるの?」とか思ったものだが、案外しぶとく走っている。JRも今は在来線で宮崎での乗換が必要になり、あまり便利ではないのだが。
「徹底的に鉄道に対抗する気質がある」か。鉄道vsバスの競合は何も九州に限った事では思うが、大分から北九州と宮崎へ高速道が開通するとすぐに高速バス路線が新設になったりするあたり、そういう部分はあるのかも知れない。一方で(今回の「しばり」には関係なくなるが)本州への高速バスは全体的に不振になるのだが。
 
終点の情景を求めて
 宇和島バスの「武者泊」。12月1日以降は、城辺~外泊間の直通運転(1日5往復)となり、武者泊への愛南町コミュニティバス(公式Webを見ると、自家用登録のようだ)も5往復運行(毎日)、終点は「旧武者泊学校前」となった模様。

 ドライバーの不足は地方都市に限った事ではなく、昨今は、恐らくは都会でも見過ごせない状況になっているように感じられます。私の地元のバス会社も、この所繰り返されるダイヤ改正で、特に土休日ダイヤの減便が相次いでいるが、極端に利用が減ったとは感じられず、ドライバー不足が最大の要因ではないか?と推測します。都会・地方に関係なく、あるいはバスもそれ以外の交通も関係なく、とにかくまずは、公共交通そのものの社会的な地位を引き上げる事が、絶対必要なのではないでしょうか。関係者も、それ以外の一般の人々も考えるべき事。ちょっと大きなショッピングモールとかがオープンする度に大渋滞が繰り返され、バスが巻き添えを食らって大幅な遅延を発生させたりすると、もちろん乗客が一番迷惑するが、ドライバーにもその分、労働条件への悪影響が出る事になります。これを解決できなかったら、しばらくはバスにとって危機的な状況が続くのではないかと懸念されます。「どらなびEXPO2017秋」のレポートもあったが、参加者の顔ぶれにも、業界側の危機感がにじみ出ているように感じられました。北海道の会社が東京まで来ているのだから。

 次号の予告で、「全方位レポート」は山口県とあるが、信用していいんでしょうか?バス会社は岩手県北バスらしいが、予告通りとしたら、旧南部バスの現状はどうなっているのか、津波被害からの復興はどこまで進んでいるか、このあたりは興味がもたれます。いずれにしろ、予告通りの出版をお願いしたい。仮にも日本有数の大手出版社の刊行なのだから。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
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《今日のニュースから》
 1日 フリン前米大統領補佐官 FBI 「ロシアゲート」で訴追
 2日 ソフトバンク 松坂大輔投手 自由契約

 大輔、あの西武ライオンズやボストン・レッドソックスでの輝きは、もう戻ってこないのか…!?
 Jリーグ(J1)は、川崎フロンターレが初優勝しました。中村憲剛、号泣!でも公式Web、繋がらない…!10月終わりくらいでは鹿島アントラーズとの勝ち点差が結構あって、鹿島このまま独走V2かよと思っていたのだが。自力では勝ち点の差を縮める事さえできなかった状況の中、本当によくあきらめずに追走した結果だと思います。本当におめでとうございます。

 さて、明日の晩から2日間、大阪に行ってきます。私鉄の電車を中心にしたいが、天気があまり良くなさそうで、ちょっと不安…。今回から、デジカメを本格的に使います。
 このため、5日の更新はお休みとし、7日より、先月の岡山・四国旅行について書きます。