日本の政治は、世情とは無縁の、国会議事堂内部の陣取り合戦に過ぎないのか。上も下も、右も左も、政界の内も、さらには外も、なんて温くて甘いんだろう。2度の週末台風襲来で関西の鉄道網は甚大な被害、こっちの方が問題だよなあ、と正直思った10月。どのような事が起きたのでしょうか。
1日 O.J.シンプソン 仮釈放
2日 昭和産業 企業内定式で天ぷらづくり
3日 三菱自動車 インドネシアで新車出荷 記念式典開催
4日 保育園希望母親グループ 国会内で集会
5日 子供の受動喫煙防止条例 東京都議会が可決
6日 日産自動車 無資格審査問題 38車種・116万台リコール届け出
7日 米軍F16型戦闘機3機 小松空港に緊急着陸
8日 東京六大学野球 東大 15年振り勝ち点
9日 出雲駅伝 東海大学優勝 青山学院大学3連覇阻止
10日 四国4地方銀行と東証 地域企業上場支援で協定書締結
11日 アディーレ法律事務所 東京弁護士会から業務停止処分
12日 東京オリンピック サッカー日本代表 森安一 監督就任
13日 日経平均株価終値 2万1,155円18銭 約21年ぶりの高値
14日 豪雨被災の朝倉市松末小学校 児童が清掃
15日 中学生自殺 厳しい指導・叱責が原因 福井県池田町教育委員会が報告書公表
16日 北見市の11歳女子 気象予報士試験に最年少で合格
17日 囲碁 井山裕太六冠 名人戦勝利 二度目の七冠独占
18日 仮想通貨仲介会社代表 詐欺容疑で逮捕
19日 ホンダ「スーパーカブ」1億台生産達成 熊本製作所で記念式典
20日 日経平均株価2万1,457円64銭 57年振り14営業日連続値上がり
21日 スピードスケート全日本距離別選手権 小平奈緒 女子500m国内最高記録更新
22日 サウジアラビア・イラク首脳 米仲介で会談 イラク復興協力で一致
23日 FIFA男子最優秀選手 クリスチャーノ・ロナウド 最多タイ5回目の受賞
24日 東芝 半導体子会社売却 臨時株主総会で承認
25日 明石市「大蔵市場」で火災 30棟全焼
26日 「ポケモンGO」死亡事故から一年 愛知県一宮市で交通一斉取り締まり
27日 「東京アニメセンター」市ヶ谷に完成 報道陣に公開
28日 台風被害の国道274号線日勝峠区間 1年2ヶ月ぶり再開
今月はこの他、スペイン・カタルーニャ州独立問題で対立激化、ノーベル文学賞にカズオ・イシグロ氏、平和賞にICAN、新燃岳で6年振り噴火、エアレース世界選手権で室屋義秀総合優勝、ハリウッド大物プロデューサーのセクハラ大スキャンダル、タイのプミポン前国王葬儀、などがありました。
日本でも火災が相次いだが、アメリカのカリフォルニア州に、スペイン・ポルトガル国境で大規模な火災が発生、どちらも規模が日本では想像できない位大きく、犠牲者も多数出てしまいました。カリフォルニアではB747-400改造機「スーパータンカー」が消火作業に当たるシーンも日本のTVで見られたが、この機体、元JAL(JA8086)らしい。でもあれって、本当に消火の効果があるものなのか。遠くから霧吹きでシュッシュッと軽く水をまいているだけのように、端からは見えてしまうものだけれど。
先月の日産自動車に続き、今月になって神戸製鋼、SUBARUでも不祥事が発覚しました。神鋼に関しては日本の鉄道部品や国産旅客機MRJ、さらにイギリスで走り出した高速鉄道など、日本のみならず、世界の交通業界にも影響を及ぼしています。JR東海は、新幹線車両で使用されている神戸製鋼製の部品の安全性には問題がないとリリースしました。数年前のトヨタやタカタもだけれど、日本の製造業全体に、なにか根本的な甘さが蔓延しているように感じます。経営にも、現場にも。
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《今月この一枚》
10月2日撮影の、湘南モノレールです。大船を出発し、江ノ島へ向かうところ。京急バスと江ノ電バスのターミナルの頭上を通過していきます。現在運行中の5500形は編成毎に異なる帯色も特徴の一つだが、加えて5609Fは、7月から湘南モノレール初のラッピング広告編成で運行されています。「OJICO」とは正直聞いた事がなかったのだけれど、Tシャツのメーカーで、鉄道ものも製作。レアなデザインも用意しているそうです。
湘南モノレールは昨年、みちのりホールディングスが三菱重工業から株式を買収、子会社となりました。鉄道専業は初のケースでした(他に福島交通が鉄道を運営)。北関東や東北を中心に買収を進め、月末には日立電鉄交通サービスの買収も発表したみちのりHDだが、南関東は初めてで、今の所唯一。サービス改善などを勧めている所、なのだろうが(ダイヤ改正を実施している)、正直「みちのりHD」になったからどう変わった、というのは、今の所見えない気がします。既に買収したバス事業者とはエリアも大きく離れているし、特にグループ他社と連携してアレやるコレやるという話も、今の所はありません。とりあえず考えなければならないだろうと思うのは、交通系ICカードの導入。既に周辺の鉄道・バスはほぼ全てSuicaまたPASMOを導入しているので、ここだけいつまでも導入しないまま、という訳にもいかなくなってきているのではないか。大船駅の自動改札機はICカードに対応した構造になっているようにも見えるが、今後どこかで導入の決断がなされるべきではないかと思われます。
当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
その甚大な被害を受けた関西の鉄道だが、台風21号の影響で不通が続いていた南海線・樽井~尾崎間は、明日から単線で暫定的に運行を再開。当面は普通電車のみ30分毎位の運転になるようです(一部区間急行あり)。上下線の復旧は1ヶ月程度かかるそう。高野線・高野下~極楽橋間は、復旧のメドが立たないらしい。今年中に再開できるのか、心配です。JR関西本線は、加茂~柘植間は明日運転を再開(一部運休、運行区間延長の列車あり)。亀山~柘植間は引き続き運休。
AIR DOはB737の機長不足のため、来月の一部便の運休を発表しました。
前2回で駅ナンバリングについて書いたが、鉄道ファン誌で連載しているそうです。私は今に至るまで一切読んでいませんので、念のため。
《今日のニュースから》
29日 ブラジル サンバ・音楽の「カルナバル」 群馬県大泉町で開催
30日 米トランプ大統領元側近 「ロシアゲート」で起訴
31日 「リーチサイト」運営 会社役員ら9人逮捕
№1758 駅ナンバリング研究 <後>西日本
駅ナンバリングの研究、後半は西日本です。大阪市営地下鉄を除くと、関東を中心とした東日本と比べてやや導入・展開が遅くなった感もあるが、関西空港への航空便乗り入れ急増で外国人旅行者が急増している事も後押ししているのか、この2~3年で急速に整備されました。
ナンバリングの仕方が、関東とは若干違った所が多く見られます。
JR西日本
制定:2018(H30)年3月予定、来年からになります。
タイプB
アルファベットは1文字、路線・愛称名とは連動しない。既に列車の種別表示に記されている文字とカラーをそのまま使い、ナンバーと組み合わせる。
A … 北陸本線~琵琶湖線~JR京都線~JR神戸線(敦賀~米原~姫路)
B … 北陸本線~湖西線(敦賀~近江今津~京都)
D … 奈良線(京都~奈良)
E … 嵯峨野線(京都~園部)
F … おおさか東線(久宝寺~放出)
G … JR宝塚線(大阪~篠山口)
H … 学研都市線~JR東西線(木津~尼崎)
O … 大阪環状線(大阪~天王寺~大阪)
P … ゆめ咲線(西九条~桜島)
Q … 大和路線(JR難波~加茂)
R … 阪和線(天王寺~和歌山)
S … 関西空港線(日根野~関西空港)
※C(草津線)・I(加古川線)・J(播但線)・K(姫新線)・L(舞鶴線)・T(和歌山線)・U(万葉まほろば線)・W(きのくに線)はナンバリング対象外
直通運転ネットワークを考慮し、分岐駅では数字は全路線共通とし、そこから昇順、または逆算でナンバリングをする所があります。だから全部が必ず01から始まるわけではない。例えばA(JR神戸線)の尼崎は敦賀から49番目なのでA49、H(JR東西線)はそこから逆算(降順)して、学研都市線の木津はH18から始まります。一方G(JR宝塚線)は大阪をG47でスタートし、篠山口のG69で終わります。P(ゆめ咲線(桜島線))も、O(大阪環状線)からの直通が多いから、天王寺の01からの通しで西九条がP14、桜島がP17になります。
(一方で敦賀~近江塩津間はAとBで数字が異なってくる)
E(嵯峨野線(山陰本線))は京都~丹波口間に新駅建設中で、E02を空けてあります。F(おおさか東線)も、現在建設中の新大阪~放出間に設けられる新駅7駅にF01~F07が割り当てられます。
「ナンバリング対象外」の路線があると書いたが、JR東日本と同じで、アルファベットを付けた路線は、ナンバリングも合わせて行なうべきではないか。ナンバリングを行なう路線でも、設定全区間ではなく、Aは姫路以西が対象外、和田岬と東羽衣にも振られないなど、やや?と思われる部分が見られます。
大阪市営地下鉄
アルファベットは、基本的には路線名からの1文字のみ。
御堂筋線 … M (MIDOUSUJI)
谷町線 … T (TANIMACHI)
四つ橋線 … Y (YOTSUBASHI)
中央線 … C (CHUOU)
千日前線 … S (SENNICHIMAE)
堺筋線 … K (SAKAISUJI)
長堀鶴見緑地線 … N (NAGAHORI TSURUMI-RYOKUCHI)
今里筋線 … I (IMASATOSUJI)
ニュートラム … P (PORT TOWNから?)
基本的には、関東の東京メトロや都営地下鉄と同じ。
ただし、01ではなく、11から始まるのが特徴。北または西側の起点から昇順になるが、それより北及び西側への路線延伸があり得ると考えたのか。
北大阪急行と近鉄けいはんな線はアルファベットも含め、大阪市営からの通し。北大阪急行は江坂から降順となり、千里中央はM08。現在建設中の新線の駅は、(仮称)新箕面…M06、(仮称)箕面船場…M07となるはずです。中央線のコスモスクエアがC10、ニュートラムのコスモスクエアがP09、トレードセンターがP10なのも、別会社だった大阪港トランスポートシステムを大阪市営に編入したからです。
近鉄
制定:2015年8月20日
タイプB
路線毎(一部は一体)にアルファベットは1文字、路線名とは連動しない。本線格の路線毎にラインカラーを制定して併用する(従属する支線も同じ)。ケーブルカーにもナンバリングされる。
A … 奈良線
B … 京都線・橿原線
C … けいはんな線
D … 大阪線
E … 名古屋線
F … 南大阪線・吉野線
G … 生駒線
H … 天理線
I … 田原本線
J … 信貴線
K … 湯の山線
L … 鈴鹿線
M … 山田線・鳥羽線・志摩線
N … 道明寺線
O … 長野線
P … 御所線
Y … 生駒鋼索線
Z … 西信貴鋼索線
複数の路線が集まる駅は、アルファベットは別だが、番号は統一される。このため、番号が飛ぶケースがある。例えば奈良線は、菖蒲池はA21だが、次の大和西大寺は京都線(B26)に合わせてA26となる。
ただしけいはんな線は大阪市営中央線からの通し(C…CHUOU)で、生駒では奈良線・生駒線と番号が異なる。
支線は本線との接続駅と同じ番号からの昇順。
それにしてもナンバリング表記が、駅名標の面積に比較してかなり大きい。
京阪
制定:2014(H26)年4月1日
タイプB(タイプAとの折衷とも言える)
全体では会社名を使わず、本線はKH(KEIHAN)、大津線はOT(OTSU)を使用。
京阪の本線は本来、京都→大阪が下りだが、淀屋橋から出町柳へ昇順でナンバリングされる。
鴨東線は本線と一体だが、中之島線・交野線・宇治線は番号を飛ばして付与される。中之島線は、出町柳(KH42)の次がなにわ橋(KH51)で、中之島(KH54)へ、本線とは逆方向にナンバリングされます。
大津線は石山坂本線が本線格で、坂本(OT21)に達した後、京津線は京阪山科(OT31)から始まります。御陵は自社の番号は付かず、京都市営地下鉄のナンバー(T08)のみ。
阪急
制定:2013(H25)年12月21日
タイプA
西山天王山駅開業と同時に導入されました。
阪急は本来、京都・宝塚・神戸と3つの本線があるので、本線毎にアルファベットを振る「タイプB」が自然だと思われるところ、全部の駅でアルファベットHK(HANKYU)を使用しています。
梅田(HK01)から始まり、十三(HK03)の先は神戸本線(神戸高速線花隈まで)→伊丹線→今津線→甲陽線、宝塚本線→箕面線、京都本線→千里線→嵐山線と、全く番号を飛ばさずにナンバリングされ、最後は嵐山のHK98になります。ナンバリングを導入している鉄道では、一番大きい数字です。
天神橋筋六丁目は自社の番号は振らず、大阪市営地下鉄(K11のみ)。
阪神
制定:2014(H26)年4月
タイプA
神戸三宮改称と同時に導入。
路線数も少なく、単純にHS(HANSHIN)+数字2桁。
神戸高速線は、元町~西代間は阪神の運営となり、阪神のナンバーのみ振られています。
西代は山陽、大阪難波は近鉄への委託駅だが、阪神のナンバーも同時に振られています。
(西代…HS39、大阪難波…HS41)
武庫川線は、終点の武庫川団地(HS51)から武庫川へ昇順です。
南海
制定:2012(H24)年4月1日
タイプA
関西の大手私鉄ではここが初で、やはり関西空港を抱えているからでしょうか。
南海も南海線と高野線、二大本線があるのに、両者を区別する事なく、NK(NANKAI)+数字2桁でナンバリングされています。南海線系統…NK、高野線…KOとでもしても良かったと思うが。
南海線の支線のナンバーが独特で、分岐・接続駅のナンバーにハイフンを併記します。例えば高師浜線は、羽衣がNK16で、次の伽羅橋がNK16-1、高師浜がNK16-2になります。多奈川線、加太線、和歌山港線も同じです。
通称汐見橋支線は本来は高野線の一部だが、営業面では南海線の支線の扱いになっている事は、この番号の法則から見ても明らかです。車両も高師浜線と共用だし。逆に空港線は泉佐野(NK30)の次にりんくうタウンのNK31、関西空港のNK32と続いて(その次が南海線に戻って羽倉崎のNK33)、単なる支線ではなく、南海線本線と同等と見なされている事が解ります。高野線はケーブルカーも鉄道と一体で、一番大きな数字は高野山のNK87です。
名鉄
制定:2016(H28)年3月
タイプB
逆に名鉄は、規模が多くてセントレアも抱えている割には、案外遅くなりました。ローカル線を多数抱えているからかも。
会社名は使わず、路線名の英語表記から2文字を使用する。一部複数の路線を一体でナンバリングしている(この場合は2線から英語1文字ずつ)が、一方で三河線は知立を境に、海側と山側で分けています。尾西線も津島を境に分けられています(弥富側は津島線と一体)。ラインカラーも併用。
名古屋本線 … NH(NAGOYA HONSEN)
豊川線 … TK(TOYOKAWA)
西尾線・蒲郡線 … GN(GAMAGOORI と NISHIO)
三河線(海側) … MU(MIKAWA UMI)
三河線(山側) … MY(MIKAWA YAMA)
豊田線 … TT(TOYOTA)
常滑線・空港線 … TA(TOKONAME と AIRPORT?)
河和線・知多新線 … KC(KOWA と CHITA)
津島線・尾西線(弥富側) … TB(TSUSHIMA と BISAI)
尾西線(玉ノ井側) … BS(BISAI)
竹鼻線・羽島線 … TH(TAKEHANA と HASHIMA)
犬山線 … IY(INUYAMA)
各務原線 … KG(KAGAMIGAHARA)
広見線 … HM(HIROMI)
小牧線 … KM(KOMAKI)
瀬戸線 … ST(SETO)
築港線 … CH(CHIKKO)
この付け方は東急に近いけれど、複数の路線が絡み合う東急と違って、名古屋を中心に放射状に路線が展開される構造になっているからか、複数の路線が集まる路線でも、番号は一つしか付かない。その駅で一番主要と思われる路線の番号が振られています。例えば犬山は犬山線のIY15のみで、広見線は次の富岡前(HM01)、小牧線も次の羽黒(KM01)から昇順で振られていきます。
西鉄
制定:2017(H29)年2月1日
タイプB
大手私鉄では一番遅く、今年になってからの導入になりました。
基本的に天神大牟田線を本線として、太宰府線と甘木線は本線から単純に分岐する支線なので、タイプAになって良さそうだが、路線毎に英語名の頭の文字1文字+数字2桁でナンバリングされています。甘木線は甘木(A01)から五郎丸(A11)まで昇順です。
貝塚線だけ、なぜNKの2文字なのだろう?N…NISHITETSUと思われるが、他社に貝塚線を名乗る路線はないし、ちょっと意味が解りません。
この他、西日本でも名古屋・京都・神戸・福岡の各市営地下鉄や、山陽・神鉄・泉北などの都市鉄道、モノレールや新交通、さらに一部のローカル私鉄でも駅ナンバリングが導入されています。
本来は全部の鉄道を見るべきだろうが、東西のJRと大手私鉄全社、東京と大阪の地下鉄に絞って見てみました。もう少し突っ込んで研究すべき所、ややあっさり書いてしまったと思います。
各社の個性も出ていて楽しいと言えば楽しい、のだろうが、もう少し事前に各社が話し合って、統一したナンバリングのルール作りをしても良かったのかと思います。「外国人の利用の増加」も駅ナンバリング導入の一つに挙げられるが、日本の特徴として、大都市ではただでさえ鉄道会社が多く、路線が複雑に混じり合い、営業制度も基本的にはバラバラなので、かなり戸惑う部分があると思う。加えて現在位置を表す意味がある駅ナンバリングさえ、同じ駅でも別々だったりすると、かえって混乱してしまうかも知れません。路線だけでなく運行形態にも関わってくるので、単純には行かないだろうが。
JRは今の所東日本の首都圏、西日本の「アーバンネットワーク」の他、JR北海道の主要路線、JR四国の全線で導入されているが、今後はJR東海の名古屋やJR九州の福岡エリアあたりは導入が求められるだろうし、東日本の仙台や新潟、西日本の広島あたりも必要になりそう。繰り返しになるが東日本も西日本も、ナンバリングの範囲が狭いと思う。ではどこまでやれば?大都市圏では最低、車内に掲げられている路線図の駅は、全部やるべきでしょう。
当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
日立電鉄交通サービスが、みちのりホールディングスに買収される事になりました。昨日、今の親会社の日立製作所などから発表されています。茨城県は既に茨城交通がみちのり入りしていて、今後は協力関係の構築もあるのか。みちのりは北関東~東北のバス事業者を次々傘下に収めているが、今の所シナジー効果が、はっきりした形では見えていない気がします。東京・仙台が中心になるのに、この付近にはグループ会社がない事があるかと思われるが、どうなるか。
《今日のニュースから》
27日 「東京アニメセンター」市ヶ谷に完成 報道陣に公開
28日 台風被害の国道274号線日勝峠区間 1年2ヶ月ぶり再開
国道再開は朗報だが、先週に続いてまた台風が接近しています。先週の台風では、おかげで南海線が不通のままだったり(いつ再開できるかメドさえ立たない)、イベントが中止になったりと散々だったのに、また同じ事の繰り返しになるのかと、今から心配です(すでに中止が発表されているイベントもある)。最低、人的な犠牲は出ないように、それと交通が寸断されたりしないように。
ナンバリングの仕方が、関東とは若干違った所が多く見られます。
JR西日本
制定:2018(H30)年3月予定、来年からになります。
タイプB
アルファベットは1文字、路線・愛称名とは連動しない。既に列車の種別表示に記されている文字とカラーをそのまま使い、ナンバーと組み合わせる。
A … 北陸本線~琵琶湖線~JR京都線~JR神戸線(敦賀~米原~姫路)
B … 北陸本線~湖西線(敦賀~近江今津~京都)
D … 奈良線(京都~奈良)
E … 嵯峨野線(京都~園部)
F … おおさか東線(久宝寺~放出)
G … JR宝塚線(大阪~篠山口)
H … 学研都市線~JR東西線(木津~尼崎)
O … 大阪環状線(大阪~天王寺~大阪)
P … ゆめ咲線(西九条~桜島)
Q … 大和路線(JR難波~加茂)
R … 阪和線(天王寺~和歌山)
S … 関西空港線(日根野~関西空港)
※C(草津線)・I(加古川線)・J(播但線)・K(姫新線)・L(舞鶴線)・T(和歌山線)・U(万葉まほろば線)・W(きのくに線)はナンバリング対象外
直通運転ネットワークを考慮し、分岐駅では数字は全路線共通とし、そこから昇順、または逆算でナンバリングをする所があります。だから全部が必ず01から始まるわけではない。例えばA(JR神戸線)の尼崎は敦賀から49番目なのでA49、H(JR東西線)はそこから逆算(降順)して、学研都市線の木津はH18から始まります。一方G(JR宝塚線)は大阪をG47でスタートし、篠山口のG69で終わります。P(ゆめ咲線(桜島線))も、O(大阪環状線)からの直通が多いから、天王寺の01からの通しで西九条がP14、桜島がP17になります。
(一方で敦賀~近江塩津間はAとBで数字が異なってくる)
E(嵯峨野線(山陰本線))は京都~丹波口間に新駅建設中で、E02を空けてあります。F(おおさか東線)も、現在建設中の新大阪~放出間に設けられる新駅7駅にF01~F07が割り当てられます。
「ナンバリング対象外」の路線があると書いたが、JR東日本と同じで、アルファベットを付けた路線は、ナンバリングも合わせて行なうべきではないか。ナンバリングを行なう路線でも、設定全区間ではなく、Aは姫路以西が対象外、和田岬と東羽衣にも振られないなど、やや?と思われる部分が見られます。
大阪市営地下鉄
アルファベットは、基本的には路線名からの1文字のみ。
御堂筋線 … M (MIDOUSUJI)
谷町線 … T (TANIMACHI)
四つ橋線 … Y (YOTSUBASHI)
中央線 … C (CHUOU)
千日前線 … S (SENNICHIMAE)
堺筋線 … K (SAKAISUJI)
長堀鶴見緑地線 … N (NAGAHORI TSURUMI-RYOKUCHI)
今里筋線 … I (IMASATOSUJI)
ニュートラム … P (PORT TOWNから?)
基本的には、関東の東京メトロや都営地下鉄と同じ。
ただし、01ではなく、11から始まるのが特徴。北または西側の起点から昇順になるが、それより北及び西側への路線延伸があり得ると考えたのか。
北大阪急行と近鉄けいはんな線はアルファベットも含め、大阪市営からの通し。北大阪急行は江坂から降順となり、千里中央はM08。現在建設中の新線の駅は、(仮称)新箕面…M06、(仮称)箕面船場…M07となるはずです。中央線のコスモスクエアがC10、ニュートラムのコスモスクエアがP09、トレードセンターがP10なのも、別会社だった大阪港トランスポートシステムを大阪市営に編入したからです。
近鉄
制定:2015年8月20日
タイプB
路線毎(一部は一体)にアルファベットは1文字、路線名とは連動しない。本線格の路線毎にラインカラーを制定して併用する(従属する支線も同じ)。ケーブルカーにもナンバリングされる。
A … 奈良線
B … 京都線・橿原線
C … けいはんな線
D … 大阪線
E … 名古屋線
F … 南大阪線・吉野線
G … 生駒線
H … 天理線
I … 田原本線
J … 信貴線
K … 湯の山線
L … 鈴鹿線
M … 山田線・鳥羽線・志摩線
N … 道明寺線
O … 長野線
P … 御所線
Y … 生駒鋼索線
Z … 西信貴鋼索線
複数の路線が集まる駅は、アルファベットは別だが、番号は統一される。このため、番号が飛ぶケースがある。例えば奈良線は、菖蒲池はA21だが、次の大和西大寺は京都線(B26)に合わせてA26となる。
ただしけいはんな線は大阪市営中央線からの通し(C…CHUOU)で、生駒では奈良線・生駒線と番号が異なる。
支線は本線との接続駅と同じ番号からの昇順。
それにしてもナンバリング表記が、駅名標の面積に比較してかなり大きい。
京阪
制定:2014(H26)年4月1日
タイプB(タイプAとの折衷とも言える)
全体では会社名を使わず、本線はKH(KEIHAN)、大津線はOT(OTSU)を使用。
京阪の本線は本来、京都→大阪が下りだが、淀屋橋から出町柳へ昇順でナンバリングされる。
鴨東線は本線と一体だが、中之島線・交野線・宇治線は番号を飛ばして付与される。中之島線は、出町柳(KH42)の次がなにわ橋(KH51)で、中之島(KH54)へ、本線とは逆方向にナンバリングされます。
大津線は石山坂本線が本線格で、坂本(OT21)に達した後、京津線は京阪山科(OT31)から始まります。御陵は自社の番号は付かず、京都市営地下鉄のナンバー(T08)のみ。
阪急
制定:2013(H25)年12月21日
タイプA
西山天王山駅開業と同時に導入されました。
阪急は本来、京都・宝塚・神戸と3つの本線があるので、本線毎にアルファベットを振る「タイプB」が自然だと思われるところ、全部の駅でアルファベットHK(HANKYU)を使用しています。
梅田(HK01)から始まり、十三(HK03)の先は神戸本線(神戸高速線花隈まで)→伊丹線→今津線→甲陽線、宝塚本線→箕面線、京都本線→千里線→嵐山線と、全く番号を飛ばさずにナンバリングされ、最後は嵐山のHK98になります。ナンバリングを導入している鉄道では、一番大きい数字です。
天神橋筋六丁目は自社の番号は振らず、大阪市営地下鉄(K11のみ)。
阪神
制定:2014(H26)年4月
タイプA
神戸三宮改称と同時に導入。
路線数も少なく、単純にHS(HANSHIN)+数字2桁。
神戸高速線は、元町~西代間は阪神の運営となり、阪神のナンバーのみ振られています。
西代は山陽、大阪難波は近鉄への委託駅だが、阪神のナンバーも同時に振られています。
(西代…HS39、大阪難波…HS41)
武庫川線は、終点の武庫川団地(HS51)から武庫川へ昇順です。
南海
制定:2012(H24)年4月1日
タイプA
関西の大手私鉄ではここが初で、やはり関西空港を抱えているからでしょうか。
南海も南海線と高野線、二大本線があるのに、両者を区別する事なく、NK(NANKAI)+数字2桁でナンバリングされています。南海線系統…NK、高野線…KOとでもしても良かったと思うが。
南海線の支線のナンバーが独特で、分岐・接続駅のナンバーにハイフンを併記します。例えば高師浜線は、羽衣がNK16で、次の伽羅橋がNK16-1、高師浜がNK16-2になります。多奈川線、加太線、和歌山港線も同じです。
通称汐見橋支線は本来は高野線の一部だが、営業面では南海線の支線の扱いになっている事は、この番号の法則から見ても明らかです。車両も高師浜線と共用だし。逆に空港線は泉佐野(NK30)の次にりんくうタウンのNK31、関西空港のNK32と続いて(その次が南海線に戻って羽倉崎のNK33)、単なる支線ではなく、南海線本線と同等と見なされている事が解ります。高野線はケーブルカーも鉄道と一体で、一番大きな数字は高野山のNK87です。
名鉄
制定:2016(H28)年3月
タイプB
逆に名鉄は、規模が多くてセントレアも抱えている割には、案外遅くなりました。ローカル線を多数抱えているからかも。
会社名は使わず、路線名の英語表記から2文字を使用する。一部複数の路線を一体でナンバリングしている(この場合は2線から英語1文字ずつ)が、一方で三河線は知立を境に、海側と山側で分けています。尾西線も津島を境に分けられています(弥富側は津島線と一体)。ラインカラーも併用。
名古屋本線 … NH(NAGOYA HONSEN)
豊川線 … TK(TOYOKAWA)
西尾線・蒲郡線 … GN(GAMAGOORI と NISHIO)
三河線(海側) … MU(MIKAWA UMI)
三河線(山側) … MY(MIKAWA YAMA)
豊田線 … TT(TOYOTA)
常滑線・空港線 … TA(TOKONAME と AIRPORT?)
河和線・知多新線 … KC(KOWA と CHITA)
津島線・尾西線(弥富側) … TB(TSUSHIMA と BISAI)
尾西線(玉ノ井側) … BS(BISAI)
竹鼻線・羽島線 … TH(TAKEHANA と HASHIMA)
犬山線 … IY(INUYAMA)
各務原線 … KG(KAGAMIGAHARA)
広見線 … HM(HIROMI)
小牧線 … KM(KOMAKI)
瀬戸線 … ST(SETO)
築港線 … CH(CHIKKO)
この付け方は東急に近いけれど、複数の路線が絡み合う東急と違って、名古屋を中心に放射状に路線が展開される構造になっているからか、複数の路線が集まる路線でも、番号は一つしか付かない。その駅で一番主要と思われる路線の番号が振られています。例えば犬山は犬山線のIY15のみで、広見線は次の富岡前(HM01)、小牧線も次の羽黒(KM01)から昇順で振られていきます。
西鉄
制定:2017(H29)年2月1日
タイプB
大手私鉄では一番遅く、今年になってからの導入になりました。
基本的に天神大牟田線を本線として、太宰府線と甘木線は本線から単純に分岐する支線なので、タイプAになって良さそうだが、路線毎に英語名の頭の文字1文字+数字2桁でナンバリングされています。甘木線は甘木(A01)から五郎丸(A11)まで昇順です。
貝塚線だけ、なぜNKの2文字なのだろう?N…NISHITETSUと思われるが、他社に貝塚線を名乗る路線はないし、ちょっと意味が解りません。
この他、西日本でも名古屋・京都・神戸・福岡の各市営地下鉄や、山陽・神鉄・泉北などの都市鉄道、モノレールや新交通、さらに一部のローカル私鉄でも駅ナンバリングが導入されています。
本来は全部の鉄道を見るべきだろうが、東西のJRと大手私鉄全社、東京と大阪の地下鉄に絞って見てみました。もう少し突っ込んで研究すべき所、ややあっさり書いてしまったと思います。
各社の個性も出ていて楽しいと言えば楽しい、のだろうが、もう少し事前に各社が話し合って、統一したナンバリングのルール作りをしても良かったのかと思います。「外国人の利用の増加」も駅ナンバリング導入の一つに挙げられるが、日本の特徴として、大都市ではただでさえ鉄道会社が多く、路線が複雑に混じり合い、営業制度も基本的にはバラバラなので、かなり戸惑う部分があると思う。加えて現在位置を表す意味がある駅ナンバリングさえ、同じ駅でも別々だったりすると、かえって混乱してしまうかも知れません。路線だけでなく運行形態にも関わってくるので、単純には行かないだろうが。
JRは今の所東日本の首都圏、西日本の「アーバンネットワーク」の他、JR北海道の主要路線、JR四国の全線で導入されているが、今後はJR東海の名古屋やJR九州の福岡エリアあたりは導入が求められるだろうし、東日本の仙台や新潟、西日本の広島あたりも必要になりそう。繰り返しになるが東日本も西日本も、ナンバリングの範囲が狭いと思う。ではどこまでやれば?大都市圏では最低、車内に掲げられている路線図の駅は、全部やるべきでしょう。
当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
日立電鉄交通サービスが、みちのりホールディングスに買収される事になりました。昨日、今の親会社の日立製作所などから発表されています。茨城県は既に茨城交通がみちのり入りしていて、今後は協力関係の構築もあるのか。みちのりは北関東~東北のバス事業者を次々傘下に収めているが、今の所シナジー効果が、はっきりした形では見えていない気がします。東京・仙台が中心になるのに、この付近にはグループ会社がない事があるかと思われるが、どうなるか。
《今日のニュースから》
27日 「東京アニメセンター」市ヶ谷に完成 報道陣に公開
28日 台風被害の国道274号線日勝峠区間 1年2ヶ月ぶり再開
国道再開は朗報だが、先週に続いてまた台風が接近しています。先週の台風では、おかげで南海線が不通のままだったり(いつ再開できるかメドさえ立たない)、イベントが中止になったりと散々だったのに、また同じ事の繰り返しになるのかと、今から心配です(すでに中止が発表されているイベントもある)。最低、人的な犠牲は出ないように、それと交通が寸断されたりしないように。
№1757 駅ナンバリング研究 <前>東日本
昨今、大都市圏の鉄道では、駅に番号を振る「駅ナンバリング」が急速に普及しています。
昔から長崎電気軌道など一部には見られていたようだが、はっきりと営業活動の中で駅ナンバリングを行なうようになったのは、2002(H14)年の横浜市営地下鉄が最初ではなかったかと思います。サッカーW杯が日韓共催で行なわれた年で、横浜国際総合競技場(今は日産スタジアムの呼称が普通)で日本代表戦や決勝戦が行なわれた事が、駅ナンバリング導入のきっかけとなったように思われます。
その後外国人旅行者の急増もあり、2020年東京五輪・パラリンピック開催決定もあって、地下鉄や大手私鉄・都市鉄道を中心に全国各地に急展開。大手私鉄に関しては、今年西鉄に導入された事で、全社で駅ナンバーが導入される事となりました。JRでも北海道や四国を初めとして、去年からは東日本の首都圏(電車特定区間)でも導入されています。
駅ナンバリングは、鉄道事業者毎に、独自のルールで行なわれています。各社の路線の規模や形態の違いもあって、かなりルールが異なります。そこからは、各路線の、鉄道事業者各社における地位も見えてきます。2回に渡り、東西のJR・大手私鉄・地下鉄を中心に研究してみたいと思います。
なお、研究に当たっては、鉄道各社の公式Webサイトなども参考にさせて頂きました。私自身の推測もかなり含んでいます。
駅ナンバリングは、基本的にはアルファベット2文字(地下鉄は1文字)+数字2桁で表します。その方法は、路線の規模・形態から、おおざっぱに次の2種類が上げられるようです。
タイプA.本線格が一路線しかなく、その本線から支線が分岐する形態
アルファベット2文字は会社名のみを表す
タイプB.本線格の路線が複数ある、またはどれが本線かは決められない形態
アルファベットは1文字目は会社名、2文字目は路線名を表す
なお、路線名は必ずしも正式なものだけではなく、系統名や愛称名が元になっている場合があります(京浜東北線、スカイツリーラインなど)。鉄道によってはラインカラー、エリアカラーを併用しています。
無論、例外も多数あります(特に西日本)。
まずは東日本、関東地方です。
JR東日本
制定:2016(H28)年10月1日
タイプB
「JR EAST」のJと、路線名のアルファベット表記の、基本的には頭文字を組み合わせる。一部支線も本線とひっくるめている。同じ路線でも快速と緩行が分かれている場合は別々に振られる。
東海道線 … T (TOKAIDO)
横須賀線・総武快速線 … O (YOKOSUKA)
京浜東北線・根岸線 … K (KEIHIN-TOHOKU)
横浜線 … H (YOKOHAMA)
南武線 … N (Nanbu)
鶴見線 … I (Tsurumi)
山手線 … Y(Yamanote)
中央快速線・青梅線・五日市線 … C (CHIO)
中央線・総武線各駅停車 … B (SOBU)
宇都宮線(東北線)・高崎線 … U (UTSUNOMIYA)
埼京線 … A (SAIKYO)
常磐線快速 … J (JOBAN)
常磐線各駅停車 … L (JOBAN LOCAL(?))
京葉線 … E (KEIYOU)
武蔵野線 … M (MUSASHINO)
湘南新宿ライン … S (SHONAN-SHIJUKU)
電車特定区間(E電区間)のみを対象としているが、それでも路線数が多いため、頭文字ではないものもあります。常磐線各駅停車など、J…快速、O…横須賀線、B…中央・総武各駅停車、A…埼京線、N…南武線で使われているので、各駅停車のLOCALを持ち出すなど、苦心している所も見られます。
数字は、基本的には東京を中心に、下りで昇順になっているが、横須賀・総武快速は東京をスルーし、連続で振られています。なので横須賀線の終点久里浜がJO01で、東京までは上りが昇順となって、東京~大船間は東海道線とは逆になります。京浜東北線も大船→大宮の北行が昇順です。
横浜線は、東神奈川がJH13から始まっています。根岸線への直通運転があるからでしょう。武蔵野線も京葉線東京への直通があるので、西船橋10のJMから昇順です。湘南新宿ラインは逗子が始発だから、横須賀線に合わせて逗子のJS06から始まっています。埼京線と常磐線各駅停車は、直通するりんかい線・メトロ千代田線から、数字のみ引き続きになっています。
山手線・京浜東北線は田町~品川間で新駅を建設中で、ナンバーを既に空けてあります(JY26・JK21)
電車特定区間のみに絞っているのは、昨今の広域化する運行形態や、観光客(特に外国人)の行動範囲の拡大を考えると、狭すぎるのではないか?成田空港や日光、箱根への玄関口の小田原、富士山への乗換駅の大月まで番号が及んでいないのは、片手落ちではないでしょうか?そもそも電車特定区間の概念自体、もはや実態に合っていない(大船からの横須賀線と東海道線(小田原方面)はどう違うのか?という事)し、電車特定区間より範囲が広い京成・東武・西武・小田急が全駅にナンバリングしている事を考えると、最低電車内に掲げられている「路線ネットワーク」に記された路線・駅には全部ナンバリングされるべきでしょう。
(そうなると、「J+路線名1文字」では足りなくなりそうが)
なお、JRはナンバリングとは別に、多くの路線が集中する駅に3レターコードを振っています。東京はTKO、秋葉原はもちろんAKB、我が町戸塚もTTKと付けられます。
東京メトロ
タイプB
アルファベットは原則路線名からの1文字のみ。
銀座線 … G (GINZA)
丸ノ内線 … M (MARUNOUCHI)
日比谷線 … H (HIBIYA)
東西線 … T (TOZAI)
千代田線 … C (CHIYODA)
有楽町線 … Y (YURAKUCHO)
半蔵門線 … Z (HANZOMON)
南北線 … N (NANBOKU)
副都心線 … F (FUKU-TOSHIN)
やはり路線数が多く、半蔵門線は4文字目のZを使用しています。
数字は基本的に、西→東で昇順になっています。
丸ノ内線の方南町支線は、以前は小文字のmを使っていたが、自動放送の発音を明確にするため、去年の11月より、小文字b(BLANCHからか?)を、大文字Mと併記する形態に改めています(方南町 m03→Mb03)。
日比谷線では神谷町~霞ヶ関間で虎ノ門新駅の工事が進行中だが、今の所駅ナンバリングには反映されていません。霞ヶ関より先を改番する事になると思われるが、いつになるか。またはハイフンも併用した違う方式を採用するのか。
都営地下鉄
タイプB
アルファベットは路線名からの1文字のみ。
浅草線 … A (ASAKUSA)
三田線 … I (MITA)
新宿線 … S (SHINJUKUSEN)
大江戸線 … E (OEDO)
東京メトロの路線もあるため、三田線はあまり印象が強くないIの文字を使っています。Iの字は数字の1と紛らわしいから本来は使いたくはないだろうと思うのだが(現に大江戸線は0と紛らわしいOではなくE)、他に使える文字がない。
大江戸線は新宿西口がE01で始まり、外回りで昇順になっています。
東京都交通局は、新交通の日暮里舎人ライナーでも駅ナンバリングを行なっています。数字2桁のみ。都電荒川線は今の所ナンバリングを行なっていません。
京成
制定:2010(H22)年7月17日
タイプA
アルファベットは、社名のKEISEIから。
スカイアクセス開業と同時に導入されました。
本線の京成上野(KS01)から成田空港(KS42)まで昇順、その後東成田線東成田(KS43)、スカイアクセス(KS44)と続いた後、押上線押上(KS45)→京成立石(KS49)、金町線柴又(KS50)→金町(KS51)、そして千葉線・千原線の京成幕張本郷(KS52)→ちはら台(KS65)と昇順です。押上線が本線と方向をそろえ、押上から始まるのが特徴か。
スカイアクセスの京成高砂~印旛日本医大間は北総鉄道と共用で、アクセス特急が停車する東松戸、新鎌ヶ谷、千葉ニュータウン中央、印旛日本医大は、本来は京成独自のナンバリングが施されても良さそう。だが、一般の乗客からすれば、同じ線路を走り、同じダイヤ体系に組み込まれている京成のアクセス特急と北総の他の列車が、別の会社の扱いである事は、まず意識されないでしょう。となれば別々に番号を振っても混乱を招くだけだから、北総側のナンバリングに統一していると考えられます。
京成は、駅名標の新タイプへの交換が進行中。
東武
制定:2012(H24)年3月17日
タイプB
「TOBU」のTと、路線名または愛称名の英文表記から、基本的には頭文字を組み合わせる。エリアを5つに分けてエリアカラーを併用し、エリア内の支線は、本線と同じアルファベットを使用する。
スカイツリーライン(伊勢崎線 浅草・押上~東武動物公園間) … S (SKYTREE)
エリアカラー 青 亀戸線・大師線を含む
伊勢崎線(和戸~伊勢崎間) … I (ISESAKI)
エリアカラー 赤 佐野線・小泉線・桐生線を含む
日光線 … N (NIKKO)
エリアカラー オレンジ 宇都宮線・鬼怒川線を含む
野田線 … D (NODA)
エリアカラー 水色
東上線 … J (TOJO)
エリアカラー 紺 越生線を含む
「スカイツリーライン」の愛称命名に合わせてナンバリングが導入されました。合わせて全体を5つに分け、エリアカラーも制定されました。
エリア内の支線は、接続する本線が終点まで達した後、番号を飛ばしてナンバリングされます。例えば亀戸線は、スカイツリーラインが東武動物公園のTS30まで達した後、小村井のTS41から始まります。
(ただし押上はとうきょうスカイツリー(TS02)の次のTS03)。
野田線は「アーバンパークライン」の愛称が命名される前のナンバリングで、今だったらURBAN PARKから「TU」としたはずです。
東上線は「会社名+路線名」なら「TT」となるのが自然だろうが、「TJライナー」が走り出しているし、語感も「とうじょう」に近いので、「TJ」を使っているのでしょう。
今年7月、鬼怒川線に東武ワールドスクエア駅がオープンしたが、先行して4月21日改正時に鬼怒川温泉~新藤原間を改番し(+1した)、新駅にTN55と付けました。
西武
制定:2012(H24)年3月
タイプB
「SEIBU」のSと、路線名の英文表記から、基本的には頭文字を組み合わせる。路線毎にラインカラーを併用し、エリア内の支線は、本線と同じアルファベットを使用するが、本線に従属しない路線は独自のアルファベットを用いる。
池袋線 … I (IKEBUKURO)
ラインカラー オレンジ 西武有楽町線・豊島線・狭山線・西武有楽町線を含む
新宿線 … S (SHINJUKU)
ラインカラー 青 拝島線を含む
国分寺線 … K (KOKUBUNJI)
ラインカラー 緑 西武園線を含む
多摩湖線 … T (TAMAKO)
ラインカラー 黄
多摩川線 … W (TAMAGAWA)
ラインカラー ピンク
山口線 … Y (YAMAGUCHI)
ラインカラー … 赤
基本的には東武と同じ。ただ西武秩父線は池袋線と一体なので、番号は池袋線からの通しになっています。支線は番号は飛ばさず、西武秩父のTI36で終わった後、小竹向原がTI37、新桜台TI38、豊島園TI39、下山口TI40、西武球場前TI41と続きます。拝島線、西武園線も同じです。
京王
制定:2013(H25)年2月22日
タイプB(タイプAとの折衷とも言える)
会社名は使わず、本線格の京王線(支線を含む)KO(KEIO)、と井の頭線IN(INOKASHIRA)で分けている。
京王線の支線は番号を飛ばさず、京王八王子のKO34で終わった後、京王多摩川のKO35から支線の番号が振られる。
ラインカラーも京王線…赤・井の頭線…青が制定されている。
小田急
制定:2014(H26)年1月
タイプB
「ODAKYU」のOと、路線名のアルファベット表記から。本来小田原線が本線、多摩線・江ノ島線は支線なのでタイプAになっても良さそうだが、それぞれ別々に路線名からアルファベットが使われている。
「路線名」と書いたが、小田原線は「ODAWARA」のOではなく、「HAKONE」のHを使っているようだ。小田原線のナンバーは小田原で終わりでなく、その先箱根登山鉄道の電車、ケーブルカー、さらにはロープウェイ、そして芦ノ湖の海賊船の港まで振られていて、元箱根港のOH67まで、新宿からの通しでナンバリングされています。港にまで付ける必要はあるのかなと思うが、さすが長年箱根の観光開発に携わってきた小田急。
他2線は普通に、多摩線 … T (TAMA)、江ノ島線 … E (ENOSHIMA)。
東急
制定:2012(H24)年2月
タイプB
会社名は使わず、路線名の英語表記から2文字を使用する。ラインカラーは、以前から車内や駅に掲示されていた路線図で使用されていたカラーをそのまま使用。
東横線 … TY (TOYOKO)
ラインカラー 赤
目黒線 … MG (MEGURO)
ラインカラー 青
田園都市線 … DT (DENEN-TOSHI)
ラインカラー 緑
大井町線 … OM (OIMACHI)
ラインカラー オレンジ
池上線 … IK (IKEGMI)
ラインカラー ピンク
多摩川線 … TM (TAMAGAWA)
ラインカラー 紫 ※正式名称は東急多摩川線
世田谷線 … SG (SETAGAYA)
ラインカラー 黄
こどもの国 … KD (KODOMONOKUNI)
ラインカラー 紺
大井町線の各駅停車は、日中のみ2本に1本が二子新地・高津に停車するが、大井町線のナンバーは振られていません。あくまで例外的な停車という事か。
京急
制定:2010(H22)年10月21日
タイプA
アルファベットは、社名のKEIKYUから。
羽田空港の国際線ターミナル新駅開業と同時に導入されました。
ナンバリングの仕方が独特で、品川(KK01)からスタートして本線を昇順で下っていくが、支線の分岐駅に到達すると、支線にそれていって、支線の終点へ昇順で下っていく。終点に到達すると、再び本線に戻る。
例えば京急蒲田がKK11だが、次は空港線の糀谷でKK12。羽田空港国内線ターミナルがKK17で、その次は本線に戻り、雑色がKK18となる。この繰り返し。
この方式から見ると、堀ノ内~浦賀間は本線なのに支線の扱い、久里浜線の方が本線格の扱いなのが明白です。浦賀がKK64で次が新大津のKK65、一番最後が三崎口のKK72になります。これだったら久里浜線を本線に編入し、堀ノ内~浦賀間は浦賀線とでも呼んだ方がスッキリする気もします。
泉岳寺駅は京急のナンバーは振られていません。東京都交通局への委託駅だが、他社では委託駅でも自社のナンバーを振っているのが普通で、泉岳寺は例外的です。京急にとっては起点はあくまで品川、泉岳寺へは「マイナス」の延伸、だからでしょうか。
駅ナンバリングとは直接関係ないが、駅名標の新デザインはその羽田空港国際線ターミナル新駅開業時から採用されていて、だからちょうど7年になるのに、未だ新旧が混在し、新デザインへの統一ができていないのは、どうしてだろう?
相鉄
制定:2014(H26)年2月
タイプA
アルファベットは、社名のSOTETSUから。
大手私鉄と言っても規模は最少で、路線も2つしかないから単純です。ただ、本線が海老名のSO18で終わった後、いずみ野線の南万騎が原はSO31と飛んでいて、20番台がありません。JR直通線の羽沢新駅がSO21となるのでしょうか。
関東地方は、地下鉄を除くと、国際空港へ路線を延ばす京成と京急が、空港アクセス拡充の節目となる日に導入、一番早い時期の導入となったのが注目されます。
東日本ではこの他横浜・札幌・仙台市の地下鉄や都市鉄道、新交通などでほぼ導入済み、ローカル私鉄でもチラホラ見られるようになりました。地下鉄は東京と同じルール。伊豆急行も駅ナンバリングが導入されているのに、公式Webに一切記されていないのは、どうしてだろう?
次回は名古屋より西です。
当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
《今日のニュースから》
25日 明石市「大蔵市場」で火災 30棟全焼
26日 「ポケモンGO」死亡事故一年 愛知県一宮市で交通一斉取り締まり
早稲田実業・清宮選手の交渉権は日本ハムが獲得しました。大谷翔平との2枚看板を夢見たファンも多いだろうが、実現は難しいか。
昔から長崎電気軌道など一部には見られていたようだが、はっきりと営業活動の中で駅ナンバリングを行なうようになったのは、2002(H14)年の横浜市営地下鉄が最初ではなかったかと思います。サッカーW杯が日韓共催で行なわれた年で、横浜国際総合競技場(今は日産スタジアムの呼称が普通)で日本代表戦や決勝戦が行なわれた事が、駅ナンバリング導入のきっかけとなったように思われます。
その後外国人旅行者の急増もあり、2020年東京五輪・パラリンピック開催決定もあって、地下鉄や大手私鉄・都市鉄道を中心に全国各地に急展開。大手私鉄に関しては、今年西鉄に導入された事で、全社で駅ナンバーが導入される事となりました。JRでも北海道や四国を初めとして、去年からは東日本の首都圏(電車特定区間)でも導入されています。
駅ナンバリングは、鉄道事業者毎に、独自のルールで行なわれています。各社の路線の規模や形態の違いもあって、かなりルールが異なります。そこからは、各路線の、鉄道事業者各社における地位も見えてきます。2回に渡り、東西のJR・大手私鉄・地下鉄を中心に研究してみたいと思います。
なお、研究に当たっては、鉄道各社の公式Webサイトなども参考にさせて頂きました。私自身の推測もかなり含んでいます。
駅ナンバリングは、基本的にはアルファベット2文字(地下鉄は1文字)+数字2桁で表します。その方法は、路線の規模・形態から、おおざっぱに次の2種類が上げられるようです。
タイプA.本線格が一路線しかなく、その本線から支線が分岐する形態
アルファベット2文字は会社名のみを表す
タイプB.本線格の路線が複数ある、またはどれが本線かは決められない形態
アルファベットは1文字目は会社名、2文字目は路線名を表す
なお、路線名は必ずしも正式なものだけではなく、系統名や愛称名が元になっている場合があります(京浜東北線、スカイツリーラインなど)。鉄道によってはラインカラー、エリアカラーを併用しています。
無論、例外も多数あります(特に西日本)。
まずは東日本、関東地方です。
JR東日本
制定:2016(H28)年10月1日
タイプB
「JR EAST」のJと、路線名のアルファベット表記の、基本的には頭文字を組み合わせる。一部支線も本線とひっくるめている。同じ路線でも快速と緩行が分かれている場合は別々に振られる。
東海道線 … T (TOKAIDO)
横須賀線・総武快速線 … O (YOKOSUKA)
京浜東北線・根岸線 … K (KEIHIN-TOHOKU)
横浜線 … H (YOKOHAMA)
南武線 … N (Nanbu)
鶴見線 … I (Tsurumi)
山手線 … Y(Yamanote)
中央快速線・青梅線・五日市線 … C (CHIO)
中央線・総武線各駅停車 … B (SOBU)
宇都宮線(東北線)・高崎線 … U (UTSUNOMIYA)
埼京線 … A (SAIKYO)
常磐線快速 … J (JOBAN)
常磐線各駅停車 … L (JOBAN LOCAL(?))
京葉線 … E (KEIYOU)
武蔵野線 … M (MUSASHINO)
湘南新宿ライン … S (SHONAN-SHIJUKU)
電車特定区間(E電区間)のみを対象としているが、それでも路線数が多いため、頭文字ではないものもあります。常磐線各駅停車など、J…快速、O…横須賀線、B…中央・総武各駅停車、A…埼京線、N…南武線で使われているので、各駅停車のLOCALを持ち出すなど、苦心している所も見られます。
数字は、基本的には東京を中心に、下りで昇順になっているが、横須賀・総武快速は東京をスルーし、連続で振られています。なので横須賀線の終点久里浜がJO01で、東京までは上りが昇順となって、東京~大船間は東海道線とは逆になります。京浜東北線も大船→大宮の北行が昇順です。
横浜線は、東神奈川がJH13から始まっています。根岸線への直通運転があるからでしょう。武蔵野線も京葉線東京への直通があるので、西船橋10のJMから昇順です。湘南新宿ラインは逗子が始発だから、横須賀線に合わせて逗子のJS06から始まっています。埼京線と常磐線各駅停車は、直通するりんかい線・メトロ千代田線から、数字のみ引き続きになっています。
山手線・京浜東北線は田町~品川間で新駅を建設中で、ナンバーを既に空けてあります(JY26・JK21)
電車特定区間のみに絞っているのは、昨今の広域化する運行形態や、観光客(特に外国人)の行動範囲の拡大を考えると、狭すぎるのではないか?成田空港や日光、箱根への玄関口の小田原、富士山への乗換駅の大月まで番号が及んでいないのは、片手落ちではないでしょうか?そもそも電車特定区間の概念自体、もはや実態に合っていない(大船からの横須賀線と東海道線(小田原方面)はどう違うのか?という事)し、電車特定区間より範囲が広い京成・東武・西武・小田急が全駅にナンバリングしている事を考えると、最低電車内に掲げられている「路線ネットワーク」に記された路線・駅には全部ナンバリングされるべきでしょう。
(そうなると、「J+路線名1文字」では足りなくなりそうが)
なお、JRはナンバリングとは別に、多くの路線が集中する駅に3レターコードを振っています。東京はTKO、秋葉原はもちろんAKB、我が町戸塚もTTKと付けられます。
東京メトロ
タイプB
アルファベットは原則路線名からの1文字のみ。
銀座線 … G (GINZA)
丸ノ内線 … M (MARUNOUCHI)
日比谷線 … H (HIBIYA)
東西線 … T (TOZAI)
千代田線 … C (CHIYODA)
有楽町線 … Y (YURAKUCHO)
半蔵門線 … Z (HANZOMON)
南北線 … N (NANBOKU)
副都心線 … F (FUKU-TOSHIN)
やはり路線数が多く、半蔵門線は4文字目のZを使用しています。
数字は基本的に、西→東で昇順になっています。
丸ノ内線の方南町支線は、以前は小文字のmを使っていたが、自動放送の発音を明確にするため、去年の11月より、小文字b(BLANCHからか?)を、大文字Mと併記する形態に改めています(方南町 m03→Mb03)。
日比谷線では神谷町~霞ヶ関間で虎ノ門新駅の工事が進行中だが、今の所駅ナンバリングには反映されていません。霞ヶ関より先を改番する事になると思われるが、いつになるか。またはハイフンも併用した違う方式を採用するのか。
都営地下鉄
タイプB
アルファベットは路線名からの1文字のみ。
浅草線 … A (ASAKUSA)
三田線 … I (MITA)
新宿線 … S (SHINJUKUSEN)
大江戸線 … E (OEDO)
東京メトロの路線もあるため、三田線はあまり印象が強くないIの文字を使っています。Iの字は数字の1と紛らわしいから本来は使いたくはないだろうと思うのだが(現に大江戸線は0と紛らわしいOではなくE)、他に使える文字がない。
大江戸線は新宿西口がE01で始まり、外回りで昇順になっています。
東京都交通局は、新交通の日暮里舎人ライナーでも駅ナンバリングを行なっています。数字2桁のみ。都電荒川線は今の所ナンバリングを行なっていません。
京成
制定:2010(H22)年7月17日
タイプA
アルファベットは、社名のKEISEIから。
スカイアクセス開業と同時に導入されました。
本線の京成上野(KS01)から成田空港(KS42)まで昇順、その後東成田線東成田(KS43)、スカイアクセス(KS44)と続いた後、押上線押上(KS45)→京成立石(KS49)、金町線柴又(KS50)→金町(KS51)、そして千葉線・千原線の京成幕張本郷(KS52)→ちはら台(KS65)と昇順です。押上線が本線と方向をそろえ、押上から始まるのが特徴か。
スカイアクセスの京成高砂~印旛日本医大間は北総鉄道と共用で、アクセス特急が停車する東松戸、新鎌ヶ谷、千葉ニュータウン中央、印旛日本医大は、本来は京成独自のナンバリングが施されても良さそう。だが、一般の乗客からすれば、同じ線路を走り、同じダイヤ体系に組み込まれている京成のアクセス特急と北総の他の列車が、別の会社の扱いである事は、まず意識されないでしょう。となれば別々に番号を振っても混乱を招くだけだから、北総側のナンバリングに統一していると考えられます。
京成は、駅名標の新タイプへの交換が進行中。
東武
制定:2012(H24)年3月17日
タイプB
「TOBU」のTと、路線名または愛称名の英文表記から、基本的には頭文字を組み合わせる。エリアを5つに分けてエリアカラーを併用し、エリア内の支線は、本線と同じアルファベットを使用する。
スカイツリーライン(伊勢崎線 浅草・押上~東武動物公園間) … S (SKYTREE)
エリアカラー 青 亀戸線・大師線を含む
伊勢崎線(和戸~伊勢崎間) … I (ISESAKI)
エリアカラー 赤 佐野線・小泉線・桐生線を含む
日光線 … N (NIKKO)
エリアカラー オレンジ 宇都宮線・鬼怒川線を含む
野田線 … D (NODA)
エリアカラー 水色
東上線 … J (TOJO)
エリアカラー 紺 越生線を含む
「スカイツリーライン」の愛称命名に合わせてナンバリングが導入されました。合わせて全体を5つに分け、エリアカラーも制定されました。
エリア内の支線は、接続する本線が終点まで達した後、番号を飛ばしてナンバリングされます。例えば亀戸線は、スカイツリーラインが東武動物公園のTS30まで達した後、小村井のTS41から始まります。
(ただし押上はとうきょうスカイツリー(TS02)の次のTS03)。
野田線は「アーバンパークライン」の愛称が命名される前のナンバリングで、今だったらURBAN PARKから「TU」としたはずです。
東上線は「会社名+路線名」なら「TT」となるのが自然だろうが、「TJライナー」が走り出しているし、語感も「とうじょう」に近いので、「TJ」を使っているのでしょう。
今年7月、鬼怒川線に東武ワールドスクエア駅がオープンしたが、先行して4月21日改正時に鬼怒川温泉~新藤原間を改番し(+1した)、新駅にTN55と付けました。
西武
制定:2012(H24)年3月
タイプB
「SEIBU」のSと、路線名の英文表記から、基本的には頭文字を組み合わせる。路線毎にラインカラーを併用し、エリア内の支線は、本線と同じアルファベットを使用するが、本線に従属しない路線は独自のアルファベットを用いる。
池袋線 … I (IKEBUKURO)
ラインカラー オレンジ 西武有楽町線・豊島線・狭山線・西武有楽町線を含む
新宿線 … S (SHINJUKU)
ラインカラー 青 拝島線を含む
国分寺線 … K (KOKUBUNJI)
ラインカラー 緑 西武園線を含む
多摩湖線 … T (TAMAKO)
ラインカラー 黄
多摩川線 … W (TAMAGAWA)
ラインカラー ピンク
山口線 … Y (YAMAGUCHI)
ラインカラー … 赤
基本的には東武と同じ。ただ西武秩父線は池袋線と一体なので、番号は池袋線からの通しになっています。支線は番号は飛ばさず、西武秩父のTI36で終わった後、小竹向原がTI37、新桜台TI38、豊島園TI39、下山口TI40、西武球場前TI41と続きます。拝島線、西武園線も同じです。
京王
制定:2013(H25)年2月22日
タイプB(タイプAとの折衷とも言える)
会社名は使わず、本線格の京王線(支線を含む)KO(KEIO)、と井の頭線IN(INOKASHIRA)で分けている。
京王線の支線は番号を飛ばさず、京王八王子のKO34で終わった後、京王多摩川のKO35から支線の番号が振られる。
ラインカラーも京王線…赤・井の頭線…青が制定されている。
小田急
制定:2014(H26)年1月
タイプB
「ODAKYU」のOと、路線名のアルファベット表記から。本来小田原線が本線、多摩線・江ノ島線は支線なのでタイプAになっても良さそうだが、それぞれ別々に路線名からアルファベットが使われている。
「路線名」と書いたが、小田原線は「ODAWARA」のOではなく、「HAKONE」のHを使っているようだ。小田原線のナンバーは小田原で終わりでなく、その先箱根登山鉄道の電車、ケーブルカー、さらにはロープウェイ、そして芦ノ湖の海賊船の港まで振られていて、元箱根港のOH67まで、新宿からの通しでナンバリングされています。港にまで付ける必要はあるのかなと思うが、さすが長年箱根の観光開発に携わってきた小田急。
他2線は普通に、多摩線 … T (TAMA)、江ノ島線 … E (ENOSHIMA)。
東急
制定:2012(H24)年2月
タイプB
会社名は使わず、路線名の英語表記から2文字を使用する。ラインカラーは、以前から車内や駅に掲示されていた路線図で使用されていたカラーをそのまま使用。
東横線 … TY (TOYOKO)
ラインカラー 赤
目黒線 … MG (MEGURO)
ラインカラー 青
田園都市線 … DT (DENEN-TOSHI)
ラインカラー 緑
大井町線 … OM (OIMACHI)
ラインカラー オレンジ
池上線 … IK (IKEGMI)
ラインカラー ピンク
多摩川線 … TM (TAMAGAWA)
ラインカラー 紫 ※正式名称は東急多摩川線
世田谷線 … SG (SETAGAYA)
ラインカラー 黄
こどもの国 … KD (KODOMONOKUNI)
ラインカラー 紺
大井町線の各駅停車は、日中のみ2本に1本が二子新地・高津に停車するが、大井町線のナンバーは振られていません。あくまで例外的な停車という事か。
京急
制定:2010(H22)年10月21日
タイプA
アルファベットは、社名のKEIKYUから。
羽田空港の国際線ターミナル新駅開業と同時に導入されました。
ナンバリングの仕方が独特で、品川(KK01)からスタートして本線を昇順で下っていくが、支線の分岐駅に到達すると、支線にそれていって、支線の終点へ昇順で下っていく。終点に到達すると、再び本線に戻る。
例えば京急蒲田がKK11だが、次は空港線の糀谷でKK12。羽田空港国内線ターミナルがKK17で、その次は本線に戻り、雑色がKK18となる。この繰り返し。
この方式から見ると、堀ノ内~浦賀間は本線なのに支線の扱い、久里浜線の方が本線格の扱いなのが明白です。浦賀がKK64で次が新大津のKK65、一番最後が三崎口のKK72になります。これだったら久里浜線を本線に編入し、堀ノ内~浦賀間は浦賀線とでも呼んだ方がスッキリする気もします。
泉岳寺駅は京急のナンバーは振られていません。東京都交通局への委託駅だが、他社では委託駅でも自社のナンバーを振っているのが普通で、泉岳寺は例外的です。京急にとっては起点はあくまで品川、泉岳寺へは「マイナス」の延伸、だからでしょうか。
駅ナンバリングとは直接関係ないが、駅名標の新デザインはその羽田空港国際線ターミナル新駅開業時から採用されていて、だからちょうど7年になるのに、未だ新旧が混在し、新デザインへの統一ができていないのは、どうしてだろう?
相鉄
制定:2014(H26)年2月
タイプA
アルファベットは、社名のSOTETSUから。
大手私鉄と言っても規模は最少で、路線も2つしかないから単純です。ただ、本線が海老名のSO18で終わった後、いずみ野線の南万騎が原はSO31と飛んでいて、20番台がありません。JR直通線の羽沢新駅がSO21となるのでしょうか。
関東地方は、地下鉄を除くと、国際空港へ路線を延ばす京成と京急が、空港アクセス拡充の節目となる日に導入、一番早い時期の導入となったのが注目されます。
東日本ではこの他横浜・札幌・仙台市の地下鉄や都市鉄道、新交通などでほぼ導入済み、ローカル私鉄でもチラホラ見られるようになりました。地下鉄は東京と同じルール。伊豆急行も駅ナンバリングが導入されているのに、公式Webに一切記されていないのは、どうしてだろう?
次回は名古屋より西です。
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《今日のニュースから》
25日 明石市「大蔵市場」で火災 30棟全焼
26日 「ポケモンGO」死亡事故一年 愛知県一宮市で交通一斉取り締まり
早稲田実業・清宮選手の交渉権は日本ハムが獲得しました。大谷翔平との2枚看板を夢見たファンも多いだろうが、実現は難しいか。