№1698 陸・海・空 立体的東北・北海道の旅 2.IGR駅めぐり

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 一昨年、去年の青い森鉄道に続き、同じく東北新幹線延伸に伴い開業した、IGRいわて銀河鉄道(旧東北本線)の駅を訪ねます。一度に全駅、といきたかったが、プランの都合上、今回1回で全部は回れず、盛岡から遠くて本数も少ない、岩手川口より北の各駅に乗り降りします。そうすれば次回来た時にはラクできるだろうと。
 IGRの乗車は、2010(H22)年4月7日以来、7年ぶり。

 5月15日(月)
 残念ながら雨模様。この日は電車が走ってくれれば、天気はとりあえずどうでも構わないが。

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 IGRの盛岡駅。JRとは分離されているが、入口には両社のマークを併記。

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 IGR盛岡駅の窓口と改札口。JRからは独立しています。

 IGRには「ホリデーフリーきっぷ」(2,800円)があるが、月曜のこの日は当然発売されず。

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 そこで今回は、この「コロプラ☆1日フリーきっぷ」を利用しました。4,300円と高いが、今回事前に想定したプランの元で運賃を計算すると、5,600円位かかるので、こちらが割安。

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 このカードも一緒にもらえます。携帯のゲームのアイテムをもらえるらしいのだが、今一つ解らん。

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 7時32分発の二戸行4523Mで出発。IGR7000系の2連。当然、学生が多いが、厨川でゾロゾロ降りていった。

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 花輪線のキハ110系ともすれ違う。上下で大きく別れる区間が多いのが、東北本線の複線らしい。

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 最初の目的地、奥中山高原(旧奥中山)駅が近づいてきました。青い森701系の4520M.がいました。
 この駅は、近くにある特別支援学校の生徒の下車が目立ちました。

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 奥中山高原駅。雰囲気のある白亜の木造駅舎。
 雨模様、とあって肌寒く、駅舎内の待合室では、ストーブまで焚かれていた。

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 この駅が、旧東北本線では最高地点にある駅だと記された看板。427mだそう。
(正確には、東北本線の起点は上野ではなく東京)
 最高地点である事でも解るとおり、50年位前、「ヨン・サン・トオ」の電化より前のSL時代、御堂~奥中山間に位置する十三本木峠はは急勾配が連続する、SLにとっては難所でした。重連・三重連が走り、私よりずっと年上の先輩方が、若き日々に撮影のため足繁く通った場所でもあります。

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 駅舎内には、その当時に撮影されたSLの写真が並べられています。
 別に、有名人のサインがやたら多い。大半は地元TV局の局アナだが、野々村真や、西村和彦といった名前もありました…。

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 それはこの駅長犬、「マロン」がいるから。TVに取り上げられる機会もおおいのでしょう。
 このマロンは二代目なのだそう。先代は8年前に永眠しています。
 昔SL、今ヨークシャー・テリア。駅自体は地味でも、人を惹きつけるものがこの駅にはあるようです。

 岩手川口まで戻るが、先の4523Mが折り返して戻ってきた4522Mは「IGR地域医療ライン」と称し(先の4520Mも)、盛岡の病院へ通院で乗車する乗客へのサービスがいくつかあります。列車限定の「あんしん通院きっぷ」発売の他、アテンダントが乗務しサポート。2両目の座席は通院客の優先なのだそうです。

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 岩手川口駅は改築工事中。

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 八戸行4525Mは、先の4520Mの折返しらしき、青い森701系でした。運転士も青い森。
 乗客が、11人しかいない…。

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 御堂駅は車内で運賃を精算するが、駅員はいました(7:00~10:30)。駅付近はほとんど何もないのに、カード式公衆電話がありました。

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 IGRにもキャラクター「ぎんがくん」「きらりちゃん」がいるそう。御堂駅のポスターで初めて見ました。青い森の「モーリー」ほどはまだメジャーではない。きらりちゃんは車掌になるのが夢らしいが、IGRで車掌が乗務する列車はほとんどないでしょう。

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 さすが新幹線接続駅だけあって、いわて沼宮内駅駅舎は斬新。「プラザあい」と称する交流コーナーや、物産展もあります。ただ、新幹線の停車は上下8本ずつ(定期)だけ、なのだが(東北新幹線では一番少ない)。駅前のバスターミナルには、県北バスやJRバスの発着があります。

 4527M金田一温泉行は、奥中山高原~小繋間では乗客10人だけ…。

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 小繋駅は、完全に無人駅。駅付近も国道はあるが、簡易郵便局以外の人家はほとんどない。
 次の4529Mは、これも金田一温泉行。先の改正で、日中の盛岡~八戸間通しの列車の一部が金田一温泉折返しになりました。乗客はさらに減り、5人…。

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 小鳥谷駅。この付近としてはやや大きな駅で、便数はわずかだが、県北バスやJRバスも入ります。
 ここでちょっと失敗。先に駅の写真を撮って、中に戻ったら窓口が閉まっていた。この駅は12時20分で窓口の営業が終了するのでした。従って、駅のスタンプを押せなかった…!外に置いて頂けるとありがたかったのだが。
(小繋はそうだった)
 
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 4531M八戸行で金田一温泉駅へ。IGR管理駅としては、従って岩手県としては最後の駅になります。
 上りが来るまで1時間30分近くあるので、斗米の方向まで歩いて行く。最初は斗米→一戸→二戸と回るプランだったが、途中の堀野からJRバスで二戸へ向かう。二戸病院前が始発だった。

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 これが何と、新エルガミオだった。この時点では天候が回復傾向にあり、二戸は青空。撮影した時には、陽が差してくれました。

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 二戸駅は、7年前にも>降りました。JRバスや県北バスの撮影をしたものです。

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 その駅前のバスターミナルは、雰囲気自体は変わっていません。路線網やダイヤも、そんなに変わっていないように思えたが。

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 4530Mで一つ戻って、一戸駅。ホームは高い所があり、地下通路が珍しい。駅舎は最近リニューアルされたようで、ミニストップが入っている。

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 一戸機関区の模型があります。十三本木峠越えのSLの基地だったそうです。
(「ヨン・サン・トオ」後もしばらくは存続していたらしい)

 3413Mで再度北上します。アテンダントが乗務していました。

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 今回のIGR駅の最後は斗米。転換当時からある駅では一番新しく(1966(S41)年10月1日開業)、ホームだけのやや質素な無人駅。画像の左手は、東北新幹線の高架です。
(駅スタンプは二戸駅にある)

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 今でも貨物の大幹線である事は間違いなく、EH500牽引のフレートライナーが頻繁に行き交います。斗米でも上りが通過していくが、おお、ファーストナンバー機ではないか。

 これで、今回のIGRの駅めぐりは終わりです(目時(青い森管理)は2年前に降りている)。盛岡~好摩間も、できるだけ早い内に訪ねたいと考えています。

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 今日の投宿地、青森へ向かいます。4535Mは3時間ぶりの八戸直通。県境を越える列車が削減されたわけだが、県を跨ぐ利用は決して皆無ではなく、学生の通しの利用もあります。
 三戸からさらに帰宅の学生が乗り込むが、駅員がもういない。南部バスが見えたが、非常扉部に「岩手県北バス」と書き加えられているように見えました。今朝のウィラー高速便と同じ。

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 八戸での青森行乗り換え時間はわずか3分。同じホームの反対側の4番線からだから時間的には十分だが。
 予想通り、帰宅の学生でごった返す。駅毎にゾロゾロ降りていく事になるが、どの駅ももう駅員がいなくて、運転士だけで対応していく事になるので、時間がかかる。上北町では2分遅れになった。 一方で、千曳は女子学生の下車1人のみ。

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 野辺地でフレートライナー待避。大湊線からの到着も受けます。ホームに降り立つと、寒い!5月半ばなのに、さすがは東北!?

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 西平内の手前でも、フレートライナーとすれ違い。

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 浅虫温泉も過ぎて、野内で八甲田山を見る。雪がたっぷり残っています。
  青森市内に入ってまた学生の乗降が繰り返される。もう少し日常的に乗降が多くて列車も多かったら、自動改札機導入もあり得るのかなあと思った。

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 19時前、青森駅に到着。

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 青い森鉄道の窓口を見ると、それどころか、先の改正で、ほとんどの駅で営業時間がさらに短縮されたと、お知らせの張り紙で解りました。大半の駅が午後には窓口が閉まってしまい。16時30分以降駅員が配置されるのは、青森、野辺地、三沢、八戸のみ。夜が早い東北だし、第3セクター鉄道故の苦しさもあるだろうが、正直、やや行き過ぎではないかとも思いました。先の学生の降車の様子を見ると、昼間は閉めるとしても、乗降の実態に合わせて、乗客が多くなる時間には駅員を貼り付けた方が良いのではないか、と思った。。

 駅前のホテルに投宿。明日に備えるが、TVニュースが伝える天気予報は、青森に関しては悲観的。であれば、明日の午前中は弘前へ行きます。

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