№1696 バスマガジンvol.83(講談社ビーシー/講談社)

「バスマガジンvol.83」が先月末発売になりました。

新型エアロクィーン&エアロエース 試乗最強のMS、鮮烈デビュー
 表紙も飾った、三菱ふそうの新エアロスター&エアロクィーン、5月15日に販売を開始しました。
 まず、新エアロはMS06となるが、規制記号まで含めた型式の記載がなかった。

2TG-MS06GP

と呼称されます。
 ポイントは2点で、

1.エンジンのダウンサイジング(小型化)
2.全車AMT化


 今回は速報なのか(発刊の12日前の販売開始だからか)スペック表や型式図がないのだが、総排気量は、初代のBKG-MS96JP(6M70 vol.24掲載)が12,882cc、2代目のLKG-MS96VP(6R10 vol.42掲載)が12,808cc(現行の3代目QRG-MS96VPも同じ)、なので、急激に小型化した感があります。さかのぼって1992(H4)年発売のエアロクィーン(U-MS821P)の8M20-1は20,089ccだったそうだから、四半世紀で40%以下になりました。6R10の最大出力257ないし309ps/1800回転、トルクは1,100~1,810回転で185㎏m。なのでエンジンそのものは出力&トルクダウンが見られるが、軽量化や8速AMTとの組み合わせで、燃費性能は20%アップ、だそう。
 車体そのものは大きくは変わっていないが、識別点としては、エンジンルームのメッシュが、公式側が再びなくなり、非公式側も小型になっている事、エンブレムでしょうか。

新型コースター 大活躍
 正直、コースターそのものより「義務教育学校」の校名が、ずいぶん堅っ苦しい名前だなあと思った。子供達が卒業する時、母校の思い出の中でこの名前がでどんな事が思い起こされるのだろうか。

オノエンスター登場!!
 新発売された、中国製オノエンスターの試乗。
 9mクラスの日野メルファ/いすゞガーラミオと三菱ふそうエアロエース(ショート)、7mのマイクロバスの隙間を埋める存在として注目されているよう。今回試乗ルポがありました。
 走行性能的には良いが、車体の仕上がり面ではやや荒さがあり、6MTも、AT化が進む日本で受け入れられるだろうか、という感想になってるようです。
 今後ヒュンダイ・ユニバースの如く、日本の市場に合うようにこなれてくれば、HYDの電気バスの採用例もあるし、中国産のバスそのものが、日本で受け入れられていく事になるかも知れません。

BUS MAGAZINE in OVERSEAS
 第3回は韓国の高速バス事情で、ちょうど6年前(京釜線 ソウル→釜山)に乗っているから、とても懐かしい。
 ソウルの京釜線ターミナルは市の真ん中にあるから不便ではない。直結する地下鉄駅が「高速バスターミナル」駅、金浦空港から一本で行けるのが良かった。しかし釜山のターミナルは確かにかなり遠く、市中心部へは地下鉄に乗り継ぐ必要がある。高島平や八尾南にあるようなもので、テキストにあるように、あまりにバスの台数が多いので、中心部に流入させたくないのが理由だろうかと考えていました。
 高速道路にバスレーンがあるのが、とにかくうらやましかった。裏を返せばバスもマイカーもトラックもとても多い、という事なのだが。車線も中心部ではアメリカ並みに多かったし、日本では残念ながら無理だろうなとも感じました。

帰ってきた 路線バス全方位レポート Vol.15 三重県
 前号の予告では長崎県になっていたのに、次号に先送りになりました。
(佐世保市営バスの民営移行決定があるのかも知れない)

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 前回は大分前、創刊からそんなに間がない、別冊ベストカー時代のvol.10(2005(H17)年)に掲載されました。
 三重県は広い事もあるが、地域毎の性格につかみ所がない所も感じられます。東部は名古屋の通勤・通学圏、伊勢・志摩を含む南部はローカル線も多い、しかし青山峠より西は、明らかに奈良、さらには大阪への通勤圏。東海と関西の分水嶺、なのでしょうか。
 基本的には三重交通グループの1社独占。近鉄グループの三重県内のバス部門の位置づけもありそう。自社鉄道沿線に三岐鉄道の路線がある程度。三岐のイオンモールのバスは「WAON」が使えるが、このカードを利用できる路線バスは、全国でもここだけか。
 vol.10では名鉄バス・熊野交通・奈良交通も記載されていたが、熊野交通と奈良交通は、三重県内路線は廃止。名鉄バスは長島温泉に乗り入れているが、高速バスに近いシステムなので、今回は除外されたのか。国鉄→JRバス路線は亀山に乗り入れていたが廃止になって久しく、基本的には、県外資本の事業者の乗り入れはほぼなくなっているようです(逆に三重交通が名古屋や、和歌山県の新宮に乗り入れ)。
 一方で「自主運行路線を持つ事業者」としていながら、今回は一部のコミュニティバス事業者も掲載されていました。
「ポケモン電気バス」は3月にデザインを変えています。

おじゃまします バス会社潜入レポート vol.83 京都バス

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 ついに京都バスにも大型ノンステップ車を導入。待望のハイブリッド車も入りました。車両面では、日デの割合はだんだん小さくなり、日野といすゞ(まだ少ないが)に二分される事になっていきそう。
 京都市営バスとの関係が良好なのは結構な事。江文峠の新路線がスタートした3月18日改正では、230円均一区間の拡大や、市営バスとのバス停名称の統一も行なわれています。当然観光輸送、特にインバウンド輸送のもう一段の改善は期待されます。また市営バスとの提携強化で、系統番号や路線図の統一なども検討されるべきでしょう。

富士急しばりな旅
 バスに電車、宿泊施設や土産物屋など、2日間全部富士急グループだけを使う旅。富士山の麓とはいえ地方都市に向かうのに、富士急はやっぱり「大企業」?
 ここまで来たらもう一丁、ハイランドのアトラクションも入れたら良かった?富士急=ハイランドのイメージを持つ人も少なくなかろうから。
 バスタ新宿からの高速バスは平日昼間でも2台で、乗客が皆外国人、とは、ややビックリしました。
 この企画、富士急以外でも考えられないか、東京の近くで伊豆半島の東海バスはどうかと思ったが、東海バスは宿泊事業がないので、泊まり掛けは無理。日帰りはややきつそうで、伊豆半島南部には行けないだろう。今回出てきた三重交通(グループHD)で名古屋起点、はどうだろうか?(ホテル「三交イン」を運営。ただ、志摩の船は三交ではないので変化は付けにくいか)後は熊本支援で九州産交、とか。

終点の情景を求めて 第15回 口山内
 能勢町近辺は、阪急バス全体でも一番ローカル色が濃いエリアのようです。妙見口からのバスはかつては(旧)京都交通で、駅の反対側から出発していました(吉川と呼称していた)。
 口山内は折返し場所の写真はないが、キチンとしたバスベイが設けられていて、昔は相当数の便数があったのだろうか。

 いすゞプラザは、日曜日が休みなのは、サラリーマンは辛いかも。土曜日・祝日をうまく狙いたい。日野、いすゞと来たら次は三菱ふそう、か?

 次号の予告には、ブリジストンのタイヤ「G623」があります。今号で既に広告が掲載されていました。偏摩耗に強く、ローテーションの頻度が半分に減ると謳われています。タイヤの特集記事とは珍しい。

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《今日のニュースから》
 2日 浦和レッズ 「さいたまダービー」迷惑行為のサポーターに入場禁止処分
 3日 BOØWYファン1000人 巨大バンドで演奏 群馬県渋川市

 アメリカのパリ協定離脱発表が、全世界に波紋を投げかけています。世界各地で抗議行動も行なわれているようだが、まあ無駄でしょう。この事は、改めて現代の地球社会が抱える矛盾をさらけ出したと言えます(何事も結局は米頼み、米大統領は全世界の行方を左右する存在なのに米国民にしか選べない)。ドナルド・トランプという方、被害妄想癖があるのではないか?演説を聴いていると、そう思わざるを得ない。私は何のかんの言っても、アメリカという国自体は昔から十分偉大だと思っているが(決してリップサービスではない)、その指導者がこれではねえ。自らの発言・行動こそが、偉大な国を貶めようとしていると気づくのは、いつになるのか?