№1695 JTB時刻表2017年6月号(JTBパブリッシング)

「JTB時刻表2017年6月号」が、先月末25日に発売になりました。
「『国鉄』の面影を探して-」と題し、表紙は肥薩線の嘉例川駅。
 やっぱり一般にとっては、「国鉄」はもはや昔話、「温故知新」のレベルの話になるのだなあと、タイトルを見て感じました。何度も書いてきた通り、一私鉄職員の立場で国鉄(→JR)を見てきた者には、もっと複雑な心境もあるのだが。

「国鉄」の面影を探しに
 国鉄時代の面影を求めるモデルプランを、JR旅客6社毎に掲載。

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 東日本エリアは115系を組み込んだプランがあるが、両毛線も一考ではないか。先の改正で運用数は少なくなったが、まだ残っているそうなので。途中の足利駅駅舎も見ものだと思う。
 1日1往復の路線(札沼線)が、「鉄道ファン憧れの地」、とはね…。違うんじゃないの、と思うのだが。新十津川駅の最寄りのバス停は北海道中央バスの新十津川役場、滝川ターミナルまで14分、230円。毎時50分に便があるので、列車を見送ってから少し急げば、9時50分発の便に乗れるのではないでしょうか。滝川ターミナルは駅に隣接しているから、滝川10時22分発〔オホーツク2号〕(国鉄型キハ183系)に乗れそう。

歴史を語る鉄道文字
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 面白い事に、JR東海は駅名標のみならず、車両の形式・番号の表記も国鉄時代のものを今でもそのまま使っています。車両自体は国鉄時代のものはほぼ一掃したというのに(211系0番台8両が残るのみ)。
 駅名標はフォントもそうだが、所在地の住所を残しているのも面白い(四国も記載しているが)。ただ、英文のフォントは完全に変わった。でも、なぜJR東海は国鉄時代のフォントを残すのか。うがった見方をすると、

「JR東海こそ、国鉄の正当な継承者ですよ」

とでも言いたいのかねえ?東海道新幹線も持っているし。
 上野の「あぶない」の注意看板は、やはり「ブルートレイン・ブーム」の頃の設置、なのか。その背景に思いを巡らせるのも一興か。30歳以下の、国鉄時代をLIVEで知らない若い人には難しいかも知れないけれど。

国鉄型改造車両に乗ろう

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 ここには出てこなかったが、先日乗った加古川線の103系も、この仲間に入れても良いのだろうと思います。
 九州のキハ47改造の「D&S列車」もその仲間だろうが、何度も書くけれど、中身は良くても、「特急」の2文字はどうなんだろう…。
 JR西日本が昨日、8月5日より山陰線(新下関~下関~東萩間)で運行を開始する新観光列車(「○○のはなし(まるまるのはなし)」)を発表しました。キハ47×2。

「のりもの情報局」は、「講談社×京成電鉄『スペシャルコラボキャンペーン』」「道南いさりび鉄道 開業1周年記念乗車券セット」「岡山電気鉄道 MOMO de ビアガー電運行開始」「南阿蘇鉄道×小学館『がんばれクマモト!マンガよせがきトレイン』運転開始」「北九州高速鉄道 『銀河鉄道999』号出発記念乗車券」「集英社『鉄道最前線』ベストセレクション なぜ南武線…」。大手出版社3社がそろい踏みしました。
 道南いさりびの記念乗車券セットは、私も買いました。「現地または郵送販売で」とあるが、「現地」は同鉄道の本社のみ(JRの函館支社に隣接)。同鉄道には、同社駅員がいる駅がないので…。
「『チリ検』に挑戦しよう」、今回は全く解りませーん。
 プレゼントコーナーは、留萌本線(留萌~増毛間)最終列車のキハ54×2両と、沿岸バスのエアロスター。

黄色のページ
 まず、JTB時刻表企画協力特別ツアーの「カシオペア紀行と津軽鉄道貸切列車」の募集。
 7月8日(土)~9日(日)の夜行1泊2日。
 上野→青森が「カシオペア」の貸切臨時列車、そこから津軽鉄道貸切列車の「乗車」と「撮影」の2コースに分かれた後、五所川原→青森は〔リゾートしらかみ4号〕、秋田→東京は〔こまち38号〕。
「カシオペア」は大分遅いなあ。津軽鉄道はDD352+オハ46 2+オハフ33 1+貨車3両。
 代金は「スィート(展望室)」248,000円~「ツイン」98,000円(2名1室の1人分)。

 夏の臨時列車が発表になったが、今シーズンは「信州デスティネーションキャンペーン」に合わせて、JR東日本とJR東海の「相互乗り入れ」の形で、臨時特急が運行されます。

 JR東海側は〔諏訪しなの号〕が、名古屋~塩尻~茅野間で運行。

下り
名古屋8:28 → 11:21茅野
上り
茅野15:37 → 18:48名古屋
停車駅:千種・多治見・中津川・上松・木曽福島・奈良井・塩尻・岡谷・下諏訪・上諏訪
普通車全車指定席・グリーン車連結(383系)
 上下とも7月8・9日、9月23・24日運行。
 名古屋~塩尻間は通常名古屋~白馬間運転〔しなの81・85号〕と同じ。

 JR東日本側は〔木曽あずさ号〕が、新宿~塩尻~南木曽間で運行。

下り
新宿9:24 → 13:48南木曽
上り
南木曽16:02 → 20:42新宿
停車駅:立川・八王子・甲府・茅野・上諏訪・岡谷・辰野・塩尻・奈良井・木曽福島
普通車全車指定席(189系「グレードアップあずさ」色復刻編成)
 上下とも7月1日、8月26日、9月10日運行。
 下りの新宿→岡谷間は〔あずさ75号〕に近い時刻だが、小淵沢と下諏訪は通過。上りは完全な別ダイヤ。
 岡谷~塩尻間は上下とも辰野経由。辰野で何かあるのだろうか。

 また、長野~中津川間で臨時快速〔いろどり木曽路号〕を運行。
上り
長野8:35 → 12:15中津川
下り
中津川14:36 → 18:18長野
停車駅:篠ノ井・姨捨(上りのみ)・明科・松本・塩尻・奈良井・木曽福島・南木曽
全車グリーン車指定席(485系「いろどり」)
 上下とも7月29日・30日運転。

本文
「信州デスティネーションキャンペーン」関連で、各路線で臨時列車を設定。
 小海線では「HIGH RAIL 1375」デビューにより、臨時快速を運転。

下り
HIGH RAIL1号 小淵沢10:30 → 12:31小諸
HIGH RAIL星空 小淵沢18:20 → 21:51小諸
上り
HIGH RAIL2号 小諸14:22 → 16:54小淵沢
停車駅:清里・野辺山・信濃川上・小海・八千穂・臼田・中込・岩村田・佐久平
全車指定席
 全列車7月~9月の金・土・休日と7月21日~9月3日の毎日(火曜日を除く)運行。
「星空」は野辺山で1時間ほど停車があり、脚注では「入れ替え作業のため乗客は全員一旦下車」と記されているが、この間に専門のガイドによる星空観測があるとの事。晴れると良いが。

 JR九州「あそぼーい!!」は、7月~9月の間は別府・大分~阿蘇間で運行されます。7月8・9・15~17日、8月11~15日、9月30日の各日と、7月21日~9月24日の金・土・休日、在来の〔九州横断特急〕をそのまま置き換える形で運行。

 JR北海道は、これまで183系DCで運行されてきた臨時特急〔旭山動物園号〕に代えて、という事なのか、今シーズンは定期の〔ライラック5・38号〕1往復を、新たに、〔ライラック旭山動物園号〕として運行。
 789系は変わらないが、グリーン席は発売せずに「記念撮影スペース」となり、動物をデザインした記念撮影用シートを設置、岩見沢~深川間を撮影タイムに設定。
 7月1日~8月27日の土休日に運行。183系DCは「旭山動物園号」仕様改装車も、これで終わりとなるのでしょうか。

 大湊線・大湊と津軽線・三厩、青森のローカル線の終着駅を結ぶ臨時快速〔2大半島終着駅号〕が運行されます。

7月15日 八戸→大湊→三厩→青森
1号 八戸8:16 → 10:21大湊
停車駅:三沢・上北町・野辺地・陸奥横浜・下北
3号 大湊11:14 → 14:07三厩
停車駅:下北・陸奥横浜・野辺地・浅虫温泉・青森・蟹田・津軽二股・今別
5号 三厩14:57 → 16:11青森
停車駅 今別・津軽二股・蟹田

7月17日 青森→三厩→大湊→八戸
2号 青森8:35 →9:55三厩
停車駅:蟹田・津軽二股・今別
4号 三厩10:30 → 15:03大湊
停車駅:今別・津軽二股・蟹田・青森・浅虫温泉・野辺地・陸奥横浜・下北
6号 大湊16:00 → 17:53八戸
停車駅:下北・陸奥横浜・野辺地・三沢
全列車 普通車全車指定席(「リゾートあすなろ」) ※全て青い森鉄道線内相互間のみの発売は行なわない

 高速バスは、西武バスの富山線と高岡線が統合、5月15日にダイヤ改正を行なっています。西武・富山地鉄・加越能バス3社の共同運行となり、富山経由高岡・氷見発着便2往復、富山発着2往復(+金~日を中心に運行する夜行の富山発着1往復)を運行。新幹線の影響があるのか。

 国際線航空はいくつかあると思うが、注目はAYがヘルシンキ線にA350を就航させる所か。5日から週4日、増便の形で成田乗り入れ。成田発着月・火・木・土、成田着8時05分、発9時50分。

 7月号は恒例の「青春18きっぷ」特集になりそう。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《今日のニュースから》
31日 オリンピック費用負担 都・組織委員会・政府が正式合意
 1日 「退位」特定法案 衆議院議員運営委員会で可決

 サッカーACLはフロンターレとレッズが勝ち抜きを決めたが(レッズ戦は一悶着あったが)、敗退したアントラーズは石井監督が解任されてしまいました。確かにアントラーズは今の所、去年ほどの強さはまだ見えないが、それでもリーグ戦5勝3敗で代えられてしまうの?中堅クラブならまずまずでもアントラーズではこれでは…という事なのか?ちょっとビックリしてしまいました。