昨今の交通業界は、TVや映画のアニメとのタイアップが華々しいけれど、その流れに乗っての事なのか、企業自身のイメージアップのCMでも、アニメが作られるようになってきたようです。
何を今更、なのだが、名鉄の「スペシャルムービー」、最近初めて見ました。
特に「創業○○周年記念」とかそういう事ではなくて、現在の名鉄のコミュニケーションスローガン、
「ココロをつなぐ、あしたへはこぶ。」
に乗せて作られたもの、のようです。
名鉄の公式Webに、120秒フルバージョンのスペシャルムービーと、30秒に編集したTVコマーシャルを見る事ができる
(2017年6月25日追記:公開は終了したようです)
<あらすじ>
婚約者と共に、故郷に向かう特急に乗るヒロイン(「ユキ」という名があるそうだが、本編では出てこない)。ホームの父娘に、自分の過去を重ね合わせる。子供の頃、父と共にパノラマカーの展望席ではしゃいでいた、あの日。しかし成長するうちに、父の親切、優しい言葉を「おせっかい」と感じるようになってしまい、距離が遠のいていく。心にわだかまりを抱えたまま一人上京、そして再び故郷の駅に降り立つと、そこには…。
当然の事ながら、このアニメには名鉄の実在する列車や駅が出てきます。ヒロインの子供の頃までさかのぼるので、列車や駅もそれを反映しています。
ヒロインと婚約者が乗るのが2200系(セントレア行特急)。パノラマカーは、外観は出てこなかった。ただ既に末期だったはずで、それは座席の地にも現れています。ヒロインが上京する時に乗る電車が3500系(3700・3100系かも)。
冒頭の駅は名鉄名古屋。ただ、故郷の駅がどこかは記されていない。ヨソ者だから断定はできないが、新舞子じゃないかなあ。ラストで名鉄電車が走る背景の風力発電の風車も、新舞子マリンパークと思われます。
このアニメの歌は小田和正が歌っているが、スペシャルムービー版で「特別出演」しています。ロングシートに座る高校時代のヒロインの左側、ギターを手にドアの脇に立つ男性。
なお、アニメの製作はロボットだが、ロボットの公式Webでは、このアニメについての記事はちょっと見つからなかった。なので製作スタッフとか、CVなどについては解りません。アニメオンリーではなく、多彩な映像作品を製作している会社のようで、最近では「3月のライオン」実写映画版の製作に関わっている他、東急「のるレージキャンペーン」(2013(H25)年)にも携わっているよう。
一昔前の大手私鉄のCMというと、特に大きな所だと、(特に自社が開発した)観光地に誘う、やや派手目なものが中心だったかと思います。
しかし、実写の小田急(「世界に一つの日々と」シリーズ ドア上のサイネージで見られる)あたりでもそうだが、昨今の大手私鉄のCMは、多少地味目だけれど、その鉄道と共に日常を歩んできた人々に寄り添う、心情に訴える、地域密着的なものが増えて来ているように思えます。時代でしょうか。
(2017年7月26日追記:鳴海駅のコンコースにスペシャルムービーのポスターが残っていたので、ここに掲げておきます)
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《今日のニュースから》
24日 ネパール ダハル首相 就任9ヶ月で辞意表明
25日 東飯能駅に不審物 手榴弾のレプリカと確認
明治「カール」が東日本での販売を終了するそうです。農家のオジサンと小動物のアニメに、「それにつけてもオヤツはカール♪」のCMが思い起こされるのだが、約20年で販売額が約1/3に落ち込んでいたとの事。ポテトチップスに負けてしまうような代物、とは思わないのだけれど?確かに私も最近は食べないが(というか、スナック菓子そのものを食べない)。