№1617 普悠瑪とLRTを訪ねて 2年ぶりの台湾 5.PASSPORTで古いものも、カワイイものも
高雄の一日、午後は旧駅舎を訪ね、市内バスに乗り、鉄道故事館も訪ねます。
それにしても高雄は暑かった。30℃を超えていました。
地下鉄車内の、高雄メトロと江ノ電の提携の広告。
今回は、江ノ電の一日乗車券「のりおりくん」を指定の場所で渡すと、観光スポットを紹介した「PASSPORT」をもらう事が出来ます。
高雄メトPASSPORT。美麗島駅で手に入れました。
ところが、最後のページをめくると、あっ!と思った。
江ノ電デザインの「iPASS」が封入されていました。
しまった。これだったら最初に高雄駅でもらっておくんだった。そうすれば、iPASSを購入する必要もなかったのだが。
(むろんこれにチャージするなり、1日乗車券を入力する必要があるが)
PASSPORTに記された施設やショップの一部では割引サービスもあり、美麗島のグッズショップ「高雄捷運商品館」でも10%割引になります。
入り口では早速カワイイ女の子が出迎えてくれるが、グッズにはこんなものが。
「高捷少女」クリアファイル 耐耐(ナナ)&婕兒(ジェアー)
「高捷少女」クリアファイル 艾米莉亞(エミリア)&小穹(シャオチョン)
「高捷少女」クリアファイル SD
婕兒がスパナを手にしているのが、ちょっと怖いんですけれど…?
高雄メトロでは「高捷(たかめ)少女」なるキャラクターが設定されていて、ここで彼女たちのグッズが各種販売されています。なかなかキラキラな美少女達が迎えてくれます。日本でも「鉄道むすめ」が既にお馴染み、過去には東北の私鉄の記念切符や泉北高速鉄道のラッピング、智頭急行のヘッドマークをご覧頂いたが、彼の地ではもっと大胆で、車内でも大々的に彼女たちをラッピングした電車をオレンジラインで走らせていた事があったそう。それに、彼女たちを主人公にしたライトノベルが日本で発刊されているんだって(もちろん、日本語で)。
(前回ご覧いただいた、車内飲食の罰金のポスターは、小穹でした)
ここではこの他にも、LRTのミニクリアファイルや巾着袋などを販売していました。
なお、月曜日定休なので注意。
前回訪問時は月曜日定休だったので中に入れなかった、高雄旧駅舎。
2年前は「観光展示スペース」と書いてしまったが、「高雄鐵路地下化展示館」として、高雄付近の地下化についての展示が行われています。前回訪問の直前に地下化展示館として再オープンした模様。
旧駅舎の内部。
地下化後に駅周辺で行われる、大規模再開発についての3Dのビデオが放映されています。
再開発では、駅周辺に3.5haの公園が造られるなど面目を一新、この旧駅舎は、「過去と未来を繋ぐエントランス」として位置づけられる事になるようです。
地下線化されると同時に、高雄駅の前後に駅が7つも新設されます。左營との間には内椎・美術館・鼓山・三塊暦、鳳山との間に民族・科工館・正義澄清の各駅。高雄市内の通勤輸送の大幅な強化も期待されます。
この旧駅舎が現在地に移動する過程を展示しています。浜寺公園もこんな感じになるのでしょうか。
せっかくの一日乗車券なので、バスにも乗ってみよう。と言っても土地勘が全くない上に、日本のような全体の路線図など存在せず、だからどのバスがどこへ行くかなんて、全く解らないのだが。高雄駅前のバスターミナル。
バスターミナルの内部。ヤシの木を模した柱が南国チックでユニーク。高雄のバスの歴史を記した展示も見られました。
とりあえず、248系統のバスに乗ります。東南客運のノンステップ車。その車内。
バスは右へ行ったり、左へ曲がったり、オフィス街も商店街も走ります。それにしても、どこをどう走っても歩道に並ぶバイクがとても多い。台北もだったが、バイクを扱う店、修理する小工場が多いのは当然か。
いつの間にか乗客は自分一人だけになり、やがてチラッと見かけたU-バスの車庫に戻ってきた。終点(建軍站)付近は「の」の字運転になっていたのでした。
オレンジラインの衛武營駅に隣接しています。駅やバス停の名前からして、軍関係の施設が近いのでしょうか。
駅の入り口を降りると、バス路線図が系統毎に記されています。ここで初めて気づいたが、248系統は2年前、西子灣から高雄駅に戻る時に乗った路線なのでした。個別の路線図はバス停などにもあるが、先に記した通り、地域全体の路線を記した「バスマップ」がありません。韓国(釜山)や香港、台北もそうだが、アジアでは「バスマップ」の考え方が、日本以外には今の所ないようです。あると便利なんだけれどなあ。
ホームのモニター。iPASSで自動改札を通過する時の注意事項でしょうか。日本の如く、しっかりタッチを、という所か。
オレンジラインの駅が隣接していた、というのは都合が良くて、最後は西子灣駅の近くにあるという、「打狗鉄道故事館」を訪ねる事として、電車に乗ります。
打狗鉄道故事館は、2年前に旗津へ渡る際に降りたのとは反対の方向の出入り口を出ます。すぐ前。旧高雄港駅を活用しているようです。
かつてのホームには、SLや貨車が展示されています。DT609号。
CT250号と貨車。
無蓋車。かつては日本でも良く見られたものでした。
緩急車。日本でいうと「ワフ」か。これも、日本でも国鉄時代末期位までは普通に見られたものでした。
全体的に保存状態があまり良くないが、NPO法人的な組織が運営しているみたいだから、仕方がない部分もあるか。台湾もそろそろ本格的な博物館が欲しい。
なお、本来は客車などもあるが、LRT受け入れ工事のためか付近はフェンスで覆われていて、見る事ができません。
故事館内の模型鉄道。かつてのふ頭線です。
旧駅務室。
記念切符類の展示もあります。右側は、日本の鉄道会社との提携を記念した記念切符が並べられています。京急2100形や西武30000系が解るでしょうか。
このほか、書庫には日本の鉄道雑誌も保管されているが、日本のファンから寄贈されたものらしい。
PASSPORT提示で、旧硬券をプレゼントしてもらえます。(1冊につき1枚)。
もちろん、グッズ類も多数発売しています。台湾鉄道のクリアファイル(50TWD≒170円)。台湾鉄道の車両が両面に描かれています(高鉄(新幹線)は別組織だからない)。
絵ハガキ(20TWD≒70円)。DR2700形自強号。2013年8月24日、台東線電化前の東竹~東里間で撮られたものだそうです。
この打狗鉄道故事館も、月曜日は休みです。この日は古いもの、新しいもの、高雄の交通の「現在」に触れる事ができたが、月曜日が休みの所がほとんどでした。これから台湾旅行をプランニングするなら、高雄訪問は、月曜日を避けた方が良いと思います。
この日は、旗津は行きませんでした。2年前に行っている上に、恐らくこの時点で移動しても、夕陽が沈むまでには間に合わないと思ったので。今回は地下鉄の乗り継ぎで帰りました。
高雄駅前で、牛肉麺を食して夕食。高雄駅は一応台湾第二の都市のターミナルのはずなのに、駅前には庶民的な店(特にやはりバイク関係)が数多く並んでいました。中心部からは外れているからかもしれないが、どこか台湾らしい。
台湾最後の夜を迎えました。明日は高雄から直行便で、成田へ帰ります。
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